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第2章・王都入門編。

第22話・レベルは『2』。

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『ザァン!サァーーー。』と慣れてくれば、簡単に倒せます。というよりも倒せるように出来ています。

「敵の強さが絶妙に設定されてるなぁ。まさに神レベルだな。このバトル担当の神様はいい仕事しているちゃ。でも、スライムゼリーが手に入らないのは問題だぁ!もう、5匹も倒したのに、1個も手に入らないのは納得出来ねぇ。」

 本に落とす確率が60%と書いてあるのなら、2匹倒せば、1個は落とさないと嘘情報になってしまうだぁ。神様が嘘ついたら駄目だぁ。うんだぁ。

「でも、5匹目のスライムを倒した瞬間になんだか、オラが強くなった感じがしたんだけろ、これがレベルアップなんだろか?確認しねぇとなぁ。」

『名前・エッサ。職業・村人剣士。レベル2。HP130。MP108。攻撃力32。魔力42。敏捷137。』

「おぉ!レベルアップしてるべぇ!相変わらず、ゴミ虫みたいな強さだけどぉ~、ちょっとマシになっただなぁ。よぉ~し、オラ、頑張るぞぉ!」

 キョロキョロ!あれは駄目だぁ。隠れねぇとな。ドスドスと目の前を、岩ようなゴツゴツした筋肉のモンスターが通って行きました。あれは駄目です。勝てません。

『ザァン!サァーーー。』とスライムを倒すと灰になって消えましたが、地面の下にはキラキラ光る丸い石が落ちていました。

「あいやぁ~?もしかして、これがスライムゼリーなのかぁ?」

 エッサが右手でキラキラした丸い石をちょっと触ると、スゥーと石は消えてしまいました。

「あれ!どういう事だぁ?触ったら駄目だったのかぁ。」

 急いで、パラパラと本から関係のある情報を探してみます。エッサは採掘や採取の方法が書かれたページを見つけて、内容を確認していきます。

「どうやら、ダンジョンの中にはキラキラした場所があって、その場所に触れる事で自動的にアイテムが手に入るようになってるだなぁ。だどしたら、オラはさっきのキラキラした石を入手したという事だなぁ。どれどれ、調べねぇとな。」

 持っているアイテムを思い浮かべると、確かにスライムゼリーが1個ありました。

「オラ、どんどん冒険者として色々と詳しくなって来たけど。なんだが、プロデューサーの岩田の狙い通りに踊らされている気がして、それはそれでムカつくな。」

 結構時間も経ったし、もっとスライムを急いで見つけて倒さないと、夜ご飯のオムライスが食べられねぇな。それに昨日は宿代はかからなかったけど、こんな所でチマチマとスライムゼリーを3個集めても、報酬は480Gしかねぇから、オムライスも食べられねぇ。やっぱり、レベルアップを優先しねぇと、そのうち金が足らなくなるなぁ。うんだぁ。

「今日はオムライスは諦めて、400Gのカレーライスで我慢しねぇとな。そうと決まれば、スライムゼリーを集めながらの目指せレベル3だな。フローラちゃんに自慢出来るように頑張らねぇとな。」

 エッサはスライムを倒しながら、時にはトロールから隠れながら、依頼のスライムゼリーを集めます。目標の3個は集まりましたが、まだまだ夜まで時間はあります。次はレベル3を目指して、スライムを倒し続けました。
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