6 / 14
牛裂きの刑
しおりを挟む
無銭飲食の現行犯で八兵衛(はちべえ)という男が拷問部屋に連れてこられた!比較的に軽度の罪なので、通常は事情を聞いて、厳重注意して釈放という流れなのだが、この八兵衛は事情を聞こうとすると、あれやこれやと話をはぐらかそうとする!この男は怪しいと睨んだ遠山景晋は鬼頭を呼んで拷問を開始した。
鬼頭「黒猫のクロちゃんとカラスのクロちゃんは今日も喧嘩しています。同じ名前と同じ身体の色なのにどうして仲良く出来ないのでしょう?」といつものゆっくりとした口調で丁寧に話します。
遠山景晋(この話しは!川に洗濯に行った婆さんが流れてくる梅干しを見つけて、爺さんの握り飯に梅干しを入れ忘れたことに気付き、爺さんが食べる前に何とか握り飯の中にこっそりと梅干しを入れようとする『走れ!婆さん!』ではないな!)と梅干し好きの爺さんが一度だけ、梅干しを入れ忘れた握り飯を食べさせられた時に、薪でおばあさんをしこたま殴りつけた経験から、必死でおばあさんが走るというサスペンス昔話を思い出した。
鬼頭「猫クロちゃんとカラクロちゃんは今日も人間さんが捨てた食べ物を巡って喧嘩をしています。猫クロ「僕が先に見つけたから、僕のだ!」カラクロ「いいや!僕の方が空のずっと向こうから先に見つけていたから、僕のだ!」とどちらも先に見つけたと言い張っています。カラクロちゃんの仲間のカラス達がやって来て、カラクロちゃんの味方をします。『カァーカァー!』と猫クロちゃんを大勢で追い払いました!カラクロちゃんは逃げ出した猫クロちゃんを見て『カァカァカァカァ!』と仲間と一緒に大笑いしました。猫クロちゃんは猫仲間から『黒猫は不吉だから遊んじゃいけませんって、パパ猫とママ猫に言われたから、猫クロちゃんとは遊ばない‼︎』と仲間ハズレです。今日も猫クロちゃんは一匹猫ちゃんでした!」と話し続けます。
遠山景晋(黒猫とカラスの物語か‼︎結局は何だかんだで、3羽一緒に百姓の与作に焼き鳥にして食われた『スズメの焼き鳥屋さん‼︎』と同じく、動物シリーズだな!)と何とかお侍さんから逃げてきた、スちゃんを与作が騙して、ズちゃんとメちゃんと一緒に火葬する話しを思い出しました。
鬼頭「ある日のこと!カラクロちゃんは猟師の罠のトラバサミに引っ掛かり、足が抜けなくなってしまいました。偶然にも一匹で散歩していた猫クロちゃんは『カァーカァー!』と助けを求めるカラクロちゃんの鳴き声を聞いてしまいました。猫クロちゃんは(仕方ないなぁ!)と思いながらも気になって、カラクロちゃんの鳴き声を頼りに、カラクロちゃんの元に走って行きました。猫クロちゃんは罠にかかった、カラクロちゃんを見て『ニャニャニャ!』と大笑いです。けれども、猫クロちゃんは近くの木から蔦を咥えてきて、罠に巻きつけます。『ニャア!ニャア!ニャア!』と一生懸命に罠を外そうと一匹で綱引きをしています。『ニャア!ニャア!ニャア!』と何度も綱引きしますが、罠は外れません!諦めた猫クロちゃんはカラクロちゃんを置いて、何処かへ走り出しました」と話し続けます。
遠山景晋(この辺で止めさせないと拷問にならないな!だが、折角の新作!このまま聞いてもいいだろう‼︎)と自分を納得させました。
鬼頭「猫クロちゃんは知っている猫ちゃん達に『カラクロちゃんを助けて!』と片っ端からお願いして回ります!猫ちゃん達の一匹が「カラクロちゃんと遊ぼう!猫クロちゃんとは遊ばないからな!」とどうやらパパ猫ちゃんとママ猫ちゃんの言いつけを破るつもりです!猫クロちゃんと猫ちゃん達はカラクロちゃんの元に戻ると、罠の両端に蔓を巻きつけて『ニャア!ニャア!ニャア!』と猫クロちゃんと一緒に綱引きをします。『パァカァ‼︎』とカラクロちゃんの罠が外れると、カラクロちゃんは『カァーカァーカァー!』と嬉し鳴きしながらカラスの仲間達の元に帰って行きました。猫クロちゃんはちょっとだけ、猫ちゃん達と仲良くなりました。めでたし、めでたし」と話し終えました。
遠山景晋「さあ、八兵衛!五寸釘を用意したぞ!早く吐かないと、この部屋の柱の一部になるぞ!」と勢いよく拷問部屋に入って来ました。
ある程度の八兵衛の拷問が進んだ時に、白髪のご隠居さんが八兵衛を引き取りに来ました。遠山景晋は青ざめた顔で八兵衛を格さん(かくさん)と名乗る男に渡すと、自宅の屋敷でしばらく謹慎していました。
《めでたし、めでたし》
鬼頭「黒猫のクロちゃんとカラスのクロちゃんは今日も喧嘩しています。同じ名前と同じ身体の色なのにどうして仲良く出来ないのでしょう?」といつものゆっくりとした口調で丁寧に話します。
遠山景晋(この話しは!川に洗濯に行った婆さんが流れてくる梅干しを見つけて、爺さんの握り飯に梅干しを入れ忘れたことに気付き、爺さんが食べる前に何とか握り飯の中にこっそりと梅干しを入れようとする『走れ!婆さん!』ではないな!)と梅干し好きの爺さんが一度だけ、梅干しを入れ忘れた握り飯を食べさせられた時に、薪でおばあさんをしこたま殴りつけた経験から、必死でおばあさんが走るというサスペンス昔話を思い出した。
鬼頭「猫クロちゃんとカラクロちゃんは今日も人間さんが捨てた食べ物を巡って喧嘩をしています。猫クロ「僕が先に見つけたから、僕のだ!」カラクロ「いいや!僕の方が空のずっと向こうから先に見つけていたから、僕のだ!」とどちらも先に見つけたと言い張っています。カラクロちゃんの仲間のカラス達がやって来て、カラクロちゃんの味方をします。『カァーカァー!』と猫クロちゃんを大勢で追い払いました!カラクロちゃんは逃げ出した猫クロちゃんを見て『カァカァカァカァ!』と仲間と一緒に大笑いしました。猫クロちゃんは猫仲間から『黒猫は不吉だから遊んじゃいけませんって、パパ猫とママ猫に言われたから、猫クロちゃんとは遊ばない‼︎』と仲間ハズレです。今日も猫クロちゃんは一匹猫ちゃんでした!」と話し続けます。
遠山景晋(黒猫とカラスの物語か‼︎結局は何だかんだで、3羽一緒に百姓の与作に焼き鳥にして食われた『スズメの焼き鳥屋さん‼︎』と同じく、動物シリーズだな!)と何とかお侍さんから逃げてきた、スちゃんを与作が騙して、ズちゃんとメちゃんと一緒に火葬する話しを思い出しました。
鬼頭「ある日のこと!カラクロちゃんは猟師の罠のトラバサミに引っ掛かり、足が抜けなくなってしまいました。偶然にも一匹で散歩していた猫クロちゃんは『カァーカァー!』と助けを求めるカラクロちゃんの鳴き声を聞いてしまいました。猫クロちゃんは(仕方ないなぁ!)と思いながらも気になって、カラクロちゃんの鳴き声を頼りに、カラクロちゃんの元に走って行きました。猫クロちゃんは罠にかかった、カラクロちゃんを見て『ニャニャニャ!』と大笑いです。けれども、猫クロちゃんは近くの木から蔦を咥えてきて、罠に巻きつけます。『ニャア!ニャア!ニャア!』と一生懸命に罠を外そうと一匹で綱引きをしています。『ニャア!ニャア!ニャア!』と何度も綱引きしますが、罠は外れません!諦めた猫クロちゃんはカラクロちゃんを置いて、何処かへ走り出しました」と話し続けます。
遠山景晋(この辺で止めさせないと拷問にならないな!だが、折角の新作!このまま聞いてもいいだろう‼︎)と自分を納得させました。
鬼頭「猫クロちゃんは知っている猫ちゃん達に『カラクロちゃんを助けて!』と片っ端からお願いして回ります!猫ちゃん達の一匹が「カラクロちゃんと遊ぼう!猫クロちゃんとは遊ばないからな!」とどうやらパパ猫ちゃんとママ猫ちゃんの言いつけを破るつもりです!猫クロちゃんと猫ちゃん達はカラクロちゃんの元に戻ると、罠の両端に蔓を巻きつけて『ニャア!ニャア!ニャア!』と猫クロちゃんと一緒に綱引きをします。『パァカァ‼︎』とカラクロちゃんの罠が外れると、カラクロちゃんは『カァーカァーカァー!』と嬉し鳴きしながらカラスの仲間達の元に帰って行きました。猫クロちゃんはちょっとだけ、猫ちゃん達と仲良くなりました。めでたし、めでたし」と話し終えました。
遠山景晋「さあ、八兵衛!五寸釘を用意したぞ!早く吐かないと、この部屋の柱の一部になるぞ!」と勢いよく拷問部屋に入って来ました。
ある程度の八兵衛の拷問が進んだ時に、白髪のご隠居さんが八兵衛を引き取りに来ました。遠山景晋は青ざめた顔で八兵衛を格さん(かくさん)と名乗る男に渡すと、自宅の屋敷でしばらく謹慎していました。
《めでたし、めでたし》
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ヴィクトリアンメイドは夕陽に素肌を晒す
矢木羽研
歴史・時代
カメラが普及し始めたヴィクトリア朝のイギリスにて。
はじめて写真のモデルになるメイドが、主人の言葉で次第に脱がされていき……
メイドと主の織りなす官能の世界です。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる