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第三章 いじめられっ娘の逆襲
第27話 新村長アーニャ【リュドミラ視点】
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橋の修復された台座を使って、遺跡の中に戻ることが出来た。
本当に台座を直せる力をアーニャは持っていました。
「リュドミラ様、あそこにいるのはエレオノーラ様達ではないですか?」
「えぇ、お母様です。それにルカとエヴァもいます」
アーニャを追いかけて遺跡の中を進んでいくと、出入り口に三人の人影が見えた。
ノーラが教えてくれますが、お母様の姿を見間違うはずないです。
「リュドミラ様! 本当にご無事だったんですね。良かったです!」
「エヴァ、心配かけました。お母様、この先に安全な島があります。家も食糧もあります」
近づいて来る私達に気づいて、エヴァが涙を浮かべて走って来ると私に抱き付いた。
盗賊達に怯えて、こんな場所に何日間も隠れていたら怖くて当然です。
エヴァの髪を優しく撫でながら、安心させる為にお母様に島のことを報告していきます。
「……そうですか。リュラ、よく頑張りましたね。あなたはルカとエヴァをお願いします。私はまだ残っている村の人達を何とか避難させてみます」
お母様は微笑んで褒めてくれるけど、表情が疲れています。
そんな状態で、一人で大勢の人達を助けに行くのは無理です。
「いえ、お母様は島で休んでいてください。これは村長を受け継いだ私の役目です。私達は村に帰ると言っていた、アーニャを追いかけないといけません」
「リュドミラ様、アーニャなら来ましたが、あんな奴は追いかけなくていいと思います。島への行き方と引き換えに、エレオノーラ様と私達に土下座させた奴です。しかも、行き方を教えませんでした」
アーニャを追いかけると言うと、ルカが不愉快そうに顔を歪めて言ってきた。
私だけがアーニャに嫌われているわけではないようです。
お母様に土下座させたのは許せませんが、重要な人間なのである程度は我慢しないといけません。
「そうですか……でも、アーニャは村に必要な人間です。アーニャには不思議な力が宿っていて、男の姿になることが出来ます。盗賊に村の男達が殺された今、アーニャはただ一人の男なんです」
「えーっと、リュドミラ様? 申し訳ないのですが、私には何を言っているのか分からないのですが」
エヴァは私の言っていることが理解できないようです。
まあ当然と言えばそうですが、お母様は分かったようです。
「なるほど。おそらく島の力ですね。それで身体が成長したんですね」
「はい、その通りです。アーニャは村に帰って何をするか言ってませんでしたか?」
「アイツなら村の帰って、盗賊を倒すと言っていました。私でも隙を突いて弓矢を奪うことしか出来なかったのに、身体が大きくなっただけでは無理です。調子に乗り過ぎです」
お母様に聞いたのに、ルカが不機嫌そうに答えてしまう。
余程、アーニャに土下座したのが悔しいかったようです。
でも、ルカには悪いですけど、盗賊の男をアーニャは簡単に殺しました。
もしかすると、もしかするかもしれません。
「お母様、村の様子を見てきます。アーニャは島まで追いかけて来た、盗賊の男を簡単に殺しました。村の盗賊全員を殺している可能性があります」
「まさか……リュドミラ様、アーニャですよ」
「確かに昔のアーニャなら無理です。でも、島でアーニャは生まれ変わりました。確認するべきです」
エヴァは私の言うことが信じられないようです。それはルカも同じようです。
信じられない気持ちは私の中にもありますが、まったく信じてないわけじゃないです。
アーニャの凄い力を私は目の前で見てしまいました。
「……分かりました。私も村に戻ります。アーニャが本当に一人で戦っているのならば、私達も戦うべきです。村にはまだ苦しんでいる人達がたくさんいます」
「分かりました。エレオノーラ様が行かれるのならば、私もお供します」
「あのぉ……私も皆んなが行くなら行きます」
ノーラと二人で行こうとしたのに、お母様達まで行くことになってしまった。
「あれは? 村の方から煙が昇っています。まさか、アーニャの奴。村を焼いているんじゃ?」
「きっとそうです。アーニャなら平気でやりそうです」
遺跡を出て、しばらく村の方向に進んでいると、白い煙が昇っているのが見えてきた。
ルカとエヴァがアーニャが燃やしていると言ってますが、確かにあり得ます。
急いだ方がいいかもしれません。村に少し早足で向かうことにしました。
「こほぉ、こほぉ……この気持ち悪い臭いは何ですか?」
「この臭いはまさか……?」
「お母様、この臭いが分かるんですか?」
吐き気のする得体の知れない臭いに、皆んな苦しそうにしています。
村に近づいていくほどに、この臭いが濃く強くなっていきます。
私達は嗅いだことのない臭いですが、お母様はこの臭いに心当たりがあるようです。
「えぇ、これは肉を焼いた臭いです。おそらく村で人を焼いているのでしょう」
「まさか……盗賊達が村の人間を焼いているんですか?」
「それは分かりません。ですが、急いだ方がいいでしょう。一人焼いただけでは、ここまで強い臭いは出ませんから」
お母様の言葉で皆んなが、さらに気分を悪くしていく。
人間を焼いている臭いを嗅いでいると分かったら、そうなります。
それでも服で口と鼻を覆って、前に進んで行きます。
「これは……どういうことだ?」
先頭を弓矢を持って走っていたルカが、村の前で立ち止まってしまった。
ここまで盗賊の待ち伏せも罠も無く、村まで問題なく辿り着きました。
でも、村に問題がありました。自由に女達が村の中を歩き回っています。
「盗賊はいないみたいですね。本当にアーニャが倒したのでしょうか? だったら、燃えているのは……?」
村の中には白い煙が登り続けている。煙の下には木材が積まれて炎が燃えている。
エヴァの言葉に皆んなの視線が炎の中に集まってしまう。
燃えているのが村の女達じゃないなら、燃えているのは盗賊か、村の男達しかいないです。
「ちょっといいか? あれは何を焼いているんだ?」
「……」
「んっ? ちょっといいか? あれは何を焼いているんだ?」
「……」
「おい! 聞こえてないのか!」
「……」
ルカが近くを通り過ぎる女達に話を聞こうとしているのに、誰も止まってくれません。
全員が顔見知りなんですが、ルカが見えないように通り過ぎていきます。
実は私達が死んでいるとか、私が夢を見ているだけなんでしょうか。
「マリア、ちょっといいかしら?」
「——ッ! エレオノーラ様、申し訳ありません! 話せないんです!」
バァッ、タッタッタッ!
「……何か事情がありそうですね」
お母様が通り過ぎようとする、ピンク色のロングヘアの女——マリアの右腕を掴みました。
身体に触れるということは、私達は幽霊ではなさそうです。
マリアはペコペコとお母様に頭を下げて、お母様の腕を無理矢理解いて逃げていきました。
お母様に対して、普段ならこんな無礼なことは絶対に誰もしません。
「エレオノーラ様、次は逃げられないようにします」
「えぇ、お願いします。でも、乱暴なことはやめてくださいね」
「はい、お任せください」
避けられている理由があると分かって、ルカが再挑戦するようです。
お母様は注意していますが、絶対に力尽くで逃げられないようにします。
鋭い赤い目で気の弱そうな人を探しています。
ビィーン、ギギギギ!
「動くな! 動けば撃ち殺すぞ!」
「きゃああッ!」
それは絶対にやったら駄目なやつです。
ルカは弓矢を引いて、青色のロングヘアの女の子に狙いを定めています。
あの娘の名前は確かメアリーです。可哀想にプルプル震えて両手を上げています。
「エレオノーラ様を無視するとは死にたいのか。理由を話せ。理由次第では殺す」
「アーニャ様に言われたんです! エレオノーラ様達五人は村を捨てた裏切り者だから、無視するように言われてるんです! 話したら村から追放されるんです! 撃たないでください!」
「ぐぬぬぬぬっ‼︎ あのクソチビめ‼︎ 私達に何の恨みがあるんだ!」
メアリーから理由を聞いて、ルカはかなり怒っている。
今にも弓矢を撃ちそうなので、メアリーは殺されると本気で怯えている。
私が何とか落ち着かせて、メアリーから話を聞き出さないと。
「メアリー、アーニャ様とはどういう意味なんですか? それと盗賊達はどこにいるんですか?」
「リュドミラ様……アーニャ様は盗賊を全員殺してくれたんです。今は新村長のアーニャ様の指示で、盗賊達の死体を燃やしているところです」
「そうだったんですね。だったら、村は安全なんですね。良かったです」
弓矢から庇うように立っている私の顔を見て、メアリーは少し落ち着いてくれた。
無視するように言われているのに、知っていることを話してくれる。
新村長にアーニャがなったのが気になりますが、村から盗賊がいなくなったのなら、それで十分です。
「何ですか、それは! 村長は代々選ばれた家系が受け継いできたんです! 村長はエレオノーラ様とリュドミラ様しかあり得ません!」
「ひぃぃ! 私に言われても困ります! 村長様の家にいるアーニャ様と直接話してください!」
「アーニャ様じゃないです! アーニャで十分です!」
盗賊よりもエヴァは新村長の方が気になるようです。
メアリーに詰め寄って、カンカンに怒って抗議しています。
アーニャがアーニャ様と呼ばれるのが、かなり気に入らないようです。
「そうですね。メアリー、教えてくれてありがとうございます。アーニャには村を救ってくれたお礼を言わないといけませんね」
「いえ、エレオノーラ様とリュドミラ様がご無事で良かったです」
ルカとエヴァと違って、お母様は落ち着いています。
そんな素敵なお母様にお礼を言われて、メアリーも照れています。
アーニャと違って、お母様は村の人達からの人望と人気があります。
盗賊倒したぐらいでは、簡単に村長にはなれません。
ここはビシッと注意して、さっさと新村長を名乗るのを辞めてもらいましょう。
本当に台座を直せる力をアーニャは持っていました。
「リュドミラ様、あそこにいるのはエレオノーラ様達ではないですか?」
「えぇ、お母様です。それにルカとエヴァもいます」
アーニャを追いかけて遺跡の中を進んでいくと、出入り口に三人の人影が見えた。
ノーラが教えてくれますが、お母様の姿を見間違うはずないです。
「リュドミラ様! 本当にご無事だったんですね。良かったです!」
「エヴァ、心配かけました。お母様、この先に安全な島があります。家も食糧もあります」
近づいて来る私達に気づいて、エヴァが涙を浮かべて走って来ると私に抱き付いた。
盗賊達に怯えて、こんな場所に何日間も隠れていたら怖くて当然です。
エヴァの髪を優しく撫でながら、安心させる為にお母様に島のことを報告していきます。
「……そうですか。リュラ、よく頑張りましたね。あなたはルカとエヴァをお願いします。私はまだ残っている村の人達を何とか避難させてみます」
お母様は微笑んで褒めてくれるけど、表情が疲れています。
そんな状態で、一人で大勢の人達を助けに行くのは無理です。
「いえ、お母様は島で休んでいてください。これは村長を受け継いだ私の役目です。私達は村に帰ると言っていた、アーニャを追いかけないといけません」
「リュドミラ様、アーニャなら来ましたが、あんな奴は追いかけなくていいと思います。島への行き方と引き換えに、エレオノーラ様と私達に土下座させた奴です。しかも、行き方を教えませんでした」
アーニャを追いかけると言うと、ルカが不愉快そうに顔を歪めて言ってきた。
私だけがアーニャに嫌われているわけではないようです。
お母様に土下座させたのは許せませんが、重要な人間なのである程度は我慢しないといけません。
「そうですか……でも、アーニャは村に必要な人間です。アーニャには不思議な力が宿っていて、男の姿になることが出来ます。盗賊に村の男達が殺された今、アーニャはただ一人の男なんです」
「えーっと、リュドミラ様? 申し訳ないのですが、私には何を言っているのか分からないのですが」
エヴァは私の言っていることが理解できないようです。
まあ当然と言えばそうですが、お母様は分かったようです。
「なるほど。おそらく島の力ですね。それで身体が成長したんですね」
「はい、その通りです。アーニャは村に帰って何をするか言ってませんでしたか?」
「アイツなら村の帰って、盗賊を倒すと言っていました。私でも隙を突いて弓矢を奪うことしか出来なかったのに、身体が大きくなっただけでは無理です。調子に乗り過ぎです」
お母様に聞いたのに、ルカが不機嫌そうに答えてしまう。
余程、アーニャに土下座したのが悔しいかったようです。
でも、ルカには悪いですけど、盗賊の男をアーニャは簡単に殺しました。
もしかすると、もしかするかもしれません。
「お母様、村の様子を見てきます。アーニャは島まで追いかけて来た、盗賊の男を簡単に殺しました。村の盗賊全員を殺している可能性があります」
「まさか……リュドミラ様、アーニャですよ」
「確かに昔のアーニャなら無理です。でも、島でアーニャは生まれ変わりました。確認するべきです」
エヴァは私の言うことが信じられないようです。それはルカも同じようです。
信じられない気持ちは私の中にもありますが、まったく信じてないわけじゃないです。
アーニャの凄い力を私は目の前で見てしまいました。
「……分かりました。私も村に戻ります。アーニャが本当に一人で戦っているのならば、私達も戦うべきです。村にはまだ苦しんでいる人達がたくさんいます」
「分かりました。エレオノーラ様が行かれるのならば、私もお供します」
「あのぉ……私も皆んなが行くなら行きます」
ノーラと二人で行こうとしたのに、お母様達まで行くことになってしまった。
「あれは? 村の方から煙が昇っています。まさか、アーニャの奴。村を焼いているんじゃ?」
「きっとそうです。アーニャなら平気でやりそうです」
遺跡を出て、しばらく村の方向に進んでいると、白い煙が昇っているのが見えてきた。
ルカとエヴァがアーニャが燃やしていると言ってますが、確かにあり得ます。
急いだ方がいいかもしれません。村に少し早足で向かうことにしました。
「こほぉ、こほぉ……この気持ち悪い臭いは何ですか?」
「この臭いはまさか……?」
「お母様、この臭いが分かるんですか?」
吐き気のする得体の知れない臭いに、皆んな苦しそうにしています。
村に近づいていくほどに、この臭いが濃く強くなっていきます。
私達は嗅いだことのない臭いですが、お母様はこの臭いに心当たりがあるようです。
「えぇ、これは肉を焼いた臭いです。おそらく村で人を焼いているのでしょう」
「まさか……盗賊達が村の人間を焼いているんですか?」
「それは分かりません。ですが、急いだ方がいいでしょう。一人焼いただけでは、ここまで強い臭いは出ませんから」
お母様の言葉で皆んなが、さらに気分を悪くしていく。
人間を焼いている臭いを嗅いでいると分かったら、そうなります。
それでも服で口と鼻を覆って、前に進んで行きます。
「これは……どういうことだ?」
先頭を弓矢を持って走っていたルカが、村の前で立ち止まってしまった。
ここまで盗賊の待ち伏せも罠も無く、村まで問題なく辿り着きました。
でも、村に問題がありました。自由に女達が村の中を歩き回っています。
「盗賊はいないみたいですね。本当にアーニャが倒したのでしょうか? だったら、燃えているのは……?」
村の中には白い煙が登り続けている。煙の下には木材が積まれて炎が燃えている。
エヴァの言葉に皆んなの視線が炎の中に集まってしまう。
燃えているのが村の女達じゃないなら、燃えているのは盗賊か、村の男達しかいないです。
「ちょっといいか? あれは何を焼いているんだ?」
「……」
「んっ? ちょっといいか? あれは何を焼いているんだ?」
「……」
「おい! 聞こえてないのか!」
「……」
ルカが近くを通り過ぎる女達に話を聞こうとしているのに、誰も止まってくれません。
全員が顔見知りなんですが、ルカが見えないように通り過ぎていきます。
実は私達が死んでいるとか、私が夢を見ているだけなんでしょうか。
「マリア、ちょっといいかしら?」
「——ッ! エレオノーラ様、申し訳ありません! 話せないんです!」
バァッ、タッタッタッ!
「……何か事情がありそうですね」
お母様が通り過ぎようとする、ピンク色のロングヘアの女——マリアの右腕を掴みました。
身体に触れるということは、私達は幽霊ではなさそうです。
マリアはペコペコとお母様に頭を下げて、お母様の腕を無理矢理解いて逃げていきました。
お母様に対して、普段ならこんな無礼なことは絶対に誰もしません。
「エレオノーラ様、次は逃げられないようにします」
「えぇ、お願いします。でも、乱暴なことはやめてくださいね」
「はい、お任せください」
避けられている理由があると分かって、ルカが再挑戦するようです。
お母様は注意していますが、絶対に力尽くで逃げられないようにします。
鋭い赤い目で気の弱そうな人を探しています。
ビィーン、ギギギギ!
「動くな! 動けば撃ち殺すぞ!」
「きゃああッ!」
それは絶対にやったら駄目なやつです。
ルカは弓矢を引いて、青色のロングヘアの女の子に狙いを定めています。
あの娘の名前は確かメアリーです。可哀想にプルプル震えて両手を上げています。
「エレオノーラ様を無視するとは死にたいのか。理由を話せ。理由次第では殺す」
「アーニャ様に言われたんです! エレオノーラ様達五人は村を捨てた裏切り者だから、無視するように言われてるんです! 話したら村から追放されるんです! 撃たないでください!」
「ぐぬぬぬぬっ‼︎ あのクソチビめ‼︎ 私達に何の恨みがあるんだ!」
メアリーから理由を聞いて、ルカはかなり怒っている。
今にも弓矢を撃ちそうなので、メアリーは殺されると本気で怯えている。
私が何とか落ち着かせて、メアリーから話を聞き出さないと。
「メアリー、アーニャ様とはどういう意味なんですか? それと盗賊達はどこにいるんですか?」
「リュドミラ様……アーニャ様は盗賊を全員殺してくれたんです。今は新村長のアーニャ様の指示で、盗賊達の死体を燃やしているところです」
「そうだったんですね。だったら、村は安全なんですね。良かったです」
弓矢から庇うように立っている私の顔を見て、メアリーは少し落ち着いてくれた。
無視するように言われているのに、知っていることを話してくれる。
新村長にアーニャがなったのが気になりますが、村から盗賊がいなくなったのなら、それで十分です。
「何ですか、それは! 村長は代々選ばれた家系が受け継いできたんです! 村長はエレオノーラ様とリュドミラ様しかあり得ません!」
「ひぃぃ! 私に言われても困ります! 村長様の家にいるアーニャ様と直接話してください!」
「アーニャ様じゃないです! アーニャで十分です!」
盗賊よりもエヴァは新村長の方が気になるようです。
メアリーに詰め寄って、カンカンに怒って抗議しています。
アーニャがアーニャ様と呼ばれるのが、かなり気に入らないようです。
「そうですね。メアリー、教えてくれてありがとうございます。アーニャには村を救ってくれたお礼を言わないといけませんね」
「いえ、エレオノーラ様とリュドミラ様がご無事で良かったです」
ルカとエヴァと違って、お母様は落ち着いています。
そんな素敵なお母様にお礼を言われて、メアリーも照れています。
アーニャと違って、お母様は村の人達からの人望と人気があります。
盗賊倒したぐらいでは、簡単に村長にはなれません。
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