2 / 32
第一章 古代遺跡で凌辱される
第1話 村長の娘と本好きの娘【リュドミラ視点】
しおりを挟む
「あら? またこんな所でサボっているの? アーニャさん」
涼しそうな木の下に座って、本を読んでいるアーニャを見つけた。
なので、取り巻き達三人を連れた、村長の娘である私が声をかけてあげた。
見た目が子供でも私と同い年なんだから、しっかりと仕事してもらわないと困ります。
村の仕事と言えば、虫の糸から布を織り、森の恵みである果実や木の実を収穫するのが一般的です。
本を読んでも何も得る物はありません。
私が村長になった時に、仕事の出来ない役立たずを村に置くつもりはありません。
「あっ、はい。こ、こんにちは、リュドミラさん」
長い黒髪で目まで覆い隠して見っともない姿ね。
髪を伸ばせば、それだけで女扱いしてもらえると勘違いしているのかしら?
ビクビクと怯えるような小さな声で、アーニャは私に挨拶してきた。
私の取り巻き達には挨拶しないようね。
まあいいわ。早速この私を怒らせたんだから。
「はい? リュドミラさんですって? リュドミラ様でしょう。次期村長に対して口の利き方がなってないわよ。村から追い出されたいの?」
「そ、そんなことないです! リュドミラ様、すみません!」
「「「くすくすくす」」」
少し強めの言葉で脅してあげると、アーニャは慌てて本を閉じて、立ち上がって謝ってきた。
そんなアーニャの見っともない姿を、取り巻き達が笑ってあげる。
でも、私はちっぃとも可笑しくないし、許す気持ちにはなれません。
「それよりもまた本を読んでいたわね。前にも言ったわよね。そんな古びた本は、私のお爺様も読んでいなかったわよ。役立たずの本を読んでいる暇があるなら、仕事をしたらどうなの?」
「や、役に立たない本はないです。本は役に立ちます」
「はい? 自分の非を認めずに、私に口答えするつもりなの?」
「そ、そんなつも——」
この私が親切にも教えて差し上げたのに反抗してきました。
もしかして本を読んでいる自分の方が、賢いとか勘違いしているのかしら?
だとしたら、またお仕置きしないといけないですね。
「もういいですわ。口では理解できないようだから、身体で理解させてあげましょう。あなた達、アーニャさんを納屋に連れて行きなさい」
「「「はぁ~い」」」
「リ、リュドミラ様! い、痛いのは嫌です。お願いします。許してください!」
これはイジメではなく、未来の村長としての仕事をしているだけです。
アーニャが将来苦労しないように教育しているだけです。
決して生意気に口答えしたから、いつものように取り巻き達に頼んで、納屋の中で痣が出来るまで叩かせるわけじゃありません。
「何を言ってるの? 人の言うことを聞けない悪い子に、お仕置きするだけですよ。許して欲しいなら今度からは、言われたことをしっかりと守ることですね」
取り巻き達から本を奪われたアーニャが、私に必死に助けを求めてきた。
あまりにもおかしな顔だったので、思わず笑いそうになってしまう。
でも、これは仕事であって、イジメじゃないから絶対に笑っては駄目。
あぁー、村長の仕事って本当に大変ですね。
涼しそうな木の下に座って、本を読んでいるアーニャを見つけた。
なので、取り巻き達三人を連れた、村長の娘である私が声をかけてあげた。
見た目が子供でも私と同い年なんだから、しっかりと仕事してもらわないと困ります。
村の仕事と言えば、虫の糸から布を織り、森の恵みである果実や木の実を収穫するのが一般的です。
本を読んでも何も得る物はありません。
私が村長になった時に、仕事の出来ない役立たずを村に置くつもりはありません。
「あっ、はい。こ、こんにちは、リュドミラさん」
長い黒髪で目まで覆い隠して見っともない姿ね。
髪を伸ばせば、それだけで女扱いしてもらえると勘違いしているのかしら?
ビクビクと怯えるような小さな声で、アーニャは私に挨拶してきた。
私の取り巻き達には挨拶しないようね。
まあいいわ。早速この私を怒らせたんだから。
「はい? リュドミラさんですって? リュドミラ様でしょう。次期村長に対して口の利き方がなってないわよ。村から追い出されたいの?」
「そ、そんなことないです! リュドミラ様、すみません!」
「「「くすくすくす」」」
少し強めの言葉で脅してあげると、アーニャは慌てて本を閉じて、立ち上がって謝ってきた。
そんなアーニャの見っともない姿を、取り巻き達が笑ってあげる。
でも、私はちっぃとも可笑しくないし、許す気持ちにはなれません。
「それよりもまた本を読んでいたわね。前にも言ったわよね。そんな古びた本は、私のお爺様も読んでいなかったわよ。役立たずの本を読んでいる暇があるなら、仕事をしたらどうなの?」
「や、役に立たない本はないです。本は役に立ちます」
「はい? 自分の非を認めずに、私に口答えするつもりなの?」
「そ、そんなつも——」
この私が親切にも教えて差し上げたのに反抗してきました。
もしかして本を読んでいる自分の方が、賢いとか勘違いしているのかしら?
だとしたら、またお仕置きしないといけないですね。
「もういいですわ。口では理解できないようだから、身体で理解させてあげましょう。あなた達、アーニャさんを納屋に連れて行きなさい」
「「「はぁ~い」」」
「リ、リュドミラ様! い、痛いのは嫌です。お願いします。許してください!」
これはイジメではなく、未来の村長としての仕事をしているだけです。
アーニャが将来苦労しないように教育しているだけです。
決して生意気に口答えしたから、いつものように取り巻き達に頼んで、納屋の中で痣が出来るまで叩かせるわけじゃありません。
「何を言ってるの? 人の言うことを聞けない悪い子に、お仕置きするだけですよ。許して欲しいなら今度からは、言われたことをしっかりと守ることですね」
取り巻き達から本を奪われたアーニャが、私に必死に助けを求めてきた。
あまりにもおかしな顔だったので、思わず笑いそうになってしまう。
でも、これは仕事であって、イジメじゃないから絶対に笑っては駄目。
あぁー、村長の仕事って本当に大変ですね。
0
お気に入りに追加
99
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
【R18】闇堕ちバレリーナ~悲鳴は届かない~
月島れいわ
恋愛
憧れのバレエ団の入団テストに合格した玲於奈。
大学もあと一年というところで退学を決めた。
かつてのようなお嬢様ではいられなくなった。
それでも前途は明るいはずだったのにーーーー想像もしなかった官能レッスンが待っていた。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる