105 / 111
第九章 神の名を持つ男vs神域の支配者
第105話 中級神修業、穢れた聖拳突き
しおりを挟む
「ジャンボ!」
時間が分からないので、アフリカの万能挨拶を使った。朝、昼、晩、これ一つで通用する。
上げた右手にハイタッチで返せば、これで立派なアフリカ国民だ。
「ジャンボ? 何だ、それは? お前、見ない顔だけど、最近生まれた奴か?」
「あっ、はい、そうです……」
ジャンボはここでは一般的ではないようだ。
緑鬼が手に持っている斧を宝箱に入れると、馬鹿にした感じで近づいてきた。
油断しまくっているから殺してもいいけど、強いと困るから話を合わせよう。
「あちゃー! その黒髪だから、イザナミ様に嫌われたんだな。何にも教えられずに放り出された口だろ?」
「あぁー、はい、そんなところです」
「分かる分かる。でも、殺されなかっただけ、お前はツイてる方だぜ。普通は拷問されて殺される」
緑鬼が頭を叩いて、ウンウン頷いて何か同情している。同情するなら見逃してほしい。
「お願いします。イザナミ様の所には連れて行かないでください。今度こそ殺されてしまいます」
「心配しなくてもいいよ。お前を連れていくほど、俺も馬鹿じゃない。俺まで一緒に殺されちまう」
良い鬼そうだから、両手を擦り合わせてお願いしてみた。
緑鬼が左手で胸を叩いて、連れて行かないと断言した。
最初から連れて行くつもりはないみたいだ。
ラスママにとって俺の存在は、ゴキブリみたいなものらしい。
「ありがとうございます。それじゃあ、俺はあっちに行きます」
「あんっ? 何言ってる? まだ神気も使えない下級で生きられるわけないだろ。上級は無理だけど、中級ぐらいなら努力すればなれる。鍛えてやるから付いて来い」
お礼を言って立ち去ろうとすると、服の背中部分を掴まれてしまった。
何か強くしてくれるみたいだけど、ラス様に教えてもらうから大丈夫だ。
こんな場所に長居しても、絶対にロクな目に遭わない。
「いや、本当にいいですから。大丈夫です」
「遠慮するなよ。困った時はお互い様だ。俺がダンジョンの生き方を教えてやるよ」
素敵な笑みを浮かべて、余計な親切を押し付ける緑鬼に今困っている。
遠慮じゃなくて、本気で断っているだけだ。
♢
「いいか、神気には属性と効果の二つがある。神気を使えて初めて一人前だ」
「は、はぁ……」
ベッドのある部屋に強引に連れて行かれた。困り顔で聞いているのに、得意顔で話してくる。
襲わないみたいだけど、変な授業を受けて、緑鬼に知識で攻められる。
同じ授業を受けるなら、黒ギャルのミニ浴衣先生に攻められたかった。
「月とか太陽とかは特別な属性だ。お前じゃ無理だから期待するんじゃないぞ」
神気の属性には、『石・木・海・水・風・山・野・火』などがあるそうだ。
効果とは、攻撃や癒しや厄祓いなどの事を言うらしい。
属性と効果を一つでも習得できれば、中級神入門らしい。
「ちょっとその剣を貸してみろ。この作業用の道具で倒せるのは、雑魚だけだ。雑魚は魂が少ししか入ってない。強い奴は肉体も魂も強い。攻撃しても剣が折れるだけだ」
「あっ!」
俺の剣を渡すと、緑鬼が説明しながら軽々とへし折ってみせた。
武器ではなく、箒や雑巾みたいな掃除道具として、部屋に置かれていたみたいだ。
つまり宝箱は本当にゴミ箱だった。
「じゃあ、雑魚を倒し続ければ、神気を習得できるんですね?」
「んーん、そうじゃないんだな。神気は自分の中にある意思や願いなんだ。最初から持っている奴もいれば、成長してから習得する奴もいる。一生習得できない奴もいるらしいが、イザナミ様から生まれた俺達には関係ない話だ。才能が無いっていうのは絶対にないからな」
俺が部外者なのは秘密にしておくとして、緑鬼が教える神気の習得方法が、曖昧な内容になってきた。
本能とか感覚的で覚えるみたいなものらしい。鳥が空を飛んだり、魚が水を泳ぐようなものだ。
でも、才能が無い奴はどんなに頑張っても空は飛べない。まずは俺に才能があるのか知りたい。
「俺は火を使える。この折れた剣に火の神気を使うと火の剣になる。この剣ならゴーストも倒せる。まずはこの剣を持って、俺の神気を感じてみろ。そして、自分の中から火を消すイメージで神気を放出するんだ。あとは神気を放出した状態で、ゴーストを攻撃すれば倒せる」
「はい、頑張ります」
熱い授業と熱い剣を受け取ったが、熱さを手の平に感じるだけでいいのだろうか?
緑鬼に部屋で修業を続けると約束して、部屋から出て行ってもらった。
「よし、邪魔者は消えたな」
ちょっとだけ部屋で真面目に修業してから、扉をソッと開けた。
緑鬼はいないようだ。これで逃げられる。
火の剣を聖火ランナーのように持って、急いで鉄格子に向かった。
「はぁ、はぁ……まあ、でしょうね」
鉄格子の向こうには誰もいなかった。俺の帰りを待ってくれる人はいないみたいだ。
鉄格子の前に座ると、修業を続けながら待つ事にした。
「あっ、消えた……」
剣から火が消えてしまった。まだ、誰も迎えに来ない。
捨てられた可能性がありそうだ。鉄格子からの自力脱獄を試してみたけど、無駄だった。
待つよりも中級になった方が早いかもしれない。神の時間感覚で十年後とか百年後に迎えに来そうだ。
「これでいいな」
スケルトンの骨を使って、鉄格子の中に『オワリマシタ』とメッセージを残した。
剣と死体は外には出せなかった。待つのは疲れるだけだから、ゴースト狩りに出掛けた。
「気を感じるかぁ……やる気、元気、本気じゃないよな」
それで倒せれば苦労はしない。そもそも神気の属性説明が分からなかった。
野って何だよ? 野原だとしても、山との違いが分からない。水と海も同じだ。
淡水と海水の僅かな違いなのか、海水の塩には浄化作用があるみたいな事だろうか?
とりあえず神気の習得方法は分からないから、ダンジョン探索をしようと思う。
奥の方は強いのが出るそうだけど、攻撃が当たらない幽霊よりは倒しやすいはずだ。
「ヤァッ!」
「ブァァァ!」
もしかしてと思って、ゴーストを攻撃してみたけど駄目だった。
剣で駄目ならと、拳で殴ってみた。こっちも駄目みたいだ。
「火を消すイメージかぁ……フゥーッみたいな感じか?」
剣をしまって、両拳を構えた。緑鬼のアドバイスを参考にしようと思う。
ロウソウの火を消すイメージで息を強く吐き出しながら、右拳をゴーストに打ち込んだ。
「ファッ!」
「ブァ……?」
ゴーストの胴体を右拳が見事に貫いた……ように見える。
身体を通り抜けているだけだ。手応えはまったく感じない。
(くっ、俺には才能がないのかもしれない!)
急いでゴーストの身体から右腕を離した。触るだけでも気分が悪くなるようだ。
映画なら塩とか聖水とかあれば幽霊は倒せるけど、ここには湧き水ぐらいしかない。
試しに拳を濡らして殴ってみたけど、効果はなかった。まさに打つ手なしの状態だ。
「全然手応えがないな。気なら何でもいいなら、一番強いのは精気なんだけどな」
怒気、陽気、陰気と知っている気を込めて、拳を打ちまくるが全て無駄だった。
封印されてなければ、白い聖水なら出せるんだけど今は無理だ。
動けるギリギリの妄想で精気を溜めて、我慢して一発打ち込めるぐらいだ。
(浴衣の下はノーパン、浴衣の下はノーパン……うぐぐぐぐっ!)
強大なイメージ力を使って、精気を右拳に溜めていく。持病のチン痛はここでも起きるみたいだ。
痛みを怒気に変えて、右拳に強大な精気と怒気を混ぜ合わせた一撃を練り上げた。
この一撃に俺の全てのヤる気を集めた。一撃で昇天させてやる。
「聖拳突き!」
「ブァ……?」
渾身の一撃がゴーストを貫いた……ように見える。
自分に期待した俺が馬鹿だった。穢れた聖拳突きはまったく手応えがなかった。
予定通りに実体を持つ強い怪物を倒しに行こう。
時間が分からないので、アフリカの万能挨拶を使った。朝、昼、晩、これ一つで通用する。
上げた右手にハイタッチで返せば、これで立派なアフリカ国民だ。
「ジャンボ? 何だ、それは? お前、見ない顔だけど、最近生まれた奴か?」
「あっ、はい、そうです……」
ジャンボはここでは一般的ではないようだ。
緑鬼が手に持っている斧を宝箱に入れると、馬鹿にした感じで近づいてきた。
油断しまくっているから殺してもいいけど、強いと困るから話を合わせよう。
「あちゃー! その黒髪だから、イザナミ様に嫌われたんだな。何にも教えられずに放り出された口だろ?」
「あぁー、はい、そんなところです」
「分かる分かる。でも、殺されなかっただけ、お前はツイてる方だぜ。普通は拷問されて殺される」
緑鬼が頭を叩いて、ウンウン頷いて何か同情している。同情するなら見逃してほしい。
「お願いします。イザナミ様の所には連れて行かないでください。今度こそ殺されてしまいます」
「心配しなくてもいいよ。お前を連れていくほど、俺も馬鹿じゃない。俺まで一緒に殺されちまう」
良い鬼そうだから、両手を擦り合わせてお願いしてみた。
緑鬼が左手で胸を叩いて、連れて行かないと断言した。
最初から連れて行くつもりはないみたいだ。
ラスママにとって俺の存在は、ゴキブリみたいなものらしい。
「ありがとうございます。それじゃあ、俺はあっちに行きます」
「あんっ? 何言ってる? まだ神気も使えない下級で生きられるわけないだろ。上級は無理だけど、中級ぐらいなら努力すればなれる。鍛えてやるから付いて来い」
お礼を言って立ち去ろうとすると、服の背中部分を掴まれてしまった。
何か強くしてくれるみたいだけど、ラス様に教えてもらうから大丈夫だ。
こんな場所に長居しても、絶対にロクな目に遭わない。
「いや、本当にいいですから。大丈夫です」
「遠慮するなよ。困った時はお互い様だ。俺がダンジョンの生き方を教えてやるよ」
素敵な笑みを浮かべて、余計な親切を押し付ける緑鬼に今困っている。
遠慮じゃなくて、本気で断っているだけだ。
♢
「いいか、神気には属性と効果の二つがある。神気を使えて初めて一人前だ」
「は、はぁ……」
ベッドのある部屋に強引に連れて行かれた。困り顔で聞いているのに、得意顔で話してくる。
襲わないみたいだけど、変な授業を受けて、緑鬼に知識で攻められる。
同じ授業を受けるなら、黒ギャルのミニ浴衣先生に攻められたかった。
「月とか太陽とかは特別な属性だ。お前じゃ無理だから期待するんじゃないぞ」
神気の属性には、『石・木・海・水・風・山・野・火』などがあるそうだ。
効果とは、攻撃や癒しや厄祓いなどの事を言うらしい。
属性と効果を一つでも習得できれば、中級神入門らしい。
「ちょっとその剣を貸してみろ。この作業用の道具で倒せるのは、雑魚だけだ。雑魚は魂が少ししか入ってない。強い奴は肉体も魂も強い。攻撃しても剣が折れるだけだ」
「あっ!」
俺の剣を渡すと、緑鬼が説明しながら軽々とへし折ってみせた。
武器ではなく、箒や雑巾みたいな掃除道具として、部屋に置かれていたみたいだ。
つまり宝箱は本当にゴミ箱だった。
「じゃあ、雑魚を倒し続ければ、神気を習得できるんですね?」
「んーん、そうじゃないんだな。神気は自分の中にある意思や願いなんだ。最初から持っている奴もいれば、成長してから習得する奴もいる。一生習得できない奴もいるらしいが、イザナミ様から生まれた俺達には関係ない話だ。才能が無いっていうのは絶対にないからな」
俺が部外者なのは秘密にしておくとして、緑鬼が教える神気の習得方法が、曖昧な内容になってきた。
本能とか感覚的で覚えるみたいなものらしい。鳥が空を飛んだり、魚が水を泳ぐようなものだ。
でも、才能が無い奴はどんなに頑張っても空は飛べない。まずは俺に才能があるのか知りたい。
「俺は火を使える。この折れた剣に火の神気を使うと火の剣になる。この剣ならゴーストも倒せる。まずはこの剣を持って、俺の神気を感じてみろ。そして、自分の中から火を消すイメージで神気を放出するんだ。あとは神気を放出した状態で、ゴーストを攻撃すれば倒せる」
「はい、頑張ります」
熱い授業と熱い剣を受け取ったが、熱さを手の平に感じるだけでいいのだろうか?
緑鬼に部屋で修業を続けると約束して、部屋から出て行ってもらった。
「よし、邪魔者は消えたな」
ちょっとだけ部屋で真面目に修業してから、扉をソッと開けた。
緑鬼はいないようだ。これで逃げられる。
火の剣を聖火ランナーのように持って、急いで鉄格子に向かった。
「はぁ、はぁ……まあ、でしょうね」
鉄格子の向こうには誰もいなかった。俺の帰りを待ってくれる人はいないみたいだ。
鉄格子の前に座ると、修業を続けながら待つ事にした。
「あっ、消えた……」
剣から火が消えてしまった。まだ、誰も迎えに来ない。
捨てられた可能性がありそうだ。鉄格子からの自力脱獄を試してみたけど、無駄だった。
待つよりも中級になった方が早いかもしれない。神の時間感覚で十年後とか百年後に迎えに来そうだ。
「これでいいな」
スケルトンの骨を使って、鉄格子の中に『オワリマシタ』とメッセージを残した。
剣と死体は外には出せなかった。待つのは疲れるだけだから、ゴースト狩りに出掛けた。
「気を感じるかぁ……やる気、元気、本気じゃないよな」
それで倒せれば苦労はしない。そもそも神気の属性説明が分からなかった。
野って何だよ? 野原だとしても、山との違いが分からない。水と海も同じだ。
淡水と海水の僅かな違いなのか、海水の塩には浄化作用があるみたいな事だろうか?
とりあえず神気の習得方法は分からないから、ダンジョン探索をしようと思う。
奥の方は強いのが出るそうだけど、攻撃が当たらない幽霊よりは倒しやすいはずだ。
「ヤァッ!」
「ブァァァ!」
もしかしてと思って、ゴーストを攻撃してみたけど駄目だった。
剣で駄目ならと、拳で殴ってみた。こっちも駄目みたいだ。
「火を消すイメージかぁ……フゥーッみたいな感じか?」
剣をしまって、両拳を構えた。緑鬼のアドバイスを参考にしようと思う。
ロウソウの火を消すイメージで息を強く吐き出しながら、右拳をゴーストに打ち込んだ。
「ファッ!」
「ブァ……?」
ゴーストの胴体を右拳が見事に貫いた……ように見える。
身体を通り抜けているだけだ。手応えはまったく感じない。
(くっ、俺には才能がないのかもしれない!)
急いでゴーストの身体から右腕を離した。触るだけでも気分が悪くなるようだ。
映画なら塩とか聖水とかあれば幽霊は倒せるけど、ここには湧き水ぐらいしかない。
試しに拳を濡らして殴ってみたけど、効果はなかった。まさに打つ手なしの状態だ。
「全然手応えがないな。気なら何でもいいなら、一番強いのは精気なんだけどな」
怒気、陽気、陰気と知っている気を込めて、拳を打ちまくるが全て無駄だった。
封印されてなければ、白い聖水なら出せるんだけど今は無理だ。
動けるギリギリの妄想で精気を溜めて、我慢して一発打ち込めるぐらいだ。
(浴衣の下はノーパン、浴衣の下はノーパン……うぐぐぐぐっ!)
強大なイメージ力を使って、精気を右拳に溜めていく。持病のチン痛はここでも起きるみたいだ。
痛みを怒気に変えて、右拳に強大な精気と怒気を混ぜ合わせた一撃を練り上げた。
この一撃に俺の全てのヤる気を集めた。一撃で昇天させてやる。
「聖拳突き!」
「ブァ……?」
渾身の一撃がゴーストを貫いた……ように見える。
自分に期待した俺が馬鹿だった。穢れた聖拳突きはまったく手応えがなかった。
予定通りに実体を持つ強い怪物を倒しに行こう。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる