【R18】月読神社の賽銭箱に選ばれた色欲高校生〜たった五円で願いを叶えられる賽銭箱〜

もう書かないって言ったよね?

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第八章 小島の王vs偉大なる大国の聖女

第91話 男子高校生は肉食獣

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「ほんの出来心だったんだ! この通りだ、許してくれ!」

 千葉に頼んで、日本の自宅に送ってもらった。
 部屋に入ると、本棚に置いてあったボロ賽銭箱をベッドに置いて、その前に土下座した。

『構わない。比べてみなければ、どちらが優秀なのか分からない。敗れた私にも責任はある』

 ……だよねぇー。
 賽銭箱の神爺が許してくれたから、この話は解決だ。
 お互いの失敗を認め合って、これからは未来の話をしよう。

「この封印はどうやったら解除できるんだ?」

 まずは大至急解決するべき問題を神爺に相談した。
 千葉の賽銭箱とコネを使っても、出来ないものは出来ないそうだ。

『強力な聖なる封印がかかっている。私でも無理だ。かけた者に解いてもらうしかない』
「やっぱり大人しく、賢者になったと思わせるしかないか」

 予想通りだ。黒龍に敗れた神爺には解決できそうにない。
 恵まれない子供達の為に頑張って、シスターに善良な人間だと認めてもらうしかない。

 ついでにシスターの好感度を上げて、俺の封印を自主的に解いてもらう。
 ベッドの上で悶えるシスターに、望むものを何度も捧げまくる。

「あぎゃああッッ! 痛い、痛い、痛い!」

 なんて感度が良い封印なんだ。俺のイチモツはダーツの的じゃない。
 見えない針が次々に突き刺さって、針鼠イチモツにされている気分だ。

『肉体だけではなく、精神にも反応するようだな。修業だと思って、未熟な精神と肉体を制御する事だ』
「ゔぐぐぐぐっ!」

 妄想も許されないなんて、酷過ぎる。
 こんなのパンチラどころか、服越しのおっぱいやお尻のラインを見ただけで死ぬ。
 シスターは男子高校生の性欲を舐め過ぎている。
 女の子の形をしていれば、身長二十五センチの可愛いぬいぐるみも抱ける。

(ぐっ、まずはダブル肉布団は廃止だ! ベッドの上で死亡するのはまだ早い!)

 出来る事からコツコツと、性欲を抑える修業を開始した。
 この痛みは日常生活に支障をきたすレベルを超えている。

「ゔがぁああッッ!」
「ちょっと、遥⁉︎ どうしたの!」

 リビングで母さんが洗濯物を畳んでいた。
 テーブルの下着の塊を見て、股間を激痛が襲ってきた。
 これは酷過ぎる。あまりにも酷過ぎる。チラッと見ただけだ。

「母さんは近づかないで、何でもないから、大丈夫だから……」
「ちょっと、凄い汗じゃない。病院に行かないと駄目よ」
「いいから! お腹が痛いだけだから!」

 床を這って進んで、リビングから脱出した。病院は絶対に駄目に決まっている。
 ナース服の看護婦をおかずに、男子高校生なら三杯はイケる。
 入院中の車椅子の少女なら、六杯はイケる。
 男子高校生とは最低最凶の肉欲獣だ。

「うぐっ、アマゾンの奥地に住むしか、ゔがああぁ!」

 意味が分からない。部屋のベッドまでたどり着いたのに、また痛みが襲ってきた。
 何も変な事は考えていなかった。誰もいない密林の中で、裸で暮らそうと思っただけだ。

『なるほど。おそらく卑猥な言葉にも反応するのだろう。アマゾン、奥地の二つだ』
「ぬがあああッッ! そ、それだと、喋るのも禁止じゃないか!」

 言葉責めも許されないなんて、シスターの頭はおかしい。
 封印開始よりも封印が強力になっている。生クリームは出さなきゃ溜まる。
 この封印は自然界の法則を捻じ曲げるものだ。
 このままでは、イチモツが爆発するのも時間の問題だ。

「神爺、俺のイチモツを斬り落として、冷凍保存してくれ。もうそれしか方法がない」

 ずっと考えていたけど、最終手段を使う事を決意した。
 一代目イチモツには死んでもらう。そして、回復薬で二代目イチモツを生やす。

『それは無理だ。お前のアソコは聖なる守りで守られている。どのような攻撃も効かない』
「くっ、お坊さんになるしかないのか!」

 その聖なる守りは俺を傷つけるだけだ。
 最終手段が使えないなら、次の手を使うしかない。
 頭の毛を剃り落として、欲望に塗れた世界から抜け出すしかない。

「ゔゔゔゔっっ! ゔゔゔゔっっ!」

 この封印は頭がおかしい。坊さんになろうと考えたら、また股間を激痛が襲った。
 完全な無の境地に至らないと、死ぬのも時間の問題だ。
 もう仕事に没頭するしかない。純真無垢な子供達の笑顔を見れば、邪心も浄化される。
 
 ♢

「お兄ちゃん、お兄ちゃん」
「お菓子、お菓子」

 丸坊主の黒人の子供達が集まってきた。俺ではなく、食べ物目当てだ。
 まずは十五人の女の子だけを選んだ。男はすぐに群れて遊ぶから仕事の邪魔だ。
 それに仕事を教えるなら、可愛い子の方が良いに決まっている。

「はいはい、たくさんあるから押さないで、うぐっ……!」
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「うううん、何でもないよ」

 幼いだけに押さないで、という冗談も駄目みたいだ。何とか痛みを顔に出さずに我慢した。
 きっと鬼ごっこや隠れんぼの遊び相手も、大人の意味の遊び相手にカウントされる。
 中国娘と同じように、出来るだけ接触しない方がいい。

「お姉ちゃん達の言う事をよく聞くんだよ」
「はぁーい! 今度はケーキを買って来てねぇー!」
「ゔぐぐっ! うん、分かったよ!」

 お菓子の詰め合わせ袋を全員に渡して、工場に行くように言った。
 少女達の帰り際の予想外の一声に、股間を悶絶させられた。
 ドM達にはご褒美だけど、欲しいのは気持ち良いご褒美だ。

「はぁ、はぁ……この島は楽園にはならないな」

 男だけの別島を用意した方が良さそうだ。
 少林寺みたいに鍛えて、超一流の土木作業員に教育してやろう。
 特別な土木道具を作って渡せば、村の開拓も勝手にやってくれるはずだ。

「水は用意します。皆んなで作物を育てましょう」

 島を探すのも面倒だから、東アフリカの村の長老達に直接交渉する事にした。
 綺麗に整備された村を見せれば、シスターも封印を解いてくれるはずだ。

「そんがらな事言っても、他所者に村を任せるわけにはいかんじゃろ」
「アンタらはオラ達の為とか言ってるども、オラ達は爺様の代から、この土地に住んどるさぁ」
「そうだぁ、そうだぁ、何百年も続いている伝統があるさぁ。駄目だと言われて、簡単に変えられねぇべ」

 長老達が反対する理由は理解できる。
 新入社員が「俺のやり方が正しいから言う通りにしろ」と言っても誰も従わない。

「お気持ちは分かりました。長老様達の言う通りです。まずは酒でも飲んで、仕事の話は抜きで話しましょう」
「おお! 分かってるじゃねぇでか!」
「飲んめ! 飲んめ!」

 千葉に渡された栄養ドリンクの出番だ。
『若気の至り』という飲み物で、好奇心が低下した老人でも、若い頃のやる気と元気を取り戻すそうだ。
 もちろん性的な栄養ドリンクではない。麻薬や覚醒剤のようなもので、副作用はない。
 テンションが激上がりになるだけで、勢いとノリで行動するだけだ。
 
「よぉーし! 海まで小便用の用水路を掘るべ!」
「ワシにとっては小さな一滴だが、人類にとっては大きな一滴だ! がぁはははは!」
「ヒャヒヒヒヒ! 海に届く前に枯れ果てそうじゃな!」

 ここまでお馬鹿になるとは聞いてない。
 渡したスコップで長老達が穴を掘って、小便の溜め池を作っている。

「よし、この醜態を録画しておこう」

 スマホで長老達の姿を録画した。あとは映像を見せて、賢い村人の判断に任せよう。
 畑は車で耕して、村人には管理と収穫を主にやってもらおう。
 収穫した作物は製造工場で買い取って、加工した食品を他所の国で高く販売する。
 まずはこの簡単な流れ作業が実現可能か、確かめてみよう。
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