【R18】月読神社の賽銭箱に選ばれた色欲高校生〜たった五円で願いを叶えられる賽銭箱〜

もう書かないって言ったよね?

文字の大きさ
上 下
88 / 111
第八章 小島の王vs偉大なる大国の聖女

第88話 英国教会の視察

しおりを挟む
 無人島だったから、島には虫が多い。
 特に人体に悪影響を与える害虫は、早めに駆除しないといけない。
 触れれば感電する街灯を設置して、蚊を根絶やしにする。
 細かい網目で街灯をカバーすれば、感電させる虫の大きさを選ぶ事も可能だ。

「いやぁー、町らしくなってきましたね」
「……その格好は何だ?」

 もう神村島に千葉信一がいる事には突っ込まない。
 昨日は野菜が成る木を勝手に植えているのを目撃した。
 今は自転車に乗って、交番勤務の警察官の服装をしている。

「中国人は手癖が悪いですからね。私の野菜が盗られないように巡回しているんですよ」

 ……まずは不法入国で自分を捕まえろ。
 千葉に言いたい事は山程あるけど、無視した方が早く終わる。
 その中国娘達は、俺が毎日チェックしているから問題ない。
 身体の中に何か隠していれば、一発で分かるから、その時はお仕置きする。

「おっと、巡回の途中なので本官は失礼します。最近は物騒なのでお気をつけください」
「建物に入ったら殺すからな」

 ゴミみたいな敬礼をすると、千葉が自転車のペダルを漕いで進み出した。
 遠去かる偽警官の背中に一応警告した。本当に入ったら容赦しない。

「あれだけ怪しい奴がウロついていれば、逃げ出す子もいないだろう」

 本当に万が一の可能性だけど、神村島が嫌で逃げ出す女の子がいるかもしれない。
 逃げられないように、島の外周には安全な罠でも設置しておこう。
 捕まえた女の子は強制パンパン労働させた後に、惚れ薬で快楽堕ちさせよう。

「結構舗装も済んだし、あとは店でも作るか」

 女子寮周辺の地面を道路舗装用の車を運転して、赤茶のアスファルトで綺麗に舗装した。
 あとは女子寮を中心に建物を設置して、キャバクラ店や風俗店でも好きにやらせよう。
 女子寮に閉じ篭って生活するのは、どう考えても精神的にキツそうだ。

「んっ? あれは……」

 恐れていた事態が発生したようだ。森の中を歩く白い人影を見つけてしまった。
 工場で作業中のはずなのに、白チャイナの詩夏シーシが脱走したようだ。

 カボチャのように膨らんだ大きな白い帽子、白いチャイナ服の下に、白い長ズボンを穿いている。
 銀に近い綺麗な白い髪を、顎付近で前から後ろに斜めに向かって切っている。
 中性的な美少年になって可愛いけど、髪を切る時は相談してほしかった。

「詩夏、こんな所で何しているの?」
「あなたは……?」

 怖がらせないように優しく話しかけた。
 詩夏が振り向くと、俺を見てピタッと停止した。
 やっぱり髪を切った所為で顔の印象が違う。
 幼かった感じが、ちょっとクールな感じに変わっている。

「今の仕事が嫌なら、別の仕事を用意するよ。詩夏が好きな事を教えてほしい」
「好きな事ですか……?」

 俺も一千万円で家族や友達から引き離して、こんな所に連れてきたのは悪いと思っている。
 罰を与えるつもりはない。悩みやお願いがあるなら言ってほしい。
 自宅から通勤できるぐらいの望みは叶えてあげられる。

『それ以上、その女に近づくな。その女は普通の女じゃない』
「えっ?」

 詩夏を優しく抱き締めようとしたら、黒龍に止められた。

「あなたが邪神ですか? 確かに禍々しい力を感じます」
『お前程ではない。聖神、善神、邪神、いくつもの神々の気配を感じる。神々をペットにするとは、人間のくせに傲慢だな』
「詩夏じゃない……」

 危険を感じて、後ろに五歩だけ下がった。
 言われてみたら、顔が西洋人に近い気がする。
 子猫のような甘えた声も、鷹のような鋭い声に変わっている。
 身長は同じぐらいだけど、肉欲的な胸やお尻も引っ込んでいる。

「英国教会所属のリスト・ヘイゼルです。複数の女性を強制的に監禁していると聞いて、調査に参りました。事実であるのならば、教会として被害者を保護して、諸悪の根源をこの世から抹殺させてもらいます」

(英国教会? イギリスなら、EUだ。そんなデカイ国とは絶対に戦いたくない!)

 白髪のシスターが名乗ると、黄金の丸い宝石が嵌め込まれた長い銀杖を出現させた。
 宝石はソフトボールよりも大きく、楕円の片刃の斧を思わせる杖は、地面から肩まである。

 北朝鮮なら戦ってもいいけど、アメリカ、EU、ロシアは駄目だ。
 シスターの戦闘準備は万端みたいだけど、強制的に監禁した覚えはない。
 これは必要のない戦いだ。

「何か誤解があるようです。この島には私を含めて九人の住民がいます。今の時間は工場で作業中です。監禁されているのか、是非彼女達に確かめてください」

 好戦的なシスターに対して、丁寧に説明して、身の潔白の証明に協力的な意思を見せた。

「そのつもりです。無許可で所有権のない島を占拠している行為は、この際目をつぶります。調査に問題ないようでしたら、あとでインドネシア政府と交渉する事をお勧めします」
「そうさせてもらいます。どうぞこちらです」

 シスターの忠告を素直に聞くと、工場に案内した。島は月三万円ぐらい払えば借りられると思う。
 無理そうなら新しい島を作って、最初の発見者として、所有権を主張すれば問題ない。

「明明、ちょっと来て」
「は、はぁーい」

 工場の中に入ると、段ボールを運んでいた赤チャイナの明明を手招きして呼んだ。
 俺の言葉が分かるなら、シスターに中国語の通訳は必要ないだろう。

「工場見学の人が作業内容を聞きたいそうなんだ。質問に答えてあげて」
「はい、遥さん」

(やっぱり詩夏はいるな)

 明明に事情を説明しながら、工場内に白チャイナを発見した。
 皆んなで俺を騙しているわけじゃなさそうだ。

「よろしくお願いします。絶対にあなたの安全は私が守ります。正直に話してください」
「あっ、はい……?」
「この男性に島に強制的に監禁されていますね?」

 恐ろしくド直球の質問だ。
 これで「はい、そうです」とか答えられたら、かなりショックだ。

「えーっと……はい、強引に連れて来られたのは本当です。でも、遥さんは優しいし、お給料も貰えるし、ご飯も美味しいです。電話もネットも通じるので、家族とも話せるから寂しくないです。連れて来られて本当に幸せです」

 ……明明。
 話し始めはちょっと暗い表情だったけど、少しずつ明明の表情が明るくなった。
 鍛えた中華料理スキルで、食堂で美味しい料理を作った事も高評価みたいだ。

 毎日過酷な作業をさせて、暗い部屋に閉じ込めていない。
 作業時間は三時間で、部屋で中国のテレビも専門チャンネルも見れるようにしている。
 これで監禁、強制労働とか言われたら、日本人は毎日拷問されているのと一緒だ。

「なるほど、洗脳されていますね」

 シスターは監禁から始まる愛は信じないみたいだ。
 確かに快楽堕ちの洗脳と言われたら、洗脳状態かもしれない。

「そんなぁ……洗脳なんてされてません。遥さんの赤ちゃんがお腹にいるんです。とっても大事にされてます」
「他の女性も妊娠中のようですけど、これで大事にされていると本当に言えるんですか?」
「エッチすれば妊娠するのは当たり前じゃないですか。愛し合っているのに、妊娠しない方が不自然です」

 明明が優しい微笑みを浮かべて、お腹を撫でながら俺を庇ってくれている。
 ここは俺も自分の無実を証明する為に動くしかない。

「シスター、私は皆んなを愛しているんです。皆んなを愛する事が出来るというのに、一人だけを愛するなんて、そんな酷い事は出来ません。この島には幸せな人しかいません。これから先も不幸にするつもりもありません。明明にも皆んなにもシスターにも、幸せにすると約束します」

 隣にいる明明、工場にいるチャイナ娘、シスターを見て約束した。
 シスター以外の女の子達が目を潤ませている。

「はぁ、遥さん……私も愛してます!」
「あぁー! 私の方が遥さんを愛してます!」
「私だよ! 私が一番愛してる!」

 作業中なのに困った女の子達だ。でも、これで無実は証明された。
 感動している明明が俺に抱き着くと、他の女の子まで走って抱き着いてきた。
 全員を壁に立たせて、お仕置きしないといけない。

 シスターには刺激が強すぎるから、それは企業秘密という事で見学拒否させてもらう。
 もちろん参加は喜んで受け入れるつもりだ。愛は皆んなに平等に配られる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈社会人百合〉アキとハル

みなはらつかさ
恋愛
 女の子拾いました――。  ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?  主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。  しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……? 絵:Novel AI

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...