64 / 111
第六章 記憶喪失の少年vs中華人民共和国
第64話 気功術キーチクと翻訳機
しおりを挟む
「何だ、この顔は? 中の下じゃないか……」
蒼桜さんの発作がおさまっている間に、シャワーを浴びる事にした。
シャワー室の鏡を見て驚いた。どこにでもいる平凡な男の顔だ。
黒髪に十六歳ぐらいの若い顔は日本人だと思う。
でも、男は顔じゃない。大事なのは心とイチモツの大きさだ。
顔は老ければ悪くなるけど、イチモツは永遠に悪くならない。
若い女性にとって、イケメンと同じぐらいに、イチモツが大きい男は貴重な存在だ。
『ちょうど話が済んだところだ。これからお前には翻訳機を手に入れてもらう』
「んんっ、ああっ、はぁ、はぁ……」
シャワー室から出るとお爺さんというか、ベッドに三個目の賽銭箱が乗っていた。
蒼桜さんの発作がまた再発したのか、上と下の口に指を入れて悶えている。
これで残り一個になったけど、こんなに簡単で良いのだろうか?
「あなたが俺を助けてくれたんですよね? ありがとうございます」
『私は鎖を外す力を少し貸しただけだ。お前の中には【キーチク】と呼ばれる特別な力が眠っている』
「キーチク? 俺の中にそんな力が眠っているんですね」
お爺さん賽銭箱さんにお礼を言うと、俺が特別な力を持っていると教えてくれた。
その特別な力を持っていたから、鎖で拘束されていたのかもしれない。
まさか自分が選ばれた存在だとは思わなかった。
『そうだ。キーチクは身体の中に生命エネルギーである気を溜めて、相手の体内に放出する技だ』
「気を溜めて、相手を内部から破壊する技……」
かめ○め波というよりも、波○拳に近い技だと思う。何だか凄そうだ。
『ただし、今のお前では上手く使えない。忘れていい。今は賽銭箱を手に入れる為に翻訳機が必要だ。残り二つの賽銭箱があるのは中国だ。中国語が分かる翻訳機を手に入れてもらう』
「分かりました。お金はどこにありますか?」
……やっぱり残りは二つだったか。
キーチクという気功術も気になるけど、蒼桜さんの為にも翻訳機を手に入れよう。
賽銭箱さんにお金の場所を聞いてみた。
無人島なら飛行機か船で行き来しているから、そこにあるのかもしれない。
『お金なら引き出しに大量の五円玉がある。それを使えば願いを叶える為の試練を受けられる』
「試練って何ですか?」
『やってみれば分かる。私にお金入れて、中国語が分かる翻訳機が欲しいと言えばいい』
「分かりました。やってみます」
よく分からないけど、記憶が無いから賽銭箱さんを信じてやるしかない。
引き出しから一枚五円玉を取ると、賽銭箱に入れて言ってみた。
「中国語が分かる翻訳機が欲しいです」
『その願いを叶える事は出来る。願いを叶えたければ、難しい試練を乗り越えろ』
「えっ、ええっ⁉︎」
突然の事でビックリした。賽銭箱さんの中に身体が吸い込まれた。
身体が放り出されたと思ったら、知らない倉庫の中にいた。
「こ、ここは……?」
『ここは工場だ。三時間以内に設計図に書かれている部品を全て集めろ。集められた時に中国語が分かる翻訳機を与えよう。さあ、難しい試練を乗り越えろ』
『ピイイー♬』
賽銭箱さんが何をすればいいのか教えてくれた。
笛の音が聞こえると、必要な物が書かれた紙が落ちてきた。
「うわぁー、七十個以上も部品があるよ」
白い紙には英語と数字が組み合わされた文字が並んでいる。
試しにレゴブロックのような小さな電子部品を手に取ってみた。
これにも英語と数字が書かれている。
「なるほど、紙と同じものを集めればいいのか」
一軒家程の広さの倉庫には、山積みの電子部品の山が四つある。
ブロックの数は一山千個以上はありそうだ。全部で四千個を超えている。
普通の方法で探すのは難しい。部品に法則性でもないと無理だ。
部品の最初の文字はR、B、Y、G、Wの五つだけだ。
ブロックの色は赤、青、黄、緑、白の五色だから、色を指定していると思う。
次に最後の文字は全部数字だ。0、3、6、9の四つで、電子部品の山は十字に置かれている。
こっちは時間だと思う。山の先の壁に壁掛け時計が一つだけ置かれている。
多分、あの山が0を意味していると思う。
「まずは正解なのか確かめてみないと」
何もしないと始まらない。予想が正しいのか電子部品を調べる事にした。
♢
「感觉很好、感觉很好、感觉来了、感觉来了!」
「はい、分かりました。もっとしますね」
何度も挑戦して、中国語の翻訳機を手に入れた。蒼桜さんの言っている言葉が分かる。
予想は当たっていたけど、色がごちゃ混ぜだったから、見落としてしまうと取り返しが付かなかった。
箱を持っていって、不必要なブロックは次々に箱に放り込んだ。
「あんっ、あんっ、んんっ……!」
『これからの説明をする。そのままやりながら聞くように』
「はい」
二股の尻尾の先を舐めながら、四つん這いの猫耳蒼桜さんを後ろから突きまくる。
命の恩人への恩返しは凄く気持ちが良い。エッチしながら賽銭箱さんの話を聞いた。
『これから賽銭箱を持っている組織を襲撃する。居場所は蒼桜が知っているから案内してくれる。お前達二人が協力すれば、倒す事は可能なはずだ』
「僕に出来るんでしょうか? 戦うのは得意じゃないと思うんですけど」
銃とか普通に持っている人達と戦うなんて怖い。
『大丈夫だ。記憶を失っても身体は覚えている。キーチクを扱えるお前なら問題ない』
「そう言われると何だか行けそうな気がします!」
「あううっ、あっ、ひいっ! あん、ああん!」
賽銭箱さんに言われて、ちょっと自信が出てきた。
自分の意思とは関係なく、両手が自然に蒼桜さんのおっぱいに伸びていって、揉み回して硬い先端を引っ張ってしまう。
僕は日常的にこんなエッチな事をしていたみたいだ。もしかすると恋人がいたのかもしれない。
僕の知らない僕は、恋人がいる気功術の達人なのかもしれない。
『不安ならば銃を手に入れればいい。マシンガン、ライフル、ロケットランチャーと何でもある』
「お願いします! あっ、その前に精力剤をもう一本ください。エッチしていると何かを思い出せそうな気がするんです」
『分かった。好きにするといい』
「ありがとうございます!」
賽銭箱さんにお礼を言って、ひっくり返した。
ピンク色の液体が入った小瓶が出てきたので飲んだ。
これでまた元気に恩返しが出来る。
蒼桜さんの発作がおさまっている間に、シャワーを浴びる事にした。
シャワー室の鏡を見て驚いた。どこにでもいる平凡な男の顔だ。
黒髪に十六歳ぐらいの若い顔は日本人だと思う。
でも、男は顔じゃない。大事なのは心とイチモツの大きさだ。
顔は老ければ悪くなるけど、イチモツは永遠に悪くならない。
若い女性にとって、イケメンと同じぐらいに、イチモツが大きい男は貴重な存在だ。
『ちょうど話が済んだところだ。これからお前には翻訳機を手に入れてもらう』
「んんっ、ああっ、はぁ、はぁ……」
シャワー室から出るとお爺さんというか、ベッドに三個目の賽銭箱が乗っていた。
蒼桜さんの発作がまた再発したのか、上と下の口に指を入れて悶えている。
これで残り一個になったけど、こんなに簡単で良いのだろうか?
「あなたが俺を助けてくれたんですよね? ありがとうございます」
『私は鎖を外す力を少し貸しただけだ。お前の中には【キーチク】と呼ばれる特別な力が眠っている』
「キーチク? 俺の中にそんな力が眠っているんですね」
お爺さん賽銭箱さんにお礼を言うと、俺が特別な力を持っていると教えてくれた。
その特別な力を持っていたから、鎖で拘束されていたのかもしれない。
まさか自分が選ばれた存在だとは思わなかった。
『そうだ。キーチクは身体の中に生命エネルギーである気を溜めて、相手の体内に放出する技だ』
「気を溜めて、相手を内部から破壊する技……」
かめ○め波というよりも、波○拳に近い技だと思う。何だか凄そうだ。
『ただし、今のお前では上手く使えない。忘れていい。今は賽銭箱を手に入れる為に翻訳機が必要だ。残り二つの賽銭箱があるのは中国だ。中国語が分かる翻訳機を手に入れてもらう』
「分かりました。お金はどこにありますか?」
……やっぱり残りは二つだったか。
キーチクという気功術も気になるけど、蒼桜さんの為にも翻訳機を手に入れよう。
賽銭箱さんにお金の場所を聞いてみた。
無人島なら飛行機か船で行き来しているから、そこにあるのかもしれない。
『お金なら引き出しに大量の五円玉がある。それを使えば願いを叶える為の試練を受けられる』
「試練って何ですか?」
『やってみれば分かる。私にお金入れて、中国語が分かる翻訳機が欲しいと言えばいい』
「分かりました。やってみます」
よく分からないけど、記憶が無いから賽銭箱さんを信じてやるしかない。
引き出しから一枚五円玉を取ると、賽銭箱に入れて言ってみた。
「中国語が分かる翻訳機が欲しいです」
『その願いを叶える事は出来る。願いを叶えたければ、難しい試練を乗り越えろ』
「えっ、ええっ⁉︎」
突然の事でビックリした。賽銭箱さんの中に身体が吸い込まれた。
身体が放り出されたと思ったら、知らない倉庫の中にいた。
「こ、ここは……?」
『ここは工場だ。三時間以内に設計図に書かれている部品を全て集めろ。集められた時に中国語が分かる翻訳機を与えよう。さあ、難しい試練を乗り越えろ』
『ピイイー♬』
賽銭箱さんが何をすればいいのか教えてくれた。
笛の音が聞こえると、必要な物が書かれた紙が落ちてきた。
「うわぁー、七十個以上も部品があるよ」
白い紙には英語と数字が組み合わされた文字が並んでいる。
試しにレゴブロックのような小さな電子部品を手に取ってみた。
これにも英語と数字が書かれている。
「なるほど、紙と同じものを集めればいいのか」
一軒家程の広さの倉庫には、山積みの電子部品の山が四つある。
ブロックの数は一山千個以上はありそうだ。全部で四千個を超えている。
普通の方法で探すのは難しい。部品に法則性でもないと無理だ。
部品の最初の文字はR、B、Y、G、Wの五つだけだ。
ブロックの色は赤、青、黄、緑、白の五色だから、色を指定していると思う。
次に最後の文字は全部数字だ。0、3、6、9の四つで、電子部品の山は十字に置かれている。
こっちは時間だと思う。山の先の壁に壁掛け時計が一つだけ置かれている。
多分、あの山が0を意味していると思う。
「まずは正解なのか確かめてみないと」
何もしないと始まらない。予想が正しいのか電子部品を調べる事にした。
♢
「感觉很好、感觉很好、感觉来了、感觉来了!」
「はい、分かりました。もっとしますね」
何度も挑戦して、中国語の翻訳機を手に入れた。蒼桜さんの言っている言葉が分かる。
予想は当たっていたけど、色がごちゃ混ぜだったから、見落としてしまうと取り返しが付かなかった。
箱を持っていって、不必要なブロックは次々に箱に放り込んだ。
「あんっ、あんっ、んんっ……!」
『これからの説明をする。そのままやりながら聞くように』
「はい」
二股の尻尾の先を舐めながら、四つん這いの猫耳蒼桜さんを後ろから突きまくる。
命の恩人への恩返しは凄く気持ちが良い。エッチしながら賽銭箱さんの話を聞いた。
『これから賽銭箱を持っている組織を襲撃する。居場所は蒼桜が知っているから案内してくれる。お前達二人が協力すれば、倒す事は可能なはずだ』
「僕に出来るんでしょうか? 戦うのは得意じゃないと思うんですけど」
銃とか普通に持っている人達と戦うなんて怖い。
『大丈夫だ。記憶を失っても身体は覚えている。キーチクを扱えるお前なら問題ない』
「そう言われると何だか行けそうな気がします!」
「あううっ、あっ、ひいっ! あん、ああん!」
賽銭箱さんに言われて、ちょっと自信が出てきた。
自分の意思とは関係なく、両手が自然に蒼桜さんのおっぱいに伸びていって、揉み回して硬い先端を引っ張ってしまう。
僕は日常的にこんなエッチな事をしていたみたいだ。もしかすると恋人がいたのかもしれない。
僕の知らない僕は、恋人がいる気功術の達人なのかもしれない。
『不安ならば銃を手に入れればいい。マシンガン、ライフル、ロケットランチャーと何でもある』
「お願いします! あっ、その前に精力剤をもう一本ください。エッチしていると何かを思い出せそうな気がするんです」
『分かった。好きにするといい』
「ありがとうございます!」
賽銭箱さんにお礼を言って、ひっくり返した。
ピンク色の液体が入った小瓶が出てきたので飲んだ。
これでまた元気に恩返しが出来る。
0
お気に入りに追加
141
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
傭兵アルバの放浪記
有馬円
ファンタジー
変わり者の傭兵アルバ、誰も詳しくはこの人間のことを知りません。
アルバはずーっと傭兵で生きてきました。
あんまり考えたこともありません。
でも何をしても何をされても生き残ることが人生の目標です。
ただそれだけですがアルバはそれなりに必死に生きています。
そんな人生の一幕
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる