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第一章 平凡高校生vs不良集団
第12話 恐怖の壁を乗り越えろ
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「てて……順番が違うって」
いつものように賽銭箱から放り出された。立ち上がって周囲を確認してみた。
馬鹿デカイ岩壁が目の前にある。後ろには川が流れていて、森が見える。
来た事がない場所だけど、藤原さんの居場所が分かるならやるしかない。
『ここは断崖だ。四時間以内に断崖の頂上まで登れれば、藤原美鈴の居場所を教えてやろう……』
「怪物退治じゃなくて、命懸けのロッククライミングをすればいいのか」
いつものように神爺の説明が始まった。
少し後ろに下がって見上げると、岩壁の頂上が何とか見えた。
三百メートルはなさそうだ。これなら高層ビルの方が高い。
「落ちたら即死、やり直しは出来ない。最悪の試練だよ」
刀と防弾チョッキを地面に置いた。必要なのは手足だけだ。
垂直に近い岩壁の出っ張りや窪みに、手足を入れて登り始めた。
恐怖心に負けなければ、上まで登れそうだ。
「ぐっ、これは……!」
下の方だと心に余裕があったのに、上の方だとその余裕がなくなった。
三メートル程の落ちてもいい高さなら、失敗してもやり直せた。
でも、もう失敗できない。二十メートルを超えると、落ちたら部屋からのスタートになる。
失敗できないプレッシャーで手足が震えている。次の足が上がらない。
「お願いだからビビるなよ。怖いのは俺じゃない、藤原さんなんだ。俺は落ちても死なないんだから」
震える駄目な身体に言い聞かせる。こんなのは下手くそなハシゴを登っているだけだ。
どこにも怖がる所はない。手足の痛みも疲れも一時的なものだ。
死ぬまで残る心と身体の傷を怖がるべきだ。
この程度の壁を乗り越えられなくて、好きな女の子を幸せに出来るか!
「ぐううっ! 絶対に登る! この頂上に藤原さんがいるんだ!」
死ぬまで登る、死んでも登る、何度落ちても絶対に登る。
疲労も恐怖心も藤原さんを想う気持ちに比べれば何ともない。
指が切れようが、爪が割れようが、骨が折れようが、その程度の痛みに止まれない。
「ぐううっ、がああーッッ! はぁ、はぁ、ほら、やれば出来るんだ!」
最後の力を振り絞って頂上に這い上がると、そのまま力尽きた。
『よくぞ危険な試練を乗り越えた。願い通りに藤原美鈴の居場所を教えてやろう。さあ、受け取れ』
試練を乗り越えたから神爺の声が聞こえてきた。
どうやって居場所を教えてくれるのかと思ったら、身体が浮き始めた。
「うわぁ! ちょっと、ええっ⁉︎」
俺の部屋に戻されて、天井を通り抜けて、空を飛ぶように景色が流れていく。
こんな事をされても、空を飛べないから分からない。
何とか必死に目印を覚えていく。
市街地から建物が少ない郊外に移動していく。港の倉庫じゃないみたいだ。
郊外の四階建ての赤茶色のビルの中に、入り口のガラス扉を通り抜けて入った。
「入り口に三人もいる」
山田組とか書いているけど、多分、土木関係の仕事は死体を埋める時しかやらない。
作業着というより、普段着を着ている不良しかいない。
一階の階段を下りて、頑丈な鉄扉を三枚通り抜けた部屋に藤原さんがいた。
「藤原さん! アイツら殺してやる!」
制服姿の藤原さんが、両手足に手錠を付けられて、白いベッドに拘束されている。
そんな藤原さんの姿をカメラを持った不良が、気持ち悪い笑みを浮かべて撮っている。
部屋の中には四人の男がいる。
「太田、テメェー!」
そして、信じられない事に不良達の中に、太田の野朗が混じっていた。
ズボンの一部を膨らませて、ベッドの下側にしゃがんで、藤原さんのスカートの中を見て興奮している。
「屑野朗め、最初から仲間だったんだな! 絶対に殺してやる!」
この世からカメラの映像も不良も太田も全部消し去ってやる。
刑務所の中でさえ、藤原さんの妄想で気持ち良い事は許さない。
「皆殺しだぁー!」
♢
「ぐぅ……あの屑野郎!」
建物から部屋に戻ってきた。床に気絶しているヤスシの指を全部へし折りたい。
だけど、そんな時間はない。あの建物に行く方法を考えないといけない。
首だけで勘弁してやる。
「今は時間がない。中で考えよう」
机の上の賽銭箱に五円入れた。賽銭箱の中は外とは時間の流れが違う。
考えるなら、ゆっくりと冷静に考えないと失敗する。
ヤスシを殺した時点で、車で連れて行ってもらうのは絶望的だ。
「簡単な試練で少しだけ強くしてください」
『その願いを叶える事は出来る。叶えたければ、簡単な試練を乗り越えろ』
刀、防弾チョッキ、ヘルメットを装備すると、いつものようにお願いした。
すぐに賽銭箱に吸い込まれて、街道に放り出された。
『ここは街道だ。一時間以内にゴブリン十七匹を倒せば、少しだけ強くしよう……』
「最低でも敵は十二人、他の部屋にもいるかもしれない」
神爺の説明が始まったけど、もっと重要な事を考えないといけない。
さっきの幽体離脱で見えた人数は九人だった。車の三人を合わせると十二人になる。
ビルの中には他にもいそうだし、外出している可能性もある。
全滅させるのは難しい。藤原さんの保護が最優先だ。
「銃とか作れないかな?」
刀が作れたんだから、銃も作れると思う。弓矢ゴブリンを倒したら聞いてみよう。
銃を突きつければ、車の連中も大人しく言う事を聞くはずだ。
強力な武器ならライトセーバーとかも欲しい。
だけど、実際に存在しない物を作れるか、まだ試していない。
透明人間になれる薬があるなら、作れるとは思うけど……。
「うわぁー、真似されているよ」
警察盾は走りにくいし、実戦では持ち歩き出来ないからやめた。
弓矢を警戒して進んでいたのに、頑丈な西洋剣と丸盾を持った戦士ゴブリンが現れた。
幼かったゴブリンも、いまはプロレスラーのような強い身体に成長している。
もう簡単には倒せそうにない。急いでいるのに強敵を用意しないでほしい。
「コイ、コロシテヤル」
頭の方も成長している。両手を使って、渋い声で掛かって来いと誘ってきた。
刀を鞘から抜くと邪魔な鞘を捨てた。倒さないと強くなれないならやってやる。
「うおおーッッ!」
大声で身体の中から恐怖を吐き出して、戦士ゴブリンに向かって走った。
力じゃ勝てそうにない。技術と勇気と愛で勝つしかない。
「ヌガア!」
「っ!」
頭を狙って、ゴブリンが右手の両刃剣が振り下ろしてきた。立ち止まって、後ろに軽く跳んで躱した。
剣は全然届いてないけど、剣の間合いが分からない。剣と刀の戦い方が分からない。
剣と刀を打ち合ったら、刀の方が折れそうだ。
「コシヌケ、コワイノカ? コシヌケ、コシヌケ!」
「ふぅー、落ち着こう」
ゴブリンが踊り出した。挑発に負けて飛び込んでも勝てない。
弓矢と同じでタイミングだ。そのタイミングが不規則で早いだけだ。
刀を両手で持って、剣道みたいに切っ先を正面に向けて構えた。
「お前が来い、腰抜け」
「コシヌケ、オマエ! オレ、サイキョウ!」
挑発は得意なのに、我慢は苦手のようだ。怒ったゴブリンが向かって来た。
構えた丸盾で体当たりされるだけでも、骨が折れそうだ。
「黙れ、腰抜け」
「ヌガア!」
回れ右して逃げ出した。まずは一匹だけでもいいから倒してやる。
わざと遅く走って追いかけやすくして、急停止して回れ右した。
ゴブリンが突っ込んでくる。俺も勇気を出して突っ込んだ。
「うおおーッッ!」
結局は殴り合いと同じだ。殴られるのを怖がっていたら、相手を殴れない。
刀が打ち合いで折れたら、剣を奪えばいい。百回死んでも一回の勝利で願いを叶えてやる。
いつものように賽銭箱から放り出された。立ち上がって周囲を確認してみた。
馬鹿デカイ岩壁が目の前にある。後ろには川が流れていて、森が見える。
来た事がない場所だけど、藤原さんの居場所が分かるならやるしかない。
『ここは断崖だ。四時間以内に断崖の頂上まで登れれば、藤原美鈴の居場所を教えてやろう……』
「怪物退治じゃなくて、命懸けのロッククライミングをすればいいのか」
いつものように神爺の説明が始まった。
少し後ろに下がって見上げると、岩壁の頂上が何とか見えた。
三百メートルはなさそうだ。これなら高層ビルの方が高い。
「落ちたら即死、やり直しは出来ない。最悪の試練だよ」
刀と防弾チョッキを地面に置いた。必要なのは手足だけだ。
垂直に近い岩壁の出っ張りや窪みに、手足を入れて登り始めた。
恐怖心に負けなければ、上まで登れそうだ。
「ぐっ、これは……!」
下の方だと心に余裕があったのに、上の方だとその余裕がなくなった。
三メートル程の落ちてもいい高さなら、失敗してもやり直せた。
でも、もう失敗できない。二十メートルを超えると、落ちたら部屋からのスタートになる。
失敗できないプレッシャーで手足が震えている。次の足が上がらない。
「お願いだからビビるなよ。怖いのは俺じゃない、藤原さんなんだ。俺は落ちても死なないんだから」
震える駄目な身体に言い聞かせる。こんなのは下手くそなハシゴを登っているだけだ。
どこにも怖がる所はない。手足の痛みも疲れも一時的なものだ。
死ぬまで残る心と身体の傷を怖がるべきだ。
この程度の壁を乗り越えられなくて、好きな女の子を幸せに出来るか!
「ぐううっ! 絶対に登る! この頂上に藤原さんがいるんだ!」
死ぬまで登る、死んでも登る、何度落ちても絶対に登る。
疲労も恐怖心も藤原さんを想う気持ちに比べれば何ともない。
指が切れようが、爪が割れようが、骨が折れようが、その程度の痛みに止まれない。
「ぐううっ、がああーッッ! はぁ、はぁ、ほら、やれば出来るんだ!」
最後の力を振り絞って頂上に這い上がると、そのまま力尽きた。
『よくぞ危険な試練を乗り越えた。願い通りに藤原美鈴の居場所を教えてやろう。さあ、受け取れ』
試練を乗り越えたから神爺の声が聞こえてきた。
どうやって居場所を教えてくれるのかと思ったら、身体が浮き始めた。
「うわぁ! ちょっと、ええっ⁉︎」
俺の部屋に戻されて、天井を通り抜けて、空を飛ぶように景色が流れていく。
こんな事をされても、空を飛べないから分からない。
何とか必死に目印を覚えていく。
市街地から建物が少ない郊外に移動していく。港の倉庫じゃないみたいだ。
郊外の四階建ての赤茶色のビルの中に、入り口のガラス扉を通り抜けて入った。
「入り口に三人もいる」
山田組とか書いているけど、多分、土木関係の仕事は死体を埋める時しかやらない。
作業着というより、普段着を着ている不良しかいない。
一階の階段を下りて、頑丈な鉄扉を三枚通り抜けた部屋に藤原さんがいた。
「藤原さん! アイツら殺してやる!」
制服姿の藤原さんが、両手足に手錠を付けられて、白いベッドに拘束されている。
そんな藤原さんの姿をカメラを持った不良が、気持ち悪い笑みを浮かべて撮っている。
部屋の中には四人の男がいる。
「太田、テメェー!」
そして、信じられない事に不良達の中に、太田の野朗が混じっていた。
ズボンの一部を膨らませて、ベッドの下側にしゃがんで、藤原さんのスカートの中を見て興奮している。
「屑野朗め、最初から仲間だったんだな! 絶対に殺してやる!」
この世からカメラの映像も不良も太田も全部消し去ってやる。
刑務所の中でさえ、藤原さんの妄想で気持ち良い事は許さない。
「皆殺しだぁー!」
♢
「ぐぅ……あの屑野郎!」
建物から部屋に戻ってきた。床に気絶しているヤスシの指を全部へし折りたい。
だけど、そんな時間はない。あの建物に行く方法を考えないといけない。
首だけで勘弁してやる。
「今は時間がない。中で考えよう」
机の上の賽銭箱に五円入れた。賽銭箱の中は外とは時間の流れが違う。
考えるなら、ゆっくりと冷静に考えないと失敗する。
ヤスシを殺した時点で、車で連れて行ってもらうのは絶望的だ。
「簡単な試練で少しだけ強くしてください」
『その願いを叶える事は出来る。叶えたければ、簡単な試練を乗り越えろ』
刀、防弾チョッキ、ヘルメットを装備すると、いつものようにお願いした。
すぐに賽銭箱に吸い込まれて、街道に放り出された。
『ここは街道だ。一時間以内にゴブリン十七匹を倒せば、少しだけ強くしよう……』
「最低でも敵は十二人、他の部屋にもいるかもしれない」
神爺の説明が始まったけど、もっと重要な事を考えないといけない。
さっきの幽体離脱で見えた人数は九人だった。車の三人を合わせると十二人になる。
ビルの中には他にもいそうだし、外出している可能性もある。
全滅させるのは難しい。藤原さんの保護が最優先だ。
「銃とか作れないかな?」
刀が作れたんだから、銃も作れると思う。弓矢ゴブリンを倒したら聞いてみよう。
銃を突きつければ、車の連中も大人しく言う事を聞くはずだ。
強力な武器ならライトセーバーとかも欲しい。
だけど、実際に存在しない物を作れるか、まだ試していない。
透明人間になれる薬があるなら、作れるとは思うけど……。
「うわぁー、真似されているよ」
警察盾は走りにくいし、実戦では持ち歩き出来ないからやめた。
弓矢を警戒して進んでいたのに、頑丈な西洋剣と丸盾を持った戦士ゴブリンが現れた。
幼かったゴブリンも、いまはプロレスラーのような強い身体に成長している。
もう簡単には倒せそうにない。急いでいるのに強敵を用意しないでほしい。
「コイ、コロシテヤル」
頭の方も成長している。両手を使って、渋い声で掛かって来いと誘ってきた。
刀を鞘から抜くと邪魔な鞘を捨てた。倒さないと強くなれないならやってやる。
「うおおーッッ!」
大声で身体の中から恐怖を吐き出して、戦士ゴブリンに向かって走った。
力じゃ勝てそうにない。技術と勇気と愛で勝つしかない。
「ヌガア!」
「っ!」
頭を狙って、ゴブリンが右手の両刃剣が振り下ろしてきた。立ち止まって、後ろに軽く跳んで躱した。
剣は全然届いてないけど、剣の間合いが分からない。剣と刀の戦い方が分からない。
剣と刀を打ち合ったら、刀の方が折れそうだ。
「コシヌケ、コワイノカ? コシヌケ、コシヌケ!」
「ふぅー、落ち着こう」
ゴブリンが踊り出した。挑発に負けて飛び込んでも勝てない。
弓矢と同じでタイミングだ。そのタイミングが不規則で早いだけだ。
刀を両手で持って、剣道みたいに切っ先を正面に向けて構えた。
「お前が来い、腰抜け」
「コシヌケ、オマエ! オレ、サイキョウ!」
挑発は得意なのに、我慢は苦手のようだ。怒ったゴブリンが向かって来た。
構えた丸盾で体当たりされるだけでも、骨が折れそうだ。
「黙れ、腰抜け」
「ヌガア!」
回れ右して逃げ出した。まずは一匹だけでもいいから倒してやる。
わざと遅く走って追いかけやすくして、急停止して回れ右した。
ゴブリンが突っ込んでくる。俺も勇気を出して突っ込んだ。
「うおおーッッ!」
結局は殴り合いと同じだ。殴られるのを怖がっていたら、相手を殴れない。
刀が打ち合いで折れたら、剣を奪えばいい。百回死んでも一回の勝利で願いを叶えてやる。
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