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第六十八話 お待ちしておりましたよ
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『やったぁ……』
地面に激突するとドラゴンの首が砕け散って、頭が転がった。
僕が勝った。だけど、本当の戦いはここからだ。
モテモテになるには生きて帰らないといけない。
仲間が殺されて、ドラゴン達が僕を見逃してくれるはずが……
『頭に乗るなよ、人間。ジャスコは我らブラックドラゴンの中で一番の弱者。あれがドラゴンの強さだとは思わぬことだ』
『さよう。翼が生えただけの人間に敗れるとはドラゴンの恥晒しめ。いや、ドラゴンと名乗るのもおこがましい』
『まさにその通り。だが、今の戦いで疲弊した小僧を倒すとなるとそれも恥。小僧、見逃してやろう。我らの気が変わらぬうちに立ち去れ』
うん、見逃してくれるみたいだ。
さっきまでは十本の指に入る猛者だと言ってたのに、可哀想に今は最弱にされている。
それにまだ全然疲れてないから戦えるけど、あっちは戦いたくないらしい。
絶対にビビっている。でも、残りのドラゴン全部と戦ったら絶対に死ぬ。
ここは気が変わる前に逃げよう。
だけど、その前にやることがある。
何も持って帰らずに帰れば、ピィーちゃんの仲間入りだ。
それだけは阻止したい。僕のモテ生の為に。
『じゃ、じゃあ、頭だけ貰って行きますね』
頭を軽く下げて、遠慮がちに言ってみた。
駄目だと言われたら、諦めるしかない。
『好きにしろ。目障りなゴミはこの後、灰も残さずに焼き尽くす。欲しいなら持っていけ』
『じゃあ、お言葉に甘えて』
これもいいみたいだ。
だったら、爪と鱗も欲しい。血も肉も欲しい。
収納袋に入れられるだけ全部貰っていこう。
魔竜石があんなに高いんだから、鱗が十枚あれば家建てられそうだ。
♢♢♢
『ふぅー、間に合った』
大きな山の周りを灰色のドラゴン達が飛んでいる。
頑張って飛んできたから、レナスよりも先に着いたみたいだ。
パン屋の婆さんの話を最後まで聞いたから、もう駄目だと思った。
♢♢♢
「宿屋に帰ったんだけどよぉ。もう全然眠れなくて、ビンビンよ。あの婆さん、きっとパンに毒蛇の肉を入れやがったんだ」
「確かに蛇肉食べたら精力増強するって聞いたことあるな。それにしても田舎の宿屋でビンビンってヤバイ状況だな」
蛇肉食べるとビンビンになるらしい。
よく分からないけど、眠りたくても眠れないのはキツい。
眠れない時は木についてある葉っぱの数を数えるのが一番効く。
「だから、俺も覚悟を決めてパン屋に行ったんだよ。渡された鍵で裏口の扉を開けて、暗い廊下の先に見える、灯りの付いた部屋に向かったんだよ。そしたら、布団敷いて待っていた婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『お待ちしておりましたよ』って」
「ひゃあああ、何じゃそりゃ! もう確信犯じゃねえか! 絶対初犯じゃねえぞ!」
「だろ! だろ、だろ。俺も『うわぁー、もう駄目だ!』って、あの時は心底思ったね。だけど、それだけじゃなかったんだよ。婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『大銅貨三枚になります』っな」
「金取るんかぁ~~~~い! 普通、逆だろ逆!」
なんかめちゃくちゃ盛り上がっている。
僕もミルク飲んで盛り上がりたかった。
「だろ! だろ、だろ。俺も思わず叫びそうになっちまった。こっちが貰いたいぐらいなのによぉー!」
「ああ、その通りだ! 貰って当然だ! で、払ったのか?」
なんか金払うか払わせるかで盛り上がっている。
パン屋の婆さんが極悪人だったみたいだ。
毒入りパン食べさせて、助けてやるから金出せと言っている。
まさしく極悪ババアだ。通報してハンマーで指叩いてもらおう。
「まあ、あれだ。ここまで来たらやるしかねえだろ?」
「そりゃあぁ~、そうだな。ゴブリンに襲われたと思って諦めるしかねえな」
「俺もそう思って、金払って布団に寝たんだよ。それで服脱ごうとしたら、婆さんが『そのままで結構ですよ』って言うんだよ。もうどうでもいいから好きにしてくれって目を閉じたんだよ。そしたら、どうなったと思う?」
通報しないし、金払ってるし、また訊いているし。
急いでいるんだから早く話せ。
「上に乗ってきたのか?」
「婆さんが脱いだんだろ?」
「いや、どっちも違う。隣に座るとトントントン、グゥ~だ」
「はあ? 何言ってんだ?」
僕も何言ってるのか分からない。
包丁で何か切って、お腹が鳴ったんだろうか?
「だから、トントントン、グゥ~なんだよ。婆さんのマッサージが上手すぎて、そっから先は何も覚えてねえんだよ!」
「何だそりゃ? ババアに気絶させられたのか?」
「違う違う。一瞬で眠っちまったんだよ。パン屋の婆さんのマッサージが上手すぎてやべえんだって!」
何それ。マッサージされて寝ただけの話なの?
もったいぶって話して、僕が行くのを邪魔したの?
死にたいの?
「何だそりゃ。ただのパン屋とマッサージ屋、両方やってる婆さんじゃねえか」
僕もそう思う。
逆に婆さんが朝パン屋やって、夜マッサージ屋やって、いつ寝てるのか心配だ。
「つまりお前の身体、パン生地にされたんだな」
「あん? どういう意味だ?」
「手でこねくりまわされて、寝かせられたんだろ? あとは焼くだけで完成だな」
「ガッハハハ。良いなぁ。そのオチ貰っていいか!」
上手い。羽根一本あげちゃおう——じゃないよ!
早い行かなきゃレナスがドラゴン倒して強くなっちゃう!
♢♢♢
『あっ……』
間に合わなかった。パン屋の婆さんのせいだ。
灰竜山に到着したら、レナスが笑いながら、頭のないドラゴンを切り刻んでいた。
『あれ? ピィーちゃん、生きてたの?』
僕に気づいたのか、こんなこと言ってきた。
だから、もう少しだけ近づくと言ってやった。
『当たり前だ。地獄から戻ってきた』
『ああ、よかった。ピィーちゃん、天国には行けないって自覚あったんだね』
『その顔、すぐに地獄に変えてやるよ』
『へぇー、地獄って知らないから楽しみだなぁ~』
あの野朗、マグレで一度勝ったぐらいで調子に乗っている。
対戦成績は三戦二勝一負で、僕の方が勝っている。
忘れているようなら、地面の味と一緒に思い出させてやる。
地面に激突するとドラゴンの首が砕け散って、頭が転がった。
僕が勝った。だけど、本当の戦いはここからだ。
モテモテになるには生きて帰らないといけない。
仲間が殺されて、ドラゴン達が僕を見逃してくれるはずが……
『頭に乗るなよ、人間。ジャスコは我らブラックドラゴンの中で一番の弱者。あれがドラゴンの強さだとは思わぬことだ』
『さよう。翼が生えただけの人間に敗れるとはドラゴンの恥晒しめ。いや、ドラゴンと名乗るのもおこがましい』
『まさにその通り。だが、今の戦いで疲弊した小僧を倒すとなるとそれも恥。小僧、見逃してやろう。我らの気が変わらぬうちに立ち去れ』
うん、見逃してくれるみたいだ。
さっきまでは十本の指に入る猛者だと言ってたのに、可哀想に今は最弱にされている。
それにまだ全然疲れてないから戦えるけど、あっちは戦いたくないらしい。
絶対にビビっている。でも、残りのドラゴン全部と戦ったら絶対に死ぬ。
ここは気が変わる前に逃げよう。
だけど、その前にやることがある。
何も持って帰らずに帰れば、ピィーちゃんの仲間入りだ。
それだけは阻止したい。僕のモテ生の為に。
『じゃ、じゃあ、頭だけ貰って行きますね』
頭を軽く下げて、遠慮がちに言ってみた。
駄目だと言われたら、諦めるしかない。
『好きにしろ。目障りなゴミはこの後、灰も残さずに焼き尽くす。欲しいなら持っていけ』
『じゃあ、お言葉に甘えて』
これもいいみたいだ。
だったら、爪と鱗も欲しい。血も肉も欲しい。
収納袋に入れられるだけ全部貰っていこう。
魔竜石があんなに高いんだから、鱗が十枚あれば家建てられそうだ。
♢♢♢
『ふぅー、間に合った』
大きな山の周りを灰色のドラゴン達が飛んでいる。
頑張って飛んできたから、レナスよりも先に着いたみたいだ。
パン屋の婆さんの話を最後まで聞いたから、もう駄目だと思った。
♢♢♢
「宿屋に帰ったんだけどよぉ。もう全然眠れなくて、ビンビンよ。あの婆さん、きっとパンに毒蛇の肉を入れやがったんだ」
「確かに蛇肉食べたら精力増強するって聞いたことあるな。それにしても田舎の宿屋でビンビンってヤバイ状況だな」
蛇肉食べるとビンビンになるらしい。
よく分からないけど、眠りたくても眠れないのはキツい。
眠れない時は木についてある葉っぱの数を数えるのが一番効く。
「だから、俺も覚悟を決めてパン屋に行ったんだよ。渡された鍵で裏口の扉を開けて、暗い廊下の先に見える、灯りの付いた部屋に向かったんだよ。そしたら、布団敷いて待っていた婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『お待ちしておりましたよ』って」
「ひゃあああ、何じゃそりゃ! もう確信犯じゃねえか! 絶対初犯じゃねえぞ!」
「だろ! だろ、だろ。俺も『うわぁー、もう駄目だ!』って、あの時は心底思ったね。だけど、それだけじゃなかったんだよ。婆さんがニヤリと笑って言ったんだよ。『大銅貨三枚になります』っな」
「金取るんかぁ~~~~い! 普通、逆だろ逆!」
なんかめちゃくちゃ盛り上がっている。
僕もミルク飲んで盛り上がりたかった。
「だろ! だろ、だろ。俺も思わず叫びそうになっちまった。こっちが貰いたいぐらいなのによぉー!」
「ああ、その通りだ! 貰って当然だ! で、払ったのか?」
なんか金払うか払わせるかで盛り上がっている。
パン屋の婆さんが極悪人だったみたいだ。
毒入りパン食べさせて、助けてやるから金出せと言っている。
まさしく極悪ババアだ。通報してハンマーで指叩いてもらおう。
「まあ、あれだ。ここまで来たらやるしかねえだろ?」
「そりゃあぁ~、そうだな。ゴブリンに襲われたと思って諦めるしかねえな」
「俺もそう思って、金払って布団に寝たんだよ。それで服脱ごうとしたら、婆さんが『そのままで結構ですよ』って言うんだよ。もうどうでもいいから好きにしてくれって目を閉じたんだよ。そしたら、どうなったと思う?」
通報しないし、金払ってるし、また訊いているし。
急いでいるんだから早く話せ。
「上に乗ってきたのか?」
「婆さんが脱いだんだろ?」
「いや、どっちも違う。隣に座るとトントントン、グゥ~だ」
「はあ? 何言ってんだ?」
僕も何言ってるのか分からない。
包丁で何か切って、お腹が鳴ったんだろうか?
「だから、トントントン、グゥ~なんだよ。婆さんのマッサージが上手すぎて、そっから先は何も覚えてねえんだよ!」
「何だそりゃ? ババアに気絶させられたのか?」
「違う違う。一瞬で眠っちまったんだよ。パン屋の婆さんのマッサージが上手すぎてやべえんだって!」
何それ。マッサージされて寝ただけの話なの?
もったいぶって話して、僕が行くのを邪魔したの?
死にたいの?
「何だそりゃ。ただのパン屋とマッサージ屋、両方やってる婆さんじゃねえか」
僕もそう思う。
逆に婆さんが朝パン屋やって、夜マッサージ屋やって、いつ寝てるのか心配だ。
「つまりお前の身体、パン生地にされたんだな」
「あん? どういう意味だ?」
「手でこねくりまわされて、寝かせられたんだろ? あとは焼くだけで完成だな」
「ガッハハハ。良いなぁ。そのオチ貰っていいか!」
上手い。羽根一本あげちゃおう——じゃないよ!
早い行かなきゃレナスがドラゴン倒して強くなっちゃう!
♢♢♢
『あっ……』
間に合わなかった。パン屋の婆さんのせいだ。
灰竜山に到着したら、レナスが笑いながら、頭のないドラゴンを切り刻んでいた。
『あれ? ピィーちゃん、生きてたの?』
僕に気づいたのか、こんなこと言ってきた。
だから、もう少しだけ近づくと言ってやった。
『当たり前だ。地獄から戻ってきた』
『ああ、よかった。ピィーちゃん、天国には行けないって自覚あったんだね』
『その顔、すぐに地獄に変えてやるよ』
『へぇー、地獄って知らないから楽しみだなぁ~』
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