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第六十七話 三股ぐらいは許される
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『うわぁ~、凄い!』
地図を頼りに灰竜山にやって来た。
まだまだ距離があるはずなのに山がデカすぎる。
頂上なんて雲を突き抜けて全然見えない。
もう地図見るのが馬鹿らしいぐらいだ。
『あぁ~、あれかな』
山近くの空を豆粒みたいな何かが飛び回っている。
多分、あれが灰色ドラゴンだ。
『う~~ん、どうしよう?』
ピィーちゃん倒したし、もうドラゴンの血飲まなくてもいい気がしてきた。
一対一なら倒せる自信あるけど、どう見ても一対多数になるのが目に見えている。
でもだ。ピィーちゃん倒したなんて誰にも言えない。
いくら強くてもピィーちゃんは小鳥だ。
『僕、小鳥倒したんだぜ』なんて得意げに言ったら、小動物をイジメるクソ野朗確定だ。
誰かに自慢したいなら、最強と呼ばれるドラゴンを倒したい。
爪か鱗か、とにかく身体の一部を冒険者ギルドに持っていけば、倒したと言い張るだけのピィーちゃんを超えられる。
最強の男、いや、最強のおじ様かな? なんてカッコいい響きなんだ。
これなら隣村の女の子にまで僕の武勇伝が広がって、モテモテ間違いなしだ。
三股ぐらいなら許されるぞ。
『何だありゃ? 今度の鳥はデカいな』
『いや、あれは人間だな。飛べる人間とは珍しい。【魔族】か?』
気づかれたみたいだ。しかも、人間の言葉で話している。
これなら話し合いで僕に有利な戦いが出来るかも。
『この中で一番弱いドラゴン出てこい! 俺と腕試ししろ!』
僕を見ているドラゴン達の前まで飛んでいって止まると、堂々と言った。
ドラゴンはドラゴンだ。
わざわざ一番強いドラゴンと戦う必要はない。
一番弱いドラゴン倒すに決まっている。
『一番弱い奴だと……?』
『そうだ! 一番弱い奴出てこい!』
僕を睨んでドラゴンが、深く確かめるように聞いてきた。
もちろん聞き間違いじゃない。一番強い奴は出てこなくていい。
『この中で一番弱いのは、セドリックだな』
『はあ? 何言ってんだ、テメェーの方が弱いだろうが!』
『ゔゔあ! やんのか、コラッー!』
『弱いって言ったら、雑用のルビトじゃねえか?』
『いや、俺は最下層の巣穴に住んでいる木こりのホポホポだと思うな』
『下に住んでいるから弱いってわけねえよ。地竜様は地中に住んでるんだぞ』
あれ? なんかめっちゃ揉め始めた。
プライドの高いドラゴンに弱いは禁句だった。誰も出てこない。
こうなったら僕が決めるしかない。
ドラゴンの中から弱そうな奴を見つけて指差した。
『おい、お前でいい! かかって来い!』
身体がちょっと小さいし、目も弱々しいし、右翼の先が少し折れ曲がっている。
僕の目に狂いは……
『あのガキ死んだな。よりによって狂竜のジャスコを選びやがった』
『ブラックドラゴンの中でも十本の指に入る猛者だぞ』
めちゃくちゃ狂ってた! 弱いのじゃなくて、強いの選んじゃった!
『いや、あのガキ、最初から強いドラゴンと戦うつもりだったんだ。弱いドラゴンを出せと言えば、強いドラゴンを見つけやすくなる』
『なるほど。そういう狙いだったのか』
全然違います。本当に弱いドラゴンと戦いたいだけです。
でも、それももう無理みたいだ。僕が指差したドラゴンが近づいてきた。
『先に死んだ方が負け。それでいいな?』
狂ってる。腕試しの意味が分かってない。
腕試しって遊びと一緒だ。
本気になったら遊びじゃなくなる。
『まずは挨拶代わりだ』
そう言うとドラゴンが大きく息を吸い込んだ。
次に何をするのか、ピィーちゃんの話で知っている。
『”ヘルブレス”』
ドラゴンの身体と同じぐらいの大きな炎の息が吹いてきた。
確かに地獄だ。めちゃ臭そうだ。こんなの喰らっていられない。
吹雪とクリスタルシールドの二重の盾を発動させた。
『ふぅー……この程度は耐えるか』
『し、死ぬかと思った!』
炎の嵐が通りすぎていった。
ヤバかった。吹雪は消えて、クリスタルシールドは溶けて雨漏りしている。
炎を氷で防ぐのは危なすぎる。防御よりも攻撃だ。
ピィーちゃんには見せる必要もなかった、僕の本気を見せる時だ。
右手を空に向けるとドラゴンに向かって振り下ろした。
『降り注げ”クリスタルレインボウ”』
僕にも見えない氷の矢だ。避けられるものなら避けてみろ。
『ぐがぁ……⁉︎』
当たったか分からないけど、ドラゴンの反応は当たっている。
痛たたた、とハチの群れに刺されている程度には痛がっている。
『今のは挨拶代わりだ。取っときな』
これぞ、おじ様対応だ。
しっかり武勇伝で語ってやる。
『……なるほど、氷魔法か? クッククク。ヒョウを降らせる程度では我は倒せぬぞ』
『くっ』
やっぱりハチ程度の攻撃だと倒せない。ドラゴンが笑っている。
ちょっと痛い雨が降ってきたとしても、雨は雨だ。
雨に打たれ続けたとしても、大木が折れるなんてことはない。
右手を握り締めると作り出した。
『”断絶の氷刃”』
直接氷の剣を突き刺して、血の一滴も残さず凍らせてやる。
いくらドラゴンでもこれなら倒せる。剣を両手で持つと突撃した。
『愚かな』
『うわぁー!』
簡単に近づかせてくれないらしい。ドラゴンが翼や尻尾を振り回してきた。
当たれば吹き飛ばされる巨大な一撃だ。しかも、動きがめちゃくちゃだ。
デタラメに振り回しているから、動きを予想して避けられない。
『くっ、こうなったら……』
覚悟を決めると左手で分厚い氷の盾を作って突っ込んだ。
今さら後悔しても遅いけど、もっと色々と魔法の練習しておけばよかった。
『焦ったな。”ヘルブレス”』
盾を構えて突撃する僕に、ドラゴンが空中に停止すると炎の息を吐き出した。
翼に吹き飛ばされてもいい、捨て身の突撃だったのに、チャンスに変わった。
身体から全力で吹雪を出して、炎の息に正面から飛び込んだ。
『ぐぅぅぅ!』
耐えればモテモテ。耐えられなければ死ぬ。
僕の人生はこの戦いから始まる。
熱い戦いだ。熱すぎるぐらいだ。
でも、喉元過ぎれば熱さも忘れるさ!
『うがあああ!』
炎を突き抜けて、ドラゴンの喉元に出た。
あとは魔力比べで勝つだけだ。
太い首に氷の剣を突き刺した。
『ぐぐっ……!』
さあ、勝負だ。
お前の首の中で炎の息と氷の吹雪、どっちが勝つか決めてやる。
両手で氷剣の柄を持つと、ドラゴンの首に吹雪を送り込んだ。
『行けええええ!』
『ぐがあああっ‼︎』
勝負は一瞬で決まった。太い首が凍りついた。
飛ぶのをやめたドラゴンが落下を開始した。
剣から手を離して、ドラゴンの最後を見届けた。
地図を頼りに灰竜山にやって来た。
まだまだ距離があるはずなのに山がデカすぎる。
頂上なんて雲を突き抜けて全然見えない。
もう地図見るのが馬鹿らしいぐらいだ。
『あぁ~、あれかな』
山近くの空を豆粒みたいな何かが飛び回っている。
多分、あれが灰色ドラゴンだ。
『う~~ん、どうしよう?』
ピィーちゃん倒したし、もうドラゴンの血飲まなくてもいい気がしてきた。
一対一なら倒せる自信あるけど、どう見ても一対多数になるのが目に見えている。
でもだ。ピィーちゃん倒したなんて誰にも言えない。
いくら強くてもピィーちゃんは小鳥だ。
『僕、小鳥倒したんだぜ』なんて得意げに言ったら、小動物をイジメるクソ野朗確定だ。
誰かに自慢したいなら、最強と呼ばれるドラゴンを倒したい。
爪か鱗か、とにかく身体の一部を冒険者ギルドに持っていけば、倒したと言い張るだけのピィーちゃんを超えられる。
最強の男、いや、最強のおじ様かな? なんてカッコいい響きなんだ。
これなら隣村の女の子にまで僕の武勇伝が広がって、モテモテ間違いなしだ。
三股ぐらいなら許されるぞ。
『何だありゃ? 今度の鳥はデカいな』
『いや、あれは人間だな。飛べる人間とは珍しい。【魔族】か?』
気づかれたみたいだ。しかも、人間の言葉で話している。
これなら話し合いで僕に有利な戦いが出来るかも。
『この中で一番弱いドラゴン出てこい! 俺と腕試ししろ!』
僕を見ているドラゴン達の前まで飛んでいって止まると、堂々と言った。
ドラゴンはドラゴンだ。
わざわざ一番強いドラゴンと戦う必要はない。
一番弱いドラゴン倒すに決まっている。
『一番弱い奴だと……?』
『そうだ! 一番弱い奴出てこい!』
僕を睨んでドラゴンが、深く確かめるように聞いてきた。
もちろん聞き間違いじゃない。一番強い奴は出てこなくていい。
『この中で一番弱いのは、セドリックだな』
『はあ? 何言ってんだ、テメェーの方が弱いだろうが!』
『ゔゔあ! やんのか、コラッー!』
『弱いって言ったら、雑用のルビトじゃねえか?』
『いや、俺は最下層の巣穴に住んでいる木こりのホポホポだと思うな』
『下に住んでいるから弱いってわけねえよ。地竜様は地中に住んでるんだぞ』
あれ? なんかめっちゃ揉め始めた。
プライドの高いドラゴンに弱いは禁句だった。誰も出てこない。
こうなったら僕が決めるしかない。
ドラゴンの中から弱そうな奴を見つけて指差した。
『おい、お前でいい! かかって来い!』
身体がちょっと小さいし、目も弱々しいし、右翼の先が少し折れ曲がっている。
僕の目に狂いは……
『あのガキ死んだな。よりによって狂竜のジャスコを選びやがった』
『ブラックドラゴンの中でも十本の指に入る猛者だぞ』
めちゃくちゃ狂ってた! 弱いのじゃなくて、強いの選んじゃった!
『いや、あのガキ、最初から強いドラゴンと戦うつもりだったんだ。弱いドラゴンを出せと言えば、強いドラゴンを見つけやすくなる』
『なるほど。そういう狙いだったのか』
全然違います。本当に弱いドラゴンと戦いたいだけです。
でも、それももう無理みたいだ。僕が指差したドラゴンが近づいてきた。
『先に死んだ方が負け。それでいいな?』
狂ってる。腕試しの意味が分かってない。
腕試しって遊びと一緒だ。
本気になったら遊びじゃなくなる。
『まずは挨拶代わりだ』
そう言うとドラゴンが大きく息を吸い込んだ。
次に何をするのか、ピィーちゃんの話で知っている。
『”ヘルブレス”』
ドラゴンの身体と同じぐらいの大きな炎の息が吹いてきた。
確かに地獄だ。めちゃ臭そうだ。こんなの喰らっていられない。
吹雪とクリスタルシールドの二重の盾を発動させた。
『ふぅー……この程度は耐えるか』
『し、死ぬかと思った!』
炎の嵐が通りすぎていった。
ヤバかった。吹雪は消えて、クリスタルシールドは溶けて雨漏りしている。
炎を氷で防ぐのは危なすぎる。防御よりも攻撃だ。
ピィーちゃんには見せる必要もなかった、僕の本気を見せる時だ。
右手を空に向けるとドラゴンに向かって振り下ろした。
『降り注げ”クリスタルレインボウ”』
僕にも見えない氷の矢だ。避けられるものなら避けてみろ。
『ぐがぁ……⁉︎』
当たったか分からないけど、ドラゴンの反応は当たっている。
痛たたた、とハチの群れに刺されている程度には痛がっている。
『今のは挨拶代わりだ。取っときな』
これぞ、おじ様対応だ。
しっかり武勇伝で語ってやる。
『……なるほど、氷魔法か? クッククク。ヒョウを降らせる程度では我は倒せぬぞ』
『くっ』
やっぱりハチ程度の攻撃だと倒せない。ドラゴンが笑っている。
ちょっと痛い雨が降ってきたとしても、雨は雨だ。
雨に打たれ続けたとしても、大木が折れるなんてことはない。
右手を握り締めると作り出した。
『”断絶の氷刃”』
直接氷の剣を突き刺して、血の一滴も残さず凍らせてやる。
いくらドラゴンでもこれなら倒せる。剣を両手で持つと突撃した。
『愚かな』
『うわぁー!』
簡単に近づかせてくれないらしい。ドラゴンが翼や尻尾を振り回してきた。
当たれば吹き飛ばされる巨大な一撃だ。しかも、動きがめちゃくちゃだ。
デタラメに振り回しているから、動きを予想して避けられない。
『くっ、こうなったら……』
覚悟を決めると左手で分厚い氷の盾を作って突っ込んだ。
今さら後悔しても遅いけど、もっと色々と魔法の練習しておけばよかった。
『焦ったな。”ヘルブレス”』
盾を構えて突撃する僕に、ドラゴンが空中に停止すると炎の息を吐き出した。
翼に吹き飛ばされてもいい、捨て身の突撃だったのに、チャンスに変わった。
身体から全力で吹雪を出して、炎の息に正面から飛び込んだ。
『ぐぅぅぅ!』
耐えればモテモテ。耐えられなければ死ぬ。
僕の人生はこの戦いから始まる。
熱い戦いだ。熱すぎるぐらいだ。
でも、喉元過ぎれば熱さも忘れるさ!
『うがあああ!』
炎を突き抜けて、ドラゴンの喉元に出た。
あとは魔力比べで勝つだけだ。
太い首に氷の剣を突き刺した。
『ぐぐっ……!』
さあ、勝負だ。
お前の首の中で炎の息と氷の吹雪、どっちが勝つか決めてやる。
両手で氷剣の柄を持つと、ドラゴンの首に吹雪を送り込んだ。
『行けええええ!』
『ぐがあああっ‼︎』
勝負は一瞬で決まった。太い首が凍りついた。
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