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第五十四話 封印していた技
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『ヤ、ヤバかった』
危険な町から無事に脱出できた。牢屋の中には泥棒もハンマー持った凶悪犯もいた。
あんな場所にレナスが捕まっていたら、一日で死んでいる。
『う~~ん、不良に迷子かぁ~?』
でも、危険をおかしたお陰で情報が手に入った。探すのは不良と子供と迷子だ。
だけど、僕一人で探すのは大変だ。ここは封印していたあの技を使うしかない。
『”ピィーー”』
仲間を呼んだ。空の上で待っているとたくさんの鳥達がやってきた。
『お前が呼んだのか?』
前と違って喚いたり叫んだりしてこなかった。今日はいけそうな気がする。
灰色の少し大きな鳥が僕を見て、落ち着いた感じで聞いてきた。
『そうだよ。僕だよ』
『なるほど、そうか。何の用で呼んだ? くだらぬ用なら、その命で支払ってもらう。いいな?』
やっぱり駄目だった。すぐに脅してきた。
でも、今日はくだらない用で呼んでない。
鳥達に向かってお願いした。
『不良と子供と迷子を探している。早く見つけないと世界が終わる』
『世界だと?』
うん、僕の世界が終わる。つまり僕が死ぬかもしれない。
嘘は言ってない。
『そうだよ。世界が終わるよ。だから探すの手伝って』
『世界の危機か。手伝わぬ理由はないな。して、不良と子供と迷子、どれを探せばよい? 三人探すのか?』
三人じゃなくて、探しているのは一人だ。
でも、聞かれて考えてみたら、探しているのは不良でも迷子でもなかった。
白髪の子供だった。
『不良の子供か迷子の子供、とにかくフードローブで頭を隠している白髪の子供を探して』
『なるほど、それなら探しやすい。誰か見たことがある者はいるか?』
『最近の話でいいなら、何日か前に空を飛んでいるのを見たぜ』
『あっ、それじゃない。僕が探している子供は飛べないから』
また現れやがった。僕のレナス探しを邪魔する飛べる子供だ。
僕の目の前を飛んでいるのを見つけたら、バードストライクで叩き落としてやる。
『ふむ。探している子供じゃないとしても、何か知ってるかもしれない。その子供はどっちに飛んでいったんだ?』
『あっちの方だ。下手くそな飛び方だったけどな』
『あっちといえば【ルナークの街】か。そこで聞き込めば見つかるかもしれないな』
助かるけど、僕が呼んだんだよ?
集まった鳥達のボスなのか、灰色鳥が話を進めている。
これだと僕はただ呼んだだけの鳥になってしまう。
『分かった、街に行ってみる』
でも、これでいい。群れのボスよりも僕は一匹狼の方が向いている。
お礼も言わずに超加速で街を目指した。用が済んだのでポイ捨てだ。
♢♢♢
『ねえ、白髪の空飛ぶ子供見てない?』
飛ぶ子供が向かった街は僕の行きつけの街だった。
さっそく街の鳥に聞いてみた。
『見たよ。屋根の上に寝てたよ』
『屋根? 屋根に寝てたの⁉︎』
『うん、グゥースカ寝てた』
信じられない。子供のくせに旅慣れている。
絶対にレナスじゃない。上級旅行者確定だ。
『そ、それで起きた後はどこに行ったの!』
『それは見てないけど、冒険者ギルドから出てくるのは見たよ』
『ぼ、冒険者ギルドから出てきたの⁉︎』
『うん、出てきたよ』
やっぱりレナスじゃない。レナスに出来る仕事は冒険者ギルドでは取り扱ってない。
レナスに仕事させるなら、G以下の仕事を新しく作らないといけない。
『ありがとう。コレ、ドラゴンフルーツ。よかったら食べて』
『わぁーい!』
貴重な情報提供者に細かく切ったドラゴンフルーツの一欠片を手渡した。
これでまた飛べる子供が現れたら教えてくれる。
茶色い小鳥にお礼を言うと冒険者ギルドを目指した。
扉を押し開けて中に入ると受付のお姉さんに怒って言った。
『調べてきた! 白髪の空飛ぶ子供来たでしょ!』
最初から教えてくれればこんなに苦労しなかった。
「ピーちゃん、どうしたの? そんな子、知らないわよ」
『しぶてい奴だ。おい、ハンマー持って来い! 指行くぞ、指!』
どうやら痛い目に遭いたいらしい。
お姉さんの手に乗ると、クチバシで指を突いた。
「ヤベェな。鳥の野朗、やっと騙されていたことに気づいたみたいだぞ。めっちゃ怒ってる」
「気づいてしまったのね、ピーちゃん。はい、返すわね」
なんか知らないけど、お姉さんがもう片方の手で受付の上にお金を置いた。
『……何コレ? お金じゃなくて、子供だよ! お金で解決できると思うなよ!』
小金貨をクチバシで咥えるとお姉さんに投げつけた。
こっちは僕の世界がかかっている。世界はお金で救えない。
「あら、コレじゃないの? だったら何も知らないわよ」
『もう騙されないぞ! ここに入ったって聞いたんだ!』
「う~~ん、そう言われてもねぇ」
お姉さんが困った顔でとぼけようとしていたら、冒険者のおじさんが教えてくれた。
「フローラちゃん、あのおじ様のことじゃないのか?」
『ああ、おじ様ね」
『ほら、知ってた!』
思い出したフリしてももう遅い。そのおじ様のことを全部教えてもらう。
『そのおじ様、白髪だったでしょ!』
「フードで頭を隠していたから、ちょっと分からないわね。名前もおじ様としか名乗ってないし」
頭隠して名前も隠すなんて怪しすぎる。
何か絶対に他にも隠していることがある。
「おい、ピースケ。まさか、そのおじ様がお前が探している子供なのか?」
おじさんが聞いてきたけど、それはない。あり得ない。
「それはないわよ。ピーちゃんの村からこの街まで馬で何日かかると思ってるの。もしもその子なら家出した翌日に来れるわけないでしょ」
「まあ、それもそうだな」
なんか勝手に話して、勝手に納得している。こっちは全然納得していない。
『おじ様がレナスじゃないのは知ってる。なんか知っているかもしれないから探している。どこに行けば会えるの?』
「どこって、ここで待ってれば来るんじゃねえのか。G、Fとダンジョンの魔物を大量に倒しては金を貰いに来てるからな。多分二、三日ぐらい待てば会えると思うぞ」
『本当だろうな?』
もう騙されない。おじさんに怒った感じで脅して聞いた。
「まあ、探すよりは会えると思うぞ」
『分かった。今回だけだぞ』
おじさんを信じることにした。三日ぐらいなら待てる気がする。
やってきたらハンマーで知っていることを全部吐かせてやる。
やって来なかったらハンマーで、おじさんの知っていることを全部吐かせてやる。
危険な町から無事に脱出できた。牢屋の中には泥棒もハンマー持った凶悪犯もいた。
あんな場所にレナスが捕まっていたら、一日で死んでいる。
『う~~ん、不良に迷子かぁ~?』
でも、危険をおかしたお陰で情報が手に入った。探すのは不良と子供と迷子だ。
だけど、僕一人で探すのは大変だ。ここは封印していたあの技を使うしかない。
『”ピィーー”』
仲間を呼んだ。空の上で待っているとたくさんの鳥達がやってきた。
『お前が呼んだのか?』
前と違って喚いたり叫んだりしてこなかった。今日はいけそうな気がする。
灰色の少し大きな鳥が僕を見て、落ち着いた感じで聞いてきた。
『そうだよ。僕だよ』
『なるほど、そうか。何の用で呼んだ? くだらぬ用なら、その命で支払ってもらう。いいな?』
やっぱり駄目だった。すぐに脅してきた。
でも、今日はくだらない用で呼んでない。
鳥達に向かってお願いした。
『不良と子供と迷子を探している。早く見つけないと世界が終わる』
『世界だと?』
うん、僕の世界が終わる。つまり僕が死ぬかもしれない。
嘘は言ってない。
『そうだよ。世界が終わるよ。だから探すの手伝って』
『世界の危機か。手伝わぬ理由はないな。して、不良と子供と迷子、どれを探せばよい? 三人探すのか?』
三人じゃなくて、探しているのは一人だ。
でも、聞かれて考えてみたら、探しているのは不良でも迷子でもなかった。
白髪の子供だった。
『不良の子供か迷子の子供、とにかくフードローブで頭を隠している白髪の子供を探して』
『なるほど、それなら探しやすい。誰か見たことがある者はいるか?』
『最近の話でいいなら、何日か前に空を飛んでいるのを見たぜ』
『あっ、それじゃない。僕が探している子供は飛べないから』
また現れやがった。僕のレナス探しを邪魔する飛べる子供だ。
僕の目の前を飛んでいるのを見つけたら、バードストライクで叩き落としてやる。
『ふむ。探している子供じゃないとしても、何か知ってるかもしれない。その子供はどっちに飛んでいったんだ?』
『あっちの方だ。下手くそな飛び方だったけどな』
『あっちといえば【ルナークの街】か。そこで聞き込めば見つかるかもしれないな』
助かるけど、僕が呼んだんだよ?
集まった鳥達のボスなのか、灰色鳥が話を進めている。
これだと僕はただ呼んだだけの鳥になってしまう。
『分かった、街に行ってみる』
でも、これでいい。群れのボスよりも僕は一匹狼の方が向いている。
お礼も言わずに超加速で街を目指した。用が済んだのでポイ捨てだ。
♢♢♢
『ねえ、白髪の空飛ぶ子供見てない?』
飛ぶ子供が向かった街は僕の行きつけの街だった。
さっそく街の鳥に聞いてみた。
『見たよ。屋根の上に寝てたよ』
『屋根? 屋根に寝てたの⁉︎』
『うん、グゥースカ寝てた』
信じられない。子供のくせに旅慣れている。
絶対にレナスじゃない。上級旅行者確定だ。
『そ、それで起きた後はどこに行ったの!』
『それは見てないけど、冒険者ギルドから出てくるのは見たよ』
『ぼ、冒険者ギルドから出てきたの⁉︎』
『うん、出てきたよ』
やっぱりレナスじゃない。レナスに出来る仕事は冒険者ギルドでは取り扱ってない。
レナスに仕事させるなら、G以下の仕事を新しく作らないといけない。
『ありがとう。コレ、ドラゴンフルーツ。よかったら食べて』
『わぁーい!』
貴重な情報提供者に細かく切ったドラゴンフルーツの一欠片を手渡した。
これでまた飛べる子供が現れたら教えてくれる。
茶色い小鳥にお礼を言うと冒険者ギルドを目指した。
扉を押し開けて中に入ると受付のお姉さんに怒って言った。
『調べてきた! 白髪の空飛ぶ子供来たでしょ!』
最初から教えてくれればこんなに苦労しなかった。
「ピーちゃん、どうしたの? そんな子、知らないわよ」
『しぶてい奴だ。おい、ハンマー持って来い! 指行くぞ、指!』
どうやら痛い目に遭いたいらしい。
お姉さんの手に乗ると、クチバシで指を突いた。
「ヤベェな。鳥の野朗、やっと騙されていたことに気づいたみたいだぞ。めっちゃ怒ってる」
「気づいてしまったのね、ピーちゃん。はい、返すわね」
なんか知らないけど、お姉さんがもう片方の手で受付の上にお金を置いた。
『……何コレ? お金じゃなくて、子供だよ! お金で解決できると思うなよ!』
小金貨をクチバシで咥えるとお姉さんに投げつけた。
こっちは僕の世界がかかっている。世界はお金で救えない。
「あら、コレじゃないの? だったら何も知らないわよ」
『もう騙されないぞ! ここに入ったって聞いたんだ!』
「う~~ん、そう言われてもねぇ」
お姉さんが困った顔でとぼけようとしていたら、冒険者のおじさんが教えてくれた。
「フローラちゃん、あのおじ様のことじゃないのか?」
『ああ、おじ様ね」
『ほら、知ってた!』
思い出したフリしてももう遅い。そのおじ様のことを全部教えてもらう。
『そのおじ様、白髪だったでしょ!』
「フードで頭を隠していたから、ちょっと分からないわね。名前もおじ様としか名乗ってないし」
頭隠して名前も隠すなんて怪しすぎる。
何か絶対に他にも隠していることがある。
「おい、ピースケ。まさか、そのおじ様がお前が探している子供なのか?」
おじさんが聞いてきたけど、それはない。あり得ない。
「それはないわよ。ピーちゃんの村からこの街まで馬で何日かかると思ってるの。もしもその子なら家出した翌日に来れるわけないでしょ」
「まあ、それもそうだな」
なんか勝手に話して、勝手に納得している。こっちは全然納得していない。
『おじ様がレナスじゃないのは知ってる。なんか知っているかもしれないから探している。どこに行けば会えるの?』
「どこって、ここで待ってれば来るんじゃねえのか。G、Fとダンジョンの魔物を大量に倒しては金を貰いに来てるからな。多分二、三日ぐらい待てば会えると思うぞ」
『本当だろうな?』
もう騙されない。おじさんに怒った感じで脅して聞いた。
「まあ、探すよりは会えると思うぞ」
『分かった。今回だけだぞ』
おじさんを信じることにした。三日ぐらいなら待てる気がする。
やってきたらハンマーで知っていることを全部吐かせてやる。
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