49 / 70
第四十九話 家に帰ってみた
しおりを挟む
廃村には緑子供、犬人間、ガイコツの三種類の魔物しかいなかった。
ついでに寝れそうな綺麗な家も見つからなかった。
これ以上、ここにいても意味がない。
『Fでも物足りないな。次はDでもいいかな?』
ピーちゃん並に調子に乗っちゃった。キチンと順番通りいかないとね。
倒した魔物の棍棒と剣は全部回収した。これで武器には困らない。
でも、よく見ると剣なんて一回使ったら折れそうなぐらいボロボロだ。
死体は買取らないって言ってたけど、棍棒と剣なら買取ってくれるかもしれない。
石ころ売るついでに聞いてみようかな。
出発の準備を済ませると光るトンネルを通り抜けて外に出た。
中と同じで外もまだ暗かった。今から街に飛んでいけば、昼前には着くかもしれない。
棍棒を使った加速斬りで、真っ直ぐ限定だけど瞬間的に速く飛べるようになった。
『よーし! 最速記録出しちゃいますか!』
我慢して犬人間の血を飲んで、体調は万全だ。
腕を回して翼を出した。方位磁石で街の方向も確認した。
あとは飛ぶだけだ。
真っ暗だけどハッキリ見える空の旅を続けて、明るくなった後も続けた。
街に着いたのは驚きの昼前だった。高速落下で冒険者ギルドの屋根に着地した。
さっさとお金を貰って、お母さんにお土産買って帰るとしよう。
予定よりも遅くなったから、きっと心配している。
『お邪魔するよ』
今度は足で扉を蹴り飛ばさずに、右手で軽く押して冒険者ギルドの中に入った。
おじ様はそんな子供っぽい真似はしない。これが大人の扉の開け方だ。
『やあ、お嬢さん。お探しの小袋はこれでいいのかな?』
「うげぇ……」
お姉さんにおじ様らしく挨拶すると受付に小袋を置いた。
なぜか嫌そうな顔されたけど、もしかして少なかったとか?
一匹残らず倒してきたから、これ以上は無理だと思います。
まさか何日か泊まりがけで倒して、たくさん集めるのが普通なのだろうか。
「えっと、早かったですね。ダンジョンまで馬を飛ばしても半日以上かかるはずなんですけど……」
『半日だと? それは馬じゃなくて豚の話か? 悪いがもう取ってきた。さっさと金を貰おうか』
どうやら帰るのが早すぎたから疑われているみたいだ。
ごめんなさい、僕って馬より速いみたいです。
なるほどなるほど、馬ってクソ遅いんですね。
「し、失礼しました。では、拝見させていただきます」
『うむ』
お姉さんが謝ると袋の中を開けていく。
どうやら石ころで問題ないみたいだ。
石ころを赤、青、緑、茶色で分けている。
一番多いのは茶色で、次に青、赤、緑だ。
「全部で三十一個ですね。何匹ぐらい倒したか覚えてますか?」
お姉さんに聞かれたけど覚えていない。
『悪いな、百匹より先は数えるのをやめた。棍棒と剣は回収してきたから、そっちで数えてくれ』
「‼︎」
収納袋を逆さまにして、床に棍棒とボロ剣をバラまいた。
「あの野朗、別の意味でヤバすぎだろ。人間に近い亜人系を皆殺しにしてきたみたいだ」
「それもたった一人で一日でかよ。どう考えてももう人間じゃねえよ。殺人鬼だ」
前と違って吹き出している人はいない。
僕のすごさがようやく理解できたみたいだ。
大人しくコソコソ話している。
「えっと、こ、こちらはあとで数えさせてもらいますね」
お姉さんが引きつった笑みでこう言ったけど、そんな時間はない。
『では買取りだな。急いでいるから待っている暇はない』
「申し訳ありません、おじ様、買取りだとしても数えないと計算できません。お待ちいただくか、お持ち帰りのどちらかになります」
言われてみたらその通りだった。
無理やり押し付けようと思ったのに駄目だった。
『仕方ない。ちょっとだけ待ってやろう』
「ありがとうございます、おじ様」
『うむ』
おじ様、やっぱり素敵な響きだ。大人っぽく妥協するとお姉さんに感謝された。
強気と優しさ、この二つを使い分けるのがおじ様みたいだ。
「お急ぎのようですけど、急用か何かですか?」
棍棒とボロ剣を数えながらお姉さんが聞いてきた。
ここは強気に答えるよりも優しさで答えた方がよさそうだ。
『久し振りにママのスープが飲みたくなってね。家に帰るところなんだよ』
「へ、へぇー、そうなんですね」
なんか微妙な顔している。どうやら強気に答えるのが正解だったみたいだ。
おじ様、なんて難しいんだ。
「棍棒六十六本、剣五十四本です。どちらも一本小銅貨二枚で買取らせてもらいます。【魔小石】は一個大銅貨一枚になります。——買取り金額は合わせて、小銀貨五枚、大銅貨五枚になります。よろしいでしょうか?」
『うむ。問題ない』
凄い。お父さんのお小遣いを超えてしまった。これだと本当におじ様だ。
『クククッ。金持ちになってしまった』
冒険者ギルドを出ると笑みが溢れてきた。
お母さんのお土産どころか、新しい剣も買えそうだ。
どちらも買うと家に向かって飛び立った。
♢♢♢
『どうしよう?』
久し振りの家だ。
玄関から帰った方がいいのか、窓から帰った方がいいのか分からない。
でも、ここは普通に扉から帰るのがいいと思う。お父さんも玄関から帰っている。
『た、ただいまぁ……』
自分の家なのに知らない人の家みたいだ。
元気に「ただいま」って言って入りたかったけど、そんな勇気はなかった。
静かに玄関の扉を開けると、聞こえるか聞こえないかぐらいの小声で言うのが限界だった。
それなのにお母さんの部屋の扉が勢いよく開いて、お母さんが飛び出してきた。
「ああ! レナス!」
『た、ただいまぁ、お母さん、ぐえぇ!」
「何日間も何処行ってたよ! 心配したじゃない!」
こ、殺される。お母さんが凄い力で抱きしめてきた。
犬人間の二倍、いや、三倍ぐらいはある。
『く、く、苦しいぃ……』
死ぬ前にお母さんの背中を手で叩いて教えた。
お土産のケーキがある。殺すかどうかはこれを食べた後に決めてほしい。
「ああ、ごめんなさい。どこも怪我してない?」
今死にそうになったよ、とは言えない。言ってはいけない。
『大丈夫、怪我してないよ。お土産にケーキ買ってきたから食べて』
「そんなのいいからお風呂に入ってきなさい! もうぉー、こんなに血だらけにして!」
『ご、ごめんなさい』
全部返り血だけど、確かに汚れすぎてちょっと臭い。
お母さんにフードローブを脱いで、急いで渡すと急いでお風呂に向かった。
旅に出る前に入ったのが最後だから、もう何日間も入っていない。
服も僕もどっちも臭っている。野宿はもうこりごりだ。まともなお風呂とベッドで休みたい。
『あぁ~、やっぱり家が一番落ち着くなぁ~』
湯船にお湯を溜めている間、温かいシャワーを浴びていると、
「レナス、入るわよ」
『ええっ⁉︎』
服を着たまま、お母さんが普通に入ってきた。
ちょっと待て⁉︎ 親不孝な僕を水責め、ううん、お湯責めにするつもり⁉︎
「じっとしてなさい。お母さんが洗ってあげるから」
『い、いいよ。自分で洗えるから……』
「見られたら困る怪我でもあるの!』
『な、ないです!』
やっぱりめちゃくちゃ怒っている。
僕の頭からつま先まで、石鹸とタオルで念入りに洗っていく。
死なないけど、死にたくなるほど恥ずかしい。
「次は食事よ。風邪引かないように、キチンと身体と髪を拭いて出てくるのよ」
『はぁーい』
ふぅー、終わったみたいだ。全身ピカピカにすると満足したみたいだ。
お母さんがお風呂から出ていった。これでゆっくり湯船に浸かれる。
ついでに寝れそうな綺麗な家も見つからなかった。
これ以上、ここにいても意味がない。
『Fでも物足りないな。次はDでもいいかな?』
ピーちゃん並に調子に乗っちゃった。キチンと順番通りいかないとね。
倒した魔物の棍棒と剣は全部回収した。これで武器には困らない。
でも、よく見ると剣なんて一回使ったら折れそうなぐらいボロボロだ。
死体は買取らないって言ってたけど、棍棒と剣なら買取ってくれるかもしれない。
石ころ売るついでに聞いてみようかな。
出発の準備を済ませると光るトンネルを通り抜けて外に出た。
中と同じで外もまだ暗かった。今から街に飛んでいけば、昼前には着くかもしれない。
棍棒を使った加速斬りで、真っ直ぐ限定だけど瞬間的に速く飛べるようになった。
『よーし! 最速記録出しちゃいますか!』
我慢して犬人間の血を飲んで、体調は万全だ。
腕を回して翼を出した。方位磁石で街の方向も確認した。
あとは飛ぶだけだ。
真っ暗だけどハッキリ見える空の旅を続けて、明るくなった後も続けた。
街に着いたのは驚きの昼前だった。高速落下で冒険者ギルドの屋根に着地した。
さっさとお金を貰って、お母さんにお土産買って帰るとしよう。
予定よりも遅くなったから、きっと心配している。
『お邪魔するよ』
今度は足で扉を蹴り飛ばさずに、右手で軽く押して冒険者ギルドの中に入った。
おじ様はそんな子供っぽい真似はしない。これが大人の扉の開け方だ。
『やあ、お嬢さん。お探しの小袋はこれでいいのかな?』
「うげぇ……」
お姉さんにおじ様らしく挨拶すると受付に小袋を置いた。
なぜか嫌そうな顔されたけど、もしかして少なかったとか?
一匹残らず倒してきたから、これ以上は無理だと思います。
まさか何日か泊まりがけで倒して、たくさん集めるのが普通なのだろうか。
「えっと、早かったですね。ダンジョンまで馬を飛ばしても半日以上かかるはずなんですけど……」
『半日だと? それは馬じゃなくて豚の話か? 悪いがもう取ってきた。さっさと金を貰おうか』
どうやら帰るのが早すぎたから疑われているみたいだ。
ごめんなさい、僕って馬より速いみたいです。
なるほどなるほど、馬ってクソ遅いんですね。
「し、失礼しました。では、拝見させていただきます」
『うむ』
お姉さんが謝ると袋の中を開けていく。
どうやら石ころで問題ないみたいだ。
石ころを赤、青、緑、茶色で分けている。
一番多いのは茶色で、次に青、赤、緑だ。
「全部で三十一個ですね。何匹ぐらい倒したか覚えてますか?」
お姉さんに聞かれたけど覚えていない。
『悪いな、百匹より先は数えるのをやめた。棍棒と剣は回収してきたから、そっちで数えてくれ』
「‼︎」
収納袋を逆さまにして、床に棍棒とボロ剣をバラまいた。
「あの野朗、別の意味でヤバすぎだろ。人間に近い亜人系を皆殺しにしてきたみたいだ」
「それもたった一人で一日でかよ。どう考えてももう人間じゃねえよ。殺人鬼だ」
前と違って吹き出している人はいない。
僕のすごさがようやく理解できたみたいだ。
大人しくコソコソ話している。
「えっと、こ、こちらはあとで数えさせてもらいますね」
お姉さんが引きつった笑みでこう言ったけど、そんな時間はない。
『では買取りだな。急いでいるから待っている暇はない』
「申し訳ありません、おじ様、買取りだとしても数えないと計算できません。お待ちいただくか、お持ち帰りのどちらかになります」
言われてみたらその通りだった。
無理やり押し付けようと思ったのに駄目だった。
『仕方ない。ちょっとだけ待ってやろう』
「ありがとうございます、おじ様」
『うむ』
おじ様、やっぱり素敵な響きだ。大人っぽく妥協するとお姉さんに感謝された。
強気と優しさ、この二つを使い分けるのがおじ様みたいだ。
「お急ぎのようですけど、急用か何かですか?」
棍棒とボロ剣を数えながらお姉さんが聞いてきた。
ここは強気に答えるよりも優しさで答えた方がよさそうだ。
『久し振りにママのスープが飲みたくなってね。家に帰るところなんだよ』
「へ、へぇー、そうなんですね」
なんか微妙な顔している。どうやら強気に答えるのが正解だったみたいだ。
おじ様、なんて難しいんだ。
「棍棒六十六本、剣五十四本です。どちらも一本小銅貨二枚で買取らせてもらいます。【魔小石】は一個大銅貨一枚になります。——買取り金額は合わせて、小銀貨五枚、大銅貨五枚になります。よろしいでしょうか?」
『うむ。問題ない』
凄い。お父さんのお小遣いを超えてしまった。これだと本当におじ様だ。
『クククッ。金持ちになってしまった』
冒険者ギルドを出ると笑みが溢れてきた。
お母さんのお土産どころか、新しい剣も買えそうだ。
どちらも買うと家に向かって飛び立った。
♢♢♢
『どうしよう?』
久し振りの家だ。
玄関から帰った方がいいのか、窓から帰った方がいいのか分からない。
でも、ここは普通に扉から帰るのがいいと思う。お父さんも玄関から帰っている。
『た、ただいまぁ……』
自分の家なのに知らない人の家みたいだ。
元気に「ただいま」って言って入りたかったけど、そんな勇気はなかった。
静かに玄関の扉を開けると、聞こえるか聞こえないかぐらいの小声で言うのが限界だった。
それなのにお母さんの部屋の扉が勢いよく開いて、お母さんが飛び出してきた。
「ああ! レナス!」
『た、ただいまぁ、お母さん、ぐえぇ!」
「何日間も何処行ってたよ! 心配したじゃない!」
こ、殺される。お母さんが凄い力で抱きしめてきた。
犬人間の二倍、いや、三倍ぐらいはある。
『く、く、苦しいぃ……』
死ぬ前にお母さんの背中を手で叩いて教えた。
お土産のケーキがある。殺すかどうかはこれを食べた後に決めてほしい。
「ああ、ごめんなさい。どこも怪我してない?」
今死にそうになったよ、とは言えない。言ってはいけない。
『大丈夫、怪我してないよ。お土産にケーキ買ってきたから食べて』
「そんなのいいからお風呂に入ってきなさい! もうぉー、こんなに血だらけにして!」
『ご、ごめんなさい』
全部返り血だけど、確かに汚れすぎてちょっと臭い。
お母さんにフードローブを脱いで、急いで渡すと急いでお風呂に向かった。
旅に出る前に入ったのが最後だから、もう何日間も入っていない。
服も僕もどっちも臭っている。野宿はもうこりごりだ。まともなお風呂とベッドで休みたい。
『あぁ~、やっぱり家が一番落ち着くなぁ~』
湯船にお湯を溜めている間、温かいシャワーを浴びていると、
「レナス、入るわよ」
『ええっ⁉︎』
服を着たまま、お母さんが普通に入ってきた。
ちょっと待て⁉︎ 親不孝な僕を水責め、ううん、お湯責めにするつもり⁉︎
「じっとしてなさい。お母さんが洗ってあげるから」
『い、いいよ。自分で洗えるから……』
「見られたら困る怪我でもあるの!』
『な、ないです!』
やっぱりめちゃくちゃ怒っている。
僕の頭からつま先まで、石鹸とタオルで念入りに洗っていく。
死なないけど、死にたくなるほど恥ずかしい。
「次は食事よ。風邪引かないように、キチンと身体と髪を拭いて出てくるのよ」
『はぁーい』
ふぅー、終わったみたいだ。全身ピカピカにすると満足したみたいだ。
お母さんがお風呂から出ていった。これでゆっくり湯船に浸かれる。
110
お気に入りに追加
1,303
あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

家族に無能と追放された冒険者、実は街に出たら【万能チート】すぎた、理由は家族がチート集団だったから
ハーーナ殿下
ファンタジー
冒険者を夢見る少年ハリトは、幼い時から『無能』と言われながら厳しい家族に鍛えられてきた。無能な自分は、このままではダメになってしまう。一人前の冒険者なるために、思い切って家出。辺境の都市国家に向かう。
だが少年は自覚していなかった。家族は【天才魔道具士】の父、【聖女】の母、【剣聖】の姉、【大魔導士】の兄、【元勇者】の祖父、【元魔王】の祖母で、自分が彼らの万能の才能を受け継いでいたことを。
これは自分が無能だと勘違いしていた少年が、滅亡寸前の小国を冒険者として助け、今までの努力が実り、市民や冒険者仲間、騎士、大商人や貴族、王女たちに認められ、大活躍していく逆転劇である。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界に行けるようになったんだが自宅に令嬢を持ち帰ってしまった件
シュミ
ファンタジー
高二である天音 旬はある日、女神によって異世界と現実世界を行き来できるようになった。
旬が異世界から現実世界に帰る直前に転びそうな少女を助けた結果、旬の自宅にその少女を持ち帰ってしまった。その少女はリーシャ・ミリセントと名乗り、王子に婚約破棄されたと話し───!?

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

ギルドを追放された俺、傭兵ギルドのエリートに拾われる〜元ギルドは崩壊したらしい〜
ネリムZ
ファンタジー
唐突にギルドマスターから宣言される言葉。
「今すぐにこのギルドから去れ。俺の前に二度と顔を出さないように国も出て行け」
理解出来ない言葉だったが有無を言わせぬマスターに従った。
様々な気力を失って森の中を彷徨うと、賞金首にカツアゲされてしまった。
そこに助けようとする傭兵ギルドのA級、自称エリートのフィリア。
モヤモヤとした気持ちに駆られ、賞金首を気絶させる。
行く場所が無い事を素直に伝えるとフィリアは自分のギルドに招待してくれた。
俺は仕事が必要だったのでありがたく、その提案を受けた。
そして後に知る、元所属ギルドが⋯⋯。
新たな目標、新たな仲間と環境。
信念を持って行動する、一人の男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる