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第三章:魔人編
第120話 五十階暗黒城
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「じゃあ、今日は一日ゆっくり休んで、明日の午前九時に最後の探索を始める」
「あぁー、疲れた。草原で寝っ転がるか」
午後二時、50階攻略会議を終わらせると、ひとまず解散する事になった。
階段近くに岩小屋を複数作り、炎と氷の魔法双剣士の協力で風呂場も作った。
熱い風呂に入り、服も洗濯すれば、肉体的、精神的疲労も少しは取れるだろう。
午前零時……
「シィー、静かに移動しろよ」
明るい草原を気配を消して、階段に向かって歩いていく。
オルファウス達を除いた二十二人で、最後の探索を開始した。
午前九時開始は嘘だ。あの三人が起きた頃には全てが終わった後だ。
49階の門を通って、白い岩盤の地面に開いた階段を下りていく。
この先が50階だ。いつかは来ると思っていたが、やはり来てしまった。
「その子供が使えない時は一旦小屋に戻してから、地下二階から探していく」
「大丈夫だ。同じ階にあるなら分かる。そうだろ?」
「……」
「⁉︎」
まさかの無反応だが、メルは人見知りだから仕方ない。
たくさんの大人に囲まれて、きっと怖くて緊張しているのだろう。
階段を下りると、一階玄関ホールに到着した。
少し獣の臭いがするが、建物の状態はそこまで悪くなさそうだ。
雨漏りや、壁や床にヒビ割れやシミは見当たらない。
窓からは真っ黒な雷雲と土砂降りの雨、不気味に枯れ果てた庭の草木が見える。
暗黒城という名前はここから付けたらしい。
広い城内の横幅は七メートル、高さは十二メートルぐらいはある。
少し黄色がかった滑らかな床、白い大きな柱、壁は濃い青色をしている。
ちょっとデカく作り過ぎていると思うが、住民のサイズに合わせたのだろう。
最低でも十メートルぐらいの住人がいると思った方がいい。
「メル、宝箱の気配はあるか?」
「ゔゔっ」
城内の内装はある程度分かったので、早速仕事を始めた。
どうやらこの階にはないようだ。メルの首は横に振られた。
「無いみたいだな。階段は左翼に二ヶ所、右翼に一ヶ所ある。右翼の方は地下にしか行けない。こっちに行こう」
「分かった。行くぞ」
「あうっ」
サラサラの良い黒髪の方のクォークが、先頭で案内してくれるようだ。
まずは階段を上り下りして、宝箱の反応があるのか調べるのだろう。
反応があった場合だけ、その階を本格的に調べ始めるというわけだ。
「城と言うには物がないな。城主の絵ぐらいは飾ってほしいものだ」
「そうだな。一応探してみたが見つからなかった。礼拝堂、劇場、食糧庫とあったが何もなかった」
襲ってくる多種多様なモンスターを倒しながら、城内を進んでいく。
暗黒城は玄関ホールを中心に、左右対称に近い建物が作られている。
左翼側よりは少しだけ、右翼側の方が豪華に作られているそうだ。
地下二階から地上五階の間取りは調べ終わったらしいが、広い城内だから隠し部屋もありえる。
俺としては隠し宝物庫が見つかるのを期待している。
「そうそう、部屋数だけは多いのに何もないんだ。でも、絨毯はあるんだぜ。職人のオヤジに頼んで加工してもらえば、外に持ち出せる。あれは絶対に金になる!」
「また、その話か……」
クォークと話していると、名前を忘れた赤髪魔法使いが儲け話をしてきた。
確かに絨毯は高額な物なら、一千万ギルする物もある。
それが取り放題ならば見逃せない話だ。
「ほぉー、それは是非とも試さないと駄目だな」
「馬鹿な話だ。あんなデカイ物を運ぶよりは、素材を鞄に詰め込んだ方が金になる。絨毯なら町でも買える」
「おいおい、やる前からやらない選択肢を選ぶのは反則だろ。運ぶのは俺がやるよ。まずは持ち帰って、商人に値段を確かめてもらおう。文句はその後だ」
クォークは反対みたいだが、50階の貴重な絨毯だ。欲しい金持ちはたくさんいる。
素人は簡単に手に入る物には価値はないと決めつけているが、岩に埋まっている宝石と一緒だ。
その辺に落ちている物ほど価値がある。
「商人に聞かなくても、職人に聞いたから分かる。モンスターの毛皮で作られた絨毯らしい。高くても十五万ギル。それを一度加工するから希少価値もなくなって、三万ギルがいいところらしい」
三万ギル……だと?
「……そろそろ階段だな。モンスターも階段を使うのか?」
「ああ、使う。おそらく宝箱を持ったモンスターが、階段を使って逃げ回っている」
「だったら階段を封鎖して挟み討ちするしかないな。戦力を分散してしまうが、他に方法はないだろう」
絨毯の話はもういい。興味が失せてしまった。現実的な話に戻るとしよう。
だけど、夢から現実に戻れない人間もいるようだ。
「あのぉ……それで結局、絨毯はどうするんですか?」
「絨毯の前にやる事があるだろう。まずは生きて帰る事だけを考えろ。夢みたいな話はその後だ」
「俺もそう思う。絨毯の話は腕輪を手に入れた後にしよう」
赤髪魔法使いがしつこいが、クォークの意見に便乗して、優しく誤魔化した。
名前は忘れたが、コイツは19歳だ。つまり俺より下だ。下如きが上に逆らうな。
絨毯はハンカチサイズに切り取って、記念品に渡してやるから、それで我慢しておけ。
♢
「ここにあるのか?」
「あうっ」
地上三階、宝箱の反応があるようだ。
メルに再確認すると、縦に首を振って、建物の左翼側を指差した。
これで本格的に探索を始められる。
「まずは予定通りに二ヶ所の階段を封鎖する。それとカナンは岩で右翼側の通路を塞いでくれ。それでモンスターが出入り出来にくくなる」
「分かった。すぐにやる」
「階段の封鎖は俺達が六・六に分かれてやっておく。中は残りで調べてくれ」
クォークの指示で廊下を特大の岩壁で二ヶ所も塞いだ。
階段を守る方が動かなくて楽そうだが、上下の階も含めると、最大三方向から同時攻撃される。
階段はオヤジ集団に任せるとしよう。ヴァン組とクォーク組と一緒に、三階左翼側の探索を始めた。
「部屋の中に四匹います。気をつけてください」
「了解。さっさと片付ける。アレン、行くぞ」
「はぁーい」
モンスター探知を持つロビンが茶色の木扉を指差すと、ガイとアレンが突入した。
このやり方で安全に調べているようだが、このやり方には問題がある。
モンスター探知のLVが低いと、格上のモンスターは探知できない。
「ロビン、俺の事も探知できているのか? 格上の相手にはモンスター探知は通用しないだろ」
「心配しなくても結構ですよ。そのぐらい分かっています。逆に反応がない方が助かります。当たりの可能性が高いですからね」
俺の質問に呆れながらもロビンは答えたが、本当に聞きたいのはそっちじゃない。
「分かっているならいい。それで俺の反応はあるのか?」
「ふぅー、ないですね。まだ人間なんじゃないですか?」
「なるほど。人間か……」
ロビンのモンスター探知はLV6だ。
それで分からないのなら、俺が格上か、モンスターじゃないという証拠だ。
だとしたら、リエラが言う通り人間探知もあるのだろう。
そうじゃないと水上遺跡で逃げた時に、俺が捕まった説明がつかない。
でも、この際、人間探知はどうでもいい。
それをリエラが持っていても、自力で50階に来る事は出来ない。
それに今更やって来たとしても、もうやる事はない。
帰り道に40階辺りでうろついているのを見かけたら、お情けで小船に乗せてやろう。
「駄目だ。何も落とさなかった」
「そうですか。ここまで来るとモンスターじゃなく、隠し部屋に宝箱が置かれている可能性も考えますか」
「あっ、絶対にそれですよ! 宝箱を一個開けると、何処かの部屋に出現するんですよ!」
「なるほど。罠みたいなものか。そうなのか、カナン?」
部屋のモンスターを倒したガイがロビンに報告している。
報告を聞いて、ロビンが別の可能性を話すと、アレンがそれに賛成している。
そして、最後にガイが俺に正解なのか聞いてきた。悪いが聞く相手を間違っている。
「えっ? ああ、そのパターンもあるが、モンスターの可能性もあるな」
宝箱の方向はメルが分かるから、城の左翼側にあるのは間違いない。
左翼の部屋数は二十前後と、右翼の三十前後よりも少ない。
しかも、メルは階段から左側を指差したから、部屋数はさらに少なくなった。
その半分以上を調べても見つからないなら、初心に戻って、壁や床を破壊するべきだ。
だけど、それは無理だと分かっている。
廊下に見える窓ガラスは開かないし壊れない。壁を殴っても崩れない。
床に張り付いている絨毯は剥がせない。隠し部屋に続く、一部の壁が壊せるだけだ。
「だったら、まずはモンスターを全て倒しましょう。木を隠すには森の中です」
「確かにその通りだ。残り八部屋だ。さっさと調べよう」
「よし、やるか」
小休憩と話し合いを終わらせると、ロビンとヴァンが全員のやる気を出させて、また探索を始めた。
だが、左翼側にある部屋と全てのモンスターを倒しても、宝箱は見つからなかった。
明らかに途中から『本当にここにあるのか?』という疑いの眼差しが、俺だけに向けられていた。
「あぁー、疲れた。草原で寝っ転がるか」
午後二時、50階攻略会議を終わらせると、ひとまず解散する事になった。
階段近くに岩小屋を複数作り、炎と氷の魔法双剣士の協力で風呂場も作った。
熱い風呂に入り、服も洗濯すれば、肉体的、精神的疲労も少しは取れるだろう。
午前零時……
「シィー、静かに移動しろよ」
明るい草原を気配を消して、階段に向かって歩いていく。
オルファウス達を除いた二十二人で、最後の探索を開始した。
午前九時開始は嘘だ。あの三人が起きた頃には全てが終わった後だ。
49階の門を通って、白い岩盤の地面に開いた階段を下りていく。
この先が50階だ。いつかは来ると思っていたが、やはり来てしまった。
「その子供が使えない時は一旦小屋に戻してから、地下二階から探していく」
「大丈夫だ。同じ階にあるなら分かる。そうだろ?」
「……」
「⁉︎」
まさかの無反応だが、メルは人見知りだから仕方ない。
たくさんの大人に囲まれて、きっと怖くて緊張しているのだろう。
階段を下りると、一階玄関ホールに到着した。
少し獣の臭いがするが、建物の状態はそこまで悪くなさそうだ。
雨漏りや、壁や床にヒビ割れやシミは見当たらない。
窓からは真っ黒な雷雲と土砂降りの雨、不気味に枯れ果てた庭の草木が見える。
暗黒城という名前はここから付けたらしい。
広い城内の横幅は七メートル、高さは十二メートルぐらいはある。
少し黄色がかった滑らかな床、白い大きな柱、壁は濃い青色をしている。
ちょっとデカく作り過ぎていると思うが、住民のサイズに合わせたのだろう。
最低でも十メートルぐらいの住人がいると思った方がいい。
「メル、宝箱の気配はあるか?」
「ゔゔっ」
城内の内装はある程度分かったので、早速仕事を始めた。
どうやらこの階にはないようだ。メルの首は横に振られた。
「無いみたいだな。階段は左翼に二ヶ所、右翼に一ヶ所ある。右翼の方は地下にしか行けない。こっちに行こう」
「分かった。行くぞ」
「あうっ」
サラサラの良い黒髪の方のクォークが、先頭で案内してくれるようだ。
まずは階段を上り下りして、宝箱の反応があるのか調べるのだろう。
反応があった場合だけ、その階を本格的に調べ始めるというわけだ。
「城と言うには物がないな。城主の絵ぐらいは飾ってほしいものだ」
「そうだな。一応探してみたが見つからなかった。礼拝堂、劇場、食糧庫とあったが何もなかった」
襲ってくる多種多様なモンスターを倒しながら、城内を進んでいく。
暗黒城は玄関ホールを中心に、左右対称に近い建物が作られている。
左翼側よりは少しだけ、右翼側の方が豪華に作られているそうだ。
地下二階から地上五階の間取りは調べ終わったらしいが、広い城内だから隠し部屋もありえる。
俺としては隠し宝物庫が見つかるのを期待している。
「そうそう、部屋数だけは多いのに何もないんだ。でも、絨毯はあるんだぜ。職人のオヤジに頼んで加工してもらえば、外に持ち出せる。あれは絶対に金になる!」
「また、その話か……」
クォークと話していると、名前を忘れた赤髪魔法使いが儲け話をしてきた。
確かに絨毯は高額な物なら、一千万ギルする物もある。
それが取り放題ならば見逃せない話だ。
「ほぉー、それは是非とも試さないと駄目だな」
「馬鹿な話だ。あんなデカイ物を運ぶよりは、素材を鞄に詰め込んだ方が金になる。絨毯なら町でも買える」
「おいおい、やる前からやらない選択肢を選ぶのは反則だろ。運ぶのは俺がやるよ。まずは持ち帰って、商人に値段を確かめてもらおう。文句はその後だ」
クォークは反対みたいだが、50階の貴重な絨毯だ。欲しい金持ちはたくさんいる。
素人は簡単に手に入る物には価値はないと決めつけているが、岩に埋まっている宝石と一緒だ。
その辺に落ちている物ほど価値がある。
「商人に聞かなくても、職人に聞いたから分かる。モンスターの毛皮で作られた絨毯らしい。高くても十五万ギル。それを一度加工するから希少価値もなくなって、三万ギルがいいところらしい」
三万ギル……だと?
「……そろそろ階段だな。モンスターも階段を使うのか?」
「ああ、使う。おそらく宝箱を持ったモンスターが、階段を使って逃げ回っている」
「だったら階段を封鎖して挟み討ちするしかないな。戦力を分散してしまうが、他に方法はないだろう」
絨毯の話はもういい。興味が失せてしまった。現実的な話に戻るとしよう。
だけど、夢から現実に戻れない人間もいるようだ。
「あのぉ……それで結局、絨毯はどうするんですか?」
「絨毯の前にやる事があるだろう。まずは生きて帰る事だけを考えろ。夢みたいな話はその後だ」
「俺もそう思う。絨毯の話は腕輪を手に入れた後にしよう」
赤髪魔法使いがしつこいが、クォークの意見に便乗して、優しく誤魔化した。
名前は忘れたが、コイツは19歳だ。つまり俺より下だ。下如きが上に逆らうな。
絨毯はハンカチサイズに切り取って、記念品に渡してやるから、それで我慢しておけ。
♢
「ここにあるのか?」
「あうっ」
地上三階、宝箱の反応があるようだ。
メルに再確認すると、縦に首を振って、建物の左翼側を指差した。
これで本格的に探索を始められる。
「まずは予定通りに二ヶ所の階段を封鎖する。それとカナンは岩で右翼側の通路を塞いでくれ。それでモンスターが出入り出来にくくなる」
「分かった。すぐにやる」
「階段の封鎖は俺達が六・六に分かれてやっておく。中は残りで調べてくれ」
クォークの指示で廊下を特大の岩壁で二ヶ所も塞いだ。
階段を守る方が動かなくて楽そうだが、上下の階も含めると、最大三方向から同時攻撃される。
階段はオヤジ集団に任せるとしよう。ヴァン組とクォーク組と一緒に、三階左翼側の探索を始めた。
「部屋の中に四匹います。気をつけてください」
「了解。さっさと片付ける。アレン、行くぞ」
「はぁーい」
モンスター探知を持つロビンが茶色の木扉を指差すと、ガイとアレンが突入した。
このやり方で安全に調べているようだが、このやり方には問題がある。
モンスター探知のLVが低いと、格上のモンスターは探知できない。
「ロビン、俺の事も探知できているのか? 格上の相手にはモンスター探知は通用しないだろ」
「心配しなくても結構ですよ。そのぐらい分かっています。逆に反応がない方が助かります。当たりの可能性が高いですからね」
俺の質問に呆れながらもロビンは答えたが、本当に聞きたいのはそっちじゃない。
「分かっているならいい。それで俺の反応はあるのか?」
「ふぅー、ないですね。まだ人間なんじゃないですか?」
「なるほど。人間か……」
ロビンのモンスター探知はLV6だ。
それで分からないのなら、俺が格上か、モンスターじゃないという証拠だ。
だとしたら、リエラが言う通り人間探知もあるのだろう。
そうじゃないと水上遺跡で逃げた時に、俺が捕まった説明がつかない。
でも、この際、人間探知はどうでもいい。
それをリエラが持っていても、自力で50階に来る事は出来ない。
それに今更やって来たとしても、もうやる事はない。
帰り道に40階辺りでうろついているのを見かけたら、お情けで小船に乗せてやろう。
「駄目だ。何も落とさなかった」
「そうですか。ここまで来るとモンスターじゃなく、隠し部屋に宝箱が置かれている可能性も考えますか」
「あっ、絶対にそれですよ! 宝箱を一個開けると、何処かの部屋に出現するんですよ!」
「なるほど。罠みたいなものか。そうなのか、カナン?」
部屋のモンスターを倒したガイがロビンに報告している。
報告を聞いて、ロビンが別の可能性を話すと、アレンがそれに賛成している。
そして、最後にガイが俺に正解なのか聞いてきた。悪いが聞く相手を間違っている。
「えっ? ああ、そのパターンもあるが、モンスターの可能性もあるな」
宝箱の方向はメルが分かるから、城の左翼側にあるのは間違いない。
左翼の部屋数は二十前後と、右翼の三十前後よりも少ない。
しかも、メルは階段から左側を指差したから、部屋数はさらに少なくなった。
その半分以上を調べても見つからないなら、初心に戻って、壁や床を破壊するべきだ。
だけど、それは無理だと分かっている。
廊下に見える窓ガラスは開かないし壊れない。壁を殴っても崩れない。
床に張り付いている絨毯は剥がせない。隠し部屋に続く、一部の壁が壊せるだけだ。
「だったら、まずはモンスターを全て倒しましょう。木を隠すには森の中です」
「確かにその通りだ。残り八部屋だ。さっさと調べよう」
「よし、やるか」
小休憩と話し合いを終わらせると、ロビンとヴァンが全員のやる気を出させて、また探索を始めた。
だが、左翼側にある部屋と全てのモンスターを倒しても、宝箱は見つからなかった。
明らかに途中から『本当にここにあるのか?』という疑いの眼差しが、俺だけに向けられていた。
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