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第二章:ゾンビ編
第67話 間話:剣闘士アレン
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「うぐっっ……」
「ぐぁっっ……」
三十階への階段を上っているのだが、階段に呻き声を上げて倒れている冒険者が多い。
三十階の熔岩洞窟にはレッドゴーレム、三十一階の雪原には雪熊がいる。
調子に乗って三十階までやって来たDランクには、どっちらも強敵なのだろう。
まあ、俺にはどちらも雑魚だ。
「なんか怪我人多いですね?」
「そうみたいだな。何かに殴られたようだ」
「つまりゴーレムの方ですね。ヘヘッ。ダラシないヤツらだぜ」
前を歩くガイに話しかけると、興味なさそうに倒れている冒険者を見た。
雪熊にやられた場合は爪での切り傷が出来る。
切り傷が無くて、殴られた痕しかないなら、レッドゴーレムにやられたというわけだ。
「そうとは限りませんよ。随分とやられていますね。何があったんですか?」
「ちょっ! そういうのはやめましょうよ」
よせばいいのに副隊長が怪我人に聞いている。あんなの傷口に塩を塗るような行為だ。
俺ならゴーレムにやられたなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えない。
「ぐっ、凄く強いゴーレムにやられた」
「ブフッ!」
駄目だ。笑ってはいけない。大人なら我慢しないといけない。
真剣な顔で怪我人が言ったので、慌てて目を逸らして口を両手で押さえた。
だけど、ちょっと遅かった。周囲の怪我人達が俺を睨みつけている。
「ぐっ、笑いたければ笑えばいい。笑えるのは今のうちだけだ」
「いやいや、今のは思い出し笑いですよ。そんなに凄いゴーレムがいたんですね。気をつけないとなぁー」
何とか誤魔化そうとしたけど、火に油を注いだみたいだ。
パーティの仲間まで睨んできた。
「すまないな。コイツは頭が少し弱いんだ。許してやってくれ」
「別に気にしてねえよ。俺達も十五人でやれば倒せると思った。だが、アイツは化け物だ」
「ブフッ! フッ、フッ!」
副隊長と怪我人が真面目に話しているが、絶対に笑うのは我慢しないといけない。
何でも、茶色いゴーレムが冒険者を手当たり次第に襲っているらしい。
しかも、全身のどこからでも、丸い岩の弾をもの凄い速さで撃ち出すそうだ。
頭を強く打ちすぎたのか、自分達が弱いと認めたくないのか、架空の最強ゴーレムと戦った事にしたいらしい。
弱いと認めたくない気持ちは分かるが、流石に機敏に動き回って、格闘するゴーレムは嘘だ。
作り話なら、茶色で少し頑丈ぐらいがちょうどいい。
「もしかすると四十階ぐらいで、たまに出会う強いモンスターじゃないか?」
「その可能性もありますね。これ以上被害が出る前に、探して倒した方がいいでしょう」
「ちょっと本気ですか? さっさと帰りましょうよ」
隊長と副隊長が馬鹿人の話を信じたのか、馬鹿な事を言い始めた。
茶色のゴーレムなんて居ないんだから時間の無駄だ。
もう十二日間もダンジョンの中にいる。
流石に温かい風呂と温かい食事と温かい人肌が恋しくなる。
探したいなら二人だけでやってほしい。
「駄目だ。早く帰りたいなら四人で手分けして探す」
「そんなぁ!」
「怖いんですか? ゴーレムぐらいなら一人でも倒せるでしょう」
「いや、そりぁ、まぁ……」
「じゃあ、決まりだ」
怖いとは少しも思ってないが、こんな馬鹿な話に付き合うのは無駄だと思っている。
だが、不満顔で抗議しても無駄だった。隊長と副隊長に強引にやると言われてしまった。
二人がこうなったら、三十階のレッドゴーレムを全部倒すまで帰るのは無理だ。
♢
「はぁ……何が化け物だよ。馬鹿者の間違いだろう」
三十階に到着すると、予定通りに四人で手分けして、茶色いゴーレムを探す事になった。
やる気は全然ない。だけど倒した証拠に、レッドゴーレムの素材を手に入れないといけない。
まあ十体ぐらい倒せば、サボっていたとは言われないだろう。
「あの二人、すぐにいい格好するんだよな。付き合わされる、こっちはいい迷惑だよ」
避難したのか、倒されまくったのか、三十階には冒険者の姿が見えない。
溶岩が流れる音と弾ける音以外は静かなものだ。
俺の愚痴がよく響き渡っている。
「グオオォ!」
「あぁー、いたいた。チャチャと倒すか」
指示された場所を適当に歩き回っていると、やっとゴーレムが現れた。
色は赤に見えるけど、茶色と言われたら茶色かもしれない。
まあ、倒せばいいからどっちでもいいや。
「ほら、来いよ。Bランク冒険者様が相手してやるよ」
ゴーレム相手に剣は必要ない。手の平を振って、かかって来いよと挑発した。
真っ赤な顔したゴーレムが向かってきたが遅すぎる。
探している高速ゴーレムではなさそうだ。
「これは駄目だな……」
一発ぐらいは攻撃させてやろうと思ったが、あまりにも遅すぎる。
俺の所に来るまで待っているだけで疲れそうだ。
仕方ないので、俺も向かっていった。
「グオオォ!」
「ヘヘッ。食らうかよ!」
真っ直ぐに向かってくる俺に対して、ゴーレムは立ち止まって、両手を組んで振り上げた。
地面に向かって両拳を叩きつけて、俺を叩き潰したいようだ。
だが、そんな見え見えの攻撃が当たるわけがない。だけど、格の違いを教えてやる。
両拳が振り下ろされるタイミングに合わせて、右拳を振り上げた。
ドゴォン——
「グガァー‼︎」
「オラッッ‼︎」
ゴーレムの両拳と俺の右拳が激しく激突した。
筋力LV7、体術LV7、打撃LV6の鍛えられた右拳は、両拳を弾き返してバラバラに砕いた。
「グガァァ‼︎」
「ヘッ。本物のパンチには程遠いな!」
両拳を砕かれた衝撃で、ゴーレムは後ろにヨロヨロと仰け反った。
倒れそうにはないが、もう一発打たせるつもりはない。
ガラ空きの懐に飛び込んで、右拳、左拳を胴体に打ち込んで、右足で左足を蹴り砕いた。
「グゴォ……ガアァ……」
「トドメだ」
上半身と下半身が分かれたゴーレムが、地面に崩れ落ちていく。
ゴーレムの上半身が地面に落ちる前に、頭に向かって右足を振り回して蹴り砕いた。
頭を失った上半身は地面に落ちると、下半身と一緒にバラバラに壊れていく。
「やっぱり雑魚だったな」
調べるを使って確認した後に、白い魔石とレッドゴーレムの魔導核を鞄の中に入れた。
やはり幻のブラウンゴーレムは存在しないようだ。
「ぐぁっっ……」
三十階への階段を上っているのだが、階段に呻き声を上げて倒れている冒険者が多い。
三十階の熔岩洞窟にはレッドゴーレム、三十一階の雪原には雪熊がいる。
調子に乗って三十階までやって来たDランクには、どっちらも強敵なのだろう。
まあ、俺にはどちらも雑魚だ。
「なんか怪我人多いですね?」
「そうみたいだな。何かに殴られたようだ」
「つまりゴーレムの方ですね。ヘヘッ。ダラシないヤツらだぜ」
前を歩くガイに話しかけると、興味なさそうに倒れている冒険者を見た。
雪熊にやられた場合は爪での切り傷が出来る。
切り傷が無くて、殴られた痕しかないなら、レッドゴーレムにやられたというわけだ。
「そうとは限りませんよ。随分とやられていますね。何があったんですか?」
「ちょっ! そういうのはやめましょうよ」
よせばいいのに副隊長が怪我人に聞いている。あんなの傷口に塩を塗るような行為だ。
俺ならゴーレムにやられたなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えない。
「ぐっ、凄く強いゴーレムにやられた」
「ブフッ!」
駄目だ。笑ってはいけない。大人なら我慢しないといけない。
真剣な顔で怪我人が言ったので、慌てて目を逸らして口を両手で押さえた。
だけど、ちょっと遅かった。周囲の怪我人達が俺を睨みつけている。
「ぐっ、笑いたければ笑えばいい。笑えるのは今のうちだけだ」
「いやいや、今のは思い出し笑いですよ。そんなに凄いゴーレムがいたんですね。気をつけないとなぁー」
何とか誤魔化そうとしたけど、火に油を注いだみたいだ。
パーティの仲間まで睨んできた。
「すまないな。コイツは頭が少し弱いんだ。許してやってくれ」
「別に気にしてねえよ。俺達も十五人でやれば倒せると思った。だが、アイツは化け物だ」
「ブフッ! フッ、フッ!」
副隊長と怪我人が真面目に話しているが、絶対に笑うのは我慢しないといけない。
何でも、茶色いゴーレムが冒険者を手当たり次第に襲っているらしい。
しかも、全身のどこからでも、丸い岩の弾をもの凄い速さで撃ち出すそうだ。
頭を強く打ちすぎたのか、自分達が弱いと認めたくないのか、架空の最強ゴーレムと戦った事にしたいらしい。
弱いと認めたくない気持ちは分かるが、流石に機敏に動き回って、格闘するゴーレムは嘘だ。
作り話なら、茶色で少し頑丈ぐらいがちょうどいい。
「もしかすると四十階ぐらいで、たまに出会う強いモンスターじゃないか?」
「その可能性もありますね。これ以上被害が出る前に、探して倒した方がいいでしょう」
「ちょっと本気ですか? さっさと帰りましょうよ」
隊長と副隊長が馬鹿人の話を信じたのか、馬鹿な事を言い始めた。
茶色のゴーレムなんて居ないんだから時間の無駄だ。
もう十二日間もダンジョンの中にいる。
流石に温かい風呂と温かい食事と温かい人肌が恋しくなる。
探したいなら二人だけでやってほしい。
「駄目だ。早く帰りたいなら四人で手分けして探す」
「そんなぁ!」
「怖いんですか? ゴーレムぐらいなら一人でも倒せるでしょう」
「いや、そりぁ、まぁ……」
「じゃあ、決まりだ」
怖いとは少しも思ってないが、こんな馬鹿な話に付き合うのは無駄だと思っている。
だが、不満顔で抗議しても無駄だった。隊長と副隊長に強引にやると言われてしまった。
二人がこうなったら、三十階のレッドゴーレムを全部倒すまで帰るのは無理だ。
♢
「はぁ……何が化け物だよ。馬鹿者の間違いだろう」
三十階に到着すると、予定通りに四人で手分けして、茶色いゴーレムを探す事になった。
やる気は全然ない。だけど倒した証拠に、レッドゴーレムの素材を手に入れないといけない。
まあ十体ぐらい倒せば、サボっていたとは言われないだろう。
「あの二人、すぐにいい格好するんだよな。付き合わされる、こっちはいい迷惑だよ」
避難したのか、倒されまくったのか、三十階には冒険者の姿が見えない。
溶岩が流れる音と弾ける音以外は静かなものだ。
俺の愚痴がよく響き渡っている。
「グオオォ!」
「あぁー、いたいた。チャチャと倒すか」
指示された場所を適当に歩き回っていると、やっとゴーレムが現れた。
色は赤に見えるけど、茶色と言われたら茶色かもしれない。
まあ、倒せばいいからどっちでもいいや。
「ほら、来いよ。Bランク冒険者様が相手してやるよ」
ゴーレム相手に剣は必要ない。手の平を振って、かかって来いよと挑発した。
真っ赤な顔したゴーレムが向かってきたが遅すぎる。
探している高速ゴーレムではなさそうだ。
「これは駄目だな……」
一発ぐらいは攻撃させてやろうと思ったが、あまりにも遅すぎる。
俺の所に来るまで待っているだけで疲れそうだ。
仕方ないので、俺も向かっていった。
「グオオォ!」
「ヘヘッ。食らうかよ!」
真っ直ぐに向かってくる俺に対して、ゴーレムは立ち止まって、両手を組んで振り上げた。
地面に向かって両拳を叩きつけて、俺を叩き潰したいようだ。
だが、そんな見え見えの攻撃が当たるわけがない。だけど、格の違いを教えてやる。
両拳が振り下ろされるタイミングに合わせて、右拳を振り上げた。
ドゴォン——
「グガァー‼︎」
「オラッッ‼︎」
ゴーレムの両拳と俺の右拳が激しく激突した。
筋力LV7、体術LV7、打撃LV6の鍛えられた右拳は、両拳を弾き返してバラバラに砕いた。
「グガァァ‼︎」
「ヘッ。本物のパンチには程遠いな!」
両拳を砕かれた衝撃で、ゴーレムは後ろにヨロヨロと仰け反った。
倒れそうにはないが、もう一発打たせるつもりはない。
ガラ空きの懐に飛び込んで、右拳、左拳を胴体に打ち込んで、右足で左足を蹴り砕いた。
「グゴォ……ガアァ……」
「トドメだ」
上半身と下半身が分かれたゴーレムが、地面に崩れ落ちていく。
ゴーレムの上半身が地面に落ちる前に、頭に向かって右足を振り回して蹴り砕いた。
頭を失った上半身は地面に落ちると、下半身と一緒にバラバラに壊れていく。
「やっぱり雑魚だったな」
調べるを使って確認した後に、白い魔石とレッドゴーレムの魔導核を鞄の中に入れた。
やはり幻のブラウンゴーレムは存在しないようだ。
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