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第二章:ゾンビ編
第60話 間話:副隊長ロビン
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地下四十八階……
「くぅー! まだ戦力が足りないのかよ! あとちょっとなのによぉー!」
「静かにしろ。見つかりたいのか……」
ガンガンと腹立たしげに、アレンが焦げている建物の岩壁を蹴りつけている。
家よりも大きな赤い竜に、燃える町が上空と地上から占拠されていて、先に進めない。
階段がありそうな建物の周りには、火炎竜がたくさん集まっている。
一匹ぐらいなら、Bランクパーティ二組が手を組んで、総勢八名になった今の戦力なら倒せる。
でも、一度に十匹以上は流石に無理に決まっている。最高でも四匹が限界だ。
先に進むには、町にいるBランクパーティ四組全員が協力するしかない。
「どうする? 宝箱と素材だけを集めるか? こっちはそれでもいいぞ」
相手パーティの隊長である、黒髪の魔法双剣士クォークがヴァンに聞いてきた。
炎と氷の二つを使える珍しい魔法使いだ。うちのアレンと出来れば交換して欲しい。
「そうだな……ロビン、お前はどうした方がいいと思う?」
「今の戦力だとこれ以上進むのは無理です。ですが、他のBランクパーティを勧誘する交渉材料に使えるので、素材は集めておいた方が良いと思います」
ヴァンに意見を聞かれたので正直に答えた。アレンが不満顔だが、あれは無視していい。
無理な作戦を無理してやっても、無理だったという結果しか分からない。
最悪の場合は全員が死んでしまう。
「なるほどな。こっちは他のパーティを勧誘する方向で行こうと思うが、そっちはどう思う?」
私の意見を聞くと、ヴァンは今度はクォークに意見を聞いている。
じっくりと話し合いたいなら、階段まで避難した後でやって欲しいものだ。
「こっちは契約を守ってくれれば全員問題ない。それよりも前に勧誘した時に断られたんじゃなかったのか?」
「問題ないです。交渉材料が変われば、相手の答えも変わりますから」
「フフッ、そうかもな。約束通りに見つけた宝箱を交互に貰えれば文句はない。他は好きにすればいい」
クォークは勧誘がまた失敗すると思っているのか、私の方を見て聞いてきた。
だから自信を持って勧誘できると答えた。あの時とは状況が違う。
今は四十五階以上の赤い宝箱の素材を持っている。
換金所で買えるのは紅蓮石ぐらいなので、四十五階の『闇結晶』は手に入らない。
闇結晶を見せて、自分達の神器の武器が強化できると分かれば、答えは変わる。
実際にクォーク達のパーティとは、見つけた宝箱を交互に手に入れる約束で契約している。
それが四回で一個になったとしても、損する契約ではない。
「じゃあ、これで決定だな。そっちもCランク冒険者で優秀なヤツがいたら、声をかけてくれよ」
「そうだな。足の速いヤツにでも声をかけておこう。囮になってくれるヤツの方が助かるからな」
隊長同士の話し合いが終わったようだ。
最後に私もアレンを見ながら、「同感ですね」と答えた。
♢
地下三十九階……
「次こそは行けますね! いや、行きましょう!」
「やる気だけではどうにもならない。死んだカナンが良い例だ」
「アッハハハ! あんなダンジョンでも引きこもっている奴と比べられたら困りますよ!」
安全圏の四十階でクォーク達と別れると、結界に守られた階段で休憩した。
アレンとガイが話しているが、あれが簡単に死ぬとは思えない。
状況を考えると、変装して階段を見つからずに通って、町に戻ったとしか思えない。
多分、今頃は得意の地魔法で陶器の食器でも作って、どこかの村に隠れ住んでいる。
子供と一緒に冒険者を続けるよりは、死を偽装して、辞める事を選んだようだ。
本当に最後まで迷惑なクズ野朗です。
「ロビン、本当に勧誘できるのか? 強化するのに必要な素材は分からないだろう」
「問題ないです。とりあえず武器に素材を押し当てれば、正解なら吸収されます。正解の四種類の素材が分かれば、あとは数を用意するだけです」
残り二組のBランクパーティを勧誘できないと疑っているのか、階段に座るヴァンが聞いてきた。
確かに難しいかもしれないが、四十八階まで行ったと教えれば、心理的に相当に焦る。
もしも、Bランクパーティ四組のうち二組がAランクになれば、もう協力するチャンスは二度と来ない。
それが分かっているなら、意地を張って協力を断って、町に取り残されようとは思わないはすだ。
「はぁ……一時的とはいえ、他のパーティとの信頼関係も大切だ。そんな脅迫に近いやり方でいいのか?」
勧誘を成功させる為の勧誘方法を話したのに、ヴァンはため息を吐いて、納得できない顔をしている。
こういう甘いところがあるから、単独ではCランク冒険者のアレンを未だに使っている。
まあ、Eランクのカナンよりは百倍マシですけどね。
「信頼関係は簡単には築けません。だから、一時的でも協力関係を築ければ良いんですよ。信頼と結果はセットです。信頼されたいなら、まずは連れて行って結果を見せるだけですよ」
「……まあいい。勧誘できれば最深部まで行ける。その結果だけでも、協力する意味はあるはずだからな」
「ええ、そういう事です」
あまり納得している感じはしないものの、とりあえず了解したといった感じだ。
ヴァンの許可は得たので、あとは町に戻って、勧誘を成功させるだけだ。
そして、全てが終わった後は、Aランクパーティとして、明らかに実力不足のアレンをクビにする。
新しいメンバーはたくさんいるので、本当の信頼関係はその後に築けば何も問題ない。
私の言う通りにすれば、全て問題なく上手くいく。
「くぅー! まだ戦力が足りないのかよ! あとちょっとなのによぉー!」
「静かにしろ。見つかりたいのか……」
ガンガンと腹立たしげに、アレンが焦げている建物の岩壁を蹴りつけている。
家よりも大きな赤い竜に、燃える町が上空と地上から占拠されていて、先に進めない。
階段がありそうな建物の周りには、火炎竜がたくさん集まっている。
一匹ぐらいなら、Bランクパーティ二組が手を組んで、総勢八名になった今の戦力なら倒せる。
でも、一度に十匹以上は流石に無理に決まっている。最高でも四匹が限界だ。
先に進むには、町にいるBランクパーティ四組全員が協力するしかない。
「どうする? 宝箱と素材だけを集めるか? こっちはそれでもいいぞ」
相手パーティの隊長である、黒髪の魔法双剣士クォークがヴァンに聞いてきた。
炎と氷の二つを使える珍しい魔法使いだ。うちのアレンと出来れば交換して欲しい。
「そうだな……ロビン、お前はどうした方がいいと思う?」
「今の戦力だとこれ以上進むのは無理です。ですが、他のBランクパーティを勧誘する交渉材料に使えるので、素材は集めておいた方が良いと思います」
ヴァンに意見を聞かれたので正直に答えた。アレンが不満顔だが、あれは無視していい。
無理な作戦を無理してやっても、無理だったという結果しか分からない。
最悪の場合は全員が死んでしまう。
「なるほどな。こっちは他のパーティを勧誘する方向で行こうと思うが、そっちはどう思う?」
私の意見を聞くと、ヴァンは今度はクォークに意見を聞いている。
じっくりと話し合いたいなら、階段まで避難した後でやって欲しいものだ。
「こっちは契約を守ってくれれば全員問題ない。それよりも前に勧誘した時に断られたんじゃなかったのか?」
「問題ないです。交渉材料が変われば、相手の答えも変わりますから」
「フフッ、そうかもな。約束通りに見つけた宝箱を交互に貰えれば文句はない。他は好きにすればいい」
クォークは勧誘がまた失敗すると思っているのか、私の方を見て聞いてきた。
だから自信を持って勧誘できると答えた。あの時とは状況が違う。
今は四十五階以上の赤い宝箱の素材を持っている。
換金所で買えるのは紅蓮石ぐらいなので、四十五階の『闇結晶』は手に入らない。
闇結晶を見せて、自分達の神器の武器が強化できると分かれば、答えは変わる。
実際にクォーク達のパーティとは、見つけた宝箱を交互に手に入れる約束で契約している。
それが四回で一個になったとしても、損する契約ではない。
「じゃあ、これで決定だな。そっちもCランク冒険者で優秀なヤツがいたら、声をかけてくれよ」
「そうだな。足の速いヤツにでも声をかけておこう。囮になってくれるヤツの方が助かるからな」
隊長同士の話し合いが終わったようだ。
最後に私もアレンを見ながら、「同感ですね」と答えた。
♢
地下三十九階……
「次こそは行けますね! いや、行きましょう!」
「やる気だけではどうにもならない。死んだカナンが良い例だ」
「アッハハハ! あんなダンジョンでも引きこもっている奴と比べられたら困りますよ!」
安全圏の四十階でクォーク達と別れると、結界に守られた階段で休憩した。
アレンとガイが話しているが、あれが簡単に死ぬとは思えない。
状況を考えると、変装して階段を見つからずに通って、町に戻ったとしか思えない。
多分、今頃は得意の地魔法で陶器の食器でも作って、どこかの村に隠れ住んでいる。
子供と一緒に冒険者を続けるよりは、死を偽装して、辞める事を選んだようだ。
本当に最後まで迷惑なクズ野朗です。
「ロビン、本当に勧誘できるのか? 強化するのに必要な素材は分からないだろう」
「問題ないです。とりあえず武器に素材を押し当てれば、正解なら吸収されます。正解の四種類の素材が分かれば、あとは数を用意するだけです」
残り二組のBランクパーティを勧誘できないと疑っているのか、階段に座るヴァンが聞いてきた。
確かに難しいかもしれないが、四十八階まで行ったと教えれば、心理的に相当に焦る。
もしも、Bランクパーティ四組のうち二組がAランクになれば、もう協力するチャンスは二度と来ない。
それが分かっているなら、意地を張って協力を断って、町に取り残されようとは思わないはすだ。
「はぁ……一時的とはいえ、他のパーティとの信頼関係も大切だ。そんな脅迫に近いやり方でいいのか?」
勧誘を成功させる為の勧誘方法を話したのに、ヴァンはため息を吐いて、納得できない顔をしている。
こういう甘いところがあるから、単独ではCランク冒険者のアレンを未だに使っている。
まあ、Eランクのカナンよりは百倍マシですけどね。
「信頼関係は簡単には築けません。だから、一時的でも協力関係を築ければ良いんですよ。信頼と結果はセットです。信頼されたいなら、まずは連れて行って結果を見せるだけですよ」
「……まあいい。勧誘できれば最深部まで行ける。その結果だけでも、協力する意味はあるはずだからな」
「ええ、そういう事です」
あまり納得している感じはしないものの、とりあえず了解したといった感じだ。
ヴァンの許可は得たので、あとは町に戻って、勧誘を成功させるだけだ。
そして、全てが終わった後は、Aランクパーティとして、明らかに実力不足のアレンをクビにする。
新しいメンバーはたくさんいるので、本当の信頼関係はその後に築けば何も問題ない。
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