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フィオナ編

第34話 速さの指輪

　速さの指輪を装備した事で体感では5倍ぐらいは速く動けるようになったと思います。今までの戦闘では、『動く方向を決めてから動く』といった感じだったのが、『動く方向を決めた瞬間』にはもう身体が動いています。意識すれば身体が勝手に動いてくれるので、身体を自分で動かしている感じが全くしません。草原の大地を滑るように走って、次の風の精と戦っていました。

　クロエ『(*⁰▿⁰*)はぁはぁ、ハァッ、シャア、ハッハッ(鉄の剣・三連続斬り)』『ザァン、ザァン、ザァン(直撃)‼︎』

　風の精『(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ぎゃう、ぎぁふぅ～(胴体・大損傷)‼︎』『(>_<)エアロ(風の玉)』

　クロエ『(>_<)はぁはぁ、ヤァ(左大回避)』『ボォヒュー(回避成功)』

　ラン『(*´-`)ヤァ(右手・盗む)』『ザァシュ(直撃)！』『(OvO)ポンポン(どっちかな)』『♬シュ(失敗)』

　クロエ『(´༎ຶོρ༎ຶོ`)はぁはぁ、ハァッ～(鉄の剣・振り下ろし)』『ザァン(直撃)！』

　風の精『_:(´ཀ`)じゃぁ(顔・損傷)！』『♬チャリンチャリン(79ゴールド)』

　クロエ「(´༎ຶོρ༎ຶོ`)はぁはぁ、息が苦しい。もしかして高速移動の代償があるんじゃないの？」と速さの指輪を装備したら動きは速くなりました。でも一気に身体の体力が奪われて行く感じがします。魔法を使った後の頭痛や眩暈とは違うので、座って休んでいたら、少しずつ呼吸は楽になっていきます。もしかしたら慣れというものがあるのかもしれません。だとしたら、金を持っている宝石商ビスコがたったの２つしか指輪を付けていなかったのも納得出来ます。

　ラン「うっひゃ～(;´д｀)完璧に呪いの指輪だね！1個だけ填めたままにして、あとは外した方がいいんじゃない？だってダメージはないけど、全力で連続100メートルダッシュを5回はやった感じでバテバテだよ！」とお前は私の心配をしてないで、1個ぐらいは盗んで見せろよ(怒)！とりあえずは速さの指輪を1個外して、身体を慣らさないと駄目かも、いきなり2個はやっぱり駄目だよね。

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　ラン「そろそろ(^｡^)お昼になるから、私はアンナのところに戻るけど、どうするの？まだ、続けるの？一旦戻った方がいいと思うよ！」と確かに集中力が落ちてるし、お腹も空いたから戻った方がいいかも。それにバーンズやゴング、組織の連中がもう私達の事を捜索しているはずなのに1人でウロついているのはマズ過ぎる。仕方ないけど戻るしかないわね。

　クロエ「(;´д｀)少し疲れたから休む事にするわ。とりあえずは速さの指輪を多く集めたいから、片手に填められる5個は必要ね。残りは2個だから今日中には集められるでしょう？」と風の精を午前9時ぐらいから12匹倒しました。ヘッポコ盗賊がなんとか1個だけ速さの指輪を盗む事に成功したので、現在の速さの指輪は3個です。流石に10個付けるような馬鹿な事は考えていません。力の指輪にも代償がありそうなので慎重に填める指輪の数を増やすしかありません。