スライム倒して4ゴールド！大好きなお姉さんを1000万ゴールドで買い取ります！【②】

第9話 裏の繋がり

　僕は1時間20分ぐらい戦った事で、服は汗でベトベトになってしまい、喉も渇いていました。一旦家に帰ってから歓楽街に向かう事にします。2階にいるラルフ君に薬草を2個渡すと、お風呂に入って服を着替えました。そろそろ午前9時30分ぐらいです。この時間ならば組長の店に行けば誰か起きていると思います。

　ザンバ「お前、1週間もしないでまた、ここに来るとはどういう神経してんだ(呆れる)？殺されても知らねぇぞ！」と店先を竹箒で掃除している用心棒兼案内係のおじさんに呆れられてしまいました。サッパリとした男らしい髪型ですが、全体的に白髪が目立ちます。黒と白が丁度、半々くらいに混ざり合っています。苦労しているのかもしれません。

　カイル「(-_-)重要な話なんだけど、実はフィオナお姉さんが人攫いに誘拐されてしまったんだ。別の大陸から船で来たみたいなんだけど、何処から来たのか分からなくて組長さんなら知っているかと思ったんだけど？」

　ザンバ「(ಠ_ಠ)おい、本当の話か(殺気)⁉︎それが本当なら、他所の島の奴が、オヤジの島を勝手に荒らした事になるぞ！連れ去った奴らの顔は見ただろうなぁ？名前も知っているのか！多分偽名かもしれないが、調べればすぐに分かるだろうよ！」と竹箒を持って店の中に入ると、入り口ではマズイと奥の部屋に連れて行かれる事になりました。

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　組長「( ´Д`)なんだ、てめぇ～かよ。俺は忙しいんだ(眠い)！それとも、200万ゴールド持って来たのか(笑)？」と持っているお金を全部集めても、1000ゴールド以下しかありません(悔しい)。組長の冗談を無視して、ザンバさんが話し始めました。

　ザンバ「(;´д｀)違いやす、オヤジ。このガキの話では、余所者が島にやって来て、ミレイの妹を拐ったようでして、なんでも親父の借金の肩に連れて行ったそうでして、オヤジに一言報告しようとやって来たようです！」と大体は合っています。知りたいのは連れ去った奴らが何処の誰なのかです。さっさと教えてください！

　組長「はぁ～(´Д` )最近は余所者の礼儀知らずが増えて来て、勝手に我が物顔で人様の土地を土足で踏み荒らして行くからな！正直前々からどうにかしたいと思っていたんだよ。」と疲れた顔で面倒そうな感じで話し始めました。どうやら縄張り争いというものがあって、最近、勢力を伸ばして来た中央大陸の人身売買組織に、少しずつ島を荒らされていたようです。

　カイル「∑(ﾟДﾟ)おじさん！その中央大陸に行くには、どうすれば行けるの？何日ぐらいかかるの？」と組長の話では船を使えば2日程度の距離で、神都と呼ばれる街があり、そこにやって来た巡礼者や旅行客をターゲットに誘拐から販売まで、非合法の商売で金を荒稼ぎしているようです。現在は権力を握っている有力者を味方につけて、好き勝手に暴れ回っていると裏の世界では有名なようです。

　組長「(*ﾟ∀ﾟ*)なんだ小僧？まさか、連れ去られた女を助けに行くつもりか？やめとけ、やめとけ(笑)！子供が行ったところで何も出来ないのがオチだよ！まあ、どうしても行きたいならウチの若い連中と一緒に行けやぁ～！こっちも黙って好き放題やらせるつもりはないからなぁ(笑)！」と僕達だけで探すつもりならば、用心棒を連れて行けと言ってくれました。意外と親切です。

　カイル「明日には出発したいけど、準備にはどのぐらいかかるの？早くしないとフィオナお姉さんが危ないかもしれないんだ‼︎」

　組長「そう急ぐな(怒)！敵の戦力も人数も知らないで、俺の部下を危険な場所に送れるかよ！まずは調査して、それから準備する。馬鹿みたいに乗り込んで返り討ちに遭うのはゴメンだからな！」と出発の準備が出来たら、知らせるらしいので、それまでは学校に行ったり、モンスターを倒して待つしかありません。