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第2話 旅は道連れ

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 簡単に見つからないとは思っていたけど、やっぱり普通に考えたら北に進んでも、途中に海があるから普通に行き止まりで終わってしまうはず。地理の授業で周辺の地形はうろ覚えだけど知ってたし、遠征前に東海岸の地形はフィオナ姉ちゃんの手書きの地図で覚えさせられたし、間違いないはずだ!

 ラルフ「ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄ここからは歩いて探そう。気付かずに接近し過ぎるのはマズイよな。……ふぅ~。確かこの先は森が広がっていたけど、船は通るのかな?確か水路になっていて船は通ると思うけど……⁈分かった‼︎」と奴らの狙いは分かった。水路を通る船に1人が乗って、船がある街まで船を取りに行くんだな!だとしたら、俺も真似して追跡してやる‼︎

        🔖

 両手をきつめにロープで縛られた私は、焼けて穴が空いたズボンとパンツを、バックの中から替えのズボンとパンツを取り出して、履き替えてくれました。汚いものを見なくて済みましたが、穴の空いたズボンとパンツはその辺に捨てて行きます。証拠を残して行くのは素人臭いですが、それだけ油断しているみたい。

 フィオナ「ねぇ(ー ー;)ここから先は行き止まりよ。砂浜に船でも置いていたの?だったら馬鹿ね(笑)。あの辺は船が通るから見慣れない船が置いてあったら、不審に思われて人が集まって回収されているかもよ。それとも、小型の船を担いで森の中に隠しているのかしら?」

 ゴング「グゥヘッ(*⁰▿⁰*)そんなに気になるのか(笑)?それとも、あの死んだ餓鬼の事を考えたくないのか?いいじゃないか、1人は生きてんだからよ(笑)!」とコイツはいつか殺す!でも、1番殺したいのはカイルを刺した、あっちの方。手も縛られているし、あと1回でも魔法を使ったら、私は気絶するか強い眠気が襲って来て、あの棍棒使いに身体を弄ばれるかもしれない。いまは良い子にして隙を見せるのを待つしかないわね。

 バーンズ「……あんまり喋り過ぎるなよ!この餓鬼は無駄に頭が回りそうだ。一応は言っておくが、これから船を襲って奪う。お前が無駄に助けを求めたり、暴れたら奪うのは船だけじゃない、また、誰かが、お前の所為で死ぬ事になる。理解したなら大人しくしているんだな!」と通路を通る船を襲う計画みたいだけど、行き当たりばったりの行動ね。やっぱり予想外の抵抗で計画を変更したみたいね!多分、ラルフに逃げられた事で計画が崩れたみたいね。

 フィオナ「ねぇ(*⁰▿⁰*)子供の1人に逃げられた事も計画なの(笑)?そこのハゲの股間を焼かれるのも計画?凄い計画ね!何の意味があったのか教えてくれない?」と笑いながら聞いて挑発します。上手く時間をかければ、ラルフが誰かを連れて戻って来るかもしれません。

 ゴング「(;´д`)頑張るねぇ~。時間を稼ぎたいんだろ?俺達も初めての仕事じゃないんだぜ。さっさと現場から離れないのは馬鹿がする事なんだよ!」

 バーンズ「(´ー`)そういう事だ。餓鬼に逃げられた事は大して計画に支障はない。お前のバックに薬草が入っているようだから、内のハゲに何発か殴ってもらっても構わないんだぞ?静かに出来ないなら、話してみろ(怒)!」と大した脅し文句ね。話したら殴るのかしら?

 ゴング『(*⁰▿⁰*)オリャー(右パンチ)』『ドォゴォン(直撃)!』

 フィオナ『(´༎ຶོρ༎ຶོ`)がぁふぅ(腹部・殴打)!』

 ゴング「(*゚∀゚*)本当は俺と同じ所を殴りたいんだぜ(笑)!でも金になる場所を傷つける訳にはいかないだろう?」と地面に膝を付けて、朝食べた物をゴホゴホと苦しみながら吐き出し続けます。

 バーンズ「ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄はぁ~、顔も腹も出来るだけ傷つけるなよ、それ一発で我慢して、あっちに着いても商品には傷付けるなよ!おそらくはその女は処女だから、その手のマニアなら高く買い取って貰えるんだからな!」とどうやらお姉ちゃんの店とは違うやり方があるのかもしれない。

 フィオナ「フゥフゥ(;´д`)随分とクズね(涙)!女を殴る奴は大抵はクズよ!私の父親もクズだけど、女を殴る事はしなかったわよ。ついでに餓鬼を殺して自慢するようなヘッポコ剣士はそれ以上のクソクズだけどね(笑)!」

 バーンズ「ふっあっははは(≧∇≦)お前、余程、死にたいんだな?安心しろよ、あっちに着いたら毎日、死にたいと思う事をしてやるよ!俺達じゃなくてお前の事が大好きな男達がな!」と何処に連れて行かれるか分からないけど、まともな店じゃないみたいね。合法ではなく、非合法の店みたい。客も一流のクズ揃いかしら?抵抗するなら船の上か、コイツらの大陸に着いた後ね。今は暴れても、妹と家族に危険が及ぶだけだから、何とかこの大陸から離れさせないと。
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