【R-18】ヴァンパイアの幼馴染は、私をご所望です

桜百合

文字の大きさ
上 下
6 / 7

愛してる ※

しおりを挟む
 至る所に口付け、時折そのまま強く吸い上げられれば、みるみるうちに私の肌は赤い鬱血痕だらけになる。

 「このまま再び血を吸いたくなってしまう……君は俺にとって危険だな」

 私の血を飲んだことでカリュードは一人前のヴァンパイアとなった。
 お陰で理性を失ったように血液を欲することもなくなるはずなのだが……
 なぜか私の血液だけは別物らしい。

 「父上と母上もこうなのだろうか……そのうち聞いてみるとしよう」

 「い、いやよ恥ずかしいっ……」

 「これからもっと恥ずかしいことをするのに? 」

 ニヤリと笑うカリュードの顔は、イタズラ好きの子どものようだ。
 そして彼は顕になった私の膨らみを揉みしだき、その頂を口に含んだ。
 最初は優しく、やがてガリッと歯で噛むように刺激された頂は、充血して腫れ上がる。
 その痛いほどの刺激がやがては心地良くなるほどに、私はカリュードに執拗に愛された。

 「ここ、胸だけでこんなに濡れてる。やはり俺達の相性は完璧だな」

 そう耳元で囁き、私の濡れそぼった入り口に指を入れるカリュードは意地悪だ。
 くちゅくちゅと音を立てながら中を擦られ、その上にあるより一層敏感な蕾も同時に舌で刺激される。

 「あっ……そこ同時いやっ……」

 「いや? いいの間違いだろう? 」

 カリュードは手を止めてくれない。
 それどころか、さらにしつこく攻め立てられる。
 やがて体の内側からジンジンとした熱い何かが迫り来るような感覚に襲われて、私は怖くなる。

 「やっ! 何かおかしいのっ……」

 「いいよ。ほら、おかしくなって? 」

 トントンと中を叩くように刺激された私は、限界を迎えた。
 弾き飛ぶような快感が全身に走り、ガクガクと震えが止まらない。
 グッタリと脱力した私を満足気に見つめたカリュードは、いつのまに下穿きを脱ぎ捨てたのだろうか。
 剥き出しになったその昂ぶりを、私の入り口に擦り付ける。
 ぬちゃぬちゃと響く音がいやらしく、私は恥ずかしくなり耳を塞ぎたくなるが、その手をカリュードに押さえつけられてしまった。

 「だめ、ちゃんと聞いてて? 俺とシェイラのが混ざってる音」

 「カリュード……あなた意地悪だったのね」

 涙目でそう彼を非難すれば、そっとその涙を手で拭われた後、一息に奥まで突き抜かれた。
 執拗に解されていたのでいくらか痛みは和らいでいたが、それでも違和感は大きい。

 「んあああっ……」

 「ごめん、シェイラが可愛くて我慢できなかった……」

 カリュードは腰を動かし始める。
 片手を私の横のシーツに置き、もう片方の手で愛おしそうに首元の痕へと触れる。

 「この痕は、一生消えないんだ。これが俺のものだという証拠。これがあれば、他の男が近寄ることはできない」

 「んっ……でも、人間がこの痕を見たら……」

 「それは大丈夫。彼らからすると、キスマークに見えるから」

 「そ、それはそれで……問題だと思うのだけれど……んぁっ……」

 平然な顔で腰を振りながらそう囁くカリュードとは正反対に、私はもうドロドロに惚けていた。
 繋がったところからこぼれ落ちる蜜の量が、かなり増えていることにも気づいている。

 「ああシェイラ……もう出そうだ……少し激しくするね? 」

 今までのは一体なんだったのかと思うが、その言葉通りにカリュードは激しく腰を打ちつけ始めた。
 肌がぶつかるたびにパンパンと音が鳴り、汗ばんだお互いの皮膚が吸い付くように滑らかだ。
 大きな昂ぶりはさらにその大きさを増したようで、私の蜜口は限界まで押し広げられる。
 出し挿れされるたびに敏感なところが擦れ、無意識のうちに腰を動かしている自分に驚く。

 「シェイラ、いやらしい君も好きだよ……愛している……シェイラっ」

 カリュードは切ない表情を浮かべ、グッと腰を押しつけたまま止まる。
 そしてビクンビクンと痙攣したように震えると、そのまま私の上に倒れ込んだ。

 「お、重い……」

 「ごめん、やりすぎた。君は転生してすぐだというのに……後のことは俺が全てやるからね」

 お腹の中に何か熱いものを感じ、同時に脚の間からぬるりとしたものがこぼれ落ちた。

 「か、カリュード、あなた中に……」

 「大丈夫、君はもう来年には侯爵夫人だろう? 」

 「全然良くないわっ………んっ」

 私のささやかな抵抗は、カリュードの口付けによって中断された。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大好きな幼馴染と結婚した夜

clayclay
恋愛
架空の国、アーケディア国でのお話。幼馴染との初めての夜。 前作の両親から生まれたエイミーと、その幼馴染のお話です。

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる

奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。 だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。 「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」  どう尋ねる兄の真意は……

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

騎士団長の幼なじみ

入海月子
恋愛
マールは伯爵令嬢。幼なじみの騎士団長のラディアンのことが好き。10歳上の彼はマールのことをかわいがってはくれるけど、異性とは考えてないようで、マールはいつまでも子ども扱い。 あれこれ誘惑してみるものの、笑ってかわされる。 ある日、マールに縁談が来て……。 歳の差、体格差、身分差を書いてみたかったのです。王道のつもりです。

【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね

江崎美彩
恋愛
 王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。  幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。 「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」  ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう…… 〜登場人物〜 ミンディ・ハーミング 元気が取り柄の伯爵令嬢。 幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。 ブライアン・ケイリー ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。 天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。 ベリンダ・ケイリー ブライアンの年子の妹。 ミンディとブライアンの良き理解者。 王太子殿下 婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。 『小説家になろう』にも投稿しています

離縁希望の側室と王の寵愛

イセヤ レキ
恋愛
辺境伯の娘であるサマリナは、一度も会った事のない国王から求婚され、側室に召し上げられた。 国民は、正室のいない国王は側室を愛しているのだとシンデレラストーリーを噂するが、実際の扱われ方は酷いものである。 いつか離縁してくれるに違いない、と願いながらサマリナは暇な後宮生活を、唯一相手になってくれる守護騎士の幼なじみと過ごすのだが──? ※ストーリー構成上、ヒーロー以外との絡みあります。 シリアス/ ほのぼの /幼なじみ /ヒロインが男前/ 一途/ 騎士/ 王/ ハッピーエンド/ ヒーロー以外との絡み

片想いの相手と二人、深夜、狭い部屋。何も起きないはずはなく

おりの まるる
恋愛
ユディットは片想いしている室長が、再婚すると言う噂を聞いて、情緒不安定な日々を過ごしていた。 そんなある日、怖い噂話が尽きない古い教会を改装して使っている書庫で、仕事を終えるとすっかり夜になっていた。 夕方からの大雨で研究棟へ帰れなくなり、途方に暮れていた。 そんな彼女を室長が迎えに来てくれたのだが、トラブルに見舞われ、二人っきりで夜を過ごすことになる。 全4話です。

処理中です...