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本望※
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「俺のことが怖い? 幻滅した? ごめんなアリア。俺は悪い義兄さんだ。だけどこれが本当の俺なんだよ」
そう言って私の両手首を掴んで頭上に上げさせると、自分が身に着けていたシャツを脱ぎ捨て、それを使って強引に手首を縛り付けた。
それにより私は身動きが取れなくなる。
「んっ……これ、いや……」
「外したら逃げられてしまうからな。もう絶対に逃がさない。逃がしてやるものか」
逃げるはずなどないのに。
だって私もこの先の行為を望んでいるのだから。
私の心はアンソニーにきつく縛り付けられて離れることはできない。
彼は何かを誤解しているのだろうか。
だが先ほどの口付けで与えられた刺激がまだ全身に残っている私は、正常な思考回路を持ち合わせてはいない。
ぼうっとしながらそんな彼の姿を眺め続けた。
「ここ、すっかり女らしくなって……俺の後をついて回っていた時が懐かしいな」
「んんっ!」
ツン、と胸の先端を指で押し込められ、そのまま摘まれると、自分のものとは思えない嬌声があがる。
その甘すぎる声に恥ずかしくなると共に、私も女であったのだという事実を思い知らされた。
「そんな声を出して……その声を他の男の前であげるつもりなのか?」
ギリリ、と悔しげな表情を浮かべると、アンソニーはそのまま私の膨らみを口に含んだ。
ちゅうっと吸い上げては舌で押し込み、反対側は指でこねくり回される。
初めて与えられる強すぎる刺激に、無意識のうちに腰が動き背中が反ってしまう。
その先に何が待っているのかを知るのが怖くて彼の動きを止めたくなるが、両手を拘束されているため身をよじることしかできない。
「あ、やっ……だめ、お、にい……」
「アンソニー、だ」
「で、でも……んんっ!」
なかなか名前で呼ぼうとしない私に痺れを切らしたのか、グリッと更に強めに胸の先端を摘み上げられた。
ビリっと電流が走ったかのような強い感覚に、私は全身の力が抜けてしまう。
「気をやってしまったのか? ……ほら、早くアンソニーと」
「あ、アンソニー……」
「ああ、アリア……」
「んっ……ふうっ……」
名を口にした途端、感極まったようなアンソニーに再び唇を塞がれてしまった。
同時に二つの膨らみを両手で強く揉みしだかれ、呼吸する隙も与えないほどの口付けを落とされ続けた私は、意識が遠のきそうになる。
「アリア……」
「え、いたっ……いやっ、痛い!」
「俺のことだけ見ていて。まだ気を失うには早い」
目を閉じそうになった私を襲ったのは鈍い痛み。
見ればアンソニーが胸元を強く吸い上げ噛み付いたらしい。
そこには赤く腫れた痕が残ってしまった。
「見てる……見てる、から……」
「これから俺の全てを受け入れるんだ。いいか、嫌だと言っても絶対にやめてあげられない」
「……やめてなんて……言わないわ」
——だって私もあなたと結ばれることをずっと願っていたんだもの。最高の思い出ね。
私の反応が予想外であったのか、片眉を少し上げたアンソニー。
だがすぐに元の表情を取り戻して再び私の体に触れ始めた。
いつのまにか脱がされていたドレスは床へと落とされており、私は一糸纏わぬ姿を彼の面前にさらしている。
胸元から腹にかけて口付けを落としながら、アンソニーは私の足元へと移動して行った。
そしてゆっくりと両足を開き、その間に顔を埋める。
そう言って私の両手首を掴んで頭上に上げさせると、自分が身に着けていたシャツを脱ぎ捨て、それを使って強引に手首を縛り付けた。
それにより私は身動きが取れなくなる。
「んっ……これ、いや……」
「外したら逃げられてしまうからな。もう絶対に逃がさない。逃がしてやるものか」
逃げるはずなどないのに。
だって私もこの先の行為を望んでいるのだから。
私の心はアンソニーにきつく縛り付けられて離れることはできない。
彼は何かを誤解しているのだろうか。
だが先ほどの口付けで与えられた刺激がまだ全身に残っている私は、正常な思考回路を持ち合わせてはいない。
ぼうっとしながらそんな彼の姿を眺め続けた。
「ここ、すっかり女らしくなって……俺の後をついて回っていた時が懐かしいな」
「んんっ!」
ツン、と胸の先端を指で押し込められ、そのまま摘まれると、自分のものとは思えない嬌声があがる。
その甘すぎる声に恥ずかしくなると共に、私も女であったのだという事実を思い知らされた。
「そんな声を出して……その声を他の男の前であげるつもりなのか?」
ギリリ、と悔しげな表情を浮かべると、アンソニーはそのまま私の膨らみを口に含んだ。
ちゅうっと吸い上げては舌で押し込み、反対側は指でこねくり回される。
初めて与えられる強すぎる刺激に、無意識のうちに腰が動き背中が反ってしまう。
その先に何が待っているのかを知るのが怖くて彼の動きを止めたくなるが、両手を拘束されているため身をよじることしかできない。
「あ、やっ……だめ、お、にい……」
「アンソニー、だ」
「で、でも……んんっ!」
なかなか名前で呼ぼうとしない私に痺れを切らしたのか、グリッと更に強めに胸の先端を摘み上げられた。
ビリっと電流が走ったかのような強い感覚に、私は全身の力が抜けてしまう。
「気をやってしまったのか? ……ほら、早くアンソニーと」
「あ、アンソニー……」
「ああ、アリア……」
「んっ……ふうっ……」
名を口にした途端、感極まったようなアンソニーに再び唇を塞がれてしまった。
同時に二つの膨らみを両手で強く揉みしだかれ、呼吸する隙も与えないほどの口付けを落とされ続けた私は、意識が遠のきそうになる。
「アリア……」
「え、いたっ……いやっ、痛い!」
「俺のことだけ見ていて。まだ気を失うには早い」
目を閉じそうになった私を襲ったのは鈍い痛み。
見ればアンソニーが胸元を強く吸い上げ噛み付いたらしい。
そこには赤く腫れた痕が残ってしまった。
「見てる……見てる、から……」
「これから俺の全てを受け入れるんだ。いいか、嫌だと言っても絶対にやめてあげられない」
「……やめてなんて……言わないわ」
——だって私もあなたと結ばれることをずっと願っていたんだもの。最高の思い出ね。
私の反応が予想外であったのか、片眉を少し上げたアンソニー。
だがすぐに元の表情を取り戻して再び私の体に触れ始めた。
いつのまにか脱がされていたドレスは床へと落とされており、私は一糸纏わぬ姿を彼の面前にさらしている。
胸元から腹にかけて口付けを落としながら、アンソニーは私の足元へと移動して行った。
そしてゆっくりと両足を開き、その間に顔を埋める。
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