38 / 39
最終章
ずっとそばにいて(僅かに★)
しおりを挟む
「んっ、リンド……足りないのっもっと奥まで来て……」
「俺のお姫様はいつからそんな可愛いこと言う様になったんだ?」
一瞬目を丸くしたがニヤリと歯を見せて笑うと、一気にカリーナの奥まで腰を何度も打ち付ける。
昂りがカリーナの最奥を刺激し、お腹の中がいっぱいで苦しくなる。
「あっくるしっ……」
「カリーナ、愛している……」
再び激しく唇を重ねる二人。
呼吸が乱れ、どちらのものともわからない唾液が口元から滴り落ちる。
「はぁ…カリーナ、もう……」
そう言ってこちらを見下ろす額には汗が光り、エメラルドの瞳を細め切な気な表情をしている。
「リンド……私も……」
そう言って両手を彼の背中に回し、ぎゅっときつく抱き締める。
「共にいきたいっ……」
その言葉と共に腰の動きはより一層強く激しくなり、カリーナの体に打ちつけられる。
腫脹した男根が敏感な膣壁を擦り続け、カリーナに快感をもたらす。
「あ……リンド、私もう……」
「はぁっいくっ……」
カリーナが達し体を震わせると同時に、リンドも口元から熱い吐息を吐き、カリーナの中に精を放出させる。
「リンド……」
カリーナは蒸気した赤い頬と潤んだ瞳でリンドを見上げた。
「カリーナ……俺のカリーナ……」
大きな掌でそっと頬を撫でると、今度は触れる様な口付けを送る。
それがあまりに心地よく、カリーナはそのまま吸い込まれる様に眠ってしまったのであった。
「ん……」
カリーナが目を覚ますと、辺りはまだ暗い様だった。
起きあがろうとしたが、そこで自分が後ろから抱き締められている事に気づき、慌てて振り向く。
そこには愛しい人の姿があった。
リンドは裸のまま、穏やかな顔で寝息を立てている。
長いまつ毛に通った鼻筋、汗で後ろへ撫で付けられたシルバーの髪が愛おしい。
細身に見えた体は、騎士の鍛錬の成果か筋肉質で逞しくなっていることに気づく。
以前彼と身体を初めて繋げた際は、目を覚ましたらリンドはいなかった。
寝台で一人で目を覚ますのは非常に辛く寂しい経験であった。
だが今は隣にリンドがいる。
目覚めても彼は消えていなかった。
それが嬉しく、そっと指で彼の唇をなぞると、自身の唇を触れ合わせた。
と、その時
ガバっとリンドが覆いかぶさり、カリーナの両手を捕らえて激しい口付けを与えた。
「……んんっ!」
「おはよう、お姫様」
そう言って唇を離し微笑む彼の顔は、相変わらず美しく、それだけでカリーナの胸はときめく。
「身体は辛く無いか?」
「もうっ起きていたのですねっ」
少し唇を尖らせながらそう言った。
「最初は寝ていた。途中でカリーナの気配を感じたのだ。目覚めてお前がいなかったらどうしようかと思った」
「それは私も同じですわ……以前あなたと結ばれた時、起きたらあなたはおりませんでした……」
リンドは眉を寄せ苦しそうな表情を浮かべた後、カリーナの頭を撫でた。
「すまない……あの時はそうするしかなかったんだ……」
「わかっております。だからこそ、今こうしてあなたと二人で過ごせているだけで、幸せですわ」
カリーナはリンドの広い胸元に擦り寄る。
男の匂いと香水の混じり合った香りが何とも落ち着く。
「そうだ、カリーナ、これを……」
そう言って屈み込み、ベッドの下から何かを取り出す。
白い小さな箱であろうか。
「これはなんですか?」
リンドは白い小さな箱をカリーナに渡し、開けるようにと促した。
そっと箱を開けると、そこにはエメラルドが真ん中に置かれその周りをぐるりとダイヤモンドが囲う指輪があった。
「これは……」
「ようやく我が瞳の色を送ることができる。あの時は本当にすまなかった……」
そう言って箱の中から指輪を取り出し、カリーナの薬指にはめる。
サイズはピッタリであった。
「カリーナ、遅くなって本当に申し訳なかった。こんな俺だが……結婚してくれないか」
涙で視界が滲む。
声を出したいのに、胸が詰まって声が出せない。
「あ、わたっ私……」
ポロポロと溢れる涙をリンドが指で拭う。
「ゆっくりでいい。ずっとここで待っているから」
ずっと欲しかったリンドの瞳の色。
公爵家にいた時には決してもらうことができなかったエメラルド。
それが今目の前に、自分の薬指にはめられている。
「私……私もあなたと結婚したいです、ずっとおそばにいたい……」
「これからはずっと一緒だ」
リンドはカリーナの手の甲を掬い上げるようにして、恭しく口付けする。
その薬指にはエメラルド色の輝きが。
「だが俺はもう公爵ではない。生活する分には困らないが、以前のような暮らしでは無い……それでもいいのか……?」
一転不安そうな表情を浮かべて告げる。
「そんなことは心配するに及びません。私は元侯爵令嬢、そして元奴隷ですよ?」
ふふっとカリーナが微笑むと、リンドも安心したように表情を緩めた。
公爵だろうと無かろうと、そんなことは大したことでは無いのだ。
カリーナが欲しいのはリンドという存在、ただそれだけなのだから。
「王都の近くに、小さいが家を買った。メアリーがついてきてくれる。不便な事もあるだろうが、二人で幸せになろう」
リンドが耳元で囁く。
「はい。どこまでもあなたのおそばに着いて参ります」
その後、案の定メアリーはドレスのデザインで悩む事になったが、いい塩梅でバラの印が隠れるドレスを選んでくれた。
「公爵……じゃなくて、リンド様ったら。あのお方がここまで執着の強いお人だったなんて」
ぶつくさと文句を言っているが、その表情はどことなく嬉しそうだ。
頬が緩むのを抑えながら、カリーナの身支度を整える。
カリーナの幸せを人一倍喜んでいるのはメアリーだ。
ずっとそばで見てきたからこそ、カリーナの幸せが自分の事のように嬉しい。
「今度こそ、お幸せになってくださいね、カリーナ様」
カリーナは嬉しそうに頷いた。
ローランド辺境伯邸で一晩を過ごした後、カリーナとリンドは辺境伯に見送られながら屋敷を後にした。
朝食の場では辺境伯に生温かい視線で祝福され、何とも気まずい思いをしたのだが。
「君達は愛し愛される者同士だ。二人なら幸せな家庭を築けると思うよ」
別れ際に辺境伯がかけてくれた言葉を忘れることはないだろう。
リンドが王都の近くに用意してくれた家は、こじんまりとしているがとても落ち着く場所であった。
メアリーは以前と同じように住み込みでそばについてくれている。
急遽穴を空けてしまった商会の女将に後日謝罪に伺ったところ、引き続き働かないかとの打診を受けたので、短時間だが店に出るようになった。
リンドの騎士としての給金だけで十分ではあったが、仕事をしていると生活に張りが出る気がする。
カリーナが店頭に立ち他の男の目に触れるのをリンドは何より恐れていたが、もう以前の彼では無い。
グッと堪えてカリーナの幸せを祈ることにしている。
公爵家時代は溢れんばかりに抱えていた使用人も、今ではメアリーだけだ。
洗濯や料理など自分でやらなければならない事も増えたが、愛する人と一緒にいる事のできる今、そんなことは苦では無い。
リンドは辺境伯の領地付近で争いが起こると出征したが、その度に無傷で帰還し頭角を現しているという。
リンドが騎士としての任務に就くたびに、カリーナは夜通し首飾りと指輪を握りしめて祈りを捧げる。
大袈裟な、とリンドは笑うが彼女は至って真面目だ。
二人の間にはいつになく穏やかな時間が流れていた。
「俺のお姫様はいつからそんな可愛いこと言う様になったんだ?」
一瞬目を丸くしたがニヤリと歯を見せて笑うと、一気にカリーナの奥まで腰を何度も打ち付ける。
昂りがカリーナの最奥を刺激し、お腹の中がいっぱいで苦しくなる。
「あっくるしっ……」
「カリーナ、愛している……」
再び激しく唇を重ねる二人。
呼吸が乱れ、どちらのものともわからない唾液が口元から滴り落ちる。
「はぁ…カリーナ、もう……」
そう言ってこちらを見下ろす額には汗が光り、エメラルドの瞳を細め切な気な表情をしている。
「リンド……私も……」
そう言って両手を彼の背中に回し、ぎゅっときつく抱き締める。
「共にいきたいっ……」
その言葉と共に腰の動きはより一層強く激しくなり、カリーナの体に打ちつけられる。
腫脹した男根が敏感な膣壁を擦り続け、カリーナに快感をもたらす。
「あ……リンド、私もう……」
「はぁっいくっ……」
カリーナが達し体を震わせると同時に、リンドも口元から熱い吐息を吐き、カリーナの中に精を放出させる。
「リンド……」
カリーナは蒸気した赤い頬と潤んだ瞳でリンドを見上げた。
「カリーナ……俺のカリーナ……」
大きな掌でそっと頬を撫でると、今度は触れる様な口付けを送る。
それがあまりに心地よく、カリーナはそのまま吸い込まれる様に眠ってしまったのであった。
「ん……」
カリーナが目を覚ますと、辺りはまだ暗い様だった。
起きあがろうとしたが、そこで自分が後ろから抱き締められている事に気づき、慌てて振り向く。
そこには愛しい人の姿があった。
リンドは裸のまま、穏やかな顔で寝息を立てている。
長いまつ毛に通った鼻筋、汗で後ろへ撫で付けられたシルバーの髪が愛おしい。
細身に見えた体は、騎士の鍛錬の成果か筋肉質で逞しくなっていることに気づく。
以前彼と身体を初めて繋げた際は、目を覚ましたらリンドはいなかった。
寝台で一人で目を覚ますのは非常に辛く寂しい経験であった。
だが今は隣にリンドがいる。
目覚めても彼は消えていなかった。
それが嬉しく、そっと指で彼の唇をなぞると、自身の唇を触れ合わせた。
と、その時
ガバっとリンドが覆いかぶさり、カリーナの両手を捕らえて激しい口付けを与えた。
「……んんっ!」
「おはよう、お姫様」
そう言って唇を離し微笑む彼の顔は、相変わらず美しく、それだけでカリーナの胸はときめく。
「身体は辛く無いか?」
「もうっ起きていたのですねっ」
少し唇を尖らせながらそう言った。
「最初は寝ていた。途中でカリーナの気配を感じたのだ。目覚めてお前がいなかったらどうしようかと思った」
「それは私も同じですわ……以前あなたと結ばれた時、起きたらあなたはおりませんでした……」
リンドは眉を寄せ苦しそうな表情を浮かべた後、カリーナの頭を撫でた。
「すまない……あの時はそうするしかなかったんだ……」
「わかっております。だからこそ、今こうしてあなたと二人で過ごせているだけで、幸せですわ」
カリーナはリンドの広い胸元に擦り寄る。
男の匂いと香水の混じり合った香りが何とも落ち着く。
「そうだ、カリーナ、これを……」
そう言って屈み込み、ベッドの下から何かを取り出す。
白い小さな箱であろうか。
「これはなんですか?」
リンドは白い小さな箱をカリーナに渡し、開けるようにと促した。
そっと箱を開けると、そこにはエメラルドが真ん中に置かれその周りをぐるりとダイヤモンドが囲う指輪があった。
「これは……」
「ようやく我が瞳の色を送ることができる。あの時は本当にすまなかった……」
そう言って箱の中から指輪を取り出し、カリーナの薬指にはめる。
サイズはピッタリであった。
「カリーナ、遅くなって本当に申し訳なかった。こんな俺だが……結婚してくれないか」
涙で視界が滲む。
声を出したいのに、胸が詰まって声が出せない。
「あ、わたっ私……」
ポロポロと溢れる涙をリンドが指で拭う。
「ゆっくりでいい。ずっとここで待っているから」
ずっと欲しかったリンドの瞳の色。
公爵家にいた時には決してもらうことができなかったエメラルド。
それが今目の前に、自分の薬指にはめられている。
「私……私もあなたと結婚したいです、ずっとおそばにいたい……」
「これからはずっと一緒だ」
リンドはカリーナの手の甲を掬い上げるようにして、恭しく口付けする。
その薬指にはエメラルド色の輝きが。
「だが俺はもう公爵ではない。生活する分には困らないが、以前のような暮らしでは無い……それでもいいのか……?」
一転不安そうな表情を浮かべて告げる。
「そんなことは心配するに及びません。私は元侯爵令嬢、そして元奴隷ですよ?」
ふふっとカリーナが微笑むと、リンドも安心したように表情を緩めた。
公爵だろうと無かろうと、そんなことは大したことでは無いのだ。
カリーナが欲しいのはリンドという存在、ただそれだけなのだから。
「王都の近くに、小さいが家を買った。メアリーがついてきてくれる。不便な事もあるだろうが、二人で幸せになろう」
リンドが耳元で囁く。
「はい。どこまでもあなたのおそばに着いて参ります」
その後、案の定メアリーはドレスのデザインで悩む事になったが、いい塩梅でバラの印が隠れるドレスを選んでくれた。
「公爵……じゃなくて、リンド様ったら。あのお方がここまで執着の強いお人だったなんて」
ぶつくさと文句を言っているが、その表情はどことなく嬉しそうだ。
頬が緩むのを抑えながら、カリーナの身支度を整える。
カリーナの幸せを人一倍喜んでいるのはメアリーだ。
ずっとそばで見てきたからこそ、カリーナの幸せが自分の事のように嬉しい。
「今度こそ、お幸せになってくださいね、カリーナ様」
カリーナは嬉しそうに頷いた。
ローランド辺境伯邸で一晩を過ごした後、カリーナとリンドは辺境伯に見送られながら屋敷を後にした。
朝食の場では辺境伯に生温かい視線で祝福され、何とも気まずい思いをしたのだが。
「君達は愛し愛される者同士だ。二人なら幸せな家庭を築けると思うよ」
別れ際に辺境伯がかけてくれた言葉を忘れることはないだろう。
リンドが王都の近くに用意してくれた家は、こじんまりとしているがとても落ち着く場所であった。
メアリーは以前と同じように住み込みでそばについてくれている。
急遽穴を空けてしまった商会の女将に後日謝罪に伺ったところ、引き続き働かないかとの打診を受けたので、短時間だが店に出るようになった。
リンドの騎士としての給金だけで十分ではあったが、仕事をしていると生活に張りが出る気がする。
カリーナが店頭に立ち他の男の目に触れるのをリンドは何より恐れていたが、もう以前の彼では無い。
グッと堪えてカリーナの幸せを祈ることにしている。
公爵家時代は溢れんばかりに抱えていた使用人も、今ではメアリーだけだ。
洗濯や料理など自分でやらなければならない事も増えたが、愛する人と一緒にいる事のできる今、そんなことは苦では無い。
リンドは辺境伯の領地付近で争いが起こると出征したが、その度に無傷で帰還し頭角を現しているという。
リンドが騎士としての任務に就くたびに、カリーナは夜通し首飾りと指輪を握りしめて祈りを捧げる。
大袈裟な、とリンドは笑うが彼女は至って真面目だ。
二人の間にはいつになく穏やかな時間が流れていた。
3
お気に入りに追加
478
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
若社長な旦那様は欲望に正直~新妻が可愛すぎて仕事が手につかない~
雪宮凛
恋愛
「来週からしばらく、在宅ワークをすることになった」
夕食時、突如告げられた夫の言葉に驚く静香。だけど、大好きな旦那様のために、少しでも良い仕事環境を整えようと奮闘する。
そんな健気な妻の姿を目の当たりにした夫の至は、仕事中にも関わらずムラムラしてしまい――。
全3話 ※タグにご注意ください/ムーンライトノベルズより転載
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
愛の重めな黒騎士様に猛愛されて今日も幸せです~追放令嬢はあたたかな檻の中~
二階堂まや
恋愛
令嬢オフェリアはラティスラの第二王子ユリウスと恋仲にあったが、悪事を告発された後婚約破棄を言い渡される。
国外追放となった彼女は、監視のためリアードの王太子サルヴァドールに嫁ぐこととなる。予想に反して、結婚後の生活は幸せなものであった。
そしてある日の昼下がり、サルヴァドールに''昼寝''に誘われ、オフェリアは寝室に向かう。激しく愛された後に彼女は眠りに落ちるが、サルヴァドールは密かにオフェリアに対して、狂おしい程の想いを募らせていた。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。
待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。
身代わり婚~暴君と呼ばれる辺境伯に拒絶された仮初の花嫁
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【決してご迷惑はお掛けしません。どうか私をここに置いて頂けませんか?】
妾腹の娘として厄介者扱いを受けていたアリアドネは姉の身代わりとして暴君として名高い辺境伯に嫁がされる。結婚すれば幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱いていたのも束の間。望まぬ花嫁を押し付けられたとして夫となるべく辺境伯に初対面で冷たい言葉を投げつけらた。さらに城から追い出されそうになるものの、ある人物に救われて下働きとして置いてもらえる事になるのだった―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる