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最終章
愛する人(1) ★
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「なぜリンド様がローランド辺境伯様のところに? 」
カリーナは未だに信じられないと言った様子で、隣に座った愛しい男性を見つめる。
「リンドと呼ぶ様にと言ったのに……」
リンドはそう言って困り笑いを浮かべる。
「私にとってリンド様は雲の上のお方だったんですもの……」
「では後であの時の様に練習をしよう」
リンドはカリーナの耳元でそう囁く。
それだけでカリーナは下腹部が疼く様な感覚がする。
「もう、リンド様っ……」
ゴホン!と咳払いをする音が聞こえ、二人は慌てて正面を向き直す。
「仲がよろしくて何よりだな」
ローランド辺境伯にそう言われ、カリーナは赤面する。
「さて、なぜリンド君がここにいるのかと言う事だが……」
「ローランド辺境伯様、俺から説明させてください」
リンドは辺境伯が頷くのを確認すると、佇まいを直し話し始めた。
「俺はカリーナと別れた後、シークベルト公爵の座を手放した。ローランド辺境伯様の縁の方が今は公爵としてシークベルト公爵家を取り仕切ってくださっている」
「では、お屋敷の方々はみな無事なのですね?」
「ああ、全て辺境伯様が良くしてくださっている様だ。……感謝申し上げます」
リンドはローランド辺境伯に頭を下げる。
辺境伯は軽く手を挙げて先を促す。
「公爵の立場を失い、ただの人となった俺を拾ってくれたのは、ここにいるローランド辺境伯様だ。最初は見習いの騎士として、平民達に混ざり訓練を受けていたが、ようやく一人前と認めてもらう事ができた」
「君は公爵時代から剣術の腕が優れていると噂だったからね。さすがに公爵に騎士の誘いは難しい。だから今が絶好のチャンスだと思ったのだよ」
ローランド辺境伯はニヤリと笑った。
「私の領地は王都から外れていることもあって、他国からの守りに自ら力を注いでおく必要がある。騎士団の力が強くなるのは大いに歓迎なのですよ」
なるほど、それでリンドは騎士の制服を身に付けていたのか。
思いの外似合っているその姿に、カリーナは惚れ惚れする。
「なぜ、すぐに会いに来てくださらなかったのですか……? 便りを出すこともできたでしょうに……」
所在不明のリンドを思って泣いた夜は辛かった。
自分が招いた事だとわかりつつも、せめて繋がりが欲しかった。
「ローランド辺境伯様は、すぐにカリーナに居場所を伝えては? と仰ってくださった。だが、俺がそれを止めたのだ」
カリーナは訳がわからず、首を傾げる。
「公爵という肩書きを失いただの一人の男となった自分を、せめて一人前に育て上げてからカリーナを迎えに行きたかったのだ」
「その間にカリーナ嬢の気持ちが離れてしまったらどうするのだと、リンド君に聞きました。すると彼は『その時はその時だ。自分のせいで彼女を振り回したのだから、彼女を責める資格はない。だが私はカリーナを信じています』と言ったのだ。だから私は彼を見守る事にした。私の期待通り、彼はめきめきと頭角を現し今ではローランド家一の腕前を持つ騎士となっている。そろそろあなたを迎えに行く頃合いなのではと思いましてね」
ただ、と辺境伯は続ける。
「今も本当にあなたの気持ちが彼にあるのかどうかが知りたかったのですよ。彼は一途にあなたを思い続けここまで来ました。あなたも同じ情熱を今だに持ち続けているのであろうかと」
だから最初に辺境伯と顔を合わせた時に、リンドへの思いを聞かれたのか。
先程までのローランド辺境伯との会話が思い出される。
「あなたも彼と同じ想いを持ち続けている事がわかった。君たち二人は、愛し愛される二人だ。この私が認めましょう。二人で幸せになるのだよ」
カリーナが辺境伯の目を見つめると、辺境伯は深く頷いた。
隣に座るリンドがカリーナの手を強く握る。
「ローランド辺境伯様……何とお礼を申し上げれば良いのか……本当にありがとうございます」
そう言って二人で頭を下げた。
「今日は日も暮れた。うちの客室に泊まって行きなさい」
確かに外を見れば、辺り一面すっかり暗闇に包まれていた。
リンドとカリーナは、辺境伯の言葉に甘える事にした。
「そうだ、カリーナ嬢。身の回りの世話をしてくれる侍女を付けましょう。……入りなさい」
そう言って入ってきた人は、またしても懐かしい顔だった。
「メアリー……!!」
カリーナの表情がパァッと明るくなる。
カリーナはメアリーの元へ駆け寄り、膝を付いた。
「カリーナ様、お久しぶりでございます。またお世話ができますこと、何より嬉しく思います」
メアリーはカリーナと共に城を出た後、カリーナを商会の女将に引き渡し、自らは田舎の実家へと戻っていた。
「メアリー、あなたにも本当にお世話になって……私の方こそ、またあなたと過ごせて嬉しいわ」
「実はローランド辺境伯様からは、カリーナ様がこのお屋敷を出た後もお側にいるようにと仰せつかっております。カリーナ様さえよろしければ、このままお側に置いてくださいませ」
「もちろんよ……メアリー。私はもう何の立場にもいないけれど……あなたさえ良ければずっと一緒にいてちょうだい」
カリーナとメアリーは手を取り合って喜ぶ。
そしてメアリーはくるりと体の向きを変えて、リンドの方へと顔を向けた。
「公爵様……いえ、失礼致しましたリンド様。その節はご無礼を致しました。申し訳ありません」
メアリーはカリーナにアレックスと添い遂げるよう勧め、リンドとカリーナの再会を拒もうとした。
「いや、良いのだ。こちらこそ、あの時は無理を言ってすまない。再びカリーナのそばにいてくれるとのこと。彼女も心強いだろう、よろしく頼む」
メアリーの行動は全てカリーナを思ってのこと。
「今夜は色々あってお疲れのことと思います。お湯の支度を整えますので、ゆっくりとお休みくださいませ」
◇
メアリーに整えてもらった湯に浸かり、湯上がりには久しく使用していなかった香油を用いて、マッサージをしてもらう。
唇にはうっすらと紅をさし、艶々とした黒髪を片側に下ろした。
以前よりやつれていた表情が、みるみるうちに以前の輝きを取り戻す。
「カリーナ様、以前とお変わりなく、大変美しゅうございます。ゆっくりとお休みくださいませ」
カリーナに薄手の寝間着を着せた後、メアリーは退室した。
カリーナは緊張の面持ちで案内された寝室のベッドに腰掛ける。
どのくらい待ったであろうか。
同じく寝間着のガウンに身を包み、風呂上がりの濡れた髪を拭きながらリンドが入ってきた。
何気ないその仕草でさえ色っぽく、カリーナはほうっと見惚れてしまう。
「何を見惚れているんだ」
フッと笑いながら、リンドが隣に腰掛ける。
「いえ……あなた様があまりに素敵で……」
「君の方が素敵だ、カリーナ」
リンドはカリーナの手を取り、うっとりとした顔でその手に口付けする。
「んっ……お前とお呼びにならないのですね」
カリーナは久しぶりの刺激に身を硬くしながらそう言った。
「今は気持ちに余裕があるからな。先程はあまりの緊張で……すまない」
「良いのです。今はもうそんなことは気になりません」
あの頃と違い、今は隣にリンドがいて自分だけを見てくれている。
その事がカリーナに多大な安心感をもたらす。
「愛している。カリーナ、心から。もう公爵ではないただの男だが、そばにいてくれるか?」
リンドは少し不安げな表情で、カリーナの手をギュッと握りながらそう尋ねた。
「もちろんです。私はあなたという人が好きなのです。あなたがどこの誰でも関係ありません」
「もう離さない。どこにも行かないでくれ……」
リンドはカリーナの頬に手を添え唇を重ねる。
「んっ……」
久しぶりの唇の感触に、カリーナの胸がときめく。
「私も、愛しております。永遠にあなたのお側に居させてください……」
口付けが次第に深くなっていく。
ちゅく、と水音が部屋中に響き渡った。
リンドの舌がカリーナの開いた唇の隙間から侵入し、カリーナの舌を絡め取る。
カリーナは涙目になりながらもその熱を受け入れる。
リンドの表情は以前より柔和になり、纏う雰囲気も優し気なものになっていたが、口付けの激しさは相変わらずだ。
その激しさがカリーナの下腹部に疼きをもたらす。
「はぁっカリーナ、可愛いな……」
リンドも少し顔を赤らめながら、カリーナを二度と離すまいと口付けを繰り返す。
「カリーナ……いいか?」
何を……と聞き返すほど、カリーナも子どもではない。
「はい……」
リンドの意図を察して恥ずかしげに頷く。
「カリーナ……」
リンドは口付けを続けながら、ゆっくりとカリーナをベッドに寝かせた。
「ん、ふ……」
リンドの手でカリーナの寝間着が器用に脱がされていく。
「カリーナ、綺麗だ……もう全て俺のものだと思うとたまらない」
カリーナのありのままの姿を見て、まるで女神の様だと感嘆の吐息を漏らす。
「んっ……恥ずかしい……」
リンドに裸を見られるのは久しぶりのせいか、ただまじまじと見られるだけで、ゾクゾクとした何かが全身に走る。
「カリーナ、濡れている……」
リンドがつ……とカリーナの湿った下着を指でなぞる。
「あっ……急にそのようなところ、触らないでください……」
唐突な刺激にカリーナは仰反る。
「苦しそうだが、ここは少しお預けだ。久しぶりだからまずはゆっくりと、慣らしていこう」
リンドはそう言って、露わになった二つの膨らみをやわやわと揉み始める。
膨らみはリンドの手によって形を変える。
「はぁ……カリーナのここは変わらず柔らかい。これも俺だけのものだ。誰にも渡さない」
リンドは噛み付くように膨らみに吸い付いた。
「あっ……リンド様、激しくされてはいけません……」
舌で乳輪の縁をなぞり、歯で乳首を甘噛みする。
カリーナの薄桃色のそこはたちまち赤く腫れあがった。
「ここは変わらず敏感だな……カリーナの好きなとこらはここか……? 」
そう言ってリンドは頂を甘噛みしつつ、もう片方の手でギュッと摘む。
「ふぅん……はぁ……」
カリーナは下腹部の疼きがひどくなり、どうにも辛くなってきた。
太ももを擦り合わせるカリーナの様子を見て、リンドの昂ぶりもより一層大きさを増し、下着の上からでもその存在がくっきりとわかる。
カリーナは未だに信じられないと言った様子で、隣に座った愛しい男性を見つめる。
「リンドと呼ぶ様にと言ったのに……」
リンドはそう言って困り笑いを浮かべる。
「私にとってリンド様は雲の上のお方だったんですもの……」
「では後であの時の様に練習をしよう」
リンドはカリーナの耳元でそう囁く。
それだけでカリーナは下腹部が疼く様な感覚がする。
「もう、リンド様っ……」
ゴホン!と咳払いをする音が聞こえ、二人は慌てて正面を向き直す。
「仲がよろしくて何よりだな」
ローランド辺境伯にそう言われ、カリーナは赤面する。
「さて、なぜリンド君がここにいるのかと言う事だが……」
「ローランド辺境伯様、俺から説明させてください」
リンドは辺境伯が頷くのを確認すると、佇まいを直し話し始めた。
「俺はカリーナと別れた後、シークベルト公爵の座を手放した。ローランド辺境伯様の縁の方が今は公爵としてシークベルト公爵家を取り仕切ってくださっている」
「では、お屋敷の方々はみな無事なのですね?」
「ああ、全て辺境伯様が良くしてくださっている様だ。……感謝申し上げます」
リンドはローランド辺境伯に頭を下げる。
辺境伯は軽く手を挙げて先を促す。
「公爵の立場を失い、ただの人となった俺を拾ってくれたのは、ここにいるローランド辺境伯様だ。最初は見習いの騎士として、平民達に混ざり訓練を受けていたが、ようやく一人前と認めてもらう事ができた」
「君は公爵時代から剣術の腕が優れていると噂だったからね。さすがに公爵に騎士の誘いは難しい。だから今が絶好のチャンスだと思ったのだよ」
ローランド辺境伯はニヤリと笑った。
「私の領地は王都から外れていることもあって、他国からの守りに自ら力を注いでおく必要がある。騎士団の力が強くなるのは大いに歓迎なのですよ」
なるほど、それでリンドは騎士の制服を身に付けていたのか。
思いの外似合っているその姿に、カリーナは惚れ惚れする。
「なぜ、すぐに会いに来てくださらなかったのですか……? 便りを出すこともできたでしょうに……」
所在不明のリンドを思って泣いた夜は辛かった。
自分が招いた事だとわかりつつも、せめて繋がりが欲しかった。
「ローランド辺境伯様は、すぐにカリーナに居場所を伝えては? と仰ってくださった。だが、俺がそれを止めたのだ」
カリーナは訳がわからず、首を傾げる。
「公爵という肩書きを失いただの一人の男となった自分を、せめて一人前に育て上げてからカリーナを迎えに行きたかったのだ」
「その間にカリーナ嬢の気持ちが離れてしまったらどうするのだと、リンド君に聞きました。すると彼は『その時はその時だ。自分のせいで彼女を振り回したのだから、彼女を責める資格はない。だが私はカリーナを信じています』と言ったのだ。だから私は彼を見守る事にした。私の期待通り、彼はめきめきと頭角を現し今ではローランド家一の腕前を持つ騎士となっている。そろそろあなたを迎えに行く頃合いなのではと思いましてね」
ただ、と辺境伯は続ける。
「今も本当にあなたの気持ちが彼にあるのかどうかが知りたかったのですよ。彼は一途にあなたを思い続けここまで来ました。あなたも同じ情熱を今だに持ち続けているのであろうかと」
だから最初に辺境伯と顔を合わせた時に、リンドへの思いを聞かれたのか。
先程までのローランド辺境伯との会話が思い出される。
「あなたも彼と同じ想いを持ち続けている事がわかった。君たち二人は、愛し愛される二人だ。この私が認めましょう。二人で幸せになるのだよ」
カリーナが辺境伯の目を見つめると、辺境伯は深く頷いた。
隣に座るリンドがカリーナの手を強く握る。
「ローランド辺境伯様……何とお礼を申し上げれば良いのか……本当にありがとうございます」
そう言って二人で頭を下げた。
「今日は日も暮れた。うちの客室に泊まって行きなさい」
確かに外を見れば、辺り一面すっかり暗闇に包まれていた。
リンドとカリーナは、辺境伯の言葉に甘える事にした。
「そうだ、カリーナ嬢。身の回りの世話をしてくれる侍女を付けましょう。……入りなさい」
そう言って入ってきた人は、またしても懐かしい顔だった。
「メアリー……!!」
カリーナの表情がパァッと明るくなる。
カリーナはメアリーの元へ駆け寄り、膝を付いた。
「カリーナ様、お久しぶりでございます。またお世話ができますこと、何より嬉しく思います」
メアリーはカリーナと共に城を出た後、カリーナを商会の女将に引き渡し、自らは田舎の実家へと戻っていた。
「メアリー、あなたにも本当にお世話になって……私の方こそ、またあなたと過ごせて嬉しいわ」
「実はローランド辺境伯様からは、カリーナ様がこのお屋敷を出た後もお側にいるようにと仰せつかっております。カリーナ様さえよろしければ、このままお側に置いてくださいませ」
「もちろんよ……メアリー。私はもう何の立場にもいないけれど……あなたさえ良ければずっと一緒にいてちょうだい」
カリーナとメアリーは手を取り合って喜ぶ。
そしてメアリーはくるりと体の向きを変えて、リンドの方へと顔を向けた。
「公爵様……いえ、失礼致しましたリンド様。その節はご無礼を致しました。申し訳ありません」
メアリーはカリーナにアレックスと添い遂げるよう勧め、リンドとカリーナの再会を拒もうとした。
「いや、良いのだ。こちらこそ、あの時は無理を言ってすまない。再びカリーナのそばにいてくれるとのこと。彼女も心強いだろう、よろしく頼む」
メアリーの行動は全てカリーナを思ってのこと。
「今夜は色々あってお疲れのことと思います。お湯の支度を整えますので、ゆっくりとお休みくださいませ」
◇
メアリーに整えてもらった湯に浸かり、湯上がりには久しく使用していなかった香油を用いて、マッサージをしてもらう。
唇にはうっすらと紅をさし、艶々とした黒髪を片側に下ろした。
以前よりやつれていた表情が、みるみるうちに以前の輝きを取り戻す。
「カリーナ様、以前とお変わりなく、大変美しゅうございます。ゆっくりとお休みくださいませ」
カリーナに薄手の寝間着を着せた後、メアリーは退室した。
カリーナは緊張の面持ちで案内された寝室のベッドに腰掛ける。
どのくらい待ったであろうか。
同じく寝間着のガウンに身を包み、風呂上がりの濡れた髪を拭きながらリンドが入ってきた。
何気ないその仕草でさえ色っぽく、カリーナはほうっと見惚れてしまう。
「何を見惚れているんだ」
フッと笑いながら、リンドが隣に腰掛ける。
「いえ……あなた様があまりに素敵で……」
「君の方が素敵だ、カリーナ」
リンドはカリーナの手を取り、うっとりとした顔でその手に口付けする。
「んっ……お前とお呼びにならないのですね」
カリーナは久しぶりの刺激に身を硬くしながらそう言った。
「今は気持ちに余裕があるからな。先程はあまりの緊張で……すまない」
「良いのです。今はもうそんなことは気になりません」
あの頃と違い、今は隣にリンドがいて自分だけを見てくれている。
その事がカリーナに多大な安心感をもたらす。
「愛している。カリーナ、心から。もう公爵ではないただの男だが、そばにいてくれるか?」
リンドは少し不安げな表情で、カリーナの手をギュッと握りながらそう尋ねた。
「もちろんです。私はあなたという人が好きなのです。あなたがどこの誰でも関係ありません」
「もう離さない。どこにも行かないでくれ……」
リンドはカリーナの頬に手を添え唇を重ねる。
「んっ……」
久しぶりの唇の感触に、カリーナの胸がときめく。
「私も、愛しております。永遠にあなたのお側に居させてください……」
口付けが次第に深くなっていく。
ちゅく、と水音が部屋中に響き渡った。
リンドの舌がカリーナの開いた唇の隙間から侵入し、カリーナの舌を絡め取る。
カリーナは涙目になりながらもその熱を受け入れる。
リンドの表情は以前より柔和になり、纏う雰囲気も優し気なものになっていたが、口付けの激しさは相変わらずだ。
その激しさがカリーナの下腹部に疼きをもたらす。
「はぁっカリーナ、可愛いな……」
リンドも少し顔を赤らめながら、カリーナを二度と離すまいと口付けを繰り返す。
「カリーナ……いいか?」
何を……と聞き返すほど、カリーナも子どもではない。
「はい……」
リンドの意図を察して恥ずかしげに頷く。
「カリーナ……」
リンドは口付けを続けながら、ゆっくりとカリーナをベッドに寝かせた。
「ん、ふ……」
リンドの手でカリーナの寝間着が器用に脱がされていく。
「カリーナ、綺麗だ……もう全て俺のものだと思うとたまらない」
カリーナのありのままの姿を見て、まるで女神の様だと感嘆の吐息を漏らす。
「んっ……恥ずかしい……」
リンドに裸を見られるのは久しぶりのせいか、ただまじまじと見られるだけで、ゾクゾクとした何かが全身に走る。
「カリーナ、濡れている……」
リンドがつ……とカリーナの湿った下着を指でなぞる。
「あっ……急にそのようなところ、触らないでください……」
唐突な刺激にカリーナは仰反る。
「苦しそうだが、ここは少しお預けだ。久しぶりだからまずはゆっくりと、慣らしていこう」
リンドはそう言って、露わになった二つの膨らみをやわやわと揉み始める。
膨らみはリンドの手によって形を変える。
「はぁ……カリーナのここは変わらず柔らかい。これも俺だけのものだ。誰にも渡さない」
リンドは噛み付くように膨らみに吸い付いた。
「あっ……リンド様、激しくされてはいけません……」
舌で乳輪の縁をなぞり、歯で乳首を甘噛みする。
カリーナの薄桃色のそこはたちまち赤く腫れあがった。
「ここは変わらず敏感だな……カリーナの好きなとこらはここか……? 」
そう言ってリンドは頂を甘噛みしつつ、もう片方の手でギュッと摘む。
「ふぅん……はぁ……」
カリーナは下腹部の疼きがひどくなり、どうにも辛くなってきた。
太ももを擦り合わせるカリーナの様子を見て、リンドの昂ぶりもより一層大きさを増し、下着の上からでもその存在がくっきりとわかる。
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