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第2章
国王の嫉妬② ★
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「はぁ、カリーナ……私はこれほど王家に生まれた事を恨んだことはない。今ここにそなたがいるのに、その純潔を奪うことができないなんて……」
下からカリーナを見上げるアレックスの表情に、悔しさが滲む。
そう、バルサミア国では王妃となり得る女性の純潔が求められる。
婚儀を迎えたその日の夜の破瓜の血痕を見て、王妃誕生となるらしい。
前王妃アレクサンドラも同じことをさせられたとのこと。
あれほど恥ずかしい経験はなかったと、先程の食事会でそっと小声で教えてくれた。
あの時リンドと最後まで迎えて知っていたならば、今頃どうなっていたのであろうか。
リンドは責任を取ってカリーナの身を引き受けてくれたのだろうか。
そのようなことを考えるが、もはや今更関係のないことである。
「リンドならば。あいつならばこのままカリーナの最後までを奪うことができると思うと、私は悔しい。そしてあいつが脅威だ」
公爵家に嫁ぐ場合ももちろん純潔が望ましいとはされているが、王家のような慣例はない。
初夜の後に破瓜の血痕を確認されることもないのだ。
それなのにリンドがカリーナの純潔を守った理由はただ一つ。
純潔がカリーナの商品としての価値を高めるからである。
女の初めてを奪うことに価値がある、と考える貴族男性は多い。
(やはり、あのお方は私を1人の女としては見て下さらなかった……)
カリーナの脳裏に再びリンドがよぎる。
「すまない、私からあいつの話など……。再びそなたにあいつを思い出させる機会を、自ら作ってしまった」
アレックスはそう言ってカリーナの唇を塞ぐ。
「んっ……んんっ」
「カリーナ、リンドのことなど忘れろ。私が忘れさせてやる。私だけを見てくれ」
アレックスの指が再びカリーナの唇をなぞるように動く。
「あっだめです、先程おかしくなってしまったばかりなのに……」
唇は度重なる刺激で、非常に敏感になってしまっていた。
「もっとおかしくなれ。私のことで頭がいっぱいになるように」
一体、今日のアレックスはどうしたのであろうか。
初対面の時から今日に至るまで、常に冷静沈着で飄々と物事をやってのけるアレックスしか知らなかった。
かの賢王にもこのような一面があるのだ。
「また違う事を考えているであろう? 余裕そうだな、カリーナ」
アレックスは不満そうに唇を結ぶと、カリーナの唇に自らのそれを重ねる。
「苦し……」
「苦しくなれ、私のことだけ考えればいい」
アレックスのヤキモチに、ついため息がでそうになるカリーナであった。
◇
結局夜通しアレックスから印を付けられ、カリーナの体には薔薇の花びらのような赤い斑点がたくさん残された。
案の定、翌日メアリーに着替えを手伝ってもらう際に見られてしまったが、跡が隠れる様なドレスを選んでくれた。
「仲がよろしいのは何よりですわ」と、生ぬるい笑みを浮かべられ、気まずくなる。
「本日から、お妃教育が始まります。とは言え、シークベルト公爵家で一通りの教育はされておりますし、少し手を加える程度で大丈夫でしょう」
シークベルト公爵家で、リンドがかなり厳しめに教育を施してくれていたお陰で、カリーナは王城にきてからも特に困ることはなかった。
前日の食事会でも、教育の成果を発揮することができたと感じている。
(冷たい方だと思っていたけれど、私のためにできる限りのことはしてくださっていたのだと、今になって気づくなんて)
結局王城にきてからも毎日リンドの事を思い出してしまっている状況に、自分のことながら呆れてしまう。
「こちらが大広間でございます。王家主催の舞踏会やらお披露目会などもこちらで行います」
着替えの後は、アレックスに選出された王家直属の侍女長が王城内を案内しつつ、説明してくれる。
一通り案内を終えて、長い廊下を歩いている時であった。
「あの、もしやあなた様はカリーナ様でございますか? 」
後ろから声をかけられ振り向くと、金髪の巻き髪が眩しい美しい令嬢が立っていた。
真っ赤なドレスに金髪がよく映える。
「はい、そうでございますが……失礼ながらあなた様は? 」
「初めまして、私はシルビア公爵家令嬢ルアナと申します」
シルビア公爵家。
シークベルト公爵家、エリクセル公爵家と共にバルサミア国の三大公爵家と言われている名家だ。
そして何より、シルビア公爵家の次女のマリアンヌはリンドの婚約者候補であると噂されている。
「ルアナ様……初めまして。カリーナ・アルシェと申します」
カリーナは未だにアルシェ侯爵家の名を語っていた。
自分がその名を使い続ける限り、父母も共に生き続けている様な感覚になるからだ。
「やはり、あなたがカリーナ様なのですね。私は先程、アレックス様より婚約者候補から正式に外すとの知らせを受けてきました」
さすがはアレックス、仕事が早い。
「そうなのですね……私のせいで、申し訳ありません」
カリーナは深く頭を下げる。
敗戦国の奴隷上がりの娘に王妃の座を奪われたとなると、ルアナ嬢も憤りを感じるであろう。
「いえ。あなたか謝る必要はありません。むしろ私はあなたに感謝しているのです」
「……えぇっ?」
怒られることはあるとしても、感謝されるような事はあり得ない。
カリーナが目を白黒させて驚いている様子を見ると、ルアナは微笑みながらこう告げた。
「国王様の婚約者候補に固執していたのは父だけで、実は私はお慕いしている方がいたのです。侯爵家の御子息だったので、父には認めてもらえませんでした。ですが今回の婚約者候補の取り消しで、父からようやく彼との婚約の許可が出ました」
なるほど、そういうことか。
どこの家でもその立場を盤石にするために、権力に固執するのだ。
貴族令嬢達はその被害者にもなりうる。
「それに」
ルアナは少し言葉に迷った後、こう告げた。
「私の妹のマリアンヌは、以前からシークベルト家のリンド公爵をお慕いしておりました。ですがカリーナ様がリンド様に囲われているのでは?と皆さん噂されていたのです。そのため父もシークベルト家へ婚約の打診をするかどうか、迷っていました」
シークベルト家のリンド様…
ここで耳にするとは思いもしなかった名前が出てきたことで、カリーナの心がざわめく。
「しかしながら、あなたはアレックス様の求婚を受け入れて王城へ入られました。それによって、マリアンヌとリンド様の婚約が整いそうだと父から聞いております。姉として、妹の想いが成就することが嬉しいのです。ですから、あなた様が謝ることなど、一つもありません」
「リンド様とマリアンヌ様がご婚約予定……それはそれは、おめでとうございます」
カリーナは無理矢理引き攣った笑顔を作ろうとする。
「ありがとうございます。婚約の正式な発表は、ひと月後と聞いております。カリーナ様のご結婚は、来年とお聞きしました。お式に参列できるのを楽しみにしておりますわ」
ルアナはそう言い丁寧にお辞儀をした後、廊下を引き返して行った。
「リンド様が、マリアンヌ様とご婚約……」
カリーナは目の前が真っ暗になったような錯覚に陥り、倒れそうになる。
「……カリーナ様、いかが致しました?お身体の具合でも……? メアリー、カリーナ様をお部屋へ」
侍女長がカリーナの異変に気づき、メアリーと共に自室へ戻る。
その日から丸1週間、カリーナはそのまま寝込んでしまったのであった。
下からカリーナを見上げるアレックスの表情に、悔しさが滲む。
そう、バルサミア国では王妃となり得る女性の純潔が求められる。
婚儀を迎えたその日の夜の破瓜の血痕を見て、王妃誕生となるらしい。
前王妃アレクサンドラも同じことをさせられたとのこと。
あれほど恥ずかしい経験はなかったと、先程の食事会でそっと小声で教えてくれた。
あの時リンドと最後まで迎えて知っていたならば、今頃どうなっていたのであろうか。
リンドは責任を取ってカリーナの身を引き受けてくれたのだろうか。
そのようなことを考えるが、もはや今更関係のないことである。
「リンドならば。あいつならばこのままカリーナの最後までを奪うことができると思うと、私は悔しい。そしてあいつが脅威だ」
公爵家に嫁ぐ場合ももちろん純潔が望ましいとはされているが、王家のような慣例はない。
初夜の後に破瓜の血痕を確認されることもないのだ。
それなのにリンドがカリーナの純潔を守った理由はただ一つ。
純潔がカリーナの商品としての価値を高めるからである。
女の初めてを奪うことに価値がある、と考える貴族男性は多い。
(やはり、あのお方は私を1人の女としては見て下さらなかった……)
カリーナの脳裏に再びリンドがよぎる。
「すまない、私からあいつの話など……。再びそなたにあいつを思い出させる機会を、自ら作ってしまった」
アレックスはそう言ってカリーナの唇を塞ぐ。
「んっ……んんっ」
「カリーナ、リンドのことなど忘れろ。私が忘れさせてやる。私だけを見てくれ」
アレックスの指が再びカリーナの唇をなぞるように動く。
「あっだめです、先程おかしくなってしまったばかりなのに……」
唇は度重なる刺激で、非常に敏感になってしまっていた。
「もっとおかしくなれ。私のことで頭がいっぱいになるように」
一体、今日のアレックスはどうしたのであろうか。
初対面の時から今日に至るまで、常に冷静沈着で飄々と物事をやってのけるアレックスしか知らなかった。
かの賢王にもこのような一面があるのだ。
「また違う事を考えているであろう? 余裕そうだな、カリーナ」
アレックスは不満そうに唇を結ぶと、カリーナの唇に自らのそれを重ねる。
「苦し……」
「苦しくなれ、私のことだけ考えればいい」
アレックスのヤキモチに、ついため息がでそうになるカリーナであった。
◇
結局夜通しアレックスから印を付けられ、カリーナの体には薔薇の花びらのような赤い斑点がたくさん残された。
案の定、翌日メアリーに着替えを手伝ってもらう際に見られてしまったが、跡が隠れる様なドレスを選んでくれた。
「仲がよろしいのは何よりですわ」と、生ぬるい笑みを浮かべられ、気まずくなる。
「本日から、お妃教育が始まります。とは言え、シークベルト公爵家で一通りの教育はされておりますし、少し手を加える程度で大丈夫でしょう」
シークベルト公爵家で、リンドがかなり厳しめに教育を施してくれていたお陰で、カリーナは王城にきてからも特に困ることはなかった。
前日の食事会でも、教育の成果を発揮することができたと感じている。
(冷たい方だと思っていたけれど、私のためにできる限りのことはしてくださっていたのだと、今になって気づくなんて)
結局王城にきてからも毎日リンドの事を思い出してしまっている状況に、自分のことながら呆れてしまう。
「こちらが大広間でございます。王家主催の舞踏会やらお披露目会などもこちらで行います」
着替えの後は、アレックスに選出された王家直属の侍女長が王城内を案内しつつ、説明してくれる。
一通り案内を終えて、長い廊下を歩いている時であった。
「あの、もしやあなた様はカリーナ様でございますか? 」
後ろから声をかけられ振り向くと、金髪の巻き髪が眩しい美しい令嬢が立っていた。
真っ赤なドレスに金髪がよく映える。
「はい、そうでございますが……失礼ながらあなた様は? 」
「初めまして、私はシルビア公爵家令嬢ルアナと申します」
シルビア公爵家。
シークベルト公爵家、エリクセル公爵家と共にバルサミア国の三大公爵家と言われている名家だ。
そして何より、シルビア公爵家の次女のマリアンヌはリンドの婚約者候補であると噂されている。
「ルアナ様……初めまして。カリーナ・アルシェと申します」
カリーナは未だにアルシェ侯爵家の名を語っていた。
自分がその名を使い続ける限り、父母も共に生き続けている様な感覚になるからだ。
「やはり、あなたがカリーナ様なのですね。私は先程、アレックス様より婚約者候補から正式に外すとの知らせを受けてきました」
さすがはアレックス、仕事が早い。
「そうなのですね……私のせいで、申し訳ありません」
カリーナは深く頭を下げる。
敗戦国の奴隷上がりの娘に王妃の座を奪われたとなると、ルアナ嬢も憤りを感じるであろう。
「いえ。あなたか謝る必要はありません。むしろ私はあなたに感謝しているのです」
「……えぇっ?」
怒られることはあるとしても、感謝されるような事はあり得ない。
カリーナが目を白黒させて驚いている様子を見ると、ルアナは微笑みながらこう告げた。
「国王様の婚約者候補に固執していたのは父だけで、実は私はお慕いしている方がいたのです。侯爵家の御子息だったので、父には認めてもらえませんでした。ですが今回の婚約者候補の取り消しで、父からようやく彼との婚約の許可が出ました」
なるほど、そういうことか。
どこの家でもその立場を盤石にするために、権力に固執するのだ。
貴族令嬢達はその被害者にもなりうる。
「それに」
ルアナは少し言葉に迷った後、こう告げた。
「私の妹のマリアンヌは、以前からシークベルト家のリンド公爵をお慕いしておりました。ですがカリーナ様がリンド様に囲われているのでは?と皆さん噂されていたのです。そのため父もシークベルト家へ婚約の打診をするかどうか、迷っていました」
シークベルト家のリンド様…
ここで耳にするとは思いもしなかった名前が出てきたことで、カリーナの心がざわめく。
「しかしながら、あなたはアレックス様の求婚を受け入れて王城へ入られました。それによって、マリアンヌとリンド様の婚約が整いそうだと父から聞いております。姉として、妹の想いが成就することが嬉しいのです。ですから、あなた様が謝ることなど、一つもありません」
「リンド様とマリアンヌ様がご婚約予定……それはそれは、おめでとうございます」
カリーナは無理矢理引き攣った笑顔を作ろうとする。
「ありがとうございます。婚約の正式な発表は、ひと月後と聞いております。カリーナ様のご結婚は、来年とお聞きしました。お式に参列できるのを楽しみにしておりますわ」
ルアナはそう言い丁寧にお辞儀をした後、廊下を引き返して行った。
「リンド様が、マリアンヌ様とご婚約……」
カリーナは目の前が真っ暗になったような錯覚に陥り、倒れそうになる。
「……カリーナ様、いかが致しました?お身体の具合でも……? メアリー、カリーナ様をお部屋へ」
侍女長がカリーナの異変に気づき、メアリーと共に自室へ戻る。
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