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第2章
王城へ
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シークベルト公爵家の屋敷も非常に立派なものであったが、王城はそれとは比べ物にならないほど荘厳で堂々としたものである。
カリーナは王城での暮らしに慣れることができるのであろうか、皆が自分を快く迎え入れてくれるのか、不安であった。
「カリーナ! よく来てくれたね、待ち侘びていたよ」
城に用意されたカリーナの自室に案内されるや否や、アレックスが顔を出す。
「アレックス様!」
今日はこの後、アレックスの家族と食事を共にする事になってある。
アレックスの家族とは、両親である前国王夫妻のことである。
アレックスより二つ年上の王女もいるが、昨年隣国へと嫁いだため今は不在だ。
「前国王様達は、私のことを認めてくださるでしょうか……。私は元侯爵令嬢とはいえ、敗戦国出身の奴隷上がりです。王妃となるにはふさわしくありません」
「大丈夫。僕が認めた女性は君が初めてだ。それだけで父も母も喜ぶと思うよ」
アレックスとは、求婚を受け入れた後から手紙のやり取りをしていた。
カリーナが慣れない王城での生活に困ることの無いように、常に心配してくれている。
「アレックス様……」
カリーナとアレックスは見つめ合う。
アレックスはカリーナの頬に手を触れ、そっと口付けを交わす。
「んっ……」
優しくふんわりと包み込むようなキスは、カリーナの心を温めてくれるような感覚に陥る。
「カリーナ……ようやく手に入れた愛しい人」
カリーナの僅かに開いた唇の隙間から、ゆっくりとアレックスの舌が侵入する。
「あっ……アレックス……様……」
カリーナの舌をそっと絡め取り、唇に吸い付く。
ちゅっちゅっ……と音を立てながら、ゆっくりゆっくり、まるでカリーナの口内を味わうかのように、アレックスは口付ける。
リンドのような激しさはないものの、アレックスの口付けにはカリーナへの思いやりを感じる。
「んっ……」
水音を立てて、2人の唇が離れる。
「ごめんね。もっとゆっくり進めたかったのだけど、カリーナがあまりに美しいから……」
そう言ってアレックスはカリーナの頭を愛おしそうに撫でる。
「でも、婚姻の儀を執り行うまでは、もちろん最後までしないと誓うよ。王家に嫁ぐ者は、純潔が求められるんだ」
純潔……。
ふいにリンドとのあれこれが脳裏に浮かび、カリーナは慌てて幻像を消し去る。
リンドとは結局最後まで進む事はなかった。
リンドにはその勇気がなかったのだろう。
故に、カリーナは処女のままである。
果たして純粋な処女と言って良いものなのかは疑問であるが……
「カリーナが純潔であるという事はわかってあるよ。だから心配しなくて大丈夫。リンドとの事もわかっているが、気にしていない」
「あ、あ、……アレックス様!?」
アレックスにリンドへの想いを知られている事はわかっていたが、まさかそれ以上の事をしていたこともお見通しであるとは予想外だった。
「そりゃあね、リンドと何年一緒にいると思ってるんだ。わかるよ、それくらい。だからこそ、カリーナと最後の一線を超えていないこともね」
アレックスにわからないことはあるのだろうか。
全てを見透かされているような気がして、恥ずかしくなる。
「申し訳ありません……」
「カリーナが謝ることではないさ。それをわかってて、それでも君が欲しくなったんだ」
アレックスはカリーナの額にそっとキスして、部屋を出て行った。
「あまりにドレスがありすぎて、どれにしようか迷ってしまいますねぇ、カリーナ様」
夕食会に向けて、メアリーがカリーナの身支度へと取り掛かる。
「そうねぇ。今日は大切な日だから、余り華美ではなく、体のラインも強調しすぎないデザインがいいわ」
「それではこれはいかがです?」
そう言ってメアリーが取り出したのは、琥珀色のドレスだ。
胸元にはレースが縁取られており、ウエストの部分は焦茶色のリボンで絞るようなデザインになっている。
上品で、カリーナの魅力をより一層引き立てるだろう。
「素敵なドレスね。それにするわ」
メアリーは手慣れた様子で、カリーナの髪を編み込んでいく。
今日の化粧は控えめだ。
いつもは真っ赤な紅をさす唇も、薄桃色の紅に変えれば雰囲気も一変する。
「首飾りはいかがしますか?」
カリーナは宝箱をあける。
母の形見のエメラルドの首飾りを取り出して、考えた。
アレックスには既にこの首飾りのことを話してあり、いつでも身につけるが良いとの許可を得ている。
アレックスとは結婚の約束をしている関係であり、アレックスの瞳の色であるエメラルドの首飾りはその場にふさわしいものになるだろう。
というより、今夜この首飾りを身につけるは必然だ。
『エメラルドは俺の瞳の色なのだ』
ふいに、かつてのリンドの言葉が蘇った。
「……いやね、私ったら。リンド様を忘れるためにお城へ行く決心をしたというのに……」
カリーナは首を振って呟くと、エメラルドの首飾りを宝箱に戻した。
「メアリー、アレックス様から頂いたパールの首飾りを出してちょうだい」
「かしこまりました」
パールがニ重になった首飾りは、とてもシンプルだ。
カリーナの雑な感情を無にしてくれるような首飾りを、メアリーはそっと首元につけた。
「いつも通りのカリーナ様で、いってらっしゃいませ」
そう言ってメアリーは微笑む。
「ありがとう。頑張るわ」
◇
その夜、王城では非常に和やかな雰囲気で食事会が催されていた。
食堂へと向かうためにアレックスと落ち合った際、アレックスの目線が首飾りに向いている様な気がしたが、カリーナは気付かないふりをした。
「そなたがカリーナ嬢か。アレックスから話は聞いておるぞ。先の戦争では、我が国がそなたの国とご両親を……申し訳なかった」
バルサミアの前国王に頭を下げられ、カリーナは衝撃を受けた。
「そのような、私の様な者にもったいないです……頭をお上げ下さい……。私の方こそ、バルサミア国の王妃となる者が、敗戦国の奴隷出身でよろしいのでしょうか……? 祖国アルハンブラでは確かに侯爵令嬢ではありましたが、それも過去の話です」
「私はね、カリーナ嬢。アレックスが誰かに関心を寄せてくれたことが嬉しいのよ」
前王妃、アレクサンドラがワインを傾けながら微笑む。
「やめてください、母上」
珍しくアレックスが恥ずかしそうに俯く。
その様子を見て、ふふっと笑みを浮かべながらアレクサンドラが続ける。
「これまでどんなに美しい令嬢や、どんなに頭の良い娘をあてがっても、全く興味を示さなかったこの息子が。あなたに出会って初めて恋という感情を知ったのよ。我が国には一生後継者が生まれぬものと諦めかけていたところを……本当に感謝しています」
「そなたに出会ってからというもの、アレックスは何かが変わったのだ。人生に色がついたというのであろうかの。カリーナ嬢、アレックスをよろしく頼む」
前国王夫妻にこのような待遇で迎えられるとは、予想だにしていなかった。
それと共に、この2人の人柄を見て、なぜアレックスが太陽の様な性格なのかが、わかった様な気がした。
「はい。こちらこそ、よろしくお願い致します」
カリーナは深く頭を下げた。
「カリーナ、食事が終わったら部屋で待ってていてくれ。少し話がしたいんだ」
ふいに、アレックスに小声で囁かれた。
正直、カリーナは疲れていた。
シークベルト公爵家から王城へとやってきて、大した休憩もなくここまで過ごしてきたのだ。
だがアレックスの表情に一瞬曇りが見えた様な気がした。
「わかりました」
カリーナはそう一言だけ告げて、食事を続けたのだった。
カリーナは王城での暮らしに慣れることができるのであろうか、皆が自分を快く迎え入れてくれるのか、不安であった。
「カリーナ! よく来てくれたね、待ち侘びていたよ」
城に用意されたカリーナの自室に案内されるや否や、アレックスが顔を出す。
「アレックス様!」
今日はこの後、アレックスの家族と食事を共にする事になってある。
アレックスの家族とは、両親である前国王夫妻のことである。
アレックスより二つ年上の王女もいるが、昨年隣国へと嫁いだため今は不在だ。
「前国王様達は、私のことを認めてくださるでしょうか……。私は元侯爵令嬢とはいえ、敗戦国出身の奴隷上がりです。王妃となるにはふさわしくありません」
「大丈夫。僕が認めた女性は君が初めてだ。それだけで父も母も喜ぶと思うよ」
アレックスとは、求婚を受け入れた後から手紙のやり取りをしていた。
カリーナが慣れない王城での生活に困ることの無いように、常に心配してくれている。
「アレックス様……」
カリーナとアレックスは見つめ合う。
アレックスはカリーナの頬に手を触れ、そっと口付けを交わす。
「んっ……」
優しくふんわりと包み込むようなキスは、カリーナの心を温めてくれるような感覚に陥る。
「カリーナ……ようやく手に入れた愛しい人」
カリーナの僅かに開いた唇の隙間から、ゆっくりとアレックスの舌が侵入する。
「あっ……アレックス……様……」
カリーナの舌をそっと絡め取り、唇に吸い付く。
ちゅっちゅっ……と音を立てながら、ゆっくりゆっくり、まるでカリーナの口内を味わうかのように、アレックスは口付ける。
リンドのような激しさはないものの、アレックスの口付けにはカリーナへの思いやりを感じる。
「んっ……」
水音を立てて、2人の唇が離れる。
「ごめんね。もっとゆっくり進めたかったのだけど、カリーナがあまりに美しいから……」
そう言ってアレックスはカリーナの頭を愛おしそうに撫でる。
「でも、婚姻の儀を執り行うまでは、もちろん最後までしないと誓うよ。王家に嫁ぐ者は、純潔が求められるんだ」
純潔……。
ふいにリンドとのあれこれが脳裏に浮かび、カリーナは慌てて幻像を消し去る。
リンドとは結局最後まで進む事はなかった。
リンドにはその勇気がなかったのだろう。
故に、カリーナは処女のままである。
果たして純粋な処女と言って良いものなのかは疑問であるが……
「カリーナが純潔であるという事はわかってあるよ。だから心配しなくて大丈夫。リンドとの事もわかっているが、気にしていない」
「あ、あ、……アレックス様!?」
アレックスにリンドへの想いを知られている事はわかっていたが、まさかそれ以上の事をしていたこともお見通しであるとは予想外だった。
「そりゃあね、リンドと何年一緒にいると思ってるんだ。わかるよ、それくらい。だからこそ、カリーナと最後の一線を超えていないこともね」
アレックスにわからないことはあるのだろうか。
全てを見透かされているような気がして、恥ずかしくなる。
「申し訳ありません……」
「カリーナが謝ることではないさ。それをわかってて、それでも君が欲しくなったんだ」
アレックスはカリーナの額にそっとキスして、部屋を出て行った。
「あまりにドレスがありすぎて、どれにしようか迷ってしまいますねぇ、カリーナ様」
夕食会に向けて、メアリーがカリーナの身支度へと取り掛かる。
「そうねぇ。今日は大切な日だから、余り華美ではなく、体のラインも強調しすぎないデザインがいいわ」
「それではこれはいかがです?」
そう言ってメアリーが取り出したのは、琥珀色のドレスだ。
胸元にはレースが縁取られており、ウエストの部分は焦茶色のリボンで絞るようなデザインになっている。
上品で、カリーナの魅力をより一層引き立てるだろう。
「素敵なドレスね。それにするわ」
メアリーは手慣れた様子で、カリーナの髪を編み込んでいく。
今日の化粧は控えめだ。
いつもは真っ赤な紅をさす唇も、薄桃色の紅に変えれば雰囲気も一変する。
「首飾りはいかがしますか?」
カリーナは宝箱をあける。
母の形見のエメラルドの首飾りを取り出して、考えた。
アレックスには既にこの首飾りのことを話してあり、いつでも身につけるが良いとの許可を得ている。
アレックスとは結婚の約束をしている関係であり、アレックスの瞳の色であるエメラルドの首飾りはその場にふさわしいものになるだろう。
というより、今夜この首飾りを身につけるは必然だ。
『エメラルドは俺の瞳の色なのだ』
ふいに、かつてのリンドの言葉が蘇った。
「……いやね、私ったら。リンド様を忘れるためにお城へ行く決心をしたというのに……」
カリーナは首を振って呟くと、エメラルドの首飾りを宝箱に戻した。
「メアリー、アレックス様から頂いたパールの首飾りを出してちょうだい」
「かしこまりました」
パールがニ重になった首飾りは、とてもシンプルだ。
カリーナの雑な感情を無にしてくれるような首飾りを、メアリーはそっと首元につけた。
「いつも通りのカリーナ様で、いってらっしゃいませ」
そう言ってメアリーは微笑む。
「ありがとう。頑張るわ」
◇
その夜、王城では非常に和やかな雰囲気で食事会が催されていた。
食堂へと向かうためにアレックスと落ち合った際、アレックスの目線が首飾りに向いている様な気がしたが、カリーナは気付かないふりをした。
「そなたがカリーナ嬢か。アレックスから話は聞いておるぞ。先の戦争では、我が国がそなたの国とご両親を……申し訳なかった」
バルサミアの前国王に頭を下げられ、カリーナは衝撃を受けた。
「そのような、私の様な者にもったいないです……頭をお上げ下さい……。私の方こそ、バルサミア国の王妃となる者が、敗戦国の奴隷出身でよろしいのでしょうか……? 祖国アルハンブラでは確かに侯爵令嬢ではありましたが、それも過去の話です」
「私はね、カリーナ嬢。アレックスが誰かに関心を寄せてくれたことが嬉しいのよ」
前王妃、アレクサンドラがワインを傾けながら微笑む。
「やめてください、母上」
珍しくアレックスが恥ずかしそうに俯く。
その様子を見て、ふふっと笑みを浮かべながらアレクサンドラが続ける。
「これまでどんなに美しい令嬢や、どんなに頭の良い娘をあてがっても、全く興味を示さなかったこの息子が。あなたに出会って初めて恋という感情を知ったのよ。我が国には一生後継者が生まれぬものと諦めかけていたところを……本当に感謝しています」
「そなたに出会ってからというもの、アレックスは何かが変わったのだ。人生に色がついたというのであろうかの。カリーナ嬢、アレックスをよろしく頼む」
前国王夫妻にこのような待遇で迎えられるとは、予想だにしていなかった。
それと共に、この2人の人柄を見て、なぜアレックスが太陽の様な性格なのかが、わかった様な気がした。
「はい。こちらこそ、よろしくお願い致します」
カリーナは深く頭を下げた。
「カリーナ、食事が終わったら部屋で待ってていてくれ。少し話がしたいんだ」
ふいに、アレックスに小声で囁かれた。
正直、カリーナは疲れていた。
シークベルト公爵家から王城へとやってきて、大した休憩もなくここまで過ごしてきたのだ。
だがアレックスの表情に一瞬曇りが見えた様な気がした。
「わかりました」
カリーナはそう一言だけ告げて、食事を続けたのだった。
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