47 / 156
第2章最弱魔王はクラスメートのために頑張るそうです
第47話 サタンVSゴウカ
しおりを挟む
「いいですか、サタン。もしもまたゴウカと戦うようなことになったらこの前みたいな戦い方は止めてくださいね。はっきり言ってあれは最低でしたよ。それにゴウカにも全く効いていませんでしたし」
メルに本当のことを言われてサタンははぐうの音も出なかった。
「うぐ・・・だったら、どうしたら良かったんだよ・・・?」
「そんなの初めから戦わなければ良かったんですよ! だって、サタンがゴウカに勝てる確率なんてほぼ0に近いですからね?」
「そ、そんなにはっきり言わなくてもいいだろ!」
メルの親切なく伝えられるサタンの弱さ。
・・・そのうち泣くぞ、俺・・・!
サタンは少し悲しむ。
「ま、まぁ次に戦うようなことになった時の為に作戦を伝えて上げますよ」
サタンが悲しんだのを見たメルは元気を出すように接してきた。
「作戦・・・? そんなのあるのか?」
サタンは少し拗ねながら聞いた。
「まぁ、作戦というか勝つための僅かな希望みたいな感じですね。まず、ゴウカの弱点ですが当たり前の通り水には多少の効果があります」
ゴウカが使うのは炎。大抵の事は炎でなんとか出来る。対して水には少し後ずさっただけ弱い、ということだ。
「でも水のある場所で戦うとは限らないだろ?」
「そこは、サタンがなんとかしてください!」
僅かな希望と言いつつもサタンは全く意味ないと思った。
「・・・・・・で、今のより良い作戦が、当然、まだあるんだよな?」
サタンは全く意味のない希望に込み上げてくる怒りを抑えながら笑って聞いた。すると、メルは少し残念な胸をはって、「もちろんです!」と答えた。
「それはですね――ゴウカの後ろから攻撃することです。ゴウカは後ろからの攻撃に弱いです。ですので、何とかしてゴウカの背後に回ってとことん攻撃していってください」
ふふんと自慢気に言うメル。
「・・・結局それって結構ずるくね?」
サタンに鋭いところを突かれたメルは焦って答えた。
「ずるじゃありませんよ! 立派な作戦です! まぁ、後はサタンが頑張ってどうにかしてください――」
って、メルは言ってたけど・・・――
「無理じゃね? これ・・・」
サタンの頬を冷や汗がじわりと伝って流れ落ちた。
ゴウカは既に右手の掌から燃えさかる炎を出していた。
「かかってきていいよ」
燃えさかる炎を揺らしながらゴウカが言った。
「ちっ・・・」
水なんて最初から期待してねぇ! だったら――
サタンは両手を握りしめて力を込めた。体の中を通って僅かな魔力が両手に集まってくるのを感じる。
よし!
サタンの両手を闇色の魔力がおおっていく。
「いくぞっ! ゴウカ」
サタンはゴウカに向かって走る。
「炎よ燃やせ」
掌をサタンに向けるゴウカ。次々とサタンに襲いかかる炎。
「もうお前の炎はくらわねぇ!」
サタンは炎を回避。そのままゴウカに近づいて拳を連続で撃つ。
「オラオラオラオラ!」
撃つ度に闇色の拳が弧を描く。ゴウカは首だけでサタンの拳をかわす。
「アハハハハ、少しはやるようになったね!」
ゴウカからはまだまだ余裕が見える。
「かわしてんじゃねーよっ!」
「かわさないとさすがに痛そうだからね!」
「クソっ!」
パンチを右左って交互に出してもかわさてれるんじゃキリがない。やっぱり、ここは後ろから攻撃するしかない!
サタンはメルに言われた通りにどうにかしてゴウカの背後に回ろうとした。が、やはりそう簡単にはいかない。
「今度は僕の番だね」
「っ!」
ゴウカが空中に幾つもの炎の塊を作りサタンに向けて飛ばした。
「連続する炎の塊」
炎の塊がサタンを襲う。
「くそがぁぁぁ!」
サタンに当たり次々と炎の塊が爆発した――。
爆発した炎の塊から灰色の煙が込み上げる――
(これはどうかな・・・?)
灰色の煙が消えていく――
「ふ、さすがだね・・・」
(この前、僕の炎をくらって立ち上がっただけのことはある)
サタンは灰色の煙の中咳き込みながら立っていた。
「ゲホッゲホッ!」
あ、危ねぇ・・・! 一瞬でも反応が遅かったらやられてた・・・
サタンは両手に目を落とした。闇色の魔力が剥がれ、サタンの両手は赤く腫れていた。
・・・~っ、今ので多分魔力はほとんど使いきった・・・この通り力を入れても何も感じない・・・
サタンは手にグッと力を込めてみるが、魔力を感じず、ただ手が痛いだけだった。
やっぱ、ゴウカは強い・・・! こうなったらもうこの手しか・・・
サタンは頭に中に蛇の悪魔“アンドロ”を思い浮かべる。
「おい、ゴウカ! お前やっぱ強いな!」
「そう? 君もなかなかやるね」
「ウルセェよ・・・今のも全部叩き潰すのにどれだけかかったと思ってるんだよ・・・!」
サタンは炎の塊が当たる直前に拳で炎の塊を叩いていたのだ。
「あはははは~だよね~・・・じゃ、続けよっか」
ゴウカは再度掌から炎を燃やす。熱気がサタンにジリジリと伝わる。
「くっ・・・今まで以上の熱さだ・・・! けど――」
「炎よ燃やせ!」
炎がサタンに襲いかかる。
「ここで負けることなんか出来ねぇ!」
サタンは炎に向かって走った。
「な・・・!?」
サタンの予想にもない行動にゴウカは目を丸くする。
「変身《マキシーーム》!!」
サタンは叫んだ。そして、蛇のウロコを右腕に纏わせ、炎の中に飛び込んだ。
熱い・・・! けど――
炎の中は燃えるように熱かった。しかし、
「ぜっったい、俺が勝あぁつ!」
サタンは右腕を盾にした炎の中から飛び出した。
「嘘!?」
そして――、
「く・ら・えー!」
サタンはゴウカに飛びつきながら拳を振りかぶった。
「やっぱり、あの時とは比べものにならないくらい強くなったね・・・」
ゴウカは飛びついてくるサタンを交わした。そして、そのまま右手の掌をサタンのお腹にぴったりと密着させた。
「僕の勝ちだ! 燃えろーーーっ!!」
サタンのお腹で爆発する炎。
「やっぱ、つえぇ・・・」
炎を交わすことが出来なかったサタンは地面に倒れた――。
「はぁはぁ・・・終わった・・・僕の勝ちだ」
ゴウカはピクリとも動かないサタンを見て流れてくる汗を拭った。
「レアル様、エフノールさん終わりましたよ――」
ゴウカはレアルとエフノールに向かって歩き出す。その瞬間、
「まだだぁ!」
勢いよく立ち上がったサタン。
「な!?」
そのまま驚いているゴウカに向かってジャンプして、
「オラァァァ!」
おもいきり右手を突き出した。ゴウカの頬にサタンの重い拳がめり込んだ。
「なん、で・・・?」
倒れる前にゴウカはサタンのお腹に何かキラキラとしたものがあるのを見た。
キラキラとしたものの正体――それは蛇のウロコだった。サタンは蛇のウロコで炎の爆発から自身を守ったのだ。
「君は、一体・・・?」
ゴウカはサタンに殴られ気を失った――。
はぁはぁ・・・本当だった・・・メルに言われた通り後ろからだと効いた・・・!
サタンは膝に手をついて息を整える。そして、落ち着くとレアルとエフノールに近づいた。
「おい! こいつの居場所はここじゃない。だから、こいつを返してもらうぞ」
サタンに驚きながらオドオドと答えるレアル。
「あなたは・・・一体?」
「レアル様危険です! 下がって下さい!」
エフノールが片手でレアルを押して、もう片方の手でレイピアを構える。
「俺か? 俺は――こいつのクラスメートだよ」
サタンはレアルへと言い放った。
よし! 言うことは言ったし急いで今すぐ帰ろう! 長いは無用だ!
サタンはゴウカとモカを背負い急いで立ち去ろうとした。
「じゃーな!」
「ま、待って――」
別れを告げるサタンに手を伸ばそうとするレア――
「そうですよぉ~・・・待って下さいよ」
――突然サタンの真後ろで声が聞こえた。
「!? おまっ――ゴハァっ!」
サタンが驚き後ろを振り返った瞬間――サタンの体は勢いよく蹴り飛ばされた。飛ばされた瞬間にゴウカとモカを落としてしまったサタン。
「クソ・・・」
飛ばされながらサタンは自分を蹴ったやつの姿を見ようと顔を向けた。しかし、蹴ったやつの姿は既になく、いたのは気を失ったゴウカとモカだけだった。
「どこ行った!?」
空中を飛ばされているサタンの上から影がおおい被さった。サタンは上を見た。
サタンを蹴飛ばしたやつは空中を飛ばされているサタンの上へ一瞬で移動し、
避けられ――
サタンを地面に蹴りつけた。
ク・・・ソ・・・
そのままサタンは意識が遠のき気絶した。
「さぁ、皆さんこの人達を拘束してください」
サタンを蹴飛ばしたやつは地面に降り立つとそう言った。
メルに本当のことを言われてサタンははぐうの音も出なかった。
「うぐ・・・だったら、どうしたら良かったんだよ・・・?」
「そんなの初めから戦わなければ良かったんですよ! だって、サタンがゴウカに勝てる確率なんてほぼ0に近いですからね?」
「そ、そんなにはっきり言わなくてもいいだろ!」
メルの親切なく伝えられるサタンの弱さ。
・・・そのうち泣くぞ、俺・・・!
サタンは少し悲しむ。
「ま、まぁ次に戦うようなことになった時の為に作戦を伝えて上げますよ」
サタンが悲しんだのを見たメルは元気を出すように接してきた。
「作戦・・・? そんなのあるのか?」
サタンは少し拗ねながら聞いた。
「まぁ、作戦というか勝つための僅かな希望みたいな感じですね。まず、ゴウカの弱点ですが当たり前の通り水には多少の効果があります」
ゴウカが使うのは炎。大抵の事は炎でなんとか出来る。対して水には少し後ずさっただけ弱い、ということだ。
「でも水のある場所で戦うとは限らないだろ?」
「そこは、サタンがなんとかしてください!」
僅かな希望と言いつつもサタンは全く意味ないと思った。
「・・・・・・で、今のより良い作戦が、当然、まだあるんだよな?」
サタンは全く意味のない希望に込み上げてくる怒りを抑えながら笑って聞いた。すると、メルは少し残念な胸をはって、「もちろんです!」と答えた。
「それはですね――ゴウカの後ろから攻撃することです。ゴウカは後ろからの攻撃に弱いです。ですので、何とかしてゴウカの背後に回ってとことん攻撃していってください」
ふふんと自慢気に言うメル。
「・・・結局それって結構ずるくね?」
サタンに鋭いところを突かれたメルは焦って答えた。
「ずるじゃありませんよ! 立派な作戦です! まぁ、後はサタンが頑張ってどうにかしてください――」
って、メルは言ってたけど・・・――
「無理じゃね? これ・・・」
サタンの頬を冷や汗がじわりと伝って流れ落ちた。
ゴウカは既に右手の掌から燃えさかる炎を出していた。
「かかってきていいよ」
燃えさかる炎を揺らしながらゴウカが言った。
「ちっ・・・」
水なんて最初から期待してねぇ! だったら――
サタンは両手を握りしめて力を込めた。体の中を通って僅かな魔力が両手に集まってくるのを感じる。
よし!
サタンの両手を闇色の魔力がおおっていく。
「いくぞっ! ゴウカ」
サタンはゴウカに向かって走る。
「炎よ燃やせ」
掌をサタンに向けるゴウカ。次々とサタンに襲いかかる炎。
「もうお前の炎はくらわねぇ!」
サタンは炎を回避。そのままゴウカに近づいて拳を連続で撃つ。
「オラオラオラオラ!」
撃つ度に闇色の拳が弧を描く。ゴウカは首だけでサタンの拳をかわす。
「アハハハハ、少しはやるようになったね!」
ゴウカからはまだまだ余裕が見える。
「かわしてんじゃねーよっ!」
「かわさないとさすがに痛そうだからね!」
「クソっ!」
パンチを右左って交互に出してもかわさてれるんじゃキリがない。やっぱり、ここは後ろから攻撃するしかない!
サタンはメルに言われた通りにどうにかしてゴウカの背後に回ろうとした。が、やはりそう簡単にはいかない。
「今度は僕の番だね」
「っ!」
ゴウカが空中に幾つもの炎の塊を作りサタンに向けて飛ばした。
「連続する炎の塊」
炎の塊がサタンを襲う。
「くそがぁぁぁ!」
サタンに当たり次々と炎の塊が爆発した――。
爆発した炎の塊から灰色の煙が込み上げる――
(これはどうかな・・・?)
灰色の煙が消えていく――
「ふ、さすがだね・・・」
(この前、僕の炎をくらって立ち上がっただけのことはある)
サタンは灰色の煙の中咳き込みながら立っていた。
「ゲホッゲホッ!」
あ、危ねぇ・・・! 一瞬でも反応が遅かったらやられてた・・・
サタンは両手に目を落とした。闇色の魔力が剥がれ、サタンの両手は赤く腫れていた。
・・・~っ、今ので多分魔力はほとんど使いきった・・・この通り力を入れても何も感じない・・・
サタンは手にグッと力を込めてみるが、魔力を感じず、ただ手が痛いだけだった。
やっぱ、ゴウカは強い・・・! こうなったらもうこの手しか・・・
サタンは頭に中に蛇の悪魔“アンドロ”を思い浮かべる。
「おい、ゴウカ! お前やっぱ強いな!」
「そう? 君もなかなかやるね」
「ウルセェよ・・・今のも全部叩き潰すのにどれだけかかったと思ってるんだよ・・・!」
サタンは炎の塊が当たる直前に拳で炎の塊を叩いていたのだ。
「あはははは~だよね~・・・じゃ、続けよっか」
ゴウカは再度掌から炎を燃やす。熱気がサタンにジリジリと伝わる。
「くっ・・・今まで以上の熱さだ・・・! けど――」
「炎よ燃やせ!」
炎がサタンに襲いかかる。
「ここで負けることなんか出来ねぇ!」
サタンは炎に向かって走った。
「な・・・!?」
サタンの予想にもない行動にゴウカは目を丸くする。
「変身《マキシーーム》!!」
サタンは叫んだ。そして、蛇のウロコを右腕に纏わせ、炎の中に飛び込んだ。
熱い・・・! けど――
炎の中は燃えるように熱かった。しかし、
「ぜっったい、俺が勝あぁつ!」
サタンは右腕を盾にした炎の中から飛び出した。
「嘘!?」
そして――、
「く・ら・えー!」
サタンはゴウカに飛びつきながら拳を振りかぶった。
「やっぱり、あの時とは比べものにならないくらい強くなったね・・・」
ゴウカは飛びついてくるサタンを交わした。そして、そのまま右手の掌をサタンのお腹にぴったりと密着させた。
「僕の勝ちだ! 燃えろーーーっ!!」
サタンのお腹で爆発する炎。
「やっぱ、つえぇ・・・」
炎を交わすことが出来なかったサタンは地面に倒れた――。
「はぁはぁ・・・終わった・・・僕の勝ちだ」
ゴウカはピクリとも動かないサタンを見て流れてくる汗を拭った。
「レアル様、エフノールさん終わりましたよ――」
ゴウカはレアルとエフノールに向かって歩き出す。その瞬間、
「まだだぁ!」
勢いよく立ち上がったサタン。
「な!?」
そのまま驚いているゴウカに向かってジャンプして、
「オラァァァ!」
おもいきり右手を突き出した。ゴウカの頬にサタンの重い拳がめり込んだ。
「なん、で・・・?」
倒れる前にゴウカはサタンのお腹に何かキラキラとしたものがあるのを見た。
キラキラとしたものの正体――それは蛇のウロコだった。サタンは蛇のウロコで炎の爆発から自身を守ったのだ。
「君は、一体・・・?」
ゴウカはサタンに殴られ気を失った――。
はぁはぁ・・・本当だった・・・メルに言われた通り後ろからだと効いた・・・!
サタンは膝に手をついて息を整える。そして、落ち着くとレアルとエフノールに近づいた。
「おい! こいつの居場所はここじゃない。だから、こいつを返してもらうぞ」
サタンに驚きながらオドオドと答えるレアル。
「あなたは・・・一体?」
「レアル様危険です! 下がって下さい!」
エフノールが片手でレアルを押して、もう片方の手でレイピアを構える。
「俺か? 俺は――こいつのクラスメートだよ」
サタンはレアルへと言い放った。
よし! 言うことは言ったし急いで今すぐ帰ろう! 長いは無用だ!
サタンはゴウカとモカを背負い急いで立ち去ろうとした。
「じゃーな!」
「ま、待って――」
別れを告げるサタンに手を伸ばそうとするレア――
「そうですよぉ~・・・待って下さいよ」
――突然サタンの真後ろで声が聞こえた。
「!? おまっ――ゴハァっ!」
サタンが驚き後ろを振り返った瞬間――サタンの体は勢いよく蹴り飛ばされた。飛ばされた瞬間にゴウカとモカを落としてしまったサタン。
「クソ・・・」
飛ばされながらサタンは自分を蹴ったやつの姿を見ようと顔を向けた。しかし、蹴ったやつの姿は既になく、いたのは気を失ったゴウカとモカだけだった。
「どこ行った!?」
空中を飛ばされているサタンの上から影がおおい被さった。サタンは上を見た。
サタンを蹴飛ばしたやつは空中を飛ばされているサタンの上へ一瞬で移動し、
避けられ――
サタンを地面に蹴りつけた。
ク・・・ソ・・・
そのままサタンは意識が遠のき気絶した。
「さぁ、皆さんこの人達を拘束してください」
サタンを蹴飛ばしたやつは地面に降り立つとそう言った。
0
お気に入りに追加
43
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
崩壊寸前のどん底冒険者ギルドに加入したオレ、解散の危機だろうと仲間と共に友情努力勝利で成り上がり
イミヅカ
ファンタジー
ここは、剣と魔法の異世界グリム。
……その大陸の真ん中らへんにある、荒野広がるだけの平和なスラガン地方。
近辺の大都市に新しい冒険者ギルド本部が出来たことで、辺境の町バッファロー冒険者ギルド支部は無名のままどんどん寂れていった。
そんな所に見習い冒険者のナガレという青年が足を踏み入れる。
無名なナガレと崖っぷちのギルド。おまけに巨悪の陰謀がスラガン地方を襲う。ナガレと仲間たちを待ち受けている物とは……?
チートスキルも最強ヒロインも女神の加護も何もナシ⁉︎ ハーレムなんて夢のまた夢、無双もできない弱小冒険者たちの成長ストーリー!
努力と友情で、逆境跳ね除け成り上がれ!
(この小説では数字が漢字表記になっています。縦読みで読んでいただけると幸いです!)
【☆完結☆】転生箱庭師は引き籠り人生を送りたい
udonlevel2
ファンタジー
昔やっていたゲームに、大型アップデートで追加されたソレは、小さな箱庭の様だった。
ビーチがあって、畑があって、釣り堀があって、伐採も出来れば採掘も出来る。
ビーチには人が軽く住めるくらいの広さがあって、畑は枯れず、釣りも伐採も発掘もレベルが上がれば上がる程、レアリティの高いものが取れる仕組みだった。
時折、海から流れつくアイテムは、ハズレだったり当たりだったり、クジを引いてる気分で楽しかった。
だから――。
「リディア・マルシャン様のスキルは――箱庭師です」
異世界転生したわたくし、リディアは――そんな箱庭を目指しますわ!
============
小説家になろうにも上げています。
一気に更新させて頂きました。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
最強魔族の俺が最弱の女勇者を鍛えるワケ ~魔王軍二番手の冥王は人間界でもSランク冒険者のようです~
八神 凪
ファンタジー
――広大な世界‟ロスワール”
そこは人間の他にエルフやドワーフといった種族や魔族が住み、地上には魔物が徘徊する危険な世界で、住む者は剣や魔法といった技能を駆使して毎日を強く生きていた。
そんな中、魔族のトップである大魔王メギストスは人間達の領地を狙う武を力の象徴とした先代を倒し、長く続いた人間との争いを止めて魔族側から人間に手を出さないように決めた。
だが、六人いる大魔王の配下である【王】の一人、魔王軍のNo.2である冥王ザガムはそれを良しとせず、魔族のために領地を拡大したい彼は大魔王メギストスへ侵略を進言するもあっさり棄却される。
どうしても人間達を支配して領地を拡大したいなら自分を倒し、お前がトップになれと返されるのだった。
そして999回目の敗北を喫した時、勇者が覚醒したとの話を聞いたザガムは勇者に大魔王を倒させ、油断した勇者を自分が倒せばいいのではないか? そう考え勇者を探すべく魔族領を出奔。
――かくして、冥王ザガムは邂逅する。
ため息を吐きたくなるような弱さの女勇者、ギャンブル好きの聖女見習い、魔族よりも陰湿な魔法使い達と――
しかし勇者の力は本物であることを目にし、鍛えればあるいはとザガムは考えるようになる。
果たして彼は勇者と共に大魔王を倒すことができるだろうか……?
かくして真面目で女性が苦手な冥王と、歴代最弱勇者の冒険が始まる。
婚約破棄されたので、令嬢辞めてもふもふに生きますわ!
るてぃー
ファンタジー
魔法や魔物、精霊などが存在する世界。
そんな世界のまぁまぁの国力を持つ、ラクリア国、侯爵家,令嬢エリーゼ・アクリエッタは端から見れば身分・容姿・礼儀作法や勉学、どれを取っても申し分なく、幼い頃に決められた婚約者もいた。
けれど、エリーゼの記念すべきデビュタントを控えた16歳の誕生日の半年前、突然婚約者候補だった相手に「愛する人が出来た。だから君とは結婚出来ない。婚約は解消させてくれ」とちゃんとした謝罪もなしに一方的に言われ、婚約は解消されてしまう。
その時、プツリと何かが切れた音がした。
……は?謝罪もなしに婚約解消??!ちょっと責任感なさすぎじゃないかしら?!わたくしだって別に貴方を愛していたわけではなかったけれども!さすがに腹立たしいですわっ!自由人か!!
…それなら、わたくしだって!自由に生きますわ!
ずっと我慢してきたもふもふに囲まれて好きに生きてやろうじゃありませんか!!
こうしてエリーゼは侯爵家第三令嬢という肩書きを捨てて、もふもふに囲まれて生きていく事を決意したのである。
騙されてることに気付かず、いつの間にやら最強になってました
猫男爵
ファンタジー
未だ発現例のなかった『レア・スキル・素直』を神より賜りしリック。
レア・スキルといえば聞こえはいいが、特にこれといったスキルの恩恵もなければ、
元々騙されやすい性格が、このスキルの影響か、発現以来、輪をかけて騙されやすい性格になってしまう。
ある時は幼馴染に騙され、全財産奪われた挙句、身ぐるみはがされたり……。
ある時はオンボロの剣を聖剣と騙され高値で売りつけられたり……。
といった具合に詐欺まがいな目に幾度となく合うも、当の本人は騙されたことにさえ気づかず、
それどころか感謝の念まで抱く始末……。
そんな中、ある事件を切っ掛けに、遂にレア・スキル・素直の真価が発揮されることに……。
その能力とは、実際問題ソレが本物であるなしを問わず、リックが信じれば信じるほどに、
すなわち騙されれば騙されるほどに限りなく本物に……。
否、それどころか現物を知らずとも、とにかく凄いモノ‼ リック本人がそう思い込んでいるせいで、
完全な紛い物の使い古された錆びた剣が実在の聖剣をも遥かに凌駕する域まで到達させてしまう
究極のチート・レアスキル・素直。
こうして彼は騙され続けた結果、最強への階段を駆け上がっていくことになる。
この物語は、正直者がバカを見ない成り上がり冒険譚である。
╣淫・呪・秘・転╠亡国の暗黒魔法師編
流転小石
ファンタジー
淫 欲の化身が身近で俺を監視している。
呪 い。持っているんだよねぇ俺。
秘 密? 沢山あるけど知りたいか?
転 生するみたいだね、最後には。
これは亡国の復興と平穏な暮らしを望むが女運の悪いダークエルフが転生するまでの物語で、運命の悪戯に翻弄される主人公が沢山の秘密と共に波瀾万丈の人生を綴るお話しです。気軽に、サラッと多少ドキドキしながらサクサクと進み、炭酸水の様にお読み頂ければ幸いです。
運命に流されるまま”悪意の化身である、いにしえのドラゴン”と決戦の為に魔族の勇者率いる"仲間"に参戦する俺はダークエルフだ。決戦前の休息時間にフッと過去を振り返る。なぜ俺はここにいるのかと。記憶を過去にさかのぼり、誕生秘話から現在に至るまでの女遍歴の物語を、知らないうちに自分の母親から呪いの呪文を二つも体内に宿す主人公が語ります。一休みした後、全員で扉を開けると新たな秘密と共に転生する主人公たち。
他サイトにも投稿していますが、編集し直す予定です。
誤字脱字があれば連絡ください。m( _ _ )m
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる