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第1章最弱魔王は魔界で頑張ると決めたそうです
第12話 魔王初めての学校へ
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「あ~初めまして・・・! サタっ・・・んじゃなかった・・・え~サンタと言いましゅ・・・」
か、噛んでしまった・・・でも仕方ないじゃん!? こんなの初めてだし・・・
「どうぞよろしく・・・」
幾つかの目が一斉にサタンの事を見詰めてくる。
うっ・・・恥ずかしいな・・・どうしてこんなことになったんだろう・・・? そう・・・これは全部あいつのせいだ・・・あそこで俺の事を笑ってるあいつの――
◇
「あ~暇だな~」
サタンは頬杖をつきながら一人たそがれていた。
「な~に~が『あ~暇だな~』ですか! やることならいくらでもあるでしょう!」
メルがボーっとしているサタンの頭をスパーンと叩いた。
「イッテェ・・・何するんだよ?」
サタンが意識をとんでいないところを見ると、一応力加減はしてくれているようだ。
「あなたがここ数日何もしないでボケーっとしているからでしょう!」
黒いTシャツを着たメルが仁王立ちでサタンを怒った。
メルと仲間になってから既に数日が経っていた。その間、サタンは本当に何もしてこなかった。
本来ならばプタに言われた通り、早く人間と天使から仲間になってくれるヤツを探さないといけないのにだ。
「私は毎日外に出て戦闘してきたり自主トレしたりして経験を積んでいるのに・・・あなたは――ただただ、食べたら寝るだけのぐうたら生活しかしてないじゃないですか!」
メルは何故か悔しそうにしながらサタンを怒る。そんなメルを見てサタンは自信満々に言ってやった。
「あのな・・・メル・・・」
「何ですか・・・?」
「俺はな残念なことにな『特訓とかしても強くなれない』ってな言われたんだ!」
「・・・は・・・!?」
メルはコイツ何言ってるんだという風にサタンを見る。
「いや~そう言われた時は悲しかったな~ま、そういうことで俺の事なんか気にせずにメルは強くなってくれ! な!?」
親指をグッと立てて片目をウインクするサタン。
「はぁ・・・まるでニートですね」
「ニート・・・? って何?」
「なっ・・・! ニートも知らないんですか!?」
「うん」
「はぁ・・・いいですか? ニートというのはですね――一日中家に引きこもって何もしないで毎日をダラダラ過ごす人間・・・つまり今のあなたのような人の事ですサタン!」
「な・・・なんてこった・・・!」
サタンは驚きのあまりプルプルと体が震え出す。
(ふっ・・・さすがに少しはショックだったようですね。これで少しはましに――)
「そうか・・・俺はニートだったのか・・・」
「そうですよ。だからニートが嫌ならこれからは――」
「じゃあ、俺、今日からニートの魔王でいこう!」
「・・・・・・・・・くそ魔王・・・死ね・・・!」
「・・・って言うか、もうひとつ聞きたいんだけど」
「はぁ・・・今度は何ですか・・・?」
呆れるメルにサタンは今一番気になっている事を聞いた。
「学校って何?」
メルの体を雷に打たれたような衝撃が走った。
その場の空気が凍り沈黙の時が流れる。
「い、いやいやいやいや、嘘ですよね!? 学校ですよ!? 学校! 学ぶ校舎と書く学校ですよ!?」
「知らないな・・・話で聞いたことしかないな!」
「嘘・・・学校を知らないなんて・・・」
愕然と肩を落とすメル。
「じゃ、じゃあ、一体どういう風に聞いたんですか・・・?」
「え~と、あれはたしか――」
サタンは昔ある人から聞いた学校についての話を思い出す。
『学校は皆、楽しいだのこうだの言っているけどクソでしかないわあんな所! だって・・・あなたのいない学校なんてクソつまらないもん! せめて、あなたが一緒だったらましになってたのに』
『ゴメンな・・・俺のせいで・・・』
『ち、違うの! あなたが悪いんじゃないの! 一人も友達を作らないでボッチでいる私が悪いの!』
『でも、それは、毎日俺の所に来てくれているからじゃないのか? 本当にゴメンな・・・〰️なのに』
『いいの! あそこの連中は私に釣り合わないし楽しくないもん! だから、早く元気になって一緒に学校へ行こうね!』
『ああ――』
サタンとその人物は手を握り合う。
「そうだな・・・たしか学校はクソって言ってたな」
「く・・・そ・・・」
「まぁ、あいつが言ったことだし間違いないと思うから俺は学校なんて行かなくて良かったぁ!」
「だ・・・め・・・」
「何が?」
「そんな残念なこと絶対にダメーー!」
急に叫びだしたメルにサタンはビックリした。
「どうしたんだよいきなり!?」
「そんなの絶対にダメです! いいですか? 学校というのはですね青春の場なんですよ!」
「せ、青春・・・?」
「イエース! 青春です青春! それはまさに人生における宝物です! 友達を作って学園生活を楽しむ! イッツ・ビューティフル・スクールラーイフ!」
「ど、どうしたメル!? いつもとキャラが違い過ぎるだろ!」
キャラが崩壊しているメルにサタンはすかさずツッコミをいれる。
「おっと、すみません少しどうかしてました・・・」
コホンと咳ばらいをしたメルは改めて調子を取り戻した。
「で、でも今まで学校に行っていないなんてアズラは何をしていたのですか?」
「えっ、アズラ? アズラは――」
サタンは魔界に来てからのこれまでのアズラの行動を思い出した。
『サタンさーん、ご飯ですよ~。サタンさーん、おやつをどうぞ~。サタンさーん、そろそろお昼寝の時間ですよ~』
うん・・・別におかしなところはないよな・・・?
「アズラは俺に沢山尽くしてくれてるぞ!」
サタンはアズラがしてきた行動をメルに伝えた。
「はぁ・・・なんてあまあまなんですか・・・とにかく決めました!」
「何を・・・?」
「サタン、あなたを私の学校に入学させる事をです!」
「えっ? だ、誰って・・・?」
「だーかーら、サタン! あなた自信ですよ!」
「え! 絶対嫌だ!」
(す、凄い・・・! 私は凄い物を見つけてしまいましたよ・・・!)
アズラは腕に何かを抱き抱えてサタンのいる部屋へと走る。
「サ、サタンさん! 大変です! 凄い物を見つけま――」
サタンがいる部屋の扉を勢いよく開けたアズラの動きがピタリと止まる。
「な、何をしているんですか・・・?」
アズラが見た光景は布団の中に潜り込み駄々をこねる魔王の姿。そしてそれを無理にでも引っ張ろうとする小さな勇者の姿。
「嫌だ嫌だ嫌だ! 俺は絶対に行かないんだっ!」
「駄々をこねないで下さい! いいから行きますよ!」
「いやーーー誰か助けてーー! 襲われる~~!」
「襲いませんっ!」
(・・・これは・・・一体どういう状況なんでしょう・・・?)
「メ、メルさん・・・これは一体・・・?」
アズラは今起こっている状況を説明してもらうためメルに近づく、
「あっ、アズラいいところに! お願いだ! 俺を助けてくれっ!」
「えっ? は、はい――」
「アズラ!」
返事をしようとするアズラにメルが間髪入れずアズラを呼ぶ。
「はいっ!」
「あなたにも言っておきたいことがあります!」
「な、何でしょう・・・?」
「あなたはサタンを甘やかしすぎです!」
「・・・それの何がいけないんです・・・?」
「っ、あ、あなたがそんなんだからサタンがこんなダメダメのクソ魔王になるんですよ!? こんなんじゃ立派な大人になれませんよ!」
「別にいいじゃないですか? サタンさんは魔王として頑張っていらっしゃるんですからちょっとくらい甘やかしても。それにサタンさんだってそんなにバカじゃないですよ」
アズラはそう言うと紙とペンを取り出し何か書き始めた。
「よし、出来ました! はい、サタンさん、これ解いてみてください」
そう言うとアズラは何か書いた紙をサタンに渡した。
サタンはその紙をアズラから受け取った。
「何ですか~?」
横からメルがその紙を覗き込む。
「こ、これは・・・」
覗き込んだメルの動きが止まる。
渡された紙には1+1=? と書かれていた。
(本当はアズラが一番サタンの事を馬鹿にしてるんじゃ・・・)
メルはゆっくりとアズラの方を見た。アズラはうふふと笑っている。
「さ、さすがにこれはサタンも解けるでしょう――?」
当たり前ですよね~という感じでサタンを見たメル。
「・・・なんだこれ? 全然分からん!」
サタンの頭の上には既に大きな?マークが浮かんでいた。
「終わった・・・」
メルはサタンを見て絶望した。
「ほらぁ! 見てください! あなたが甘やかした結果サタンがこんな馬鹿に――」
「はぁ~さすがサタンさん・・・! 1+1も分からないなんて可愛いです~」
サタンの頭を撫でながら馬鹿な姿を見て喜ぶアズラ。
(はぁ・・・もう末期ですねこいつら・・・)
メルはため息をついてサタンを無理やり布団から引き出した。そしてそのままサタンをずるずると引っ張っていった。
「もう強制的に入学させます!」
「嫌だ! 俺は絶対に入学なんて――」
「お黙りなさい!」
「た、助けてくれ~アズラ~!」
アズラに助けを求めるサタンを無視してメルはそのままサタンを引っ張っていった。
「サタンさーん!」
アズラはサタンに手を伸ばしたが、悲痛の声しかサタンに届かなかった。
えっ? このままほんとに入学させられちゃうの俺!? 嫌だーーー!
――と、結局俺はあの日無理やりメルが通う学校――スタレマン学園へ入学させられた・・・長い回想すまない・・・
「じゃあ、サンタの席はあそこ――メルの隣な」
先生がサタンの席を指差した。サタンはコクっと頷き、席に向かった。隣ではサタンを無理やり入学させたメルが笑いながら座っている。
「しっかりと監視しますからね! 共に立派な大人になりましょうサタン・・・じゃなかった・・・サンタ!」
ニッコリと笑いながらひそひそとサタンに言うメル。
「はいはい・・・」
はぁ・・・・・・
サタンは席に座ると大きなため息をついた。
あ~退学したいなぁ~・・・!
か、噛んでしまった・・・でも仕方ないじゃん!? こんなの初めてだし・・・
「どうぞよろしく・・・」
幾つかの目が一斉にサタンの事を見詰めてくる。
うっ・・・恥ずかしいな・・・どうしてこんなことになったんだろう・・・? そう・・・これは全部あいつのせいだ・・・あそこで俺の事を笑ってるあいつの――
◇
「あ~暇だな~」
サタンは頬杖をつきながら一人たそがれていた。
「な~に~が『あ~暇だな~』ですか! やることならいくらでもあるでしょう!」
メルがボーっとしているサタンの頭をスパーンと叩いた。
「イッテェ・・・何するんだよ?」
サタンが意識をとんでいないところを見ると、一応力加減はしてくれているようだ。
「あなたがここ数日何もしないでボケーっとしているからでしょう!」
黒いTシャツを着たメルが仁王立ちでサタンを怒った。
メルと仲間になってから既に数日が経っていた。その間、サタンは本当に何もしてこなかった。
本来ならばプタに言われた通り、早く人間と天使から仲間になってくれるヤツを探さないといけないのにだ。
「私は毎日外に出て戦闘してきたり自主トレしたりして経験を積んでいるのに・・・あなたは――ただただ、食べたら寝るだけのぐうたら生活しかしてないじゃないですか!」
メルは何故か悔しそうにしながらサタンを怒る。そんなメルを見てサタンは自信満々に言ってやった。
「あのな・・・メル・・・」
「何ですか・・・?」
「俺はな残念なことにな『特訓とかしても強くなれない』ってな言われたんだ!」
「・・・は・・・!?」
メルはコイツ何言ってるんだという風にサタンを見る。
「いや~そう言われた時は悲しかったな~ま、そういうことで俺の事なんか気にせずにメルは強くなってくれ! な!?」
親指をグッと立てて片目をウインクするサタン。
「はぁ・・・まるでニートですね」
「ニート・・・? って何?」
「なっ・・・! ニートも知らないんですか!?」
「うん」
「はぁ・・・いいですか? ニートというのはですね――一日中家に引きこもって何もしないで毎日をダラダラ過ごす人間・・・つまり今のあなたのような人の事ですサタン!」
「な・・・なんてこった・・・!」
サタンは驚きのあまりプルプルと体が震え出す。
(ふっ・・・さすがに少しはショックだったようですね。これで少しはましに――)
「そうか・・・俺はニートだったのか・・・」
「そうですよ。だからニートが嫌ならこれからは――」
「じゃあ、俺、今日からニートの魔王でいこう!」
「・・・・・・・・・くそ魔王・・・死ね・・・!」
「・・・って言うか、もうひとつ聞きたいんだけど」
「はぁ・・・今度は何ですか・・・?」
呆れるメルにサタンは今一番気になっている事を聞いた。
「学校って何?」
メルの体を雷に打たれたような衝撃が走った。
その場の空気が凍り沈黙の時が流れる。
「い、いやいやいやいや、嘘ですよね!? 学校ですよ!? 学校! 学ぶ校舎と書く学校ですよ!?」
「知らないな・・・話で聞いたことしかないな!」
「嘘・・・学校を知らないなんて・・・」
愕然と肩を落とすメル。
「じゃ、じゃあ、一体どういう風に聞いたんですか・・・?」
「え~と、あれはたしか――」
サタンは昔ある人から聞いた学校についての話を思い出す。
『学校は皆、楽しいだのこうだの言っているけどクソでしかないわあんな所! だって・・・あなたのいない学校なんてクソつまらないもん! せめて、あなたが一緒だったらましになってたのに』
『ゴメンな・・・俺のせいで・・・』
『ち、違うの! あなたが悪いんじゃないの! 一人も友達を作らないでボッチでいる私が悪いの!』
『でも、それは、毎日俺の所に来てくれているからじゃないのか? 本当にゴメンな・・・〰️なのに』
『いいの! あそこの連中は私に釣り合わないし楽しくないもん! だから、早く元気になって一緒に学校へ行こうね!』
『ああ――』
サタンとその人物は手を握り合う。
「そうだな・・・たしか学校はクソって言ってたな」
「く・・・そ・・・」
「まぁ、あいつが言ったことだし間違いないと思うから俺は学校なんて行かなくて良かったぁ!」
「だ・・・め・・・」
「何が?」
「そんな残念なこと絶対にダメーー!」
急に叫びだしたメルにサタンはビックリした。
「どうしたんだよいきなり!?」
「そんなの絶対にダメです! いいですか? 学校というのはですね青春の場なんですよ!」
「せ、青春・・・?」
「イエース! 青春です青春! それはまさに人生における宝物です! 友達を作って学園生活を楽しむ! イッツ・ビューティフル・スクールラーイフ!」
「ど、どうしたメル!? いつもとキャラが違い過ぎるだろ!」
キャラが崩壊しているメルにサタンはすかさずツッコミをいれる。
「おっと、すみません少しどうかしてました・・・」
コホンと咳ばらいをしたメルは改めて調子を取り戻した。
「で、でも今まで学校に行っていないなんてアズラは何をしていたのですか?」
「えっ、アズラ? アズラは――」
サタンは魔界に来てからのこれまでのアズラの行動を思い出した。
『サタンさーん、ご飯ですよ~。サタンさーん、おやつをどうぞ~。サタンさーん、そろそろお昼寝の時間ですよ~』
うん・・・別におかしなところはないよな・・・?
「アズラは俺に沢山尽くしてくれてるぞ!」
サタンはアズラがしてきた行動をメルに伝えた。
「はぁ・・・なんてあまあまなんですか・・・とにかく決めました!」
「何を・・・?」
「サタン、あなたを私の学校に入学させる事をです!」
「えっ? だ、誰って・・・?」
「だーかーら、サタン! あなた自信ですよ!」
「え! 絶対嫌だ!」
(す、凄い・・・! 私は凄い物を見つけてしまいましたよ・・・!)
アズラは腕に何かを抱き抱えてサタンのいる部屋へと走る。
「サ、サタンさん! 大変です! 凄い物を見つけま――」
サタンがいる部屋の扉を勢いよく開けたアズラの動きがピタリと止まる。
「な、何をしているんですか・・・?」
アズラが見た光景は布団の中に潜り込み駄々をこねる魔王の姿。そしてそれを無理にでも引っ張ろうとする小さな勇者の姿。
「嫌だ嫌だ嫌だ! 俺は絶対に行かないんだっ!」
「駄々をこねないで下さい! いいから行きますよ!」
「いやーーー誰か助けてーー! 襲われる~~!」
「襲いませんっ!」
(・・・これは・・・一体どういう状況なんでしょう・・・?)
「メ、メルさん・・・これは一体・・・?」
アズラは今起こっている状況を説明してもらうためメルに近づく、
「あっ、アズラいいところに! お願いだ! 俺を助けてくれっ!」
「えっ? は、はい――」
「アズラ!」
返事をしようとするアズラにメルが間髪入れずアズラを呼ぶ。
「はいっ!」
「あなたにも言っておきたいことがあります!」
「な、何でしょう・・・?」
「あなたはサタンを甘やかしすぎです!」
「・・・それの何がいけないんです・・・?」
「っ、あ、あなたがそんなんだからサタンがこんなダメダメのクソ魔王になるんですよ!? こんなんじゃ立派な大人になれませんよ!」
「別にいいじゃないですか? サタンさんは魔王として頑張っていらっしゃるんですからちょっとくらい甘やかしても。それにサタンさんだってそんなにバカじゃないですよ」
アズラはそう言うと紙とペンを取り出し何か書き始めた。
「よし、出来ました! はい、サタンさん、これ解いてみてください」
そう言うとアズラは何か書いた紙をサタンに渡した。
サタンはその紙をアズラから受け取った。
「何ですか~?」
横からメルがその紙を覗き込む。
「こ、これは・・・」
覗き込んだメルの動きが止まる。
渡された紙には1+1=? と書かれていた。
(本当はアズラが一番サタンの事を馬鹿にしてるんじゃ・・・)
メルはゆっくりとアズラの方を見た。アズラはうふふと笑っている。
「さ、さすがにこれはサタンも解けるでしょう――?」
当たり前ですよね~という感じでサタンを見たメル。
「・・・なんだこれ? 全然分からん!」
サタンの頭の上には既に大きな?マークが浮かんでいた。
「終わった・・・」
メルはサタンを見て絶望した。
「ほらぁ! 見てください! あなたが甘やかした結果サタンがこんな馬鹿に――」
「はぁ~さすがサタンさん・・・! 1+1も分からないなんて可愛いです~」
サタンの頭を撫でながら馬鹿な姿を見て喜ぶアズラ。
(はぁ・・・もう末期ですねこいつら・・・)
メルはため息をついてサタンを無理やり布団から引き出した。そしてそのままサタンをずるずると引っ張っていった。
「もう強制的に入学させます!」
「嫌だ! 俺は絶対に入学なんて――」
「お黙りなさい!」
「た、助けてくれ~アズラ~!」
アズラに助けを求めるサタンを無視してメルはそのままサタンを引っ張っていった。
「サタンさーん!」
アズラはサタンに手を伸ばしたが、悲痛の声しかサタンに届かなかった。
えっ? このままほんとに入学させられちゃうの俺!? 嫌だーーー!
――と、結局俺はあの日無理やりメルが通う学校――スタレマン学園へ入学させられた・・・長い回想すまない・・・
「じゃあ、サンタの席はあそこ――メルの隣な」
先生がサタンの席を指差した。サタンはコクっと頷き、席に向かった。隣ではサタンを無理やり入学させたメルが笑いながら座っている。
「しっかりと監視しますからね! 共に立派な大人になりましょうサタン・・・じゃなかった・・・サンタ!」
ニッコリと笑いながらひそひそとサタンに言うメル。
「はいはい・・・」
はぁ・・・・・・
サタンは席に座ると大きなため息をついた。
あ~退学したいなぁ~・・・!
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