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第1章最弱魔王は魔界で頑張ると決めたそうです
第2話 魔王になった少年
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サタンは突拍子もない発言に呆然とするしかなかった。
はぁ!? 何言ってるのこの悪魔・・・俺が・・・・・・魔王!? 頭のネジぶっ飛んでんのか!?
「いきなりこんな話をされても信じられないかもしれませんが信じてください!!」
アズラはサタンの手を強く握りしめながら顔を近づけて言った。
「・・・・・・っ、近い!! 顔が近い!」
サタンはズイッと近づいてきたアズラにドキドキしながら答えた。
「えっ・・・・・・!? ワァアア!! す、すいません! 興奮しすぎちゃいました!」
アズラはサタンの手を離して慌てて後ずさった。
この悪魔・・・清楚そうに見えて意外に大胆なのか?
しばらくした後、咳払いを一つして再びアズラがサタンの手を握ってこう言った。
「・・・・・・今、魔界は大変な事になっています・・・それをあなたに救ってほしいのです! お願いしますサタンさん!」
「なっ!?」
目をうるうるとさせながら言ってくる。
こんなの可愛すぎて反則だろ・・・・・・!! けど――
「ごめん! 無理だわ」
「え・・・・・・!?」
「悪いけど俺が魔王なんてあり得ないし他の奴を選んでくれ」
「それ・・・本当に言ってますか・・・?」
「本当だ。それに、どうして名乗ってもない俺の名前を知ってるんだ? もしかしてストーカーか? だとしたら、恐ろしいんだが・・・」
サタンは答えた。というか、少し引いていた。
だって、俺の名前も俺が死んだ事も知っていていきなり魔王だなんて頭が痛い連中か本当にヤバイ奴に決まってるじゃん!
「ス、ストーカーじゃないですよっ! 私は・・・私は本当に――」
「じゃあな」
サタンはアズラを背にして歩き出した。
「ど、どこへ行くんですか?」
「どこにも。けど、ここはあの世とこの世の狭間なんだろ? だったらどうにかして天国か地獄を探しだすさ」
サタンが再び歩き出そうとした時――
「い、いいんですか!? 魔王になっていただけたらもう一度生きる事が出来るんですよっ!」
サタンの動きがピタッと止まった。
アズラはサタンの動きが止まったのを見るとニヤリと笑った。
「せっかく魔王になったら続きの人生を送れるのにそれをみすみす見逃すんですか~? もったいな~い」
アズラはサタンにもう一度生きる事が出来るという事を伝える。
それは18で死んだサタンにとっては願ってもない事だった。
「くそ・・・この悪魔めっ・・・・・・!」
「悪魔ですから」
俺が魔王になればもう一度生きる事が出来る・・・か――
(これでも断るようならもう奥の手を使うしかありませんね――)
サタンはしばらくの間考えて答えを出した。
「本当に俺が魔王になればもう一度生きる事が出来るんだな?」
「はい!」
だったら俺は――俺が果たせなかった目的の為に――
「はぁ・・・しょうがない・・・そこまで言うなら魔王ってのになってやるよ・・・! 何が出来るかなんて知らないけど――」
「ありがとうございますーーー!!!」
アズラはサタンに思いっきり抱き付いた。サタンの背中に腕を回してギュウ~っと力を入れる。
「グフッ!!」
「いや~断られたらどうしようかと思いましたよ・・・とても嬉しいです! ありがとうございますサタンさん! ・・・サタンさん?」
「し、死ぬ・・・」
サタンは体のあちこちに感じるやわらかい感触に包まれドキドキしながら死にそうになっていた。
「きゃっ!! す、すいません・・・!」
アズラは顔を赤らめながらサタンから離れていった。
「それではそろそろ魔界へ行きましょう! ワープをくぐればそこはもう魔界です」
「本当に行くんだな、魔界へ・・・」
「あの、サタンさん・・・よろしければ早くして下さいませんか・・・もうワープが消えちゃいそうですので・・・」
いつの間にか白い光の円の輝きが落ちはじめていた。
「ワープが消えたらどうなるんだ?」
「他に出口がある場所なら問題ないですけどここは出口のないあの世とこの世の狭間ですからね。下手したら2度とここから抜け出せなくなるかもです」
「そうなったら2人でここに取り残されるって事か・・・」
「私はそんな事になってはいけないのです! 一刻も早く魔界へと戻らなければいけません」
アズラはサタンの手を取り走り出した。
「だから――サタンさん! 準備は良いですか? いきますよ!」
「ああ!」
サタンはアズラと共にワープをくぐろうとした。
「・・・・・・って、やっぱり、ちょっと待ったぁあああ!」
ワープをくぐろうとした瞬間、サタンは動きを止めた。
アズラはズサーっと前のめりになり転けそうになった。
「こ、今度は一体どうしたんです?」
「いや・・・魔界についた瞬間死ぬ、なんて事ないよな・・・・・・?」
「そ、それは――」
ゴクリ・・・サタンは唾を呑み込み答えを待つ。
「ありませんよ~それより、これから魔王になるんですからいちいちそんな小さな事心配なんかしないで下さい」
「いざとなったら怖いんだよ!! だって魔界なんだろ!? 俺なんかが行ったらすぐに死にそうじゃん!」
サタンは自分がこれから向かう先が魔界だという事を改めて考えた。
魔界・・・いかにも凶暴そうな奴等がいっぱいいて、太陽の光さえも届かない深い闇・・・そんな所にこれから俺が行くんだ。怖くない訳ないじゃないか!
「あーーー! すいません! サタンさんに重要な事を伝えるのを忘れてました! このワープをくぐって魔界に着くと自動的にサタンさんに魔能力という不思議な力が与えらます!」
いきなり本当に重要な事を伝えたアズラ。
「そういうのはさ・・・」
サタンは息を吸い込んだ。
「もっと早く言ってよ!!」
サタンはアズラに叫んだ。
「すいません。つい、うっかり・・・」
「うっかりじゃねーよ・・・」
サタンは両頬をパンパンと叩いた。
「よし・・・覚悟は出来た・・・! 行くぜ、魔界へ!」
「行きましょうサタンさん! そろそろワープも本格的に消えちゃいそうでし」
ワープの光が激しく点滅し始める。
「ウォオオオオ!!」
サタンはワープに飛び込んだ。サタンに続きアズラもワープに飛び込んだ。
今度こそ俺は――
ワープの中は激しい光で眩しく、サタンは目を瞑った。
「サタンさん――サタンさん!」
「ん・・・・・・」
サタンが目を開けるとそこはよくアニメやゲームで見るような魔王の城の部屋――ではなく、ただ椅子が1つ置かれているだけの質素な部屋だった。
「こ、ここが魔界・・・」
な、なんて理想をぶち壊すような部屋なんだ・・・!
「ここはサタンさんのお城です。あの椅子にどうぞお座り下さい」
アズラが置かれている1つの椅子を指差して言った。
サタンは「ああ、うん」とだけ返事して椅子に座った。
するとアズラはニコリと笑って膝をついた。
「ようこそ魔界へ! サタンさんこれから私と共に頑張りましょうね!」
こうしてサタンは何も分からず、美少女悪魔のアズラに魔界を救ってほしいと頼まれ、魔界の地に降り立った――。
はぁ!? 何言ってるのこの悪魔・・・俺が・・・・・・魔王!? 頭のネジぶっ飛んでんのか!?
「いきなりこんな話をされても信じられないかもしれませんが信じてください!!」
アズラはサタンの手を強く握りしめながら顔を近づけて言った。
「・・・・・・っ、近い!! 顔が近い!」
サタンはズイッと近づいてきたアズラにドキドキしながら答えた。
「えっ・・・・・・!? ワァアア!! す、すいません! 興奮しすぎちゃいました!」
アズラはサタンの手を離して慌てて後ずさった。
この悪魔・・・清楚そうに見えて意外に大胆なのか?
しばらくした後、咳払いを一つして再びアズラがサタンの手を握ってこう言った。
「・・・・・・今、魔界は大変な事になっています・・・それをあなたに救ってほしいのです! お願いしますサタンさん!」
「なっ!?」
目をうるうるとさせながら言ってくる。
こんなの可愛すぎて反則だろ・・・・・・!! けど――
「ごめん! 無理だわ」
「え・・・・・・!?」
「悪いけど俺が魔王なんてあり得ないし他の奴を選んでくれ」
「それ・・・本当に言ってますか・・・?」
「本当だ。それに、どうして名乗ってもない俺の名前を知ってるんだ? もしかしてストーカーか? だとしたら、恐ろしいんだが・・・」
サタンは答えた。というか、少し引いていた。
だって、俺の名前も俺が死んだ事も知っていていきなり魔王だなんて頭が痛い連中か本当にヤバイ奴に決まってるじゃん!
「ス、ストーカーじゃないですよっ! 私は・・・私は本当に――」
「じゃあな」
サタンはアズラを背にして歩き出した。
「ど、どこへ行くんですか?」
「どこにも。けど、ここはあの世とこの世の狭間なんだろ? だったらどうにかして天国か地獄を探しだすさ」
サタンが再び歩き出そうとした時――
「い、いいんですか!? 魔王になっていただけたらもう一度生きる事が出来るんですよっ!」
サタンの動きがピタッと止まった。
アズラはサタンの動きが止まったのを見るとニヤリと笑った。
「せっかく魔王になったら続きの人生を送れるのにそれをみすみす見逃すんですか~? もったいな~い」
アズラはサタンにもう一度生きる事が出来るという事を伝える。
それは18で死んだサタンにとっては願ってもない事だった。
「くそ・・・この悪魔めっ・・・・・・!」
「悪魔ですから」
俺が魔王になればもう一度生きる事が出来る・・・か――
(これでも断るようならもう奥の手を使うしかありませんね――)
サタンはしばらくの間考えて答えを出した。
「本当に俺が魔王になればもう一度生きる事が出来るんだな?」
「はい!」
だったら俺は――俺が果たせなかった目的の為に――
「はぁ・・・しょうがない・・・そこまで言うなら魔王ってのになってやるよ・・・! 何が出来るかなんて知らないけど――」
「ありがとうございますーーー!!!」
アズラはサタンに思いっきり抱き付いた。サタンの背中に腕を回してギュウ~っと力を入れる。
「グフッ!!」
「いや~断られたらどうしようかと思いましたよ・・・とても嬉しいです! ありがとうございますサタンさん! ・・・サタンさん?」
「し、死ぬ・・・」
サタンは体のあちこちに感じるやわらかい感触に包まれドキドキしながら死にそうになっていた。
「きゃっ!! す、すいません・・・!」
アズラは顔を赤らめながらサタンから離れていった。
「それではそろそろ魔界へ行きましょう! ワープをくぐればそこはもう魔界です」
「本当に行くんだな、魔界へ・・・」
「あの、サタンさん・・・よろしければ早くして下さいませんか・・・もうワープが消えちゃいそうですので・・・」
いつの間にか白い光の円の輝きが落ちはじめていた。
「ワープが消えたらどうなるんだ?」
「他に出口がある場所なら問題ないですけどここは出口のないあの世とこの世の狭間ですからね。下手したら2度とここから抜け出せなくなるかもです」
「そうなったら2人でここに取り残されるって事か・・・」
「私はそんな事になってはいけないのです! 一刻も早く魔界へと戻らなければいけません」
アズラはサタンの手を取り走り出した。
「だから――サタンさん! 準備は良いですか? いきますよ!」
「ああ!」
サタンはアズラと共にワープをくぐろうとした。
「・・・・・・って、やっぱり、ちょっと待ったぁあああ!」
ワープをくぐろうとした瞬間、サタンは動きを止めた。
アズラはズサーっと前のめりになり転けそうになった。
「こ、今度は一体どうしたんです?」
「いや・・・魔界についた瞬間死ぬ、なんて事ないよな・・・・・・?」
「そ、それは――」
ゴクリ・・・サタンは唾を呑み込み答えを待つ。
「ありませんよ~それより、これから魔王になるんですからいちいちそんな小さな事心配なんかしないで下さい」
「いざとなったら怖いんだよ!! だって魔界なんだろ!? 俺なんかが行ったらすぐに死にそうじゃん!」
サタンは自分がこれから向かう先が魔界だという事を改めて考えた。
魔界・・・いかにも凶暴そうな奴等がいっぱいいて、太陽の光さえも届かない深い闇・・・そんな所にこれから俺が行くんだ。怖くない訳ないじゃないか!
「あーーー! すいません! サタンさんに重要な事を伝えるのを忘れてました! このワープをくぐって魔界に着くと自動的にサタンさんに魔能力という不思議な力が与えらます!」
いきなり本当に重要な事を伝えたアズラ。
「そういうのはさ・・・」
サタンは息を吸い込んだ。
「もっと早く言ってよ!!」
サタンはアズラに叫んだ。
「すいません。つい、うっかり・・・」
「うっかりじゃねーよ・・・」
サタンは両頬をパンパンと叩いた。
「よし・・・覚悟は出来た・・・! 行くぜ、魔界へ!」
「行きましょうサタンさん! そろそろワープも本格的に消えちゃいそうでし」
ワープの光が激しく点滅し始める。
「ウォオオオオ!!」
サタンはワープに飛び込んだ。サタンに続きアズラもワープに飛び込んだ。
今度こそ俺は――
ワープの中は激しい光で眩しく、サタンは目を瞑った。
「サタンさん――サタンさん!」
「ん・・・・・・」
サタンが目を開けるとそこはよくアニメやゲームで見るような魔王の城の部屋――ではなく、ただ椅子が1つ置かれているだけの質素な部屋だった。
「こ、ここが魔界・・・」
な、なんて理想をぶち壊すような部屋なんだ・・・!
「ここはサタンさんのお城です。あの椅子にどうぞお座り下さい」
アズラが置かれている1つの椅子を指差して言った。
サタンは「ああ、うん」とだけ返事して椅子に座った。
するとアズラはニコリと笑って膝をついた。
「ようこそ魔界へ! サタンさんこれから私と共に頑張りましょうね!」
こうしてサタンは何も分からず、美少女悪魔のアズラに魔界を救ってほしいと頼まれ、魔界の地に降り立った――。
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