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第4章最弱魔王は勇者のために頑張るそうです
第109話 勇者の父
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「ユウキ・エメ……メルの父親!?」
サタンは自分に向かってそう名告る霊体に驚愕した。メルの父親――エメについてはラエルから話を聞いていたこともあり知っている。もう既に死んでいてこの世にはいないのだということを。
そう、だからエメが霊体でいること事態は何も可笑しなことなどではないのだ。
問題は――どうしてここにいるのか……それだけの話である。
……というより――
「どうして、俺の名前を……?」
気になるのはそこだ。記憶を辿らなくても分かる。自分とエメは生涯一度も顔を合わせたことがないと。なのに、どうして知っているのか……?
「驚かせちゃったかな……? そうですね。先ずは僕の話を聞いてください」
エメは話し始めた。
自分はリヴァイアサン討伐戦で命を落とした後メルの守護霊となってずっとメルの側にいたのだと。だから、サタンの名前も知っているのだと。因みに、その事はもちろんメルもラエルも知らないらしい。
「僕は僕のせいでラエルさんとメルが離ればなれになってからもずっとメルの側にいました。だから、メルが辛い時も悲しい時も知っています」
しかし、その時も側にいるだけで何もメルにしてやれることはなかったのだと。
「ですが、あの子は君と出会ってから幸せな日々を取り戻せたんだと思います」
正直、堂々と言われてくすぐったい心境のサタン。
「俺の名前を知っている理由は分かりました。ですが、まだ納得出来ないことが……どうしてここに現れることが出来たんですか? 情けない話ですけど、俺は娘さんに殺されてここにいるんです」
メルの守護霊であるエメがここに現れ会話していることはやはり可笑しい光景である。
「言ったでしょう? 君に頼みがあるんです。それを伝えるため守護霊をやめて無理やりここへ来たんです!」
「守護霊をやめて……?」
言っている意味が理解できない……守護霊ってやめたり出来るものなのか――?
「はい、だから僕はもう守護霊に戻ることは出来ません。メルの側にいられません」
「そんな……」
エメは守護霊の状態から光の粒子となり遺体になったサタンの体の穴という穴から入ってきたのだ。メルの側にいるということを捨ててまで。
「それでも、いいんです。今のメルを助けてあげることが出来るなら」
今の状態にまるで満足しているように笑って言うエメ。その笑顔に父親という記憶があまりないサタンは妙な感情を覚える。
「……メルを助けるって、今のメルはどうしたんですか!? なにも言わないし、なにも答えてくれない……」
「メルは今ガドレアルの洗脳を受けて魔王を殺すことしか考えてません」
「ガドレアルの洗脳……?」
コクン、と首を縦に振って答えるエメ。そこからメルが何故サタンを殺したかは分かった。
だが――
「どうして、ガドレアルは俺を――」
「ガドレアルは今日天界を襲撃し世界を手に入れるつもりです。そのためにはメルの力が必要で魔王の存在が邪魔になると考えました。だから、メルに君を殺すよう嘘を言い仕向けたんです」
「嘘……? 嘘って言うのは――」
「リヴァイアサン討伐戦のこと……そして、僕の死のことです――」
◇
リヴァイアサン討伐戦の日。必ず帰ってくるよと約束をしてメルとラエルの二人と別れたエメ。二人の姿が見えなくなると一気に勇者としての顔つきに変わる。
敗けられない……死ねない戦いに向けての集中の現れである。
人間界の王城ドアベルガルへ着いたエメ。そこには既に今日この日のために集まったとされる図体がいい屈強の男達がいた。さらに、王城からの沢山の傭兵騎士。ざっと百人を超える数。これだけの強者がいれば敗けるはずがない。
「諸君。今日はよく集まってくれた」
しばらくしてガドレアルの宣戦ともとれる挨拶が始まった。それまで騒々しかったその場も一声に静まりかえる。
「もう既に知っていると思うが今この近くの海ではリヴァイアサンが出没している。リヴァイアサンはこれまでに沢山の命を奪ってきた……このままにしておくといつこの場所も住む人も襲われるか分からない」
リヴァイアサンに大切なモノを奪われたのだろうか――?
ガドレアルの話を聞きながら悔しそうにする者達の姿が目立つ。
「だからこそ、今日リヴァイアサンを討伐し終わらせようではないか! 俺達が守るんだ!」
流石は人間界の王と言ったところである。指揮者としての実力も鼓舞する仕方も上手い。
ウォォォォォォォオオォォ――!
リヴァイアサン討伐のために集まった者達は鼓舞され高揚した。エメはその光景に自然と自らの士気も上がっていくのを感じた。
そして、一同は一斉にリヴァイアサン討伐へ向けて移動を始めた。
リヴァイアサン討伐へ向けての移動方法はは馬車であった。一台十人乗りの荷台を二頭の馬が走りながら引いていく。ガドレアルを中心に前後ろで守るような形で移動していく。
リヴァイアサンが出没したという王城付近の海まではそれほど遠くない。だが、徒歩で向かい、疲れが戦いで生じたとなると支障をきたすかもしれないというガドレアルの才略であった。
移動中エメはケータイを取り出し手際よく文字のボタンを押していた。これは保険のための行為。こうならないように最善を尽くすことは当たり前のことだ。だが、もしもの時のために気持ちを記しておく。
「お~兄《あん》ちゃん、ケータイなんていじって覚悟が足りねぇな~」
エメに声をかけてきたのは左目に傷を入れた髭面をした見た目は極悪人そのものの男。その見た目に勇者であるエメの方が少し臆してしまう。
「いえ、娘の顔を見て癒されようと思いましてね」
そう言ってエメはメルの無邪気に笑っている姿が写っている写真を見せた。
「こりゃあ確かに癒されるな!」
「ええ、そうなんですよ! 可愛くて仕方がないんですよ!」
メルの可愛さに素直に感心してくれた極悪人に熱く応えるエメ。最初に抱いた怖いという感情はすっかり消えていた。
「このお嬢ちゃんのためにも絶対生きて帰らないとな! ……にしても、兄ちゃんヒョロヒョロで弱そうだな~」
「アハハハハ……」
細い腕で困ったように頭をかきながら苦笑いを浮かべる。
「ま、危なくなったら俺が助けてやっからよ。一緒に生きて帰ろうぜ!」
「はい。お互い生きましょう!」
そして、一同はリヴァイアサンが出没した海に辿り着いた。馬車を降り、砂浜に並び立つ。
海は荒れ果てており、砂浜には小さな生物の死体が所々に散らばっている。その光景だけで強者が何で弱者が何かを物語っていた。
しかし、肝心のリヴァイアサンの姿がどこにも見当たらない。海は静かにただ波音がするだけだった。
「変だな……静か過ぎる」
エメと同乗していた極悪人の顔つきの男がふっと漏らす。その呟きにエメも同じことを思っていた。
(あれだけ人や生物、物を襲ったと言われているほど凶暴なリヴァイアサン……これだけの人が集まったのに姿を現さないとは事態は僕が思っていたほど深刻じゃないのでは……?)
そして、その考えは討伐に集まったほとんどの者も不振に思っていることだった。次第に騒然とする中、一人の男が前に出た。ガドレアルだ。
王が戦の最前に立つことは余りないこの人間界でそれは異様とも言えることだった。その異様さに場は静まり返る――。
「どうした、リヴァイアサンよ。姿を現しもしないのか? 貴様を討ち滅ぼしてみせようぞ!」
ガドレアルは海に向かって叫ぶ。しかし、王の言葉にも反応しない気ままなリヴァイアサン。傭兵騎士は歪な行動をするガドレアルに慌ただしく退いて下さいと頼みにいく。
ガドレアルが退き、下がっていくのを静かに見守りながらその場にいた全員がリヴァイアサンはいないと思った時だった。
空が濁り始め、薄暗くなっていく。雷鳴が轟き、海は大荒れに変わっていく。
騒然とする中、大渦が起こっている波の間からゆっくりと太くて長いとぐろを巻く体が伸びてきた。
青と紫、水色の三色が混じりあった濁った体色。大きな口を大きく開き、何本もの尖った歯を除かせながら巨大な目がギョロリと沢山の獲物を睨んだ。
そして、一度目を閉じると大きな砲口を上げた。ビリビリと空気の振動を伝ってくる音に悲鳴を上げながら耳を塞ぐ。
「あれが伝説の聖獣……リヴァイアサン――!」
エメ……いや、エメだけじゃないその場にいた全員が息を呑みながらただただ高くから見下ろしてくる伝説の聖獣を臆しながら見上げるしかなかった。
サタンは自分に向かってそう名告る霊体に驚愕した。メルの父親――エメについてはラエルから話を聞いていたこともあり知っている。もう既に死んでいてこの世にはいないのだということを。
そう、だからエメが霊体でいること事態は何も可笑しなことなどではないのだ。
問題は――どうしてここにいるのか……それだけの話である。
……というより――
「どうして、俺の名前を……?」
気になるのはそこだ。記憶を辿らなくても分かる。自分とエメは生涯一度も顔を合わせたことがないと。なのに、どうして知っているのか……?
「驚かせちゃったかな……? そうですね。先ずは僕の話を聞いてください」
エメは話し始めた。
自分はリヴァイアサン討伐戦で命を落とした後メルの守護霊となってずっとメルの側にいたのだと。だから、サタンの名前も知っているのだと。因みに、その事はもちろんメルもラエルも知らないらしい。
「僕は僕のせいでラエルさんとメルが離ればなれになってからもずっとメルの側にいました。だから、メルが辛い時も悲しい時も知っています」
しかし、その時も側にいるだけで何もメルにしてやれることはなかったのだと。
「ですが、あの子は君と出会ってから幸せな日々を取り戻せたんだと思います」
正直、堂々と言われてくすぐったい心境のサタン。
「俺の名前を知っている理由は分かりました。ですが、まだ納得出来ないことが……どうしてここに現れることが出来たんですか? 情けない話ですけど、俺は娘さんに殺されてここにいるんです」
メルの守護霊であるエメがここに現れ会話していることはやはり可笑しい光景である。
「言ったでしょう? 君に頼みがあるんです。それを伝えるため守護霊をやめて無理やりここへ来たんです!」
「守護霊をやめて……?」
言っている意味が理解できない……守護霊ってやめたり出来るものなのか――?
「はい、だから僕はもう守護霊に戻ることは出来ません。メルの側にいられません」
「そんな……」
エメは守護霊の状態から光の粒子となり遺体になったサタンの体の穴という穴から入ってきたのだ。メルの側にいるということを捨ててまで。
「それでも、いいんです。今のメルを助けてあげることが出来るなら」
今の状態にまるで満足しているように笑って言うエメ。その笑顔に父親という記憶があまりないサタンは妙な感情を覚える。
「……メルを助けるって、今のメルはどうしたんですか!? なにも言わないし、なにも答えてくれない……」
「メルは今ガドレアルの洗脳を受けて魔王を殺すことしか考えてません」
「ガドレアルの洗脳……?」
コクン、と首を縦に振って答えるエメ。そこからメルが何故サタンを殺したかは分かった。
だが――
「どうして、ガドレアルは俺を――」
「ガドレアルは今日天界を襲撃し世界を手に入れるつもりです。そのためにはメルの力が必要で魔王の存在が邪魔になると考えました。だから、メルに君を殺すよう嘘を言い仕向けたんです」
「嘘……? 嘘って言うのは――」
「リヴァイアサン討伐戦のこと……そして、僕の死のことです――」
◇
リヴァイアサン討伐戦の日。必ず帰ってくるよと約束をしてメルとラエルの二人と別れたエメ。二人の姿が見えなくなると一気に勇者としての顔つきに変わる。
敗けられない……死ねない戦いに向けての集中の現れである。
人間界の王城ドアベルガルへ着いたエメ。そこには既に今日この日のために集まったとされる図体がいい屈強の男達がいた。さらに、王城からの沢山の傭兵騎士。ざっと百人を超える数。これだけの強者がいれば敗けるはずがない。
「諸君。今日はよく集まってくれた」
しばらくしてガドレアルの宣戦ともとれる挨拶が始まった。それまで騒々しかったその場も一声に静まりかえる。
「もう既に知っていると思うが今この近くの海ではリヴァイアサンが出没している。リヴァイアサンはこれまでに沢山の命を奪ってきた……このままにしておくといつこの場所も住む人も襲われるか分からない」
リヴァイアサンに大切なモノを奪われたのだろうか――?
ガドレアルの話を聞きながら悔しそうにする者達の姿が目立つ。
「だからこそ、今日リヴァイアサンを討伐し終わらせようではないか! 俺達が守るんだ!」
流石は人間界の王と言ったところである。指揮者としての実力も鼓舞する仕方も上手い。
ウォォォォォォォオオォォ――!
リヴァイアサン討伐のために集まった者達は鼓舞され高揚した。エメはその光景に自然と自らの士気も上がっていくのを感じた。
そして、一同は一斉にリヴァイアサン討伐へ向けて移動を始めた。
リヴァイアサン討伐へ向けての移動方法はは馬車であった。一台十人乗りの荷台を二頭の馬が走りながら引いていく。ガドレアルを中心に前後ろで守るような形で移動していく。
リヴァイアサンが出没したという王城付近の海まではそれほど遠くない。だが、徒歩で向かい、疲れが戦いで生じたとなると支障をきたすかもしれないというガドレアルの才略であった。
移動中エメはケータイを取り出し手際よく文字のボタンを押していた。これは保険のための行為。こうならないように最善を尽くすことは当たり前のことだ。だが、もしもの時のために気持ちを記しておく。
「お~兄《あん》ちゃん、ケータイなんていじって覚悟が足りねぇな~」
エメに声をかけてきたのは左目に傷を入れた髭面をした見た目は極悪人そのものの男。その見た目に勇者であるエメの方が少し臆してしまう。
「いえ、娘の顔を見て癒されようと思いましてね」
そう言ってエメはメルの無邪気に笑っている姿が写っている写真を見せた。
「こりゃあ確かに癒されるな!」
「ええ、そうなんですよ! 可愛くて仕方がないんですよ!」
メルの可愛さに素直に感心してくれた極悪人に熱く応えるエメ。最初に抱いた怖いという感情はすっかり消えていた。
「このお嬢ちゃんのためにも絶対生きて帰らないとな! ……にしても、兄ちゃんヒョロヒョロで弱そうだな~」
「アハハハハ……」
細い腕で困ったように頭をかきながら苦笑いを浮かべる。
「ま、危なくなったら俺が助けてやっからよ。一緒に生きて帰ろうぜ!」
「はい。お互い生きましょう!」
そして、一同はリヴァイアサンが出没した海に辿り着いた。馬車を降り、砂浜に並び立つ。
海は荒れ果てており、砂浜には小さな生物の死体が所々に散らばっている。その光景だけで強者が何で弱者が何かを物語っていた。
しかし、肝心のリヴァイアサンの姿がどこにも見当たらない。海は静かにただ波音がするだけだった。
「変だな……静か過ぎる」
エメと同乗していた極悪人の顔つきの男がふっと漏らす。その呟きにエメも同じことを思っていた。
(あれだけ人や生物、物を襲ったと言われているほど凶暴なリヴァイアサン……これだけの人が集まったのに姿を現さないとは事態は僕が思っていたほど深刻じゃないのでは……?)
そして、その考えは討伐に集まったほとんどの者も不振に思っていることだった。次第に騒然とする中、一人の男が前に出た。ガドレアルだ。
王が戦の最前に立つことは余りないこの人間界でそれは異様とも言えることだった。その異様さに場は静まり返る――。
「どうした、リヴァイアサンよ。姿を現しもしないのか? 貴様を討ち滅ぼしてみせようぞ!」
ガドレアルは海に向かって叫ぶ。しかし、王の言葉にも反応しない気ままなリヴァイアサン。傭兵騎士は歪な行動をするガドレアルに慌ただしく退いて下さいと頼みにいく。
ガドレアルが退き、下がっていくのを静かに見守りながらその場にいた全員がリヴァイアサンはいないと思った時だった。
空が濁り始め、薄暗くなっていく。雷鳴が轟き、海は大荒れに変わっていく。
騒然とする中、大渦が起こっている波の間からゆっくりと太くて長いとぐろを巻く体が伸びてきた。
青と紫、水色の三色が混じりあった濁った体色。大きな口を大きく開き、何本もの尖った歯を除かせながら巨大な目がギョロリと沢山の獲物を睨んだ。
そして、一度目を閉じると大きな砲口を上げた。ビリビリと空気の振動を伝ってくる音に悲鳴を上げながら耳を塞ぐ。
「あれが伝説の聖獣……リヴァイアサン――!」
エメ……いや、エメだけじゃないその場にいた全員が息を呑みながらただただ高くから見下ろしてくる伝説の聖獣を臆しながら見上げるしかなかった。
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