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第4章最弱魔王は勇者のために頑張るそうです
第95話 責任
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新たな魔王誕生の日――そう人間界で呼ばれているのは……そう、修学旅行の最終日である。
魔界の魔王城――そのすぐそばで、どことなく元気がない黒髪にジャージ姿の少年――今の魔界の王……魔王のサタンである。
「サタンさん……」
そんな魔王の姿を後ろから見つめる背中まで伸ばした赤髪の可愛い少女……悪魔のアズラである。
アズラもまた、サタン同様に元気がなかった。
サタンは地面に座りながら、一つ大きなため息を吐く。修学旅行からは既に三日の時間が経っている。しかし、どうしても修学旅行での出来事を忘れることが出来ない――
ペントという一人の少年がペレンという少女と友達を救う……というのに手を貸した。しかし、友達は救いに向かった先――修学旅行で訪れていたダディ研究所で既に死んでしまっていた。
そして、ペントは残ったペレンを助けるために戦い、助け出す事には成功した。しかし、助け出した矢先、崩壊するダディ研究所。さらに、襲いくる邪鬼からペントを脱出させるために一人残り戦い、亡くなった。
脱出に成功するも、落ち込むペント。さらに、そこへ、悪魔のベルゼブブが襲いかかり、ペントはアズラを助けに入りベルゼブブに体の左部分を喰われてしまい、亡くなってしまった――
目の前で生き返らない本当の死を目の当たりにしてしまったサタン。既に何度も体感している死。しかし、何度も生き返っているサタン。だが、自分ではなく、他人は死んでしまうと生き返らないのだと、当たり前のことを実感し、今一度死の恐怖を感じた。
「俺のせいだ……俺がベルゼブブにちゃんととどめをさしていればペントだけは――」
サタンはダディ研究所でベルゼブブを倒した時、とどめをささなかった。その結果、ペントの命を奪うことになってしまった。悔やんでも悔やみきれない。自分を責めてもどうにもならない。
「サタンさんのせいではありません!」
「アズラ……」
「サタンさんが自分を責めるのなら私だって自分を責めます。私がベルゼブブを避けるかブッ飛ばすだけの力があればペントさんが私を助けるために身を呈することはありませんでした……」
ペントが亡くなったのは誰のせいでもない。仕方なかった……そう一言で言い表すのはいたしかたないが、誰にもどうすることも出来なかったのだ。
「けど、俺が……」
「もう! いつまでも弱気でいないで下さい! 私はそんなサタンさんを見たくありません! ……それに、やることはやったじゃないですか……」
アズラは魔王城から離れた場所――人間界の領域に目をやる。サタンもつられて同じ場所を見る。その地中にはペントとペレン――二人の遺体が埋められている。
三日前、せめてこれからはずっと一緒にいられるように、と魔界まで二人の遺体を持ち帰ったサタンとアズラ。ダディ研究所があったジディ島《とう》には、これから沢山の人間が事情を調べるために訪れ、二人の眠りの邪魔をするだろうと思い魔界まで持ち帰ったのだ。
そして、魔界から少しした場所の人間界の領域とされている地面に大きな穴を掘り、二人を埋めたのだ。
「そう、だな……俺達に出来ることは全部やったよな……後は、ペントとペレンがずっと一緒にいられるよう祈るだけだよな」
「はい……だから、サタンさんももう元気を出して下さい!」
「ああ。ゴメンな、アズラ。心配かけて……」
「いいえ、サタンさんの気持ちはよく分かりますから。ですが、いつまでもくよくよしていては亡くなったお二人に申し訳ありません。せっかく、助けて頂いたんです、せめて魔界を救うまでは元気でいないと……です!」
サタンとアズラの間を冷たい風が吹き抜ける。いつの間にか体が冷えていた二人は身震いする。
「そろそろ中に入るか」
「はい。あったかい飲み物でも用意しますね」
二人は体を震わせながら魔王城へと歩く。少しの距離を足早に歩く。そして、サタンはフッと言葉を漏らす。
「メルとラエルさんは今頃どうしてるんだろうな……――」
『ラエルさん、今すぐ荷物をまとめてリエノア村に向かって下さい』
『――え?』
三日前、サタンからそう言われた銀髪の大人の女性――三流勇者の母であるラエルは耳を疑った。いきなり追放――っ!? そんな事あるはずないと思っていても、修学旅行から一足先に帰ってき、どこか悲しげで悔しげな表情のサタンと様子を見に行くだけと言ってずっと帰って来なかったアズラを見て思ってしまう。
『ど、どうしていきなりそんな……め、メルがなにかしたの!? だったら、私が謝るわ』
『ち、違います!』
頭を下げようとするラエルにサタンは急いで首を横に振った。
『だ、だったら、どうして? いきなりリエノア村に行けだなんて……』
泣きそうになりながら声を震わせるラエル。その姿にサタンは胸を痛めながら口を開いた。
『それは――』
サタンは理由を説明する。魔王であるという事を自らバラしたこと。そして、そのことにより沢山の人間がここへ攻めてくるであろうから危険だということを。
『な、なるほど……』
理由を説明するとラエルは納得出来る部分と出来ない部分がありながら頷く。
『確かに、あの王だものね。何をしてくるか分かったものじゃないね……』
『はい……メルにも伝えてあります。帰ったらリエノア村に向かえ、と――』
『分かったわ。そういうことならリエノア村に向かうわ』
納得したのか、ラエルは頷き答えた。そして、アズラに向かって口を開く。
『アズラちゃんはどうするの? リエノア村に行くの?』
『いえ、私はここに残ります。サタンさんを一人にはしたくありませんので』
『そう……じゃあ、二人とも気をつけてね!』
――そう言ってラエルは自分と娘のメルの荷物をまとめてリエノア村へと向かった。リエノア村へはアズラのワープで一瞬で迎えたことだろう。
メルの姿もあれから一度も見ていないことだ。リエノア村で生活をしているのだろう。
「二人を危険にさらす訳にはいきませんからね……」
「ああ……」
アズラが呟くのにサタンも呟くように答えた。そう、二人を危険にさらす訳にはいかないのだ。これは、魔界と人間界の問題になる。なのに、人間の二人が魔界にいては間違いなく危ない目に遭うだろう。そんなこと絶対に出来ない。
まぁ、俺はアズラにもリエノア村に行ってほしかったんだけどな……でも、何回そう言っても首を横に振るんだ。この頑固悪魔は――
と、魔王城の扉を開け中へ入ろうとしていると――
「ハァハァ……っ、さ、サタン……アズラ……!」
後ろから噂をしていた当人の声が聞こえた。後ろを振り向くサタンとアズラ。そこには――母親から譲られた白銀の長髪に小柄な三流勇者のメルがいた。
「メル!?」
「メルさん!?」
メルは激しく呼吸をして、汗をかいている。どうやら相当急いで来たのだということが分かった。
「なんで、ここに来たんだ!? 来るなと言っただろ!」
サタンとアズラはメルに駆け寄り言った。するとメルは呼吸を整えるため大きく息をする。そして、落ち着いた様子になるとサタンとアズラを見渡し、深刻そうに口を開いた。
「――三日後、ここに大勢の人間が攻めて来ます!」
「……っ!?」
魔界の魔王城――そのすぐそばで、どことなく元気がない黒髪にジャージ姿の少年――今の魔界の王……魔王のサタンである。
「サタンさん……」
そんな魔王の姿を後ろから見つめる背中まで伸ばした赤髪の可愛い少女……悪魔のアズラである。
アズラもまた、サタン同様に元気がなかった。
サタンは地面に座りながら、一つ大きなため息を吐く。修学旅行からは既に三日の時間が経っている。しかし、どうしても修学旅行での出来事を忘れることが出来ない――
ペントという一人の少年がペレンという少女と友達を救う……というのに手を貸した。しかし、友達は救いに向かった先――修学旅行で訪れていたダディ研究所で既に死んでしまっていた。
そして、ペントは残ったペレンを助けるために戦い、助け出す事には成功した。しかし、助け出した矢先、崩壊するダディ研究所。さらに、襲いくる邪鬼からペントを脱出させるために一人残り戦い、亡くなった。
脱出に成功するも、落ち込むペント。さらに、そこへ、悪魔のベルゼブブが襲いかかり、ペントはアズラを助けに入りベルゼブブに体の左部分を喰われてしまい、亡くなってしまった――
目の前で生き返らない本当の死を目の当たりにしてしまったサタン。既に何度も体感している死。しかし、何度も生き返っているサタン。だが、自分ではなく、他人は死んでしまうと生き返らないのだと、当たり前のことを実感し、今一度死の恐怖を感じた。
「俺のせいだ……俺がベルゼブブにちゃんととどめをさしていればペントだけは――」
サタンはダディ研究所でベルゼブブを倒した時、とどめをささなかった。その結果、ペントの命を奪うことになってしまった。悔やんでも悔やみきれない。自分を責めてもどうにもならない。
「サタンさんのせいではありません!」
「アズラ……」
「サタンさんが自分を責めるのなら私だって自分を責めます。私がベルゼブブを避けるかブッ飛ばすだけの力があればペントさんが私を助けるために身を呈することはありませんでした……」
ペントが亡くなったのは誰のせいでもない。仕方なかった……そう一言で言い表すのはいたしかたないが、誰にもどうすることも出来なかったのだ。
「けど、俺が……」
「もう! いつまでも弱気でいないで下さい! 私はそんなサタンさんを見たくありません! ……それに、やることはやったじゃないですか……」
アズラは魔王城から離れた場所――人間界の領域に目をやる。サタンもつられて同じ場所を見る。その地中にはペントとペレン――二人の遺体が埋められている。
三日前、せめてこれからはずっと一緒にいられるように、と魔界まで二人の遺体を持ち帰ったサタンとアズラ。ダディ研究所があったジディ島《とう》には、これから沢山の人間が事情を調べるために訪れ、二人の眠りの邪魔をするだろうと思い魔界まで持ち帰ったのだ。
そして、魔界から少しした場所の人間界の領域とされている地面に大きな穴を掘り、二人を埋めたのだ。
「そう、だな……俺達に出来ることは全部やったよな……後は、ペントとペレンがずっと一緒にいられるよう祈るだけだよな」
「はい……だから、サタンさんももう元気を出して下さい!」
「ああ。ゴメンな、アズラ。心配かけて……」
「いいえ、サタンさんの気持ちはよく分かりますから。ですが、いつまでもくよくよしていては亡くなったお二人に申し訳ありません。せっかく、助けて頂いたんです、せめて魔界を救うまでは元気でいないと……です!」
サタンとアズラの間を冷たい風が吹き抜ける。いつの間にか体が冷えていた二人は身震いする。
「そろそろ中に入るか」
「はい。あったかい飲み物でも用意しますね」
二人は体を震わせながら魔王城へと歩く。少しの距離を足早に歩く。そして、サタンはフッと言葉を漏らす。
「メルとラエルさんは今頃どうしてるんだろうな……――」
『ラエルさん、今すぐ荷物をまとめてリエノア村に向かって下さい』
『――え?』
三日前、サタンからそう言われた銀髪の大人の女性――三流勇者の母であるラエルは耳を疑った。いきなり追放――っ!? そんな事あるはずないと思っていても、修学旅行から一足先に帰ってき、どこか悲しげで悔しげな表情のサタンと様子を見に行くだけと言ってずっと帰って来なかったアズラを見て思ってしまう。
『ど、どうしていきなりそんな……め、メルがなにかしたの!? だったら、私が謝るわ』
『ち、違います!』
頭を下げようとするラエルにサタンは急いで首を横に振った。
『だ、だったら、どうして? いきなりリエノア村に行けだなんて……』
泣きそうになりながら声を震わせるラエル。その姿にサタンは胸を痛めながら口を開いた。
『それは――』
サタンは理由を説明する。魔王であるという事を自らバラしたこと。そして、そのことにより沢山の人間がここへ攻めてくるであろうから危険だということを。
『な、なるほど……』
理由を説明するとラエルは納得出来る部分と出来ない部分がありながら頷く。
『確かに、あの王だものね。何をしてくるか分かったものじゃないね……』
『はい……メルにも伝えてあります。帰ったらリエノア村に向かえ、と――』
『分かったわ。そういうことならリエノア村に向かうわ』
納得したのか、ラエルは頷き答えた。そして、アズラに向かって口を開く。
『アズラちゃんはどうするの? リエノア村に行くの?』
『いえ、私はここに残ります。サタンさんを一人にはしたくありませんので』
『そう……じゃあ、二人とも気をつけてね!』
――そう言ってラエルは自分と娘のメルの荷物をまとめてリエノア村へと向かった。リエノア村へはアズラのワープで一瞬で迎えたことだろう。
メルの姿もあれから一度も見ていないことだ。リエノア村で生活をしているのだろう。
「二人を危険にさらす訳にはいきませんからね……」
「ああ……」
アズラが呟くのにサタンも呟くように答えた。そう、二人を危険にさらす訳にはいかないのだ。これは、魔界と人間界の問題になる。なのに、人間の二人が魔界にいては間違いなく危ない目に遭うだろう。そんなこと絶対に出来ない。
まぁ、俺はアズラにもリエノア村に行ってほしかったんだけどな……でも、何回そう言っても首を横に振るんだ。この頑固悪魔は――
と、魔王城の扉を開け中へ入ろうとしていると――
「ハァハァ……っ、さ、サタン……アズラ……!」
後ろから噂をしていた当人の声が聞こえた。後ろを振り向くサタンとアズラ。そこには――母親から譲られた白銀の長髪に小柄な三流勇者のメルがいた。
「メル!?」
「メルさん!?」
メルは激しく呼吸をして、汗をかいている。どうやら相当急いで来たのだということが分かった。
「なんで、ここに来たんだ!? 来るなと言っただろ!」
サタンとアズラはメルに駆け寄り言った。するとメルは呼吸を整えるため大きく息をする。そして、落ち着いた様子になるとサタンとアズラを見渡し、深刻そうに口を開いた。
「――三日後、ここに大勢の人間が攻めて来ます!」
「……っ!?」
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