ココロウラハラ

空橋彩

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甘えたい時だってあるんだよ

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「玲子さん、どうしたんですか?」

第1会議室という名のサボり部屋に夜鷹を連れてきた玲子はそのままずっと黙ってしまった。
いざ、となるとなかなか言い出せない。

「夜鷹は、私のことどう思ってる?」

「え?っと…何でもしてくれるし、僕のこと全部わかってくれてるし…一緒にいて楽というか…」

「でも、愛してないよね?」

「でも、玲子さんは僕のこと好きでしょ?」

「好きだけど。夜鷹はどうなの?ちゃんとして」

夜鷹はあからさまにムッとして、先程までの雰囲気とガラリと変わる。

「……そういうところ、やだ。僕のこと見下してるっていうか。偉そうっていうか。馬鹿にされてる気がする」

「…」

「服装とか、いちいち文句言うし。ご飯何がいいとか、すごい聞いてくるのめんどくさい。」

あぁ、私はこの人のこういうところが可愛いと思ってた。守ってあげたいって。それがいけなかったんだ。
そんなこと言わないで、ほら、やってみようよって今まで機嫌とって過ごしてきてたんだ。

「ご飯とかさ、作ってくれるのはいいけど、美味しい?とかめっちゃ聞くじゃん。まずければいうよ。わからないの?」

なんか腹立ってきたな。何で好きだったんだろう。

「なんか…悪いけど今のままだともう付き合えないよ。一回離れた方がいいかも、僕たち」

「わかった。」

「そうだよね、いきなりはむ…え?」

「わかった。別れましょう幸せになってねあの女と」

そうだ。夜鷹は私と言う大地を蹴って空へ飛び立つんだ。好きだからこそ、夜鷹には、本当に好きな人と幸せになってもらいたい。私といて不幸になってもらいたくない。


夜鷹は、私といたらダメになってしまう。
涙は見せないで、夜鷹の別れをすんなり受け入れる。

「今までありがとう。大好きだった」

そう言って、会社をあとにする。

昴のBARつくと、貸切のふだがかけられていた。
いや、ヤル気まんまんだ。いや、ここは…利用させてもらう。


バン!!と重い扉を開けてバン!!!としめる。扉の上についた鈴がチリンチリンと音を立てる。

「振られてきた?」

「ゔん。昴を利用するみたいで悪いけど。めっちゃ気持ちよくして。忘れさせて」

「いいよ。そのかわり…もう俺のものってことでいい?」

「…いい。昴に恋するこれから」

「んー…なんか萌えるわー」

壁に追いやられてそのまま逃げ道を塞がれる。頭ひとつ分はでかい昴に見下ろされて悔しいかなドキッとしてしまった。

そのまま、優しく口付けを落とされる。
くちゅくちゅと唾液が混ざり合う音が響く。

「ベットでやりたい。我慢できる?」

昴に聞かれて玲子は静かに頷く。



BARが入るビルの最上階が、昴の家だった。
大きなベットに放り投げられ、乱暴に胸元を開かれる。

大きな手で胸をつつまれ、ムニムニと形を変えられる。

「いたい、昴、優しくして」

「痛いのは心でしょ。ここは気持ちいいって言ってる。」

乳首を口に含んで舌で転がされる。切ない心地よさが少しずつ強くなる。

クチャっと下の方から水音がする。

「あー…ダメだ一回イレテイ?」

バサっとシャツを乱暴に脱ぐと、しっかりと割れた腹筋に熱い胸板、太い首があらわになる。ウエストはしまっていて、一目見ただけで色気に当てられてしまいそうだ。

ベルトを外す音で視線が自然とそちらへ行く。
解放された昴の雄は雄叫びを上げているかのように上を向いていた。

いつの間にか歯で噛んでいたゴムの口をビッとあけ、スムーズに装着する。
玲子の潤んだ秘部に雄を当てがい少しずつ腰を進める。

「あーっやばい、気持ちいいわ。先っちょしか入ってないのに」

覆い被さるようにして耳元で囁かれると鳥肌が立つほど感じてしまう。唇が、耳に首元に触れては離れる。

「あっあ…ん…すば…る」

ほんの少しずつ進められる快感にたまらず腰を動かして誘う。ガッとおさえられ、獣のように光った瞳に捉えられる。

「だめ。勝手にしないで。俺のものなんだからっ!」

グッと一気に圧迫感を感じる。

「ひつっ!」

処女ではないが、この大きさは受け入れたことがないため少し痛む。

「まだ、半分…」

その一言で意識を失いそうになる。まだ…はいるの?
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