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本編1
ヒロインはこの世の不公平を全身で感じる
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「1年のアマリリス嬢、君には2年間隣国へ留学してもらう事になった。」
今日は全校を挙げての魔法のテストの最終試験がある。闘技場にて木の的に高いの魔法を当てその威力や正確性を競うのだ。
各学年より上位3名の成績優秀者が出て魔法を披露する。私もその1年の代表になっていた。
その開会にあたり、生徒会長であるドレイク様が衝撃の発言をした。
ざわっと集まった生徒たちがそれぞれに話を始める。
「静粛に。いいか、ここは学舎だ。彼女は…残念な事に色ごとに取り憑かれてしまった。婚約者のある男性に…近寄り魅了魔法を使って操ろうとしたのだ。ここにいる、3大侯爵家であるランプール家嫡子、ブラッドリーが証人だ。」
「わ…私ですか?!そんな!!つもりない…」
「他にも騎士団長の息子や私の側近…国の政を将来担うものたちばかりに近づいている」
「だ…誰のことですか?知りません!!」
代表者は観覧の学生とは違う場所に待機している。一緒に待機していた2人が訝しげな顔で私を見る。大勢の生徒たちも私に注目しているようだ。
拡声器もなしにしゃべったところで誰にも私の声は届かない。
「ブラッドリー、説明を…つらいだろうが、クレアもいいかな?」
ドレイク様があの2人に拡声器を渡す。クレア様は目に涙を溜めてぎゅっと手を握りしめている。
「君をみた瞬間に何も考えられなくなった。あれは…魅了魔法でなければできないほどの強い想いだった。ここにいるクレアは操られた僕を責めず、君にも優しく接しながらも、君が…魅了していったものたちの目を覚ましてくれた。そのクレアが君に反省して欲しいと、もう一度ちゃんと学んで欲しいと…願っている」
「アマリリスさん、辛かったのよね?誰かに愛して欲しかったのよね?でも、相手がいる人はだめよ。わたくしのように、ツラい思いをする人をこれ以上増やしてはいけないわ!」
…あの2人は何を言っているの?なんか泣いてるけど、私はそんなことしていない。ランプール様も、側近?とやらも、欲しくない。
私のそばにいる成績優秀者の8名も放課後に一緒に練習に打ち込んできたため、私がそんな暇“色ごとにうつつを抜かす暇”がなかった事を知っているため、何あれ?と訝しんでいる。
そばにいた2年生の代表の方が風魔法で私の声を大きくして伝えてくれるというので、聞いてみる事にした。
「私は…うつつを抜かしたつもりはありません。魔法の制御がしたくて必死に勉強していました」
それでもその声は、その心は簡単に跳ね除けられた。
「あぁ、そういうと思ったよ。ずいぶんクレアに意地悪をしていたようだね。目撃者もたくさんいる。ランプールに不必要に触れているところだ。それに、私の弟にも手を出していたな?弟から君の名前をよく聞いていたんだ…」
「ランプール様に私から触れた事はありません!第二王子殿下であらせられるブルース様にも私からは話しかけておりません」
「それが、魅了魔法の力だ。こちらから近寄るように仕向けていたんだ。いいかい?隣国で、その魔力を制御する術を学ぶんだ。今は無意識に力が溢れている。危険だ」
「そ…んな!!私…そんな事…してない」
「アマリリスさん」
クレア様が涙を流しながら私の名前を呼んだ。その笑顔は、悪意に満ちていた。
「アマリリスさん。仲良く…したかった。でもあなたはわたくしを拒絶したわ。ブラッドリー様を諦めようと思ったの。彼が、幸せならそれでいいって。でも、どうしても…ごめんなさい」
「クレア、目を覚させてくれてありがとう。」
いやいやいや!!なんなんだあの二人!!知らないって!ところで他の男たちはどこよ??
この二人の証言だけで進めてもらっては困るんですけど!!
「その、他の方たちもそう言ってますか?」
「いや、彼らは魔法科ではないからな。まだ話を聞いていないが、その婚約者達からはクレアが聞いてきてくれているよ。全て話は聞いている。いいか、2年だ。2年のうちにその魔力、制御してみせよ。そなたの成長を楽しみにしているぞ」
つまり他の人たちには直接は何も聞いてないって事?何この茶番、イライラしてきた…
もう、辞めちゃおうかなこんな学園…得意の幻影魔法を発動させようとあたりに霧を発生させ始めた時、闘技場の真ん中に綺麗な紫の炎が渦巻いた。
中から先生が怒り浸透と言ったオーラを出しながら現れる。
こっそり校長先生もいる!!
「せ…んせい…」
みられたくなかったな…こんなところ…
ポロポロ涙が溢れてきた。
代表者の仲間たちがハンカチで私の涙を拭ってくれる。
先生は私をじっとみた後、その低くよく響く声で話し始めた。
「では、校長。これを持って2年間?彼女はこの学園の生徒ではないと。そういう事でいいですね?」
目の前が真っ白になった。先生も、私が魅了魔法を使ってたと思っているんだ。私だけが好きだったんだ。
そう思うと涙が止まらなくて、隣にいた仲間の腕にしがみついていないと立っていられないくらいだった。
「んー…そういう事じゃのう。悔しいが」
「ああ、よかった。じゃあ彼女は俺がもらって行くね」
ゴォ!と紫の炎が先ほどより燃え上がると先生を包み込み、やがて勢いがおさまっていく。炎が消えた後、紫と青の混じった綺麗な髪をオールバックにして銀色の瞳の美しい目、よく鍛えられた筋肉質な体の美丈夫が姿を現した。
長い足をスッと前に出し、その男性は私の方へ歩みを進める。
「俺は隣国の王弟、ヴォルフレット・ディ・サクラ。アマリリス嬢、俺の妻として、隣国へ渡ってくれないか?」
「せ…せんせ…」
妻って言った?
いま、妻って言った??
「魅了魔法にかけられていたって構わない。愛してる。共に歳をとっていこう」
そういうと、先生は私を抱きしめた。そして、小さな声で「お前が魅了魔法なんて使えないのは、俺が一番よく知ってる」と言葉を紡ぐ。
そうですよね!!なんか変だと思ったんだよ!と近くにいた仲間たちが激しく頷く。
「せんせぇ!!」
抱きしめてくれた先生の熱い胸板にしがみついて、子どもみたいに号泣してしまった。
私の中にあるよくわからない怒りや悲しみが溢れ出すと、ブワッと金の光があたりを包む。
一瞬強い光を発した私の魔力は金の雨となって会場を包む。するとあちこちから、叫び声が聞こえる。
「うわ!傷が治る!!」
「私の…私の足が動くわ!!」
「わしの腰が伸びるぞー!」
そこかしこから傷が治ったと、体の不調が整っていくとうれしい悲鳴が上がる。
先生は私をお姫様抱っこするとふわっと空へと舞い上がった。そしてよく通る声で、ドレイク様、ブラッドリー様、クレア様に告げる。
「アマリリスが使えるのは癒しの魔法だよ。それに、人間性もとてもいいんだ。まず、一番の魅力は勝ち気で負けず嫌いなところかな?とても気の強い女の子なんだ。それに、楽しいこともたくさん知ってる。優しいだけじゃなくて、厳しさもある。こんなに素敵な女性を隣国、俺の国へ送ってくれるなんてありがたい。留学してる2年間で子どもを作ろう。アマリリス。そしてあちらで幸せになろう。」
いつも、クマだらけののっぺりとした冴えない男だった先生が、瞳を輝かせて私を褒め称える。健康的な輝く肌、私を軽々支える逞しい腕。
子どもを作ろうって言った?!ちょっと照れながら、そういう先生からは色気が漏れ出していた。
女子生徒からは黄色い悲鳴が上がるが、先生は一切そちらに目をやることなく、転送魔法を発動させる。
「それでは、ハートランド学園の皆さん。2年後にまた会おう」
そういうと、ゆっくり目を閉じる。それと同時に青い光に包まれて、私はあの地獄みたいなところから連れ出された。
その後、隣国では治療院を経営しながら、ヴォルフレットに溺愛され、本当に1年後に結婚。待ってましたと言わんばかりに可愛い双子を授かった。
ヴォルフレットに抱かれる双子を眺めながら、クレア様やランプール様は何がしたかったんだろう。私を使って愛を確かめ合いたかったのかな?とふと考えた。
明日は双子のお披露目会だ。隣国からあの一団がやってくるが…会いたくないなぁーと呟くと、「消すか?」とヴォルフレットが私に投げかける。
「いいいい!!違うの!あなた達がいてくれれば、私は幸せ!大丈夫!」
と笑って返した。
何より、ヴォルフレットのお兄さんやお妃様、その子ども達、この国を納める一族が、溺愛している双子のお披露目会だ。
守りは万端、味方も万端。
楽しい会にしかならないと思う。
変なことに巻き込まれたけど、結果は幸せいっぱい。
逆に良かったのかもしれない。
クレア様は、私がいろんな男に擦り寄ってるって…何故思ったんだろう…
不思議なことはいくつかあるし、当日も気をつけなければいけないなぁと密かに思うのであった。
今日は全校を挙げての魔法のテストの最終試験がある。闘技場にて木の的に高いの魔法を当てその威力や正確性を競うのだ。
各学年より上位3名の成績優秀者が出て魔法を披露する。私もその1年の代表になっていた。
その開会にあたり、生徒会長であるドレイク様が衝撃の発言をした。
ざわっと集まった生徒たちがそれぞれに話を始める。
「静粛に。いいか、ここは学舎だ。彼女は…残念な事に色ごとに取り憑かれてしまった。婚約者のある男性に…近寄り魅了魔法を使って操ろうとしたのだ。ここにいる、3大侯爵家であるランプール家嫡子、ブラッドリーが証人だ。」
「わ…私ですか?!そんな!!つもりない…」
「他にも騎士団長の息子や私の側近…国の政を将来担うものたちばかりに近づいている」
「だ…誰のことですか?知りません!!」
代表者は観覧の学生とは違う場所に待機している。一緒に待機していた2人が訝しげな顔で私を見る。大勢の生徒たちも私に注目しているようだ。
拡声器もなしにしゃべったところで誰にも私の声は届かない。
「ブラッドリー、説明を…つらいだろうが、クレアもいいかな?」
ドレイク様があの2人に拡声器を渡す。クレア様は目に涙を溜めてぎゅっと手を握りしめている。
「君をみた瞬間に何も考えられなくなった。あれは…魅了魔法でなければできないほどの強い想いだった。ここにいるクレアは操られた僕を責めず、君にも優しく接しながらも、君が…魅了していったものたちの目を覚ましてくれた。そのクレアが君に反省して欲しいと、もう一度ちゃんと学んで欲しいと…願っている」
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…あの2人は何を言っているの?なんか泣いてるけど、私はそんなことしていない。ランプール様も、側近?とやらも、欲しくない。
私のそばにいる成績優秀者の8名も放課後に一緒に練習に打ち込んできたため、私がそんな暇“色ごとにうつつを抜かす暇”がなかった事を知っているため、何あれ?と訝しんでいる。
そばにいた2年生の代表の方が風魔法で私の声を大きくして伝えてくれるというので、聞いてみる事にした。
「私は…うつつを抜かしたつもりはありません。魔法の制御がしたくて必死に勉強していました」
それでもその声は、その心は簡単に跳ね除けられた。
「あぁ、そういうと思ったよ。ずいぶんクレアに意地悪をしていたようだね。目撃者もたくさんいる。ランプールに不必要に触れているところだ。それに、私の弟にも手を出していたな?弟から君の名前をよく聞いていたんだ…」
「ランプール様に私から触れた事はありません!第二王子殿下であらせられるブルース様にも私からは話しかけておりません」
「それが、魅了魔法の力だ。こちらから近寄るように仕向けていたんだ。いいかい?隣国で、その魔力を制御する術を学ぶんだ。今は無意識に力が溢れている。危険だ」
「そ…んな!!私…そんな事…してない」
「アマリリスさん」
クレア様が涙を流しながら私の名前を呼んだ。その笑顔は、悪意に満ちていた。
「アマリリスさん。仲良く…したかった。でもあなたはわたくしを拒絶したわ。ブラッドリー様を諦めようと思ったの。彼が、幸せならそれでいいって。でも、どうしても…ごめんなさい」
「クレア、目を覚させてくれてありがとう。」
いやいやいや!!なんなんだあの二人!!知らないって!ところで他の男たちはどこよ??
この二人の証言だけで進めてもらっては困るんですけど!!
「その、他の方たちもそう言ってますか?」
「いや、彼らは魔法科ではないからな。まだ話を聞いていないが、その婚約者達からはクレアが聞いてきてくれているよ。全て話は聞いている。いいか、2年だ。2年のうちにその魔力、制御してみせよ。そなたの成長を楽しみにしているぞ」
つまり他の人たちには直接は何も聞いてないって事?何この茶番、イライラしてきた…
もう、辞めちゃおうかなこんな学園…得意の幻影魔法を発動させようとあたりに霧を発生させ始めた時、闘技場の真ん中に綺麗な紫の炎が渦巻いた。
中から先生が怒り浸透と言ったオーラを出しながら現れる。
こっそり校長先生もいる!!
「せ…んせい…」
みられたくなかったな…こんなところ…
ポロポロ涙が溢れてきた。
代表者の仲間たちがハンカチで私の涙を拭ってくれる。
先生は私をじっとみた後、その低くよく響く声で話し始めた。
「では、校長。これを持って2年間?彼女はこの学園の生徒ではないと。そういう事でいいですね?」
目の前が真っ白になった。先生も、私が魅了魔法を使ってたと思っているんだ。私だけが好きだったんだ。
そう思うと涙が止まらなくて、隣にいた仲間の腕にしがみついていないと立っていられないくらいだった。
「んー…そういう事じゃのう。悔しいが」
「ああ、よかった。じゃあ彼女は俺がもらって行くね」
ゴォ!と紫の炎が先ほどより燃え上がると先生を包み込み、やがて勢いがおさまっていく。炎が消えた後、紫と青の混じった綺麗な髪をオールバックにして銀色の瞳の美しい目、よく鍛えられた筋肉質な体の美丈夫が姿を現した。
長い足をスッと前に出し、その男性は私の方へ歩みを進める。
「俺は隣国の王弟、ヴォルフレット・ディ・サクラ。アマリリス嬢、俺の妻として、隣国へ渡ってくれないか?」
「せ…せんせ…」
妻って言った?
いま、妻って言った??
「魅了魔法にかけられていたって構わない。愛してる。共に歳をとっていこう」
そういうと、先生は私を抱きしめた。そして、小さな声で「お前が魅了魔法なんて使えないのは、俺が一番よく知ってる」と言葉を紡ぐ。
そうですよね!!なんか変だと思ったんだよ!と近くにいた仲間たちが激しく頷く。
「せんせぇ!!」
抱きしめてくれた先生の熱い胸板にしがみついて、子どもみたいに号泣してしまった。
私の中にあるよくわからない怒りや悲しみが溢れ出すと、ブワッと金の光があたりを包む。
一瞬強い光を発した私の魔力は金の雨となって会場を包む。するとあちこちから、叫び声が聞こえる。
「うわ!傷が治る!!」
「私の…私の足が動くわ!!」
「わしの腰が伸びるぞー!」
そこかしこから傷が治ったと、体の不調が整っていくとうれしい悲鳴が上がる。
先生は私をお姫様抱っこするとふわっと空へと舞い上がった。そしてよく通る声で、ドレイク様、ブラッドリー様、クレア様に告げる。
「アマリリスが使えるのは癒しの魔法だよ。それに、人間性もとてもいいんだ。まず、一番の魅力は勝ち気で負けず嫌いなところかな?とても気の強い女の子なんだ。それに、楽しいこともたくさん知ってる。優しいだけじゃなくて、厳しさもある。こんなに素敵な女性を隣国、俺の国へ送ってくれるなんてありがたい。留学してる2年間で子どもを作ろう。アマリリス。そしてあちらで幸せになろう。」
いつも、クマだらけののっぺりとした冴えない男だった先生が、瞳を輝かせて私を褒め称える。健康的な輝く肌、私を軽々支える逞しい腕。
子どもを作ろうって言った?!ちょっと照れながら、そういう先生からは色気が漏れ出していた。
女子生徒からは黄色い悲鳴が上がるが、先生は一切そちらに目をやることなく、転送魔法を発動させる。
「それでは、ハートランド学園の皆さん。2年後にまた会おう」
そういうと、ゆっくり目を閉じる。それと同時に青い光に包まれて、私はあの地獄みたいなところから連れ出された。
その後、隣国では治療院を経営しながら、ヴォルフレットに溺愛され、本当に1年後に結婚。待ってましたと言わんばかりに可愛い双子を授かった。
ヴォルフレットに抱かれる双子を眺めながら、クレア様やランプール様は何がしたかったんだろう。私を使って愛を確かめ合いたかったのかな?とふと考えた。
明日は双子のお披露目会だ。隣国からあの一団がやってくるが…会いたくないなぁーと呟くと、「消すか?」とヴォルフレットが私に投げかける。
「いいいい!!違うの!あなた達がいてくれれば、私は幸せ!大丈夫!」
と笑って返した。
何より、ヴォルフレットのお兄さんやお妃様、その子ども達、この国を納める一族が、溺愛している双子のお披露目会だ。
守りは万端、味方も万端。
楽しい会にしかならないと思う。
変なことに巻き込まれたけど、結果は幸せいっぱい。
逆に良かったのかもしれない。
クレア様は、私がいろんな男に擦り寄ってるって…何故思ったんだろう…
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