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14・任務失敗?逆に成功?
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「あの、ごしゅ…だ…んなさま??お手が濡れてしまいますから離してくださいませ」
何と呼んだら良いかわからずしどろもどろになってしまった。ギュッと肩に置かれた手に力が入る。
「んっ!」
爪が少し食い込んで痛みを感じ、つい息が漏れてしまった。何故かヴィクトール卿は顔を赤くして慌てて手を離す。
「す、すまない。君は、名前は?」
「いえ、お気に留めていただくほどのものではございません。」
どうやら、見慣れない使用人に興味を持ってしまったらしい。やはり、オリヴィアとして会った時には顔なんて見ていなかったようだ。
あんなに目立つのにルビィの事にも気がついていないようだ。
「いや、女性に乱暴してしまったんだ謝罪させてくれ」
なおもしつこく名前を聞かれ、偽名でも答えてやろうかと思い始めて口を開こうとすると、ルビィにシーッとジェスチャーされる。
『この子はリヴよ。さぁ、旦那様、花嫁が待っていますから中庭へどうぞ』
ルビィがさりげなく腰を引いてくれて囲い込んでくれる。頭ひとつ分背の高いルビィにそうされるとドキッとしてしまい、顔がほてる。
チラッとヴィクトール卿の方を見ると何故か顔を赤らめて視線をそらされる。
「では、リヴ、また」
そう言うと中庭に続く裏道の方へと歩いて行った。
ほっと息を撫で下ろしつつ、また、の言葉が胸の奥につっかえている気がした。
屋敷の中を偵察する予定でいたが、思わぬ人物との仲を深めてしまった。はぁ。と一つため息をついていると、優しそうな細い目と視線がぶつかった。
「ぼっちゃんは純粋すぎる方でね。嫌いにならないでやってください」
シワを深くしながら微笑むその表情は、まるで愛が溢れている様に感じた。
もう嫌いです、何て答えられるはずもなくうーん、と悩んでいると隣にいたルビィが一歩前に出てピシャリと言い切る。
『純粋では済まないこともこれから出てくるわよ。使用人として諌めなきゃいけないところは諫めなきゃ、破滅するわよ。』
確かに、あの洞窟で出会ったヴィクトール卿であれば、嫌いになることはないだろうが…昨日、今日の仕打ちを知らないおじいさんに言っても仕方ないかもしれないが、私は彼の事を嫌いにならずにはいられないと思う。
「幼い頃から、両親に虐げられていたからか愛情に飢えているんです。」
「…あなたは…長い間あの人を見ていたんですね」
「よく、泣きながらここにきてましてな。ワシを祖父の様に慕ってくれていました。アリーナ様がきてからはぼっちゃんは寂しくなくなった様ですな。リヴさん…でええか?またここに遊びに来てください。最近は一人の時間が長くてね」
はっはっはと笑い飛ばすおじいさんは少し寂しそうだった。祖父の様に慕っていたほど世話になっておいてこの仕打ち。やはり好きにはなれなさそうだ。
「じいさん、名前なんて言うんだ?」
ポケットに詰め込まれたシュバルツがブハ!!と顔を出して尋ねる。忘れてた、ごめんね。
「ワシは、ノウンじゃ。よろしくな。リス」
「リスじゃねぇ!シュバルツだ!!」
ビシビシと飛んでくるどんぐりを手で防ぎながら、ノウンさんはそうかいそうかい!と楽しそうに笑っている。
ちょうど良いからとお昼もノウンさんのところでいただく事にした。
そう言えば、オリヴィア2号の方にはお昼が運ばれる様子がない。ベティは昼は屋敷の仕事があるから、おそらく担当はあの二人だろう。
まぁ、あしらう手間が省けて良いか。
お湯を炊いている薪のところで芋やキノコ、シュバルツのどんぐりを焼いて食べる。
時々どんぐりがバチン!!と弾けて飛んでくるのもまた面白かった。
「リヴさんと話しているとなんだか体も軽くなるのう。」
「そう言ってもらえると嬉しいですわ。また、湯沸かし係を勝ち取って会いに来ますね。」
食べ終えた食器を井戸水であらい、エプロンで軽く手を拭いて立ち上がる。食器はルビィが厨房へ下げてくれるそうなので、私はそのまま見つからない様に自分の部屋まで帰る事にした。
赤いフカフカの絨毯が敷かれた回廊を目立たぬ様歩いていると、アリーナとヴィクトール卿が前から歩いてくる姿が見えた。
今日はどうやらタイミングが悪い日らしい。何度も会いたくもない相手に会い、頭を下げなければいけないなんて苦痛でしかない。2人が通り過ぎるまで頭を下げてやり過ごす。チラッとヴィクトール卿がこちらを見ている気配がしたが、決して目を合わさない様にした。
「あの女、くせーぞ。」
相変わらず肩の上でのんびりしているシュバルツが、コッソリと耳打ちしてくる。
「あら、いくらやなことされても女性に臭いなんて言ったらダメよ!」
「ちげぇ、なんか嫌な匂いがする。俺様鼻もいいんだぜ!甘ったるい様なモワッとした匂いだ。頭が痛くなるぜ!!」
「そうなの?私にはよくわからないんだけどお母様に聞いてみようかしら?」
「お!師匠のところに行くのか?」
「えぇ、オリヴィア2号が意外と使えそうだから家に行ってみても良いかと思って。ギルドの方の診療室のことも心配だしね」
『そう言う話はお部屋でね!』
いつのまにか後ろにいたルビィがポンと肩を叩いてくる。突然の刺激にびっくりしてひゃぁ!!と声をあげてしまった。
「もう、ルビィ!わざとやってる?びっくりしたわ!」
『やぁねぇ、私そんないじわるしないわヨォ。さ、部屋に戻りましょ!厨房からオレンジくすねてきたのよぉ~』
コロコロと瑞々しいオレンジを手の上で転がしながら、ルビィがニカッと微笑む。
何と呼んだら良いかわからずしどろもどろになってしまった。ギュッと肩に置かれた手に力が入る。
「んっ!」
爪が少し食い込んで痛みを感じ、つい息が漏れてしまった。何故かヴィクトール卿は顔を赤くして慌てて手を離す。
「す、すまない。君は、名前は?」
「いえ、お気に留めていただくほどのものではございません。」
どうやら、見慣れない使用人に興味を持ってしまったらしい。やはり、オリヴィアとして会った時には顔なんて見ていなかったようだ。
あんなに目立つのにルビィの事にも気がついていないようだ。
「いや、女性に乱暴してしまったんだ謝罪させてくれ」
なおもしつこく名前を聞かれ、偽名でも答えてやろうかと思い始めて口を開こうとすると、ルビィにシーッとジェスチャーされる。
『この子はリヴよ。さぁ、旦那様、花嫁が待っていますから中庭へどうぞ』
ルビィがさりげなく腰を引いてくれて囲い込んでくれる。頭ひとつ分背の高いルビィにそうされるとドキッとしてしまい、顔がほてる。
チラッとヴィクトール卿の方を見ると何故か顔を赤らめて視線をそらされる。
「では、リヴ、また」
そう言うと中庭に続く裏道の方へと歩いて行った。
ほっと息を撫で下ろしつつ、また、の言葉が胸の奥につっかえている気がした。
屋敷の中を偵察する予定でいたが、思わぬ人物との仲を深めてしまった。はぁ。と一つため息をついていると、優しそうな細い目と視線がぶつかった。
「ぼっちゃんは純粋すぎる方でね。嫌いにならないでやってください」
シワを深くしながら微笑むその表情は、まるで愛が溢れている様に感じた。
もう嫌いです、何て答えられるはずもなくうーん、と悩んでいると隣にいたルビィが一歩前に出てピシャリと言い切る。
『純粋では済まないこともこれから出てくるわよ。使用人として諌めなきゃいけないところは諫めなきゃ、破滅するわよ。』
確かに、あの洞窟で出会ったヴィクトール卿であれば、嫌いになることはないだろうが…昨日、今日の仕打ちを知らないおじいさんに言っても仕方ないかもしれないが、私は彼の事を嫌いにならずにはいられないと思う。
「幼い頃から、両親に虐げられていたからか愛情に飢えているんです。」
「…あなたは…長い間あの人を見ていたんですね」
「よく、泣きながらここにきてましてな。ワシを祖父の様に慕ってくれていました。アリーナ様がきてからはぼっちゃんは寂しくなくなった様ですな。リヴさん…でええか?またここに遊びに来てください。最近は一人の時間が長くてね」
はっはっはと笑い飛ばすおじいさんは少し寂しそうだった。祖父の様に慕っていたほど世話になっておいてこの仕打ち。やはり好きにはなれなさそうだ。
「じいさん、名前なんて言うんだ?」
ポケットに詰め込まれたシュバルツがブハ!!と顔を出して尋ねる。忘れてた、ごめんね。
「ワシは、ノウンじゃ。よろしくな。リス」
「リスじゃねぇ!シュバルツだ!!」
ビシビシと飛んでくるどんぐりを手で防ぎながら、ノウンさんはそうかいそうかい!と楽しそうに笑っている。
ちょうど良いからとお昼もノウンさんのところでいただく事にした。
そう言えば、オリヴィア2号の方にはお昼が運ばれる様子がない。ベティは昼は屋敷の仕事があるから、おそらく担当はあの二人だろう。
まぁ、あしらう手間が省けて良いか。
お湯を炊いている薪のところで芋やキノコ、シュバルツのどんぐりを焼いて食べる。
時々どんぐりがバチン!!と弾けて飛んでくるのもまた面白かった。
「リヴさんと話しているとなんだか体も軽くなるのう。」
「そう言ってもらえると嬉しいですわ。また、湯沸かし係を勝ち取って会いに来ますね。」
食べ終えた食器を井戸水であらい、エプロンで軽く手を拭いて立ち上がる。食器はルビィが厨房へ下げてくれるそうなので、私はそのまま見つからない様に自分の部屋まで帰る事にした。
赤いフカフカの絨毯が敷かれた回廊を目立たぬ様歩いていると、アリーナとヴィクトール卿が前から歩いてくる姿が見えた。
今日はどうやらタイミングが悪い日らしい。何度も会いたくもない相手に会い、頭を下げなければいけないなんて苦痛でしかない。2人が通り過ぎるまで頭を下げてやり過ごす。チラッとヴィクトール卿がこちらを見ている気配がしたが、決して目を合わさない様にした。
「あの女、くせーぞ。」
相変わらず肩の上でのんびりしているシュバルツが、コッソリと耳打ちしてくる。
「あら、いくらやなことされても女性に臭いなんて言ったらダメよ!」
「ちげぇ、なんか嫌な匂いがする。俺様鼻もいいんだぜ!甘ったるい様なモワッとした匂いだ。頭が痛くなるぜ!!」
「そうなの?私にはよくわからないんだけどお母様に聞いてみようかしら?」
「お!師匠のところに行くのか?」
「えぇ、オリヴィア2号が意外と使えそうだから家に行ってみても良いかと思って。ギルドの方の診療室のことも心配だしね」
『そう言う話はお部屋でね!』
いつのまにか後ろにいたルビィがポンと肩を叩いてくる。突然の刺激にびっくりしてひゃぁ!!と声をあげてしまった。
「もう、ルビィ!わざとやってる?びっくりしたわ!」
『やぁねぇ、私そんないじわるしないわヨォ。さ、部屋に戻りましょ!厨房からオレンジくすねてきたのよぉ~』
コロコロと瑞々しいオレンジを手の上で転がしながら、ルビィがニカッと微笑む。
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