音無集★オトナ詩集

音無威人

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錆びた刀がゆらゆらと揺れ

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 錆びた刀がゆらゆらと揺れ
 月の明かりが影作り
 刃先に映った僕の顔 ガラスのように冷たく光る
 手に伝わる感触は 血の匂いを色濃く残し
 目に映った絶望と耳に届いた叫び声
 記憶にこびりついたまま いつまでも離れない



 霞む視界がぐらぐらと揺れ
 月の明かりに照らされて
 水面に映った僕の顔 氷のように冷たく光る
 脳裏に焼け付く光景は 血の残像を色濃く残し
 目に映った惨劇と耳に届いた怨嗟の声
 記憶にこびりついたまま 離れようとしない



 誓った忠誠ががらがらと崩れ
 月の明かりが差し込んで
 主|《あるじ》の目に映った僕の顔 獣のように荒く光る
 体に轟く衝撃は 血の感覚を色濃く残し
 目に映った裏切りと耳に届いた嘲りは
 記憶にこびりついたまま 離れることはない



 狂った世界がばらばらと崩れ
 月の明かりが降り注ぎ
 障子に映った僕の顔 ロウソクのように淡く光る
 命を蝕む刀傷は 血の鼓動を色濃く残し
 目に映った死神と耳に届いた宣告は
 記憶にこびりついたまま 離れはしない

 いつまでも いつまでも
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