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第4章 35歳にして、初のホストクラブ!!
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初出勤の翌日から、僕は新人ホストとして様々な仕事を教わった。
まだ指名のない新人ホストの仕事は、先輩ホストのテーブルに『ヘルプ』として入るのがほとんどだ。
ヘルプとして入ったホストはその呼び名の通り、お客様のお酒を作ったり、灰皿を代えたり、煙草に火をつけたり、先輩ホストがお客様と楽しく過ごせるように手伝いをしている。
あとは掃除や、洗い物などの厨房の仕事など細かな仕事もたくさんある。
ホストと言えば、お酒を女性と楽しく飲み、女性を喜ばせることが仕事だと思っていたので、正直僕みたいなものでも役に立てる仕事があってほっとした。
まだ新人中の新人なので、僕の仕事は厨房の仕事などがほとんどで、たまに勉強と練習を兼ねて右京君のテーブルにヘルプとして入らせてもらっている。
蓮さんとは初日に会って以来、言葉を交わしていない。
というのも、店にいる時はVIPルームにお客様とこもっており、そこへのヘルプも先輩ホストが入っている。
さらにホスト全員が集まる開店・閉店前のミーティングも『同伴』や『アフター』などの店の外でのサービスでほとんど不在で、顔を合わせる機会がほとんどない。
内心、変態という誤解をどう解こうか思い悩んでいたのでほっとしていた。
考えてみれば、頂点に立つナンバーワンホストと底辺の新人ホストだ。
関わることなんてあまりないだろう。
そう思って、僕の頭からは次第に蓮さんのことは薄れていっていた。
しかし、運命の神様とは、油断した頃に試練という名の爆弾を投下するものだ。
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