24 / 228
第4章 35歳にして、初のホストクラブ!!
1
しおりを挟む黒を基調にした高級感あふれるVIPルーム。
鏡張りの壁や、天井に散らばるシャンデリアの輝きに、眩暈を起こしそうになる。
庶民の自分とはあまりに無縁で、身分不相応なこの空間にいるのはやはり居心地が悪い。
これは僕だけに限った話ではなく、普通の人なら誰でも感じるのではないだろうかと思う。
しかし、自分の斜め前にどっしりと構えて座る男、蓮(れん)さんからはそんなものは微塵も感じない。
むしろこの部屋の主であるかのような、堂々たる風格さえ感じられる。
これが、指名ナンバーワンの人気を誇る所以なのかもしれない。
「つまり、俺さ、」
蓮さんが、にっこりと笑った。
女性を魅了してやまない綺麗な笑顔に、男でもドキッとする。
「あんたのことが……――」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
699
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる