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第3章 異世界で溺愛剣士の婚約者!?
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金髪碧眼の上品な顔立ちに、いかにも上質な素材で作られた服、高級そうな装飾品。
どう見ても貴族っぽいその男に、背中に冷たい汗が滲む。
どこの世界でも権力や地位がある人間に目をつけられるのは厄介なことだ。
しかも今の俺は、ノーパン、女装、事後という変態三要素を不本意にも兼ね備えている。
どれかひとつでもバレれば一巻の終わりだ。
俺は頬を引きつらせながら無理矢理笑みを作った。
「は、はい。なんでしょうか……?」
男とバレないよう頑張って高い声を出してみたが、我ながら気持ちが悪い。
かえって不審に思われたんじゃないかと心配になったが、男は気にした風ではなく淡々と質問してきた。
「そこで何をしている?」
「え、えっと、ふ、服が汚れてしまいまして、洗っていました」
「そうか。ところでその服、お前、白銀の翼の人間だな」
じっと服を見つめて訊かれ、言葉に詰まる。
確かに白銀の翼の制服を着ているのだからそうだと答えなければ、じゃあお前は何なんだということになるのだが、ここで頷けばさらに職業詐称の罪まで加わってしまう。
そう思うと頷くのが躊躇われたが、かと言って他にいい言い逃れも思いつかず仕方なく首を縦に振った。
「は、はい、そうですが……」
「ならば話が早い。道案内をしろ」
「え!?」
思いもよらない言葉に俺は目を剥いた。
いやいや! 俺、迷子なんですけど!?
迷子に道案内をさせるなど遭難間違いなし、自殺行為にも近い。
まぁ、俺を白銀の翼の人間だと思っているので仕方ないことではあるけど……。
しかしここで正直に道がわからないと答えれば、白銀の翼の人間のくせになぜ分からない? と不審に思われてしまうかもしれない。
不審に思われたら最後、とことん追及され、女装に職業詐称、さらには城内での破廉恥行為が芋づる式にバレてしまう。
それだけは何としても避けなければならなかった。
ここは上手く誤魔化して、穏便にこの場を立ち去ろうと俺は口を開いた。
どう見ても貴族っぽいその男に、背中に冷たい汗が滲む。
どこの世界でも権力や地位がある人間に目をつけられるのは厄介なことだ。
しかも今の俺は、ノーパン、女装、事後という変態三要素を不本意にも兼ね備えている。
どれかひとつでもバレれば一巻の終わりだ。
俺は頬を引きつらせながら無理矢理笑みを作った。
「は、はい。なんでしょうか……?」
男とバレないよう頑張って高い声を出してみたが、我ながら気持ちが悪い。
かえって不審に思われたんじゃないかと心配になったが、男は気にした風ではなく淡々と質問してきた。
「そこで何をしている?」
「え、えっと、ふ、服が汚れてしまいまして、洗っていました」
「そうか。ところでその服、お前、白銀の翼の人間だな」
じっと服を見つめて訊かれ、言葉に詰まる。
確かに白銀の翼の制服を着ているのだからそうだと答えなければ、じゃあお前は何なんだということになるのだが、ここで頷けばさらに職業詐称の罪まで加わってしまう。
そう思うと頷くのが躊躇われたが、かと言って他にいい言い逃れも思いつかず仕方なく首を縦に振った。
「は、はい、そうですが……」
「ならば話が早い。道案内をしろ」
「え!?」
思いもよらない言葉に俺は目を剥いた。
いやいや! 俺、迷子なんですけど!?
迷子に道案内をさせるなど遭難間違いなし、自殺行為にも近い。
まぁ、俺を白銀の翼の人間だと思っているので仕方ないことではあるけど……。
しかしここで正直に道がわからないと答えれば、白銀の翼の人間のくせになぜ分からない? と不審に思われてしまうかもしれない。
不審に思われたら最後、とことん追及され、女装に職業詐称、さらには城内での破廉恥行為が芋づる式にバレてしまう。
それだけは何としても避けなければならなかった。
ここは上手く誤魔化して、穏便にこの場を立ち去ろうと俺は口を開いた。
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