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第3章 異世界で溺愛剣士の婚約者!?
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「なっ、なに言ってんだよ! アホじゃねぇの!?」
人がせっかく美女を連れてきてやると言ってるのに、なんでそうなるんだ!?
「うるせぇ! アホはお前だろ!」
「なんでそうなる!? と、とにかく落ち着けって! すぐに可愛くてお色気ムンムン、肉感むちむちの女の子を探してきてやるから!」
とりあえず冷静になってもらおうと、魅力的な言葉をこれでもかと並べてみる。
だが、なぜかそれが逆効果だったようで奴の額に浮き上がった青筋がさらに輪郭を濃くした。
「テメェ……、まだこの期に及んでそんなこと言うか」
「そりゃあ言うに決まってんだろ! ていうかこの期だから言うんだよ!」
自分のケツが危機にさらされているのだ、当然だ。
だが、アーロンにはその当然が分からないようで、ピクピクと片頬を引き攣らせる。
「……ッ、本当にお前は可愛げがねぇな。こうなったら徹底的に調教して身も心も可愛げ満点のメスにしてやる」
「いやメスも何も俺、男ですけど!?」
わざわざ男の俺を可愛げ満点のメスとやらにするより、絶対に自分好みの美女とやった方が手間もかからないし満足度も高いと思うのだが、アーロンは完全にムキになっていてそんな簡単なことにも気づかないようだ。
「と、とにかく、落ち着け! いいか? どんなに上手く色を塗ってりんごに見える石でも石は石だし、そんな手間暇かけるならおいしいりんごを買った方が美味いしてっとりばや……――」
「うるせぇ、ごちゃごちゃわけわかんねぇこと言うな。黙ってろ」
「ンっ……」
せっかく分かりやすく、男の俺をわざわざ調教するよりお好みの美女を捕まえた方がいいということを説明してやっているのに、それを遮るようにキスで唇を塞がれた。
顔を背けてアーロンの唇から逃げようとしたが先手を打つように顎を手で掴んで動きを押さえ込まれてしまった。
「ん、ふっ、ン……っ」
どうにか逃げ出そうともがくが、唇の隙間から入ってきた舌に口内を甘くなぶられると、溶けるように力が抜けてしまう。
「……っ、あー、これ邪魔」
唇を離したアーロンがチッと舌打ちして、俺の眼鏡を外して放り投げた。
「あ……っ」
アーシャのおじいさんの形見と聞いていたので反射的に眼鏡を目で追う。
だがすぐにくいっと頬を片手で掴まれアーロンの方へ向き直されてしまった。
見下ろすアーロンが「ははっ」と欲の滲んだ笑いを零した。
「これでお前の間抜けなエロ顔がよく見える」
「なに言って……ンっ」
間抜けなエロ顔ってなんだ! と抗議するよりも早くまた口を塞がれてしまった。
舌が動くたびに卑猥な唾液の音が口の端から漏れて、鼓膜をじわじわと濡らしていく。
卑猥な動きでもって俺を飼い馴らそうとするその舌に抗うように、絡みつこうとするそれを押し返す。
だが、警戒すべきは舌だけではなかった。
人がせっかく美女を連れてきてやると言ってるのに、なんでそうなるんだ!?
「うるせぇ! アホはお前だろ!」
「なんでそうなる!? と、とにかく落ち着けって! すぐに可愛くてお色気ムンムン、肉感むちむちの女の子を探してきてやるから!」
とりあえず冷静になってもらおうと、魅力的な言葉をこれでもかと並べてみる。
だが、なぜかそれが逆効果だったようで奴の額に浮き上がった青筋がさらに輪郭を濃くした。
「テメェ……、まだこの期に及んでそんなこと言うか」
「そりゃあ言うに決まってんだろ! ていうかこの期だから言うんだよ!」
自分のケツが危機にさらされているのだ、当然だ。
だが、アーロンにはその当然が分からないようで、ピクピクと片頬を引き攣らせる。
「……ッ、本当にお前は可愛げがねぇな。こうなったら徹底的に調教して身も心も可愛げ満点のメスにしてやる」
「いやメスも何も俺、男ですけど!?」
わざわざ男の俺を可愛げ満点のメスとやらにするより、絶対に自分好みの美女とやった方が手間もかからないし満足度も高いと思うのだが、アーロンは完全にムキになっていてそんな簡単なことにも気づかないようだ。
「と、とにかく、落ち着け! いいか? どんなに上手く色を塗ってりんごに見える石でも石は石だし、そんな手間暇かけるならおいしいりんごを買った方が美味いしてっとりばや……――」
「うるせぇ、ごちゃごちゃわけわかんねぇこと言うな。黙ってろ」
「ンっ……」
せっかく分かりやすく、男の俺をわざわざ調教するよりお好みの美女を捕まえた方がいいということを説明してやっているのに、それを遮るようにキスで唇を塞がれた。
顔を背けてアーロンの唇から逃げようとしたが先手を打つように顎を手で掴んで動きを押さえ込まれてしまった。
「ん、ふっ、ン……っ」
どうにか逃げ出そうともがくが、唇の隙間から入ってきた舌に口内を甘くなぶられると、溶けるように力が抜けてしまう。
「……っ、あー、これ邪魔」
唇を離したアーロンがチッと舌打ちして、俺の眼鏡を外して放り投げた。
「あ……っ」
アーシャのおじいさんの形見と聞いていたので反射的に眼鏡を目で追う。
だがすぐにくいっと頬を片手で掴まれアーロンの方へ向き直されてしまった。
見下ろすアーロンが「ははっ」と欲の滲んだ笑いを零した。
「これでお前の間抜けなエロ顔がよく見える」
「なに言って……ンっ」
間抜けなエロ顔ってなんだ! と抗議するよりも早くまた口を塞がれてしまった。
舌が動くたびに卑猥な唾液の音が口の端から漏れて、鼓膜をじわじわと濡らしていく。
卑猥な動きでもって俺を飼い馴らそうとするその舌に抗うように、絡みつこうとするそれを押し返す。
だが、警戒すべきは舌だけではなかった。
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