83 / 266
第2章 異世界でももふもふは正義!?
13
しおりを挟む
足の力に強弱をつけてぐにぐにと踏みしだかれ、その絶妙な力加減で与えられる快感に身悶えた。
「あっ、ん、は、ンっ……」
「ははっ、靴で直に踏まれて喘ぐとかやっぱり真性の変態だな」
劣情を煽るために選ばれた言葉たちが俺のプライドを的確に甚振る。
だが、そのおかげで俺は快感に流されかけていた意識を立て直すことが出来た。
「……ッ、や、やめろよっ……」
キッと睨み付けるが、涙目になっているせいか奴を怯ませるのに何の役にも立たなかった。
「そんな顔で言われてもなんの説得力もねぇよ、っと」
「あぁ、っ、んぁ……ッ」
ぎゅう、と重心をさらにかけて靴底を押し付けられ、俺は思わず甘ったるい悲鳴を上げた。
ここで快感に屈してしまえば、この後の展開はアーロンの思い通りになってしまうのは目に見えている。
なのにアーロンの足の動きは巧みで、痛みの一歩手前の危うく鮮烈な快感を絶え間なく与えてくる。
どうにかしなければと思うのに、抗う理性は自分の甘い声に掻き消されてしまって為す術がない。
「ほら、イケ。変態ド淫乱」
ひどく楽しげな低い声でアーロンが言うと同時に、一際強く踏み付けられた。
「ンあっ、あぁぁ……ッ!」
凹凸のある靴底に圧迫されて、これはもはや痛みのレベルだというのに、すっかりアーロンの足に調教されてしまったそこは、歓喜するように白濁の液を噴き出した。
快感の余韻に頭がじんじんと痺れて何も考えられず肩で息をするだけの俺を見下ろしながら、アーロンが喉でくつくつと笑った。
「ははっ、本当にイクなよ、この変態」
「うっ、ふ……ッ」
理不尽な蔑みと笑いが悔しくて目頭がじわりと熱くなった。
「ほら、靴がお前のスケベな汁のせいで汚れた。責任持って舐めとれよ」
靴先をぐいぐいと口元に押し付けられ、俺は目尻を吊り上げて奴を睨み上げた。
「……っ、ふざけんな! お前がしたことだろ! 誰が舐めるか! 汚れが気になるならそこの川で洗っとけ!」
すぐ横を流れる川を顎で差す。随分流れが速い川の音を聞きながら、靴ごとアーロンも一緒に流れてしまえと半ば本気で願った。
「はぁ? そんなことできるか、川が汚れるだろ」
「俺の口だって汚れるわっ」
「お前の口が汚れるのと川が汚れるのどっちが損害があると思ってるんだ。そういう自分さえよければいいっていう考え、よくないぜ」
「お前が言うか!」
絶対こいつにだけは言われたくない言葉ナンバーワンなんですけど!
「というか、こういうのは人間相手に舐めさせるからいいんだろうが。征服欲っていうかさ……あ、ごめん、童貞には分からねぇわな」
「うるせぇ!」
いや、童貞でも分かるし! むしろ童貞の方がよく分かってるわ! 童貞の妄想力なめんな!
というか、論点はそこじゃねぇ! 普通そういうのは可愛い女の子に対して抱くエロ感情なんだよ! 男の俺に征服欲とか抱くな! 不快すぎるわ! このボケぇぇぇぇぇぇ!
「あっ、ん、は、ンっ……」
「ははっ、靴で直に踏まれて喘ぐとかやっぱり真性の変態だな」
劣情を煽るために選ばれた言葉たちが俺のプライドを的確に甚振る。
だが、そのおかげで俺は快感に流されかけていた意識を立て直すことが出来た。
「……ッ、や、やめろよっ……」
キッと睨み付けるが、涙目になっているせいか奴を怯ませるのに何の役にも立たなかった。
「そんな顔で言われてもなんの説得力もねぇよ、っと」
「あぁ、っ、んぁ……ッ」
ぎゅう、と重心をさらにかけて靴底を押し付けられ、俺は思わず甘ったるい悲鳴を上げた。
ここで快感に屈してしまえば、この後の展開はアーロンの思い通りになってしまうのは目に見えている。
なのにアーロンの足の動きは巧みで、痛みの一歩手前の危うく鮮烈な快感を絶え間なく与えてくる。
どうにかしなければと思うのに、抗う理性は自分の甘い声に掻き消されてしまって為す術がない。
「ほら、イケ。変態ド淫乱」
ひどく楽しげな低い声でアーロンが言うと同時に、一際強く踏み付けられた。
「ンあっ、あぁぁ……ッ!」
凹凸のある靴底に圧迫されて、これはもはや痛みのレベルだというのに、すっかりアーロンの足に調教されてしまったそこは、歓喜するように白濁の液を噴き出した。
快感の余韻に頭がじんじんと痺れて何も考えられず肩で息をするだけの俺を見下ろしながら、アーロンが喉でくつくつと笑った。
「ははっ、本当にイクなよ、この変態」
「うっ、ふ……ッ」
理不尽な蔑みと笑いが悔しくて目頭がじわりと熱くなった。
「ほら、靴がお前のスケベな汁のせいで汚れた。責任持って舐めとれよ」
靴先をぐいぐいと口元に押し付けられ、俺は目尻を吊り上げて奴を睨み上げた。
「……っ、ふざけんな! お前がしたことだろ! 誰が舐めるか! 汚れが気になるならそこの川で洗っとけ!」
すぐ横を流れる川を顎で差す。随分流れが速い川の音を聞きながら、靴ごとアーロンも一緒に流れてしまえと半ば本気で願った。
「はぁ? そんなことできるか、川が汚れるだろ」
「俺の口だって汚れるわっ」
「お前の口が汚れるのと川が汚れるのどっちが損害があると思ってるんだ。そういう自分さえよければいいっていう考え、よくないぜ」
「お前が言うか!」
絶対こいつにだけは言われたくない言葉ナンバーワンなんですけど!
「というか、こういうのは人間相手に舐めさせるからいいんだろうが。征服欲っていうかさ……あ、ごめん、童貞には分からねぇわな」
「うるせぇ!」
いや、童貞でも分かるし! むしろ童貞の方がよく分かってるわ! 童貞の妄想力なめんな!
というか、論点はそこじゃねぇ! 普通そういうのは可愛い女の子に対して抱くエロ感情なんだよ! 男の俺に征服欲とか抱くな! 不快すぎるわ! このボケぇぇぇぇぇぇ!
61
お気に入りに追加
2,822
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。


言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、


転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる