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第1章 異世界でも俺はこき使われる
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手を動かす度に、ドゥーガルドのものは大きくなり、卑猥な熱が手の隙間から零れ出た。
粘りけが濃くなり、いやらしい音がよりその輪郭を鮮明にした。
うわ……、これなんかすげぇ恥ずかしい……。
まるでAVを大音量で聞いているようだった。
そんなことを考えていたので、俺はドゥーガルドのモノが絶頂に達しようとしていることに気づかなかった。
「……っ」
ドゥーガルドが溜め息と呻きを混ぜたような声を漏らしたと同時に、俺の顔に何かがかかった。
白い液体がゆっくりと頬を伝う感触と独特の匂いに、ようやく俺は顔射されたのだと気づいた。
「う、うわぁぁぁぁ! な、なにすんだよ! 出るなら出るって言えよ!」
「……すまない、よく分からなかった」
驚きと困惑で慌てふためく俺に、ドゥーガルドはうろたえながら謝った。
いや、出るタイミングくらい分かるだろう! と思ったが、考えてみればついさっきまで子供ができる仕組みすら分からなかった男だ。
ドゥーガルドにとっては初めてのことなのだから、まぁ仕方ないのかもしれない。
それに、まるで犬が尻尾や耳を垂れ下げて落ち込んでいるような顔をしているドゥーガルドに、俺はそれ以上何も言えなかった。
「……まぁ、初めてだから仕方ないとはいけど、もし今後女の子にしてもらうことがあったらこんなことしたらだめだか……」
「……すまない。責任を持って俺がきれいにする」
「は?」
ドゥーガルドは俺のアドバイスを遮るようにして顔を近づけ、俺の頬をぺろりと舐めた。
……は?
完全に頭がフリーズした。
その間もドゥーガルドは舐め続けた。
全身を駆け巡る鳥肌に、ようやく俺の頭は動き始めた。
「ななななななな、な、なにすんだよ!」
「……俺が汚したから、きれいにしないと」
「いやいやいやいやいや! きれいにするにしても他の方法があるだろう!」
犬猫じゃあるまいし!
「あ! 俺が持ってきた水で濡らした布! それで拭くから!」
「……いい。俺がきれいにする」
「いや! 俺がよくないから!」
しかしドゥーガルドは俺の言葉など無視して舐め続ける。
しかも口から漏れる熱い吐息までもが頬を撫でる。
ひ、ひぃぃぃ!
これはやばい! と本能の警告が頭の中に鳴り響いたので俺は急いでこの場を逃げようとした。
しかし、それをすぐに察知したドゥーガルドに押し倒されてしまい逃げることはかなわなかった。
「……大丈夫。きれいにするだけだから」
ドゥーガルドが安心させるように言うが、俺を見下ろす瞳とこぼれ落ちる吐息の異様な熱は人を安心させるどころか不安しか煽らない。
「全然大丈夫な体勢じゃないんですけど!? これ、俺の世界だったら即警察行きだから!」
「……お前と一緒ならどこへでも行く」
「いや! 俺は行かねぇから!」
会話がかみ合わない!
異世界流ジョークなのか!?
粘りけが濃くなり、いやらしい音がよりその輪郭を鮮明にした。
うわ……、これなんかすげぇ恥ずかしい……。
まるでAVを大音量で聞いているようだった。
そんなことを考えていたので、俺はドゥーガルドのモノが絶頂に達しようとしていることに気づかなかった。
「……っ」
ドゥーガルドが溜め息と呻きを混ぜたような声を漏らしたと同時に、俺の顔に何かがかかった。
白い液体がゆっくりと頬を伝う感触と独特の匂いに、ようやく俺は顔射されたのだと気づいた。
「う、うわぁぁぁぁ! な、なにすんだよ! 出るなら出るって言えよ!」
「……すまない、よく分からなかった」
驚きと困惑で慌てふためく俺に、ドゥーガルドはうろたえながら謝った。
いや、出るタイミングくらい分かるだろう! と思ったが、考えてみればついさっきまで子供ができる仕組みすら分からなかった男だ。
ドゥーガルドにとっては初めてのことなのだから、まぁ仕方ないのかもしれない。
それに、まるで犬が尻尾や耳を垂れ下げて落ち込んでいるような顔をしているドゥーガルドに、俺はそれ以上何も言えなかった。
「……まぁ、初めてだから仕方ないとはいけど、もし今後女の子にしてもらうことがあったらこんなことしたらだめだか……」
「……すまない。責任を持って俺がきれいにする」
「は?」
ドゥーガルドは俺のアドバイスを遮るようにして顔を近づけ、俺の頬をぺろりと舐めた。
……は?
完全に頭がフリーズした。
その間もドゥーガルドは舐め続けた。
全身を駆け巡る鳥肌に、ようやく俺の頭は動き始めた。
「ななななななな、な、なにすんだよ!」
「……俺が汚したから、きれいにしないと」
「いやいやいやいやいや! きれいにするにしても他の方法があるだろう!」
犬猫じゃあるまいし!
「あ! 俺が持ってきた水で濡らした布! それで拭くから!」
「……いい。俺がきれいにする」
「いや! 俺がよくないから!」
しかしドゥーガルドは俺の言葉など無視して舐め続ける。
しかも口から漏れる熱い吐息までもが頬を撫でる。
ひ、ひぃぃぃ!
これはやばい! と本能の警告が頭の中に鳴り響いたので俺は急いでこの場を逃げようとした。
しかし、それをすぐに察知したドゥーガルドに押し倒されてしまい逃げることはかなわなかった。
「……大丈夫。きれいにするだけだから」
ドゥーガルドが安心させるように言うが、俺を見下ろす瞳とこぼれ落ちる吐息の異様な熱は人を安心させるどころか不安しか煽らない。
「全然大丈夫な体勢じゃないんですけど!? これ、俺の世界だったら即警察行きだから!」
「……お前と一緒ならどこへでも行く」
「いや! 俺は行かねぇから!」
会話がかみ合わない!
異世界流ジョークなのか!?
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