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第一部 第三王子の花嫁探し
15 それぞれの想い
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「未遂か?」
「重要なのは其処ではありません。」
「いや、其処も重要だろう?」
ユーハンと執事のバートがラーシュの目の前でクローゼットでの情事について話している。因みにラーシュの幻覚魔薬の効力は既に切れている。
ユーハンの執務室はテーブルを囲うように長い椅子が廊下側と奥側に1脚ずつが向かい合うように置かれており、その左右にも一人用の椅子が向かい合うように置かれている。
奥側の長椅子にはユーハンとサラが座り、ラーシュは廊下側の長椅子に座る。ルーカスはユーハンの執務机側の一人用の椅子に座っている。ジルヴァニアはサラの後ろで待機し、執事のバートは扉の横で控えており、メイナは気絶中の為にイネと共に別室で休ませている。
アニエスは別室にて湯浴みと着替えを済ませてからユーハンの執務室に来るようにと伝えてある。因みにアニエスにはアンデルソン公爵家の侍女リディを付けている。
二人の会話に割って入るようにラーシュが口を開く。
「アニエスを好きになりました。彼女を愛しています。」
「ほぅ」
「あらっ」
その言葉にユーハンは感心し、サラは喜ぶ。
「何故っ!?フェリはっ?」
だが、ルーカスだけは憤った様子でラーシュを問いただす。
「フェリ?あぁ、オールソン侯爵令嬢か。彼女が?」
「「………」」
ラーシュの言葉とその態度に一同息を飲む。ラーシュは何故この会話にフェリシアの名前が出てくるのか心底理解出来ていない様子だ。
興味が無いとは言え此処までとは誰も考えていなかった。オビュルタン王国の貴族であれば誰しもが知っているフェリシアの想いは、当の本人には何一つ伝わっていなかったのだ。
これでは6歳の頃に抱いた淡い恋心を15年もの長い間抱き続けて来たフェリシアがあまりにも不憫でならない。
「お前なぁ——」
呆れたようにユーハンが口を開くと、其れを遮るようにルーカスが声を荒げる。
「フェリはラーシュの事を10年以上も想い続けているんだぞっ!」
「それは知らないが、それで?私の気持ちが彼女にあった事はないが?」
ラーシュは一度もフェリシアに思わせ振りな態度を取るような真似はしていない。確かにフェリシアが勝手にラーシュを想い続けて来ただけであり、ラーシュは非難される様な立場ではない。——無いのかもしれないが、フェリシアの15年間を見守って来たルーカスとしては到底納得出来る筈もなかった。
「何でっ?!何っで、突然現れた辺境伯爵令嬢の事なんて好きになるんだよっ!」
「アニエスに心奪われたんだ。」
「フェリの方が良いに決まってるっ!」
「何だ?そんなにオールソン侯爵令嬢が良いなら、お前が何とかしたら良いだろう?」
「っ!!フェリはお前がっ、ラーシュが良いんだよっ!」
ラーシュとルーカスが言い合っていると廊下の方から僅かに声が聞こえた。
『お嬢様っ!!』
その声にバートが扉を開けると、其処にはフェリシア付きの侍女が立っていた。
突然扉が開き、立ち去る事が出来なくなった侍女は部屋と廊下の向こう側を交互に見ながら、居た堪れない様子で立っている。
「もっ、申し訳ございませんっ、帰る前にサラ王太子妃殿下に御挨拶をとフェリシアお嬢様がっ、そのっ、お嬢様は決してお話を立ち聞きするつもりはなくっ」
「聞かれたか、何とも間の悪い」
ユーハンは侍女の話に眉を寄せ苦笑する。
ルーカスが侍女に駆け寄り、侍女の視線の先に目を向けると其処には走り去るフェリシアの姿が見えた。
「フェリっ!」
ルーカスは執務室を飛び出し、すぐさまフェリシアの後を追った。
「フェリシアが聞いていたの?!」
サラも驚き腰をあげて後を追おうとするが、ユーハンがサラに手を伸ばし座るように促す。
「ま、あの二人は仲が良いから、此処はルーカスが適任だろう。」
ユーハンの言葉にサラは俯きながら申し訳なさそうにポツリと口を開く。
「……私がフェリシアに渡したい物があるから帰り際に寄るよう言ったのよ…」
「…あぁ……まぁ、起きた事は仕方ない…そう気に病むな」
ユーハンはサラの手に自分の手を重ねて慰める。椅子に座り直したサラだが、その瞳は辛い面持ちで扉の向こう側を見つめていた——
※※※
ルーカスが部屋を飛び出した為、執務室にはユーハンとサラとラーシュ、バートとジルヴァニアの5人となった。
「で、どう言う事だ?」
「何者かに媚薬を飲まされました。」
「「っ!?」」
ラーシュの言葉に一同信じられないと言ったように驚く。
「その様な物がっ、このアンデルソン公爵邸に出回るなど信じられません!」
執事のバートがキッパリと告げるが、ラーシュは首を振る。
「いや、確かに媚薬だ。私に用意された部屋に何者かが入って来たのだが…きっと其奴の仕業だろう。私とした事が…グラスに注がれていた其れを…」
ラーシュはバートに言葉を返す様に話していたが、最後は自分達の行為の原因をユーハンに報告するようにユーハンに向かって伝える。
「其れをアニエスと一緒に飲んでしまいました。」
(媚薬のせい…)
サラは少し安堵した。幾ら想い合ったからといって、直ぐに、しかも他家のクローゼット内で事に及ぼうとするような貞操観念を持つ令嬢は王家には相応しくない。
未遂で終わったのだからと、サラの父や王は二人を引き離してしまうかもしれないと心配していた。しかし、媚薬に侵されていたのであれば話は別だ。二人は被害者であり、未遂であり、何より惹かれ合っている。
「何故、クローゼット?」
(え?其処?)
ユーハンの質問にサラは首を傾げる。ラーシュはユーハンの質問に珍しくたじろぎながら答える。
「そ、それは、私は男爵家の子息という事になっていましたし、その、下半身が下着にバスタオル姿で、部屋に二人きりで居るところを見られては、辺境伯爵令嬢のアニエスに悪い噂が立ってしまうと考えました。」
「つまり、人目を避けてクローゼットに?」
「…はい、思慮に欠けた行動でした。」
「いや、判断については構わない。媚薬のせいもあるからな。つまり、お前はリンデロード辺境伯爵令嬢の身の上を案じて行動したと言う事だろう。」
「はい、媚薬を飲む以前から…そうですね…」
ラーシュは媚薬を飲む前にもクローゼットに身を隠した事を思い出す。
「媚薬に関係なく私の心は既にアニエスを想っていました。その後の行為は媚薬によって誘起されましたが、相手がアニエスでなければ媚薬に侵されようと己を忘れる程溺れる事はありませんでした。」
「そうだろうな。」
王子達は皆厳しい王子教育により心身共に鍛え上げられている。媚薬に溺れるような脆弱な精神ではない筈だ。そして己の欲望に負け、想ってもいない女性に無体を働く様な真似もする筈はない。
ユーハンは満足そうに頷く。
ユーハンのその様子にラーシュの行為が媚薬のせいだけではない事を確認したかったのだろうと、サラも思った。
フェリシアの15年に渡る想いには気付きもせず、更に想いを打ち砕かれ悲しむフェリシアに一切の情も示さないラーシュは正直、人として冷たい。それは幼い頃から多くの人間に一方的に望まない感情を向けられ続けて来た為ではあるが、ラーシュは人に興味がなく、使命感以外の感情を持つ事がなかった。
そのラーシュがアニエスの事を考え行動した事にユーハンは兄として喜んでいるのだろう。
サラはそんなユーハンを見て微笑む。ユーハンは優しい。王家と家族と国民を誰よりも愛する王太子であり、夫である事をサラは知っている。
「で、お前の下着とやらは?まだ履いているのか?」
「は?はい、取り急ぎ服だけ着替えただけなので履いてますけど」
「そうか。サラ、少し後ろを向いていなさい」
(?)
サラは疑問に思いながらもユーハンやラーシュ達に背を向ける——
「っぶはっ!お前っ、これっ、聞きしに勝るだなっ!」
「あっ、いや、コレは…」
「っぶふふ、あっはははははっ」
ユーハンの楽しそうな笑い声が執務室に響く。
ユーハンは王太子として民も政も取り纏める威厳と資質と才能を持ち合わせ、それを常日頃遺憾なく発揮しているが、幾つになっても少年の様なところが消えない。
(ユーハン…)
サラは諦めたように溜息を吐いた。
そして、そんな少年の様なユーハンもどうしようもなく可愛くて愛しいと思ってしまうと、サラは自分自身を自嘲気味に笑った。
「重要なのは其処ではありません。」
「いや、其処も重要だろう?」
ユーハンと執事のバートがラーシュの目の前でクローゼットでの情事について話している。因みにラーシュの幻覚魔薬の効力は既に切れている。
ユーハンの執務室はテーブルを囲うように長い椅子が廊下側と奥側に1脚ずつが向かい合うように置かれており、その左右にも一人用の椅子が向かい合うように置かれている。
奥側の長椅子にはユーハンとサラが座り、ラーシュは廊下側の長椅子に座る。ルーカスはユーハンの執務机側の一人用の椅子に座っている。ジルヴァニアはサラの後ろで待機し、執事のバートは扉の横で控えており、メイナは気絶中の為にイネと共に別室で休ませている。
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二人の会話に割って入るようにラーシュが口を開く。
「アニエスを好きになりました。彼女を愛しています。」
「ほぅ」
「あらっ」
その言葉にユーハンは感心し、サラは喜ぶ。
「何故っ!?フェリはっ?」
だが、ルーカスだけは憤った様子でラーシュを問いただす。
「フェリ?あぁ、オールソン侯爵令嬢か。彼女が?」
「「………」」
ラーシュの言葉とその態度に一同息を飲む。ラーシュは何故この会話にフェリシアの名前が出てくるのか心底理解出来ていない様子だ。
興味が無いとは言え此処までとは誰も考えていなかった。オビュルタン王国の貴族であれば誰しもが知っているフェリシアの想いは、当の本人には何一つ伝わっていなかったのだ。
これでは6歳の頃に抱いた淡い恋心を15年もの長い間抱き続けて来たフェリシアがあまりにも不憫でならない。
「お前なぁ——」
呆れたようにユーハンが口を開くと、其れを遮るようにルーカスが声を荒げる。
「フェリはラーシュの事を10年以上も想い続けているんだぞっ!」
「それは知らないが、それで?私の気持ちが彼女にあった事はないが?」
ラーシュは一度もフェリシアに思わせ振りな態度を取るような真似はしていない。確かにフェリシアが勝手にラーシュを想い続けて来ただけであり、ラーシュは非難される様な立場ではない。——無いのかもしれないが、フェリシアの15年間を見守って来たルーカスとしては到底納得出来る筈もなかった。
「何でっ?!何っで、突然現れた辺境伯爵令嬢の事なんて好きになるんだよっ!」
「アニエスに心奪われたんだ。」
「フェリの方が良いに決まってるっ!」
「何だ?そんなにオールソン侯爵令嬢が良いなら、お前が何とかしたら良いだろう?」
「っ!!フェリはお前がっ、ラーシュが良いんだよっ!」
ラーシュとルーカスが言い合っていると廊下の方から僅かに声が聞こえた。
『お嬢様っ!!』
その声にバートが扉を開けると、其処にはフェリシア付きの侍女が立っていた。
突然扉が開き、立ち去る事が出来なくなった侍女は部屋と廊下の向こう側を交互に見ながら、居た堪れない様子で立っている。
「もっ、申し訳ございませんっ、帰る前にサラ王太子妃殿下に御挨拶をとフェリシアお嬢様がっ、そのっ、お嬢様は決してお話を立ち聞きするつもりはなくっ」
「聞かれたか、何とも間の悪い」
ユーハンは侍女の話に眉を寄せ苦笑する。
ルーカスが侍女に駆け寄り、侍女の視線の先に目を向けると其処には走り去るフェリシアの姿が見えた。
「フェリっ!」
ルーカスは執務室を飛び出し、すぐさまフェリシアの後を追った。
「フェリシアが聞いていたの?!」
サラも驚き腰をあげて後を追おうとするが、ユーハンがサラに手を伸ばし座るように促す。
「ま、あの二人は仲が良いから、此処はルーカスが適任だろう。」
ユーハンの言葉にサラは俯きながら申し訳なさそうにポツリと口を開く。
「……私がフェリシアに渡したい物があるから帰り際に寄るよう言ったのよ…」
「…あぁ……まぁ、起きた事は仕方ない…そう気に病むな」
ユーハンはサラの手に自分の手を重ねて慰める。椅子に座り直したサラだが、その瞳は辛い面持ちで扉の向こう側を見つめていた——
※※※
ルーカスが部屋を飛び出した為、執務室にはユーハンとサラとラーシュ、バートとジルヴァニアの5人となった。
「で、どう言う事だ?」
「何者かに媚薬を飲まされました。」
「「っ!?」」
ラーシュの言葉に一同信じられないと言ったように驚く。
「その様な物がっ、このアンデルソン公爵邸に出回るなど信じられません!」
執事のバートがキッパリと告げるが、ラーシュは首を振る。
「いや、確かに媚薬だ。私に用意された部屋に何者かが入って来たのだが…きっと其奴の仕業だろう。私とした事が…グラスに注がれていた其れを…」
ラーシュはバートに言葉を返す様に話していたが、最後は自分達の行為の原因をユーハンに報告するようにユーハンに向かって伝える。
「其れをアニエスと一緒に飲んでしまいました。」
(媚薬のせい…)
サラは少し安堵した。幾ら想い合ったからといって、直ぐに、しかも他家のクローゼット内で事に及ぼうとするような貞操観念を持つ令嬢は王家には相応しくない。
未遂で終わったのだからと、サラの父や王は二人を引き離してしまうかもしれないと心配していた。しかし、媚薬に侵されていたのであれば話は別だ。二人は被害者であり、未遂であり、何より惹かれ合っている。
「何故、クローゼット?」
(え?其処?)
ユーハンの質問にサラは首を傾げる。ラーシュはユーハンの質問に珍しくたじろぎながら答える。
「そ、それは、私は男爵家の子息という事になっていましたし、その、下半身が下着にバスタオル姿で、部屋に二人きりで居るところを見られては、辺境伯爵令嬢のアニエスに悪い噂が立ってしまうと考えました。」
「つまり、人目を避けてクローゼットに?」
「…はい、思慮に欠けた行動でした。」
「いや、判断については構わない。媚薬のせいもあるからな。つまり、お前はリンデロード辺境伯爵令嬢の身の上を案じて行動したと言う事だろう。」
「はい、媚薬を飲む以前から…そうですね…」
ラーシュは媚薬を飲む前にもクローゼットに身を隠した事を思い出す。
「媚薬に関係なく私の心は既にアニエスを想っていました。その後の行為は媚薬によって誘起されましたが、相手がアニエスでなければ媚薬に侵されようと己を忘れる程溺れる事はありませんでした。」
「そうだろうな。」
王子達は皆厳しい王子教育により心身共に鍛え上げられている。媚薬に溺れるような脆弱な精神ではない筈だ。そして己の欲望に負け、想ってもいない女性に無体を働く様な真似もする筈はない。
ユーハンは満足そうに頷く。
ユーハンのその様子にラーシュの行為が媚薬のせいだけではない事を確認したかったのだろうと、サラも思った。
フェリシアの15年に渡る想いには気付きもせず、更に想いを打ち砕かれ悲しむフェリシアに一切の情も示さないラーシュは正直、人として冷たい。それは幼い頃から多くの人間に一方的に望まない感情を向けられ続けて来た為ではあるが、ラーシュは人に興味がなく、使命感以外の感情を持つ事がなかった。
そのラーシュがアニエスの事を考え行動した事にユーハンは兄として喜んでいるのだろう。
サラはそんなユーハンを見て微笑む。ユーハンは優しい。王家と家族と国民を誰よりも愛する王太子であり、夫である事をサラは知っている。
「で、お前の下着とやらは?まだ履いているのか?」
「は?はい、取り急ぎ服だけ着替えただけなので履いてますけど」
「そうか。サラ、少し後ろを向いていなさい」
(?)
サラは疑問に思いながらもユーハンやラーシュ達に背を向ける——
「っぶはっ!お前っ、これっ、聞きしに勝るだなっ!」
「あっ、いや、コレは…」
「っぶふふ、あっはははははっ」
ユーハンの楽しそうな笑い声が執務室に響く。
ユーハンは王太子として民も政も取り纏める威厳と資質と才能を持ち合わせ、それを常日頃遺憾なく発揮しているが、幾つになっても少年の様なところが消えない。
(ユーハン…)
サラは諦めたように溜息を吐いた。
そして、そんな少年の様なユーハンもどうしようもなく可愛くて愛しいと思ってしまうと、サラは自分自身を自嘲気味に笑った。
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