86 / 117
魔族侵攻編
温泉都市トルマリン~蠢く野望~
しおりを挟む
「いや~、温泉なんて久しぶりですからねぇ。私もじっくり疲れを癒さなければ」
リトアが楽しげに鼻歌を歌いつつ温泉に期待を膨らませているのは、目的地が目の前に見えている為である。
『トルマリンへようこそ!』と書かれた看板を横目に街を囲む外壁に目を向けると、所々に輝きが目立つ事が分かる。
この周辺の土地は電気石が豊富に取れる特産地で、街を覆う外壁にも使用されている。
青、紫、緑、黄、赤と含まれる成分の割合で様々な発色をしているが、土の精霊に加護を受けた素材をふんだんに使用したレンガは強固なだけでは無い。
【耐久力上昇 大】【衝撃吸収 中】【ダメージ反射 大】【自動再生 中】【守護者生成】という強烈な付与効果を持った外壁の防衛力はアゲートでも随一の防衛力を持っているのだ。
「これは盗賊団が徒党を組んだ所で鎧袖一触にされるのが目に見えているな。俺でも攻めあぐねる強固さだ」
「魔導の極みさね。上級魔術師と上級付与士がこの潤沢な魔力と素材を使うと、これくらい馬鹿げた守りが完成するわけだ」
「ブレンダは博識ね、昔から何でも語り聞かせてくれるけど知識の底が見えないわ」
「それは違うよアン。アタシだって知らない事はあるさね、言えるのは知ってる事だけさ」
年長者らしく振舞うブレンダだが、ガードルートに寄り添う姿は恋する乙女のように初々しい。だがその一方では、結ばれた今となっても子を見守る母親の様な慈愛も健在である。
アンやガードルートの疑問に対して、一つ一つ丁寧に答えて新たな知識を教授する様は先生と生徒のようでもある。
「我々でもあの外壁を突破してトルマリンを攻め落とすのは難しいだろうな」
「団ちょ......スタークは攻めるよりも守るのが主体だから良いじゃないの(スタークだってよ!ヽ(*´∇`)ノ私ってば大胆過ぎじゃね?(。・ ω<)ゞ」
「ああ......そうだな」
後ろに腕を組みながらスタークの顔を上目遣いに覗き込むアイシャは、以前の鉄面皮とは打って変わって愛嬌に溢れている。
油断した隙に手を繋がれたスタークはその精神的な衝撃にウッと赤くなりながらも生返事を返すばかりだった。 真面目でお堅いスタークだったが、相手の感情を理解してしまったが為に以前のように振舞う事が出来ず翻弄されるばかりだ。
「なぁ、甘酸っぱくて堪らんのだが?」
「奇遇だな?実は俺もそうなんだ」
「何かこう......頬を染めたおっさんが美女と手を繋いでランラン♪してる光景って犯罪臭がするな」
「いや~アタシにもあんな時期があったかと思うと初々しくて見てられないねぇ」
「「「え”?あったの!?」」」
「失礼だねぇ!?あんた達は今晩じーっくり躾けてやる必要がありそうだねぇ?」
団員達もようやく結ばれた2人をネタにご機嫌だが、調子に乗った3人組は足腰が立たなくなるまでじーーーっくりと搾り取られたそうだ。
そんな彼等だが苦悶の悲鳴を上げながらも、その表情は幸福に満ち溢れていたという。
「トルマリンへようこそ!アーネスト辺境伯様より連絡は頂いております。良い滞在を」
「ありがとう。じっくり温泉を堪能させて貰うよ」
ガードルートが懐から取り出したトルマリンを加工して作られた割符は、アーネストから通行証だと貰った物だった。
ゲストを招く際に使用される特別製の割符を合わせると、リィンと鈴の様な音が鳴り響く。
「ありがとうございます。では皆様一人お一つこの滞在許可証をお持ちください」
カードキーの様に加工されたミスリル製の滞在許可証は街から出る時に記念の指輪と交換になるらしい。
説明を受けた一行は宿泊施設が記載されたマップを受け取り今回泊まる宿へと向かう。
「作戦首尾の方はどうなっているのだ?」
「は!我が軍の偵察隊が目標の監視を行っておりますが変化無し。こちらの存在には気が付いていないようです」
「ふむ、上出来だ。王都からの援軍が来る前に片を付けなければならん。我々の野望にはどうしても大量の資源が必要となる。特にあの街の周辺に溢れる鉱物資源がな」
配下の魔族から報告を受けた人物はグラスに注がれたワインを弄ぶように揺らすと一気に飲み干す。
フゥと息を付くと立ち上がり周囲を睥睨する。
「諸君、私は我々魔族が長きに渡る雌伏の時を耐えてきた事を誇りに思う」
バッと両腕を広げて虚空を仰ぎ見る人物は仰々しいまでに己の仕草をアピールし、言葉を続ける。
「愚かな人間達は時を刻む毎にその愚かさに磨きを掛け、際限の無いその増長に更なる拍車を掛けてきた!他者より上へ、他者より豊かになろうと終いには奴隷なるシステムまで組み上げたのだ!」
徐々に興奮して盛り上がる同志達にゆっくりと語り聞かせるよう言葉を紡いでいく。
「同族を貶めて都合の良い傀儡とし、富を、自由を奪うだけでなく!生涯全てを差し出させる非道の行い!それを平気で行うのが人族だ!我々誇り高き魔族では考えられない事だと思わないか?」
「そうだそうだ!」 「鉄槌を下せ!」 「奪われる苦しみを教えてやれ!」
「然らば!我々が罪深き人族に裁きを下し!新たな世を創る。いや、創らねばならぬ!」
己自身が発した言葉に酔いしれるが、それと同時に周囲の空気が熱を帯びていくのを敏感に感じ取ったその人物は仕上げとばかりに士気を鼓舞する決定的な言葉を発した。
「諸君、我々が求める安らぎを手に入れる道程は長く険しいだろう。だがしかし......時は来た!我慢を続けた我々は、あの忌々しい壁を越える手段を手に入れたのだから!」
バッっとマントを翻して振り向いた先には巨大な2連装の砲台が鎮座していた。
砲身の直径だけで7メートルはあろう巨大なソレは淡く緑の輝きを宿しており、明かりに乏しい広間の中で一際目立って見える。
「超々長距離砲撃で極大威力の魔導弾が発射可能な我が軍の最新兵器......その名も【アステリオス】!その対なる砲身から吐き出される魔導弾はドラゴンすらも容易く屠り、巨人すらも一撃で爆砕させるだろう!ふふは......ふははははは!」
「「「「「オォオーーーーーーー!!!」」」」」
大喝采を浴びたその人物は己が栄誉を称えられる事に陶酔して身震いするが、次の瞬間には表情を切り替えて次の言葉を紡ぐ。
「このアステリオスが諸君の勢いを後押ししてくれるだろう!なに、心配するな。我が最高傑作が防がれる事などありはしない。断言しよう!アステリオスが諸君の道を切り開くとな!」
「「「「「ジェローム!ジェローム!ジェローム!」」」」」
再び起こった喝采を前に彼は両手を上げて答えるのだった。
(下賎な人族め。我が叡智の結晶を存分に味わうが良い。アレは人間共に独占させておくには余りにも惜しい。このジェロームが思い知らせてやろう!かつての栄華を取り戻し、世界を統治するのは魔族だという事をな!)
平和を謳歌する人族の与り知らぬ所で産声を上げた野望は遂にその牙を剥いた。
訪れるはずだった安らぎの時間はこうして引き裂かれる事となる。
リトアが楽しげに鼻歌を歌いつつ温泉に期待を膨らませているのは、目的地が目の前に見えている為である。
『トルマリンへようこそ!』と書かれた看板を横目に街を囲む外壁に目を向けると、所々に輝きが目立つ事が分かる。
この周辺の土地は電気石が豊富に取れる特産地で、街を覆う外壁にも使用されている。
青、紫、緑、黄、赤と含まれる成分の割合で様々な発色をしているが、土の精霊に加護を受けた素材をふんだんに使用したレンガは強固なだけでは無い。
【耐久力上昇 大】【衝撃吸収 中】【ダメージ反射 大】【自動再生 中】【守護者生成】という強烈な付与効果を持った外壁の防衛力はアゲートでも随一の防衛力を持っているのだ。
「これは盗賊団が徒党を組んだ所で鎧袖一触にされるのが目に見えているな。俺でも攻めあぐねる強固さだ」
「魔導の極みさね。上級魔術師と上級付与士がこの潤沢な魔力と素材を使うと、これくらい馬鹿げた守りが完成するわけだ」
「ブレンダは博識ね、昔から何でも語り聞かせてくれるけど知識の底が見えないわ」
「それは違うよアン。アタシだって知らない事はあるさね、言えるのは知ってる事だけさ」
年長者らしく振舞うブレンダだが、ガードルートに寄り添う姿は恋する乙女のように初々しい。だがその一方では、結ばれた今となっても子を見守る母親の様な慈愛も健在である。
アンやガードルートの疑問に対して、一つ一つ丁寧に答えて新たな知識を教授する様は先生と生徒のようでもある。
「我々でもあの外壁を突破してトルマリンを攻め落とすのは難しいだろうな」
「団ちょ......スタークは攻めるよりも守るのが主体だから良いじゃないの(スタークだってよ!ヽ(*´∇`)ノ私ってば大胆過ぎじゃね?(。・ ω<)ゞ」
「ああ......そうだな」
後ろに腕を組みながらスタークの顔を上目遣いに覗き込むアイシャは、以前の鉄面皮とは打って変わって愛嬌に溢れている。
油断した隙に手を繋がれたスタークはその精神的な衝撃にウッと赤くなりながらも生返事を返すばかりだった。 真面目でお堅いスタークだったが、相手の感情を理解してしまったが為に以前のように振舞う事が出来ず翻弄されるばかりだ。
「なぁ、甘酸っぱくて堪らんのだが?」
「奇遇だな?実は俺もそうなんだ」
「何かこう......頬を染めたおっさんが美女と手を繋いでランラン♪してる光景って犯罪臭がするな」
「いや~アタシにもあんな時期があったかと思うと初々しくて見てられないねぇ」
「「「え”?あったの!?」」」
「失礼だねぇ!?あんた達は今晩じーっくり躾けてやる必要がありそうだねぇ?」
団員達もようやく結ばれた2人をネタにご機嫌だが、調子に乗った3人組は足腰が立たなくなるまでじーーーっくりと搾り取られたそうだ。
そんな彼等だが苦悶の悲鳴を上げながらも、その表情は幸福に満ち溢れていたという。
「トルマリンへようこそ!アーネスト辺境伯様より連絡は頂いております。良い滞在を」
「ありがとう。じっくり温泉を堪能させて貰うよ」
ガードルートが懐から取り出したトルマリンを加工して作られた割符は、アーネストから通行証だと貰った物だった。
ゲストを招く際に使用される特別製の割符を合わせると、リィンと鈴の様な音が鳴り響く。
「ありがとうございます。では皆様一人お一つこの滞在許可証をお持ちください」
カードキーの様に加工されたミスリル製の滞在許可証は街から出る時に記念の指輪と交換になるらしい。
説明を受けた一行は宿泊施設が記載されたマップを受け取り今回泊まる宿へと向かう。
「作戦首尾の方はどうなっているのだ?」
「は!我が軍の偵察隊が目標の監視を行っておりますが変化無し。こちらの存在には気が付いていないようです」
「ふむ、上出来だ。王都からの援軍が来る前に片を付けなければならん。我々の野望にはどうしても大量の資源が必要となる。特にあの街の周辺に溢れる鉱物資源がな」
配下の魔族から報告を受けた人物はグラスに注がれたワインを弄ぶように揺らすと一気に飲み干す。
フゥと息を付くと立ち上がり周囲を睥睨する。
「諸君、私は我々魔族が長きに渡る雌伏の時を耐えてきた事を誇りに思う」
バッと両腕を広げて虚空を仰ぎ見る人物は仰々しいまでに己の仕草をアピールし、言葉を続ける。
「愚かな人間達は時を刻む毎にその愚かさに磨きを掛け、際限の無いその増長に更なる拍車を掛けてきた!他者より上へ、他者より豊かになろうと終いには奴隷なるシステムまで組み上げたのだ!」
徐々に興奮して盛り上がる同志達にゆっくりと語り聞かせるよう言葉を紡いでいく。
「同族を貶めて都合の良い傀儡とし、富を、自由を奪うだけでなく!生涯全てを差し出させる非道の行い!それを平気で行うのが人族だ!我々誇り高き魔族では考えられない事だと思わないか?」
「そうだそうだ!」 「鉄槌を下せ!」 「奪われる苦しみを教えてやれ!」
「然らば!我々が罪深き人族に裁きを下し!新たな世を創る。いや、創らねばならぬ!」
己自身が発した言葉に酔いしれるが、それと同時に周囲の空気が熱を帯びていくのを敏感に感じ取ったその人物は仕上げとばかりに士気を鼓舞する決定的な言葉を発した。
「諸君、我々が求める安らぎを手に入れる道程は長く険しいだろう。だがしかし......時は来た!我慢を続けた我々は、あの忌々しい壁を越える手段を手に入れたのだから!」
バッっとマントを翻して振り向いた先には巨大な2連装の砲台が鎮座していた。
砲身の直径だけで7メートルはあろう巨大なソレは淡く緑の輝きを宿しており、明かりに乏しい広間の中で一際目立って見える。
「超々長距離砲撃で極大威力の魔導弾が発射可能な我が軍の最新兵器......その名も【アステリオス】!その対なる砲身から吐き出される魔導弾はドラゴンすらも容易く屠り、巨人すらも一撃で爆砕させるだろう!ふふは......ふははははは!」
「「「「「オォオーーーーーーー!!!」」」」」
大喝采を浴びたその人物は己が栄誉を称えられる事に陶酔して身震いするが、次の瞬間には表情を切り替えて次の言葉を紡ぐ。
「このアステリオスが諸君の勢いを後押ししてくれるだろう!なに、心配するな。我が最高傑作が防がれる事などありはしない。断言しよう!アステリオスが諸君の道を切り開くとな!」
「「「「「ジェローム!ジェローム!ジェローム!」」」」」
再び起こった喝采を前に彼は両手を上げて答えるのだった。
(下賎な人族め。我が叡智の結晶を存分に味わうが良い。アレは人間共に独占させておくには余りにも惜しい。このジェロームが思い知らせてやろう!かつての栄華を取り戻し、世界を統治するのは魔族だという事をな!)
平和を謳歌する人族の与り知らぬ所で産声を上げた野望は遂にその牙を剥いた。
訪れるはずだった安らぎの時間はこうして引き裂かれる事となる。
1
お気に入りに追加
2,330
あなたにおすすめの小説

異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

アラヒフおばさんのゆるゆる異世界生活
ゼウママ
ファンタジー
50歳目前、突然異世界生活が始まる事に。原因は良く聞く神様のミス。私の身にこんな事が起こるなんて…。
「ごめんなさい!もう戻る事も出来ないから、この世界で楽しく過ごして下さい。」と、言われたのでゆっくり生活をする事にした。
現役看護婦の私のゆっくりとしたどたばた異世界生活が始まった。
ゆっくり更新です。はじめての投稿です。
誤字、脱字等有りましたらご指摘下さい。

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる