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王都の闇編
盗賊ギルドと暗殺者ギルドに楔を打ち込む4
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地下への通路はそこそこ高度な技術が使われていた。
周囲の壁が崩れないように硬質化の処理が行われているし、手すりも取り付けられている。
後付けだからか、それ相応のコストを掛けて作られた通路は中々の物だった。
「真っ直ぐに見えて先には分岐も用意されている。ギルド員達しか知らない脱出路も完備か、ギルドマスターの有能さは伝わってくるな」
「ああ、ゲイルは本気でスラムを変えようとしている。昔よりも乱暴な手段も使うようになったが、根っこは昔から変わらねぇ。身寄りの無い子供を拾っては一人前になるまで育てるお人好しが、こんなスラムに居るなんて矛盾してるだろう」
誇らしげに語るバルドだったが、自分に近い志を持っている古い馴染みの人間が変わらずに居る事が嬉しいらしいく、いつもより饒舌だった。
彼は苦しみを人一倍味わい、怒り、孤独、悲しみといった感情を理解している。ゲイルが咲かせる笑顔の花にアリアを重ねているのかもしれない。
「バルドにそこまで言わせる人物ならば、俺も無下には出来ないな。それに、こういった無秩序な組織を束ねる手腕についても一見の価値ありだろうしな」
「それについては保証するぜ。ただの馬鹿にはこのスラムで上に立ち続ける事は不可能だからな、あいつは人身掌握や感情の機微にも敏感だ」
狭い通路を抜けた先には頑丈に作られた鉄製の扉があった。魔法的なトラップは仕掛けてないようだが、頑丈な作りをしており、破城槌レベルの衝撃でなければ破壊出来ないだろう。
素材の加工時点で『衝撃吸収』『硬度強化』が付与されており、完成した扉自体にも『防壁』の魔力文字が刻印されて数段上の耐久性へと引き上げられている。
「着きました。この扉の先にマスターが居ます」
案内してくれた女性が懐から取り出した青く光る板が鍵になっているのか、扉に近づけるとカチャリと鍵が開く音がした。
扉を開けて中へ入る女性に続いて入室する俺達だったが、中の様子は扉の無骨さとは打って変わっていた。手入れの行き届いた武器が壁に掛けられ、上質な絨毯が引かれている。
調度品もそこそこ良いランクの物が揃っている。
「よう、バルドと......ケイ殿で良かったかな?」
声を掛けきたのは白髪混じりの髪を後ろに束ねた壮年の男性だった。
鑑定スキルを発動した気配がするが、こちらの情報が読み取れ無い事を確認すると、やはりといった表情を浮かべている。
「初対面で鑑定スキルを使った事について謝罪する。しかし、噂通りの実力を持っているようで安心した」
「ケイと呼び捨てにしてくれて構わんぞ?それくらいで腹は立てないさ。盗賊ギルドのマスターと比べれば雲泥の差だ。それで、安心したというのはどういう事だ?」
「恥ずかしながら、今の暗殺者ギルドは二つに割れていてな。俺の腹心や育てた子供達から構成される秩序派と、副ギルドマスターが率いるガーランド派だな」
ガーランド派と聞いてやはりと思った。このギルドはあの屑と繋がりがあるのだろう。
多額の金銭と引き換えに汚れ仕事を請け負っているといった所だろうか?彼自身は関与していないみたいだが、ゲイルの表情を見る限り、苦労をしているようだ。
「この暗殺者ギルドが急速に成長したのは、副ギルドマスターのスレインが貴族や王国からの汚れ仕事を請け負い始めてからだ。その事には確かに感謝している。おかげで俺達は沢山の人々を救う事が出来たし、こうやって拠点を構え、高品質の装備を備えるに至った。しかし、最近は過剰に富を求めるスレインの暴走で、ギルドメンバーからの死者が増えているのも事実だ」
難しい表情を浮かべたゲイルだったが、彼はスレインという男の事が嫌いではないようだ。組織を二分する今に至っても、彼を憎めないでいる自分に納得している感じすらある。
「俺はスレインを失いたくないのだと思う。あの貴族と繋がりを得てから踏み外した階段をもう一度上りたい。その為には......」
「ガーランド・ダンケルク公爵は生きていてはならない?」
俺の言葉にニヤリとしたゲイルは頷くとこう続けた。
「その通りだ。ケイにはあいつの始末に協力して欲しいと思っている。その対価に暗殺者ギルドとして、この件以降も可能な限り協力し続けると約束する」
「ゲイルよ、ケイが求める条件と合致する内容だが、最悪スレインを始末する必要が出てきたらどうする?」
「任せろ、俺は約束を守る相手には、求める最上の結果を返す事で返礼としている。不可能な状況でも俺が無理をこじ開けて見せるさ」
自信を持って語る俺に安堵したのか、拳を握り締めていた力が解ける。ゲイルがスレインに向ける感情は信頼に満ち溢れている。俺の予想が間違っていなければ、スレインはスレインでゲイルが望みを叶える為にはここで引いては駄目だと、踏み込んではならない領域まで無理を重ねている可能性がある。
積み上げた信頼は、彼らの人生を分けてでも理想へ至る道を模索するまでに昇華してるのだ。
「あいつは、スレインは自分がしている仕事がどんな卑劣で非情な事であろうと割り切る心を持っているが、それとは別に組織を愛する心も持ち合わせている。誰かを切り捨てる覚悟しているだけに躊躇はしないが、俺以上に悲しみを背負っているのはスレイン自身のはずだ」
「あ、あの。スレインさんはここで生きた時間は、今までの人生で一番満たされている時間だって言ってました」
案内してくれた受付嬢が言葉を発する。この場で口を挟む事の意味は分かっているはずだ。それでもここで言葉を発した彼女の覚悟には答えなければなるまい。
「レイジー、発言を許可した覚えは無い」
「構わんよ、レイジーの言葉で俺も覚悟が決まった。お前達は良い部下に恵まれたな。全部俺に任せておけよ、約束を守り続ける限り俺達が仲間だ」
この世界に生きる人々にはそれぞれの戦いがあるのだ。
同じ志を持ちながら、相手の為に道を分かつ2人の道をもう一度繋げてやりたい。
「やれやれ、我を通すのも一苦労だぜ。イーリスの復讐をするはずが、目的が増えていくのは何故だろうか」
「それもケイの人徳だろうさ。お前さんが求める未来にはこいつらの力も必要になってくる。トラブルを抱え込むのは相応の道を歩んでるお前さんだからだろうよ」
おどけて話す俺にバルドが続ける。
ある時はご主人様、ある時は神様、その実態はただの一般人なのだが......今生は苦労の連続である。
周囲の壁が崩れないように硬質化の処理が行われているし、手すりも取り付けられている。
後付けだからか、それ相応のコストを掛けて作られた通路は中々の物だった。
「真っ直ぐに見えて先には分岐も用意されている。ギルド員達しか知らない脱出路も完備か、ギルドマスターの有能さは伝わってくるな」
「ああ、ゲイルは本気でスラムを変えようとしている。昔よりも乱暴な手段も使うようになったが、根っこは昔から変わらねぇ。身寄りの無い子供を拾っては一人前になるまで育てるお人好しが、こんなスラムに居るなんて矛盾してるだろう」
誇らしげに語るバルドだったが、自分に近い志を持っている古い馴染みの人間が変わらずに居る事が嬉しいらしいく、いつもより饒舌だった。
彼は苦しみを人一倍味わい、怒り、孤独、悲しみといった感情を理解している。ゲイルが咲かせる笑顔の花にアリアを重ねているのかもしれない。
「バルドにそこまで言わせる人物ならば、俺も無下には出来ないな。それに、こういった無秩序な組織を束ねる手腕についても一見の価値ありだろうしな」
「それについては保証するぜ。ただの馬鹿にはこのスラムで上に立ち続ける事は不可能だからな、あいつは人身掌握や感情の機微にも敏感だ」
狭い通路を抜けた先には頑丈に作られた鉄製の扉があった。魔法的なトラップは仕掛けてないようだが、頑丈な作りをしており、破城槌レベルの衝撃でなければ破壊出来ないだろう。
素材の加工時点で『衝撃吸収』『硬度強化』が付与されており、完成した扉自体にも『防壁』の魔力文字が刻印されて数段上の耐久性へと引き上げられている。
「着きました。この扉の先にマスターが居ます」
案内してくれた女性が懐から取り出した青く光る板が鍵になっているのか、扉に近づけるとカチャリと鍵が開く音がした。
扉を開けて中へ入る女性に続いて入室する俺達だったが、中の様子は扉の無骨さとは打って変わっていた。手入れの行き届いた武器が壁に掛けられ、上質な絨毯が引かれている。
調度品もそこそこ良いランクの物が揃っている。
「よう、バルドと......ケイ殿で良かったかな?」
声を掛けきたのは白髪混じりの髪を後ろに束ねた壮年の男性だった。
鑑定スキルを発動した気配がするが、こちらの情報が読み取れ無い事を確認すると、やはりといった表情を浮かべている。
「初対面で鑑定スキルを使った事について謝罪する。しかし、噂通りの実力を持っているようで安心した」
「ケイと呼び捨てにしてくれて構わんぞ?それくらいで腹は立てないさ。盗賊ギルドのマスターと比べれば雲泥の差だ。それで、安心したというのはどういう事だ?」
「恥ずかしながら、今の暗殺者ギルドは二つに割れていてな。俺の腹心や育てた子供達から構成される秩序派と、副ギルドマスターが率いるガーランド派だな」
ガーランド派と聞いてやはりと思った。このギルドはあの屑と繋がりがあるのだろう。
多額の金銭と引き換えに汚れ仕事を請け負っているといった所だろうか?彼自身は関与していないみたいだが、ゲイルの表情を見る限り、苦労をしているようだ。
「この暗殺者ギルドが急速に成長したのは、副ギルドマスターのスレインが貴族や王国からの汚れ仕事を請け負い始めてからだ。その事には確かに感謝している。おかげで俺達は沢山の人々を救う事が出来たし、こうやって拠点を構え、高品質の装備を備えるに至った。しかし、最近は過剰に富を求めるスレインの暴走で、ギルドメンバーからの死者が増えているのも事実だ」
難しい表情を浮かべたゲイルだったが、彼はスレインという男の事が嫌いではないようだ。組織を二分する今に至っても、彼を憎めないでいる自分に納得している感じすらある。
「俺はスレインを失いたくないのだと思う。あの貴族と繋がりを得てから踏み外した階段をもう一度上りたい。その為には......」
「ガーランド・ダンケルク公爵は生きていてはならない?」
俺の言葉にニヤリとしたゲイルは頷くとこう続けた。
「その通りだ。ケイにはあいつの始末に協力して欲しいと思っている。その対価に暗殺者ギルドとして、この件以降も可能な限り協力し続けると約束する」
「ゲイルよ、ケイが求める条件と合致する内容だが、最悪スレインを始末する必要が出てきたらどうする?」
「任せろ、俺は約束を守る相手には、求める最上の結果を返す事で返礼としている。不可能な状況でも俺が無理をこじ開けて見せるさ」
自信を持って語る俺に安堵したのか、拳を握り締めていた力が解ける。ゲイルがスレインに向ける感情は信頼に満ち溢れている。俺の予想が間違っていなければ、スレインはスレインでゲイルが望みを叶える為にはここで引いては駄目だと、踏み込んではならない領域まで無理を重ねている可能性がある。
積み上げた信頼は、彼らの人生を分けてでも理想へ至る道を模索するまでに昇華してるのだ。
「あいつは、スレインは自分がしている仕事がどんな卑劣で非情な事であろうと割り切る心を持っているが、それとは別に組織を愛する心も持ち合わせている。誰かを切り捨てる覚悟しているだけに躊躇はしないが、俺以上に悲しみを背負っているのはスレイン自身のはずだ」
「あ、あの。スレインさんはここで生きた時間は、今までの人生で一番満たされている時間だって言ってました」
案内してくれた受付嬢が言葉を発する。この場で口を挟む事の意味は分かっているはずだ。それでもここで言葉を発した彼女の覚悟には答えなければなるまい。
「レイジー、発言を許可した覚えは無い」
「構わんよ、レイジーの言葉で俺も覚悟が決まった。お前達は良い部下に恵まれたな。全部俺に任せておけよ、約束を守り続ける限り俺達が仲間だ」
この世界に生きる人々にはそれぞれの戦いがあるのだ。
同じ志を持ちながら、相手の為に道を分かつ2人の道をもう一度繋げてやりたい。
「やれやれ、我を通すのも一苦労だぜ。イーリスの復讐をするはずが、目的が増えていくのは何故だろうか」
「それもケイの人徳だろうさ。お前さんが求める未来にはこいつらの力も必要になってくる。トラブルを抱え込むのは相応の道を歩んでるお前さんだからだろうよ」
おどけて話す俺にバルドが続ける。
ある時はご主人様、ある時は神様、その実態はただの一般人なのだが......今生は苦労の連続である。
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