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辺境騒乱編
時を越える者と使役されし竜姫5
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転移した先は王城の中にある、ローゼンシアの私室だった。
「今が何時か分かるか?」
「ええ、これはラプラスが現れた日です。太陽の力が強いので、今はまだ夜は訪れていません。という事は、彼女が現れるのはもう少し後ですね」
「違うな、既にこの時点で君は観察されていたようだな」
魔力を込めた手刀を一閃すると、ガシャーンとガラスが割れる様に空間が砕ける。
「ありゃ?これに気付くなんてヤバい存在が現れましたね。過去から結果を変えに来たのですか?」
「ラプラス!その様子だと、やはり結果を知っていて私に手を貸したのですね」
「ええ、女王様は心を取り戻したご様子、努力が無駄にならないで済みましたよ。約束の対価は既に頂いておりますので、役目を全う出来て良かったです」
ラプラスの悪魔、全てを見通す目と知性を兼ね備えた、全知全能と呼ばれる存在。
それがどこまで真実なのかは分からないが、俺が来る事まで見通していたならば、彼女は俺を超える存在なのかもしれない。
「ケイ様、そんな事は御座いませんよ。一点特化の際物ですってば、私に出来る事なんか大した事はありません」
「悪魔と称されるが、その実は神の如き存在か。邪魔をしないなら争うつもりはないが、取引の履行をした以上は、彼女の正当性は保たれる。俺からは手出ししない」
「ラプラス、どうしてここまでしてくれるの?」
「言ったでしょう?私にも救いたい存在が居るのです。貴方から頂いた血は、私が迎える未来に必要となるアイテムの一つなのですよ。望みを叶えて貰ったのですから、対価として貴方の望みを叶えただけです。不思議な事では無いでしょう?」
ピコピコと耳を動かし、尻尾を揺らすラプラスは、悪戯が成功してはしゃぐ子供のようだった。
己の願いに純粋であるが故に、相手の願いに対しても純粋に答えるのかもしれない。
「さぁ、答えは出たのでしょう?栄華の時を再開しますか?ケイ様との約束を守り、未来へ友を誘うのですか?」
「栄華を再開すると言ったら?」
「むぅ、対価は頂きますが、ケイ様にお引き取り頂く事も不可能ではありませんよ?」
やはり油断ならない存在だな。隙が無い処か、こちらに威圧感を与えるほどの力を持っている。
彼女が言うならば、それも可能なのだろう。
「いえ、ケイ様との約束は守ります。ですが、カーネリアン、アイオライト、ヘリオドールは連れて行きます。それが彼女達を従えた時に交わした約束なのですから」
「おやおや、見違えましたねぇ。今にも死にそうな感じだったのがここまで変わりますか。これだから人という存在は面白い」
革靴をコツコツと鳴らしステップを踏むラプラスは、踊りに合わせて魔方陣を紡いでいく。
転移魔方陣を積層で編んでいるが、これを解析するに......全員呼び寄せるつもりのようだな。
「魔犬が来る前に帰りなさいな。アレは私でも少々骨が折れます故」
「それが分かっていての判断か......仲間に欲しい人材だな」
「お戯れを、自分を脅かす可能性を持っている。『仲間の様な者』など不要でしょう?」
「ははは、それでも興味が無くならない辺り、俺も数寄者なんだろうな」
渦巻いていた魔法陣が解かれると、そこには紅、黄緑、黄の髪を持った女性が立っていた。
「ここは?」
「主様の居室ですね」
「ローゼ様以外にも居るようですが......強いです」
ここは先制攻撃だ!俺が決めるぜ!
右手を顔に当て、左手を前に突き出すと、俺は高らかにこう叫んだ。
「ふふふ、お前達の主は我が手中にある。抵抗せずに我が軍門へ下るが良い!」
完璧だ......これで彼女達は俺の仲間に......ならなかった。
「控えなさい!狼藉者」 「主への無礼は許さぬ」 「やっちまうです!」
ああ、痛い痛い!何故だ!どうしてこうなった!?俺の計画は完璧だったはず。
なのに、三人娘に囲まれてフルボッコされる俺がそこには居た。
「ケイ様、本気でそう思っているならば私も評価を下方修正せざるを得ませんね」
「俺の優しい気遣いが分からんとは!痛い!いた!ええ加減にせいや!!」
俺の咆哮と共に魔力の暴風が吹き荒れる。
「ああ、もう!ケイ様は黙っててくださいませ!私が話しますわ!」
「......はい」
うむむ、俺のあふれ出る気品と魅力が彼女達を魅了して止まないはずだったのだが......。
「はぁ、どうしてその結論に至ったのか聞きたくもありますが、緊張する彼女をリラックスさせる効果はあったようですね」
「いやぁ、魔王降臨!って恰好良くない?」
「そうですね。時と場合を考えれば良かったかもしれません」
ラプラスってば、何気にノリがよろしいのね。
「ネリー、イオ、ヘリー、貴方達には苦労を掛けましたわね。もう大丈夫ですわ!今まで心を蝕んでいた闇を克服しましたから、以前の様に力を貸して欲しいのです」
生気を失った表情を見せていた彼女だったが、前日までとは一変した様子に、3人は何があったのだろうと驚愕していた。
突然転移魔法で呼び出されたかと思えば、目の前には不審な者と主が会話しており、膨大な力を纏っている。
緊張した雰囲気が流れ、相手の出方を伺ってみれば、冗談のような事を言って場を壊す男、それを微笑みながら見守る獣人の女。
「勿論、3人揃って、いえセレスも含めて4人でローゼンシア様にお仕えします」
「主が我々を不要だと言われても、我々は死ぬまで誓いを果たし続けます」
「ローゼ様が元気になって良かったの!ヘリー達が皆で敵をぶっ潰すです!」
なんか物騒な事を言ってる奴が1匹混ざってるが、反応は良い感じだな。これなら心配無いだろう。
「んじゃ、話も纏まった事で帰るぞ。詳しい説明はあっちに戻ってからにしてくれ。時間旅行を終わらせないとこわ~い魔犬が追いかけてきますよ~ってな」
「この国が滅びるのは決まっているのです。それを変えることは未来へ多大な影響を齎します。行きましょう」
「いや~ハッピーエンドで良かったですね。それでは私もお暇しますよ?」
ラプラスはこちらに向かって手を振りながら、別れの挨拶を告げてくる。
「ああ、縁があればまたな」
「敵に回る事が無いと良いんですけどねぇ」
帰還する為に俺達は扉を潜って向こう側へ帰る。
「GURURURURU」
扉に飛び込む直前、嫌な唸り声が聞こえた気がした。
「今が何時か分かるか?」
「ええ、これはラプラスが現れた日です。太陽の力が強いので、今はまだ夜は訪れていません。という事は、彼女が現れるのはもう少し後ですね」
「違うな、既にこの時点で君は観察されていたようだな」
魔力を込めた手刀を一閃すると、ガシャーンとガラスが割れる様に空間が砕ける。
「ありゃ?これに気付くなんてヤバい存在が現れましたね。過去から結果を変えに来たのですか?」
「ラプラス!その様子だと、やはり結果を知っていて私に手を貸したのですね」
「ええ、女王様は心を取り戻したご様子、努力が無駄にならないで済みましたよ。約束の対価は既に頂いておりますので、役目を全う出来て良かったです」
ラプラスの悪魔、全てを見通す目と知性を兼ね備えた、全知全能と呼ばれる存在。
それがどこまで真実なのかは分からないが、俺が来る事まで見通していたならば、彼女は俺を超える存在なのかもしれない。
「ケイ様、そんな事は御座いませんよ。一点特化の際物ですってば、私に出来る事なんか大した事はありません」
「悪魔と称されるが、その実は神の如き存在か。邪魔をしないなら争うつもりはないが、取引の履行をした以上は、彼女の正当性は保たれる。俺からは手出ししない」
「ラプラス、どうしてここまでしてくれるの?」
「言ったでしょう?私にも救いたい存在が居るのです。貴方から頂いた血は、私が迎える未来に必要となるアイテムの一つなのですよ。望みを叶えて貰ったのですから、対価として貴方の望みを叶えただけです。不思議な事では無いでしょう?」
ピコピコと耳を動かし、尻尾を揺らすラプラスは、悪戯が成功してはしゃぐ子供のようだった。
己の願いに純粋であるが故に、相手の願いに対しても純粋に答えるのかもしれない。
「さぁ、答えは出たのでしょう?栄華の時を再開しますか?ケイ様との約束を守り、未来へ友を誘うのですか?」
「栄華を再開すると言ったら?」
「むぅ、対価は頂きますが、ケイ様にお引き取り頂く事も不可能ではありませんよ?」
やはり油断ならない存在だな。隙が無い処か、こちらに威圧感を与えるほどの力を持っている。
彼女が言うならば、それも可能なのだろう。
「いえ、ケイ様との約束は守ります。ですが、カーネリアン、アイオライト、ヘリオドールは連れて行きます。それが彼女達を従えた時に交わした約束なのですから」
「おやおや、見違えましたねぇ。今にも死にそうな感じだったのがここまで変わりますか。これだから人という存在は面白い」
革靴をコツコツと鳴らしステップを踏むラプラスは、踊りに合わせて魔方陣を紡いでいく。
転移魔方陣を積層で編んでいるが、これを解析するに......全員呼び寄せるつもりのようだな。
「魔犬が来る前に帰りなさいな。アレは私でも少々骨が折れます故」
「それが分かっていての判断か......仲間に欲しい人材だな」
「お戯れを、自分を脅かす可能性を持っている。『仲間の様な者』など不要でしょう?」
「ははは、それでも興味が無くならない辺り、俺も数寄者なんだろうな」
渦巻いていた魔法陣が解かれると、そこには紅、黄緑、黄の髪を持った女性が立っていた。
「ここは?」
「主様の居室ですね」
「ローゼ様以外にも居るようですが......強いです」
ここは先制攻撃だ!俺が決めるぜ!
右手を顔に当て、左手を前に突き出すと、俺は高らかにこう叫んだ。
「ふふふ、お前達の主は我が手中にある。抵抗せずに我が軍門へ下るが良い!」
完璧だ......これで彼女達は俺の仲間に......ならなかった。
「控えなさい!狼藉者」 「主への無礼は許さぬ」 「やっちまうです!」
ああ、痛い痛い!何故だ!どうしてこうなった!?俺の計画は完璧だったはず。
なのに、三人娘に囲まれてフルボッコされる俺がそこには居た。
「ケイ様、本気でそう思っているならば私も評価を下方修正せざるを得ませんね」
「俺の優しい気遣いが分からんとは!痛い!いた!ええ加減にせいや!!」
俺の咆哮と共に魔力の暴風が吹き荒れる。
「ああ、もう!ケイ様は黙っててくださいませ!私が話しますわ!」
「......はい」
うむむ、俺のあふれ出る気品と魅力が彼女達を魅了して止まないはずだったのだが......。
「はぁ、どうしてその結論に至ったのか聞きたくもありますが、緊張する彼女をリラックスさせる効果はあったようですね」
「いやぁ、魔王降臨!って恰好良くない?」
「そうですね。時と場合を考えれば良かったかもしれません」
ラプラスってば、何気にノリがよろしいのね。
「ネリー、イオ、ヘリー、貴方達には苦労を掛けましたわね。もう大丈夫ですわ!今まで心を蝕んでいた闇を克服しましたから、以前の様に力を貸して欲しいのです」
生気を失った表情を見せていた彼女だったが、前日までとは一変した様子に、3人は何があったのだろうと驚愕していた。
突然転移魔法で呼び出されたかと思えば、目の前には不審な者と主が会話しており、膨大な力を纏っている。
緊張した雰囲気が流れ、相手の出方を伺ってみれば、冗談のような事を言って場を壊す男、それを微笑みながら見守る獣人の女。
「勿論、3人揃って、いえセレスも含めて4人でローゼンシア様にお仕えします」
「主が我々を不要だと言われても、我々は死ぬまで誓いを果たし続けます」
「ローゼ様が元気になって良かったの!ヘリー達が皆で敵をぶっ潰すです!」
なんか物騒な事を言ってる奴が1匹混ざってるが、反応は良い感じだな。これなら心配無いだろう。
「んじゃ、話も纏まった事で帰るぞ。詳しい説明はあっちに戻ってからにしてくれ。時間旅行を終わらせないとこわ~い魔犬が追いかけてきますよ~ってな」
「この国が滅びるのは決まっているのです。それを変えることは未来へ多大な影響を齎します。行きましょう」
「いや~ハッピーエンドで良かったですね。それでは私もお暇しますよ?」
ラプラスはこちらに向かって手を振りながら、別れの挨拶を告げてくる。
「ああ、縁があればまたな」
「敵に回る事が無いと良いんですけどねぇ」
帰還する為に俺達は扉を潜って向こう側へ帰る。
「GURURURURU」
扉に飛び込む直前、嫌な唸り声が聞こえた気がした。
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