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王都暴走編
四聖神との初対面で喧嘩を売る......が
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王都での初日は、俺という存在がこの世界で、何をするのか?何をしたいのか?を、明確にする一つの区切りになった。
いきなりこれから激しく世界を変えるというわけではないが、同じ志の仲間が居て、目標に向かって進んでいるという事は素晴らしい事だ。
帰り道に教会へ行く俺だったが、これまでとは明確な違いがある。
これからは美しい嫁が一緒だという事だ、自由行動をする事もあるが、基本的には行動を共にする事になる。
貴族として生まれた彼女は、博識ではあるが、庶民の生活については致命的に常識外れである。
所謂『パンが無ければお菓子を食べれば』という展開まではいかないが、奴隷という身分になってようやく貧しいとは、どういう物かという事を学んだのだ。
教養はそれなりにあっても、それを生かす事が出来るのは、貴族という立場があってこそなのである。
俺が徹底的に彼女への教育を施す。
悪い言い方をするならば、俺色に染め上げるのである。
「ケイ様、教会へ行きジョブを得るとの事でしたが、ご自分でジョブを決める権利を有しておられるのでは?」
そうなのである。
この世界に来てから、最近感じていた事なのだが、知らない内に神格を有しているみたいなのだ。
であれば、願わずとも望んで決める事が可能なのでは?と推測出来る範囲なのだった。
「まぁ、出来ると思うんだけど......他にもちょっと用事があってね」
神とやらが顕現する事が出来るには、環境や条件が定められているとしたら?
この世界の神にどのような制限が有るのかは知らないが、教会に行ってジョブを貰うという行為をする事で、何らかのアクションが発生する可能性を思い付いたのである。
「ああ、流石は至高の御方です。共に居るだけで胸が高鳴ります」
しかし、あの一件からイーリスがくっ付いて離れようとしない。
10歳の子供に、ボン・キュッ・ボンの女性(19歳)が傅くという構図は、犯罪臭がプンプンするので、俺が時間魔法を使用して10歳まで若返らせた。
幸い【復讐者の花嫁衣裳】は形状変化で自由自在に姿を変える事が出来るので、現状はゴスロリ美少女と腕を組みながら歩いているという、うらやましい?或いは微笑ましい構図になっているのである。
「ケイ様の御力で、あの豚野郎に汚される前の体に戻る事が出来ました。新たな人生をケイ様と歩める事を心から嬉しく思います」
スリスリと頬ずりしながらくっ付いてくる辺り、あの極度なショタコン&ブラコンを悪い方向に拗らせた、廃スペックな姉と同じ属性を感じるのが、若干懸念要素ではあるが......鴛鴦夫婦という言葉もあるのだから、良い方向に向かってくれると信じたい。
目的の教会へ来た俺達だが、正面からその容貌を確認する位置に来て観察してみた。
白亜の城とでも形容するのが相応しいだろうこの建造物は、青く塗られた屋根以外が真っ白で、窓の変わりに嵌められた美しいステンドグラスが荘厳な雰囲気を演出している。
手入れも行き届いており、管理している教会関係者が信仰心に満ち溢れている事は想像に難くない。
ゴミ一つ落ちていないのは勿論、美しく磨きぬかれた壁や床は顔が映りそうな程だ。
「あら?教会に御用ですか?ふふふ、腕まで組んで仲が良いのですね」
入り口からこちらに向かって歩いてきたのは、この教会のシスターだろう。
年齢は20代前半といった所か、純白の修道服に屋根と同じ青色のショールを羽織っている......中々お洒落さんですね?
「珍しそうに教会を眺めていたようですが、王都は始めてなのかしら?良ければ神殿の中を案内しますよ?」
貴方が天使か!......痛い!イーリスさん?腕が軋んでいるようですが、お気づきでしょうか?
優しいシスターに道案内を頼みながら、プンスコしながら腕に抱きつくイーリスを連れて教会に入った。
夕暮れ時の光が差し込む教会内は、その幻想的な光に照らされて、絵画のような美しさを演出している。
これを見せられたら、その美しい光景に誰もが心を奪われるだろう。
ステンドグラスには、母が子供を抱く絵や、空から天使が舞い降りる絵が描かれており、見る者に神秘的な印象を与える。
「素晴らしいな、人はここまでの物を作り上げるのか......一方で正反対の悪辣な愚物も存在するが......ここではよしておこうか」
「この礼拝堂の中央にあるクリスタルに触れる事で、神と繋がりを持ち、貴方に相応しいジョブを得る事が出来るのですよ」
誇らしげに語るシスターの言葉に耳を傾けながら、神との邂逅を望む俺は、これは好機だと思った。
もし、本当に繋がるという表現が正しいのならば、強引にでもこの場に引き摺り下ろしてやる。
「ジョブを得てくるように言われたのですが、クリスタルに触れても?」
「ええ、どうぞお試しになってください。天の神々は常に我等を見守っておられますよ」
クリスタルに触れると、時間が止まったような感覚が場を支配した。
周囲を確認するが、俺以外は完全に静止している。
「よくここまで来たな。今回の転生者の中で最もイレギュラーである男よ」
「まさか、神の如き力を得てから、この世界に来る者が居るとは、こちらも予想しませんでした」
「それゆえに面白くも有る。これから世界はどうなっていくのやら」
「力を得て傲慢になっているようだが、それも器の小さな人間故に仕方の無き事か」
光の柱が4本現れて、中から男神が1柱、女神が3柱、4柱の神が降臨した。
威圧感は感じるが、ティアマト達に比べれば大した事は無い。
「まずは転生おめでとうと祝福させて貰います。貴方もこの世界の一員となったのです」
「我は誰にでも平等に接する、お前がどういう感情を抱いているにしても、それは変わらん」
「この世界でどう生きるかなど強制せんし、変化を齎してくれる事には感謝するかもしれぬな」
「他の転生者も色々な思惑の元に動いている、立ちふさがるは神ではなく同胞やもしれぬぞ?」
【炎神イフリーティア】LV129978 【水神シヴァリス】LV130106 【土神タイタス】LV128830 【風神ウィンディル】LV146897
「他の有象無象が何をしようと、俺には関係無いな。邪魔するならば誰でも粉砕する。今生の俺は、他人に対する遠慮や妥協なんて温い感情は持ち合わせていない。それが優しさや慈しみに対してならば、話は別だがな」
それぞれの神がどう思っているかなど俺には関係無い。
愛するべき存在を守り、唾棄すべき存在を屠るのみだ。
「この世界のあり方に不満があるようですね?しかし、我々が意図したわけではありません......からね?」
「この世界が現状へと至ったのは、この世界に住む生物達が自分達で判断して作り上げたからである」
「我々は何も強制する事は無いし、その......争いを意図して発生させるような悪意は持ち合わせていないよ?」
「一定の変化は齎すが、結果を出すのはこの世界に住まう者達である」
......想像していたのとはちょっと違うな。
というか、笑いを堪えている人物が1柱、挙動不審になってきた人物が1柱。
「あー!もう無理だわ!ごめん。ケイ君ってば怖すぎだし、無理無理」
「はぁ、やっぱり最初は貴方が素に戻ってぶち壊すのですね?」
「ああ......俺頑張ったよね?威厳がある感じしたよね?ね?」
「別にどうでも良いけど......実はこんな感じなんだよケイ君、ごめんね?」
どうやら神は創造していたよりも俗物だったらしい。
ちょっとだけ親しみが湧いてきた。
「まぁ、悪意が無い事は理解したよ。説明してくれるかな?」
「OKOK、居場所に乗り込まれてから、ぶっ殺される未来が見えてただけに、ここらで和解しときたいし」
「同意、神だって別に全知全能じゃないのよ?役割を演じる事はするけど、所詮は管理職でしかないの」
「女3対男1で意見を封殺される毎日だったんだ!ケイ君が男で良かったよぉおおお!!!!」
「私より強い男とか凄い魅力的......仕事は抜きにして......今晩どう?」
見えてきた。
本当にコイツ等は、世界を管理するだけの仕事を、誰かが暴走して、定められた枠を壊さないように調整して行ってるだけなんだな。
「そうなんよ!ケイ君ってば鋭いねぇ!良いよ!凄く良いよぉ!」
「という訳で、私達は貴方がこの世界を変えていく事に意義は無いわ」
「ねぇ、五聖神って事にしてさぁ、ケイ君最強!マジケイ君!ってとでバランス取ろうよ!」
「ケイの天上ハーレム形成して、召使いを扱き使うのも良いかも......しれない」「召使いって俺じゃないよね?ウィンディルさま?ねぇ?ちょっと聞いてます?」
あれ?憎い対象だったはずが、親しみが持てる同僚みたいになってきたぞ?
(ごめんなさいね?ケイが自分で合うまでは黙っておこうって、皆で決めていたの)
ステータス画面が勝手に開かれて、至高神の加護が輝くと、新たにウィンドウが開かれる。
ティアマトが映ると、ネタ晴らしをするかの様に説明を始めた。
(あっちの世界も、こっちの世界も神達の力関係は違うけど、根本的な意味では同じなのよ。もっと高位の世界が存在して、巨大な存在が全ての世界を束ねているのよ。それこそ全知全能の存在がね)
「そう!私達は平社員。ケイは幹部待遇で入社してきたエリート!」
「正面から4対1で戦っても、抵抗するのがやっとで、時間稼ぎが精一杯よ」
「戦わないよ?俺ってば平和主義だからね?」
「強引に組み敷くのね......私は貴方に散らされる可憐な乙女」「乙女って誰......ぶふぉ!」
俺が本気で暴走する前に会えて良かったね。
あっちの神様が悪ノリして作った【神滅兵装】とかが、ミリオン単位で用意してあったからね?
「お......おそ、恐ろしい事考えないで!死ぬ!死ぬから!」
「ティアマトが開発に関わった兵器なんて、どう考えてもマトモじゃな」 (誰がマトモじゃないのかしら?)
「戦争反対!核の保有は駄目!駄目絶対!」
「ふふふ......3神を屠って、2人だけで世界を統治するのね」
実は神様が残念だったなんて事が知れたら、信仰ってどうなるんだろうか?
知れば知るほど不安になる神達だな。
「とりあえず、状況は把握したから殲滅は無しの方向で動くよ」
そう聞いて安心したのか。胸を撫で下ろす神達だった。
どうやら、神達は自由に降臨する事も可能だが、積極的には世界に干渉する気は無いらしい。
他の世界から悪神が干渉してくる場合にのみ、全力で動くそうだ。
神にも色々と居るということだけ説明して去っていった。
止まっていた世界が動き出し、ステータス画面に現れたジョブを確認した俺は叫んだ。
「なんじゃこりゃーー!!!!」
【ステータス】
ケイ (10) LV■■■■■■ 種族 神族 ジョブ 【至高神】(見せられないよ!)
いきなりこれから激しく世界を変えるというわけではないが、同じ志の仲間が居て、目標に向かって進んでいるという事は素晴らしい事だ。
帰り道に教会へ行く俺だったが、これまでとは明確な違いがある。
これからは美しい嫁が一緒だという事だ、自由行動をする事もあるが、基本的には行動を共にする事になる。
貴族として生まれた彼女は、博識ではあるが、庶民の生活については致命的に常識外れである。
所謂『パンが無ければお菓子を食べれば』という展開まではいかないが、奴隷という身分になってようやく貧しいとは、どういう物かという事を学んだのだ。
教養はそれなりにあっても、それを生かす事が出来るのは、貴族という立場があってこそなのである。
俺が徹底的に彼女への教育を施す。
悪い言い方をするならば、俺色に染め上げるのである。
「ケイ様、教会へ行きジョブを得るとの事でしたが、ご自分でジョブを決める権利を有しておられるのでは?」
そうなのである。
この世界に来てから、最近感じていた事なのだが、知らない内に神格を有しているみたいなのだ。
であれば、願わずとも望んで決める事が可能なのでは?と推測出来る範囲なのだった。
「まぁ、出来ると思うんだけど......他にもちょっと用事があってね」
神とやらが顕現する事が出来るには、環境や条件が定められているとしたら?
この世界の神にどのような制限が有るのかは知らないが、教会に行ってジョブを貰うという行為をする事で、何らかのアクションが発生する可能性を思い付いたのである。
「ああ、流石は至高の御方です。共に居るだけで胸が高鳴ります」
しかし、あの一件からイーリスがくっ付いて離れようとしない。
10歳の子供に、ボン・キュッ・ボンの女性(19歳)が傅くという構図は、犯罪臭がプンプンするので、俺が時間魔法を使用して10歳まで若返らせた。
幸い【復讐者の花嫁衣裳】は形状変化で自由自在に姿を変える事が出来るので、現状はゴスロリ美少女と腕を組みながら歩いているという、うらやましい?或いは微笑ましい構図になっているのである。
「ケイ様の御力で、あの豚野郎に汚される前の体に戻る事が出来ました。新たな人生をケイ様と歩める事を心から嬉しく思います」
スリスリと頬ずりしながらくっ付いてくる辺り、あの極度なショタコン&ブラコンを悪い方向に拗らせた、廃スペックな姉と同じ属性を感じるのが、若干懸念要素ではあるが......鴛鴦夫婦という言葉もあるのだから、良い方向に向かってくれると信じたい。
目的の教会へ来た俺達だが、正面からその容貌を確認する位置に来て観察してみた。
白亜の城とでも形容するのが相応しいだろうこの建造物は、青く塗られた屋根以外が真っ白で、窓の変わりに嵌められた美しいステンドグラスが荘厳な雰囲気を演出している。
手入れも行き届いており、管理している教会関係者が信仰心に満ち溢れている事は想像に難くない。
ゴミ一つ落ちていないのは勿論、美しく磨きぬかれた壁や床は顔が映りそうな程だ。
「あら?教会に御用ですか?ふふふ、腕まで組んで仲が良いのですね」
入り口からこちらに向かって歩いてきたのは、この教会のシスターだろう。
年齢は20代前半といった所か、純白の修道服に屋根と同じ青色のショールを羽織っている......中々お洒落さんですね?
「珍しそうに教会を眺めていたようですが、王都は始めてなのかしら?良ければ神殿の中を案内しますよ?」
貴方が天使か!......痛い!イーリスさん?腕が軋んでいるようですが、お気づきでしょうか?
優しいシスターに道案内を頼みながら、プンスコしながら腕に抱きつくイーリスを連れて教会に入った。
夕暮れ時の光が差し込む教会内は、その幻想的な光に照らされて、絵画のような美しさを演出している。
これを見せられたら、その美しい光景に誰もが心を奪われるだろう。
ステンドグラスには、母が子供を抱く絵や、空から天使が舞い降りる絵が描かれており、見る者に神秘的な印象を与える。
「素晴らしいな、人はここまでの物を作り上げるのか......一方で正反対の悪辣な愚物も存在するが......ここではよしておこうか」
「この礼拝堂の中央にあるクリスタルに触れる事で、神と繋がりを持ち、貴方に相応しいジョブを得る事が出来るのですよ」
誇らしげに語るシスターの言葉に耳を傾けながら、神との邂逅を望む俺は、これは好機だと思った。
もし、本当に繋がるという表現が正しいのならば、強引にでもこの場に引き摺り下ろしてやる。
「ジョブを得てくるように言われたのですが、クリスタルに触れても?」
「ええ、どうぞお試しになってください。天の神々は常に我等を見守っておられますよ」
クリスタルに触れると、時間が止まったような感覚が場を支配した。
周囲を確認するが、俺以外は完全に静止している。
「よくここまで来たな。今回の転生者の中で最もイレギュラーである男よ」
「まさか、神の如き力を得てから、この世界に来る者が居るとは、こちらも予想しませんでした」
「それゆえに面白くも有る。これから世界はどうなっていくのやら」
「力を得て傲慢になっているようだが、それも器の小さな人間故に仕方の無き事か」
光の柱が4本現れて、中から男神が1柱、女神が3柱、4柱の神が降臨した。
威圧感は感じるが、ティアマト達に比べれば大した事は無い。
「まずは転生おめでとうと祝福させて貰います。貴方もこの世界の一員となったのです」
「我は誰にでも平等に接する、お前がどういう感情を抱いているにしても、それは変わらん」
「この世界でどう生きるかなど強制せんし、変化を齎してくれる事には感謝するかもしれぬな」
「他の転生者も色々な思惑の元に動いている、立ちふさがるは神ではなく同胞やもしれぬぞ?」
【炎神イフリーティア】LV129978 【水神シヴァリス】LV130106 【土神タイタス】LV128830 【風神ウィンディル】LV146897
「他の有象無象が何をしようと、俺には関係無いな。邪魔するならば誰でも粉砕する。今生の俺は、他人に対する遠慮や妥協なんて温い感情は持ち合わせていない。それが優しさや慈しみに対してならば、話は別だがな」
それぞれの神がどう思っているかなど俺には関係無い。
愛するべき存在を守り、唾棄すべき存在を屠るのみだ。
「この世界のあり方に不満があるようですね?しかし、我々が意図したわけではありません......からね?」
「この世界が現状へと至ったのは、この世界に住む生物達が自分達で判断して作り上げたからである」
「我々は何も強制する事は無いし、その......争いを意図して発生させるような悪意は持ち合わせていないよ?」
「一定の変化は齎すが、結果を出すのはこの世界に住まう者達である」
......想像していたのとはちょっと違うな。
というか、笑いを堪えている人物が1柱、挙動不審になってきた人物が1柱。
「あー!もう無理だわ!ごめん。ケイ君ってば怖すぎだし、無理無理」
「はぁ、やっぱり最初は貴方が素に戻ってぶち壊すのですね?」
「ああ......俺頑張ったよね?威厳がある感じしたよね?ね?」
「別にどうでも良いけど......実はこんな感じなんだよケイ君、ごめんね?」
どうやら神は創造していたよりも俗物だったらしい。
ちょっとだけ親しみが湧いてきた。
「まぁ、悪意が無い事は理解したよ。説明してくれるかな?」
「OKOK、居場所に乗り込まれてから、ぶっ殺される未来が見えてただけに、ここらで和解しときたいし」
「同意、神だって別に全知全能じゃないのよ?役割を演じる事はするけど、所詮は管理職でしかないの」
「女3対男1で意見を封殺される毎日だったんだ!ケイ君が男で良かったよぉおおお!!!!」
「私より強い男とか凄い魅力的......仕事は抜きにして......今晩どう?」
見えてきた。
本当にコイツ等は、世界を管理するだけの仕事を、誰かが暴走して、定められた枠を壊さないように調整して行ってるだけなんだな。
「そうなんよ!ケイ君ってば鋭いねぇ!良いよ!凄く良いよぉ!」
「という訳で、私達は貴方がこの世界を変えていく事に意義は無いわ」
「ねぇ、五聖神って事にしてさぁ、ケイ君最強!マジケイ君!ってとでバランス取ろうよ!」
「ケイの天上ハーレム形成して、召使いを扱き使うのも良いかも......しれない」「召使いって俺じゃないよね?ウィンディルさま?ねぇ?ちょっと聞いてます?」
あれ?憎い対象だったはずが、親しみが持てる同僚みたいになってきたぞ?
(ごめんなさいね?ケイが自分で合うまでは黙っておこうって、皆で決めていたの)
ステータス画面が勝手に開かれて、至高神の加護が輝くと、新たにウィンドウが開かれる。
ティアマトが映ると、ネタ晴らしをするかの様に説明を始めた。
(あっちの世界も、こっちの世界も神達の力関係は違うけど、根本的な意味では同じなのよ。もっと高位の世界が存在して、巨大な存在が全ての世界を束ねているのよ。それこそ全知全能の存在がね)
「そう!私達は平社員。ケイは幹部待遇で入社してきたエリート!」
「正面から4対1で戦っても、抵抗するのがやっとで、時間稼ぎが精一杯よ」
「戦わないよ?俺ってば平和主義だからね?」
「強引に組み敷くのね......私は貴方に散らされる可憐な乙女」「乙女って誰......ぶふぉ!」
俺が本気で暴走する前に会えて良かったね。
あっちの神様が悪ノリして作った【神滅兵装】とかが、ミリオン単位で用意してあったからね?
「お......おそ、恐ろしい事考えないで!死ぬ!死ぬから!」
「ティアマトが開発に関わった兵器なんて、どう考えてもマトモじゃな」 (誰がマトモじゃないのかしら?)
「戦争反対!核の保有は駄目!駄目絶対!」
「ふふふ......3神を屠って、2人だけで世界を統治するのね」
実は神様が残念だったなんて事が知れたら、信仰ってどうなるんだろうか?
知れば知るほど不安になる神達だな。
「とりあえず、状況は把握したから殲滅は無しの方向で動くよ」
そう聞いて安心したのか。胸を撫で下ろす神達だった。
どうやら、神達は自由に降臨する事も可能だが、積極的には世界に干渉する気は無いらしい。
他の世界から悪神が干渉してくる場合にのみ、全力で動くそうだ。
神にも色々と居るということだけ説明して去っていった。
止まっていた世界が動き出し、ステータス画面に現れたジョブを確認した俺は叫んだ。
「なんじゃこりゃーー!!!!」
【ステータス】
ケイ (10) LV■■■■■■ 種族 神族 ジョブ 【至高神】(見せられないよ!)
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