12 / 117
クォーツ転生編
お偉いさんが町にやってきた。
しおりを挟む
あれから5年経ち、俺は10歳になった。
最近では狩りに連れて行って貰える事もあり、少しだけ成長したように演技している。
騙すのは心が痛むが、全てがバレてしまったらどんな態度に変わるのだろう?と考えると、真実を打ち明ける事も躊躇われる。
結果、様子を見る事にするかなと、結局は問題を先送りにした俺だった。
あれからステータスを調べて分かった事だが【至高神の加護】は複数の効果を持っているが、発動した効果以外は解析すら不能だという事。
ステータス隠蔽で表示しているステータスは、この世界の成長基準に合わせて能力が上昇していくらしいという事だった。(ただし、自分でも内容は操作出来る)
この10年の成果と言えば、狩りに連れて行って貰う機会を作る事が出来た。
家事や野良仕事を手伝うようになり、生産技能が増えて成長した事である。(偽物のステータス上だがな)
同年代の子供達とも遊ぶが、基本的には妹ライム(5)の教育係をしている。
現在のステータスを表示してみるが、あまり成長していると言うほどでも無いのだが、この世界基準だと3倍近い成長速度らしい(マジかよ)
町の大人達には将来有望な子供だと噂になっている。
流石はグレイの息子だと言われて、父さんも満更ではないようだ。
【ステータス】
ケイ (10) LV13 種族 ヒューマン ジョブ 無し
HP 130/130 MP 103/104
スキル 『生産技能』採取 LV7 農業 LV3 狩猟 LV4 木工 LV3 料理 LV2
『便利技能』ステータス LV7 鑑定 LV10 早熟 LV2 撫でる LV19
『戦闘技能』格闘 LV2 武具習熟 LV2
ちなみに父さんはこんな感じだ。
グレイ (33) LV73 ジョブ 重斧戦士 種族 ヒューマン
HP 830/830 MP 684/684
スキル 『生産技能』採取 LV37 農業 LV33 狩猟 LV44 木工 LV13 料理 LV5 細工 LV7
『便利技能』ステータス LV51 鑑定 LV60 大器晩成 LV23
『戦闘技能』格闘 LV42 武具習熟 LV47 兵器習熟 LV33 指揮 LV35 怪力 LV34 挑発 LV39 肉体強化 LV41 力強化 LV35
流石は辺境を腕一本で支えて来ただけある。
町の英雄クラスでこの実力なのだ。全体のレベルが高くない事はお察しだ。
この町の平均レベルが50程度だったが、過酷な辺境でこれなのだから、安全な王都周辺だとかなり質が低いだろう。
期待できるのは正規軍だけなんじゃないだろうか。
妹のライムは俺にべったりで、狩りに出かける時以外はずっとくっついて来る。
別に人見知りというわけではないのだが、両親よりも懐いていると言っても過言では無いであろう懐き具合だ。
「おにーちゃん、おにーちゃん!....えへへ~」
この通りだ、名前を呼ばれては撫でるを、飽きずに繰り返している内に撫で撫で中毒にでもなってしまったのだろうか?
撫で過ぎてスキルにまで反映されただけで無く、全スキル中でダントツのトップである。
俺と同じで、母さん譲りの白銀色のサラサラした髪は手触りが良い。
ミーシャも18歳になったのに、事ある毎に俺に構ってくるのだ。
「ケイ!お姉ちゃんも撫で撫でを所望します!」
何故かライムに対抗して、撫でてくれと言って来る姉は何がしたいのだろうか?
「この撫で撫では姉を駄目にする」とか「くっ..こうやってケイは女を毒牙に掛けていくのね」とか訳の分からん事を呟いている。
こっちは父さんやレインと同じ金髪だが、少しクセがあって強く引っ張るとクルンと丸まってしまう髪質をしている。
成人祝いはリボンだったから、今度は櫛でも作ってプレゼントしてやろうかと思案していると、母さんが家に帰って来た。
「3人とも揃っているのね、町に辺境伯が来られたみたいなの。グレイと一緒に挨拶に行く事になると思うから、今晩はレインと4人で夕食を済ませておいてね」
そう言うと部屋に戻り、出かける準備を始めた。
グレイも時間差で戻って来たが、同じ様な内容の事を告げると部屋に戻っていった。
「ミーシャ、辺境伯って凄いの?父さんよりも強いのかな?」
「それは勿論ですよ。貴族様はハイヒューマンなのですから」
「ハイヒューマン?何が違うの?」
ミーシャ曰く、ハイヒューマンとはヒューマンの上位存在で、全員が特殊な力を持っているらしい、しかも寿命もヒューマンの倍近くあるらしく、身体能力もかなり高いとの事だ。
貴族様は全員が高貴な血筋を継いでいるから、我々のような奴隷や平民は歯向かう事など許されません!と鼻息荒く語る姉に若干引いた。
へぇ、俄然興味が湧いたな。
ちょっと見物しに行こうかな。
「ケイ、ちょっと見に行こうかな?なんて思っていませんか?駄目ですよ!失礼があってはいけませんから家で大人しくしていてください」
離しませんよ!と言わんばかりにギュッと抱きついてくる、姉の頬を手で押し返しながら逃れる俺は、侵入の算段をする。
目標は町の中心にある、領主が滞在する館である。
食事を済ませた後、片付けを手伝うとライムを寝かし付けて、自分も寝ると言って部屋に引き上げる。
召喚魔法でリンキを呼び出すと、闇魔法の幻覚で姿を俺そっくりに変えると代わりに布団で寝ているように指示する。
「久しぶりだねリンキ、事情は話した通りだ。林檎を上げるから、俺が戻って来るまでの間、身代わりはよろしく頼んだよ」 「了解しました。我が主」
スキル『気配隠蔽』を発動して家から飛び出す。
俺が全力を出せばこの狭い町ならどこへ行っても5秒と掛からない。
領主の館が見えたので、鑑定スキルを発動して建物の構造を解析する。
食堂は二階だな。手早く建物に侵入すると、闇魔法のハイドを使用して不可視化する。
「いやーグレイ君もメリッサ君も良くやってくれているよ。お陰様でこの10年間は大量の資源獲得と領地の拡大が成功しただけで無く、物流の活性化にも繋がって十分な利益が出ている」
楽しげに話す青年は、若く見えるが十分な貫禄を持っており、その風格だけで人の上に立つ者だと感じさせる人物だった。
【ステータス】
アーネスト・ライト (53) LV231 種族 ハイヒューマン ジョブ 辺境伯
HP 3510/3510 MP 2800/2800
スキル 『生産技能』狩猟 LV74
『便利技能』ステータス LV81 鑑定 LV90 カリスマ LV73
『特殊技能』【基礎LV150】【刻印】
『戦闘技能』格闘 LV82 武具習熟 LV77 兵器習熟 LV76 指揮 LV89 肉体強化 LV71 精神強化 LV61 威圧 LV63
『魔法技能』火魔法 LV65
ふむ、中々強いが『特殊技能』の恩恵を受けている部分が強いな。
『刻印』は特殊な魔力を放つ刻印を、対象に刻むスキルだと出ている。
ここらへんが貴族が貴族たる所以なのだろう。
「大変光栄です。このグレイ、身命を賭してこの開拓を進めます」
「アーネスト様のご協力あってこその成果でございます。ここに暮らす全ての者が一致団結して、更なる成果をご報告出来るように努力いたします」
うんうんと頷くアーネスト辺境伯は実に満足げで、二人に多大な信頼を寄せているのが感じられた。息子として、俺も誇らしい気分になった。
手元のベルを鳴らすとメイド達が食事を運んできた。
テーブルに並べられるのは、この辺境では考えられないような豪華な食事だった。
新鮮な野菜をふんだんに使用したサラダ、魔法で加熱調理されている極厚に切られたステーキ、芳ばしい匂いがする焼き上げたばかりの様々な種類のパン、上にはたっぷりバターが掛かっている。
「さぁ、存分に食べていってくれ。王都から呼び寄せた料理人達が作った料理だが、中々の物だと思うぞ?まだまだ料理は運ばれてくるからな」
グラスに注がれたワインを飲みながら上機嫌で話すアーネスト辺境伯は、次々と運ばれてくる料理に驚愕する二人を見て頬を緩ませていた。
悪い人じゃないようで安心した。
しかし、貴族の求心力が高いのか、アーネスト辺境伯が凄いのかは判断が付かないな。
【刻印】についても興味が湧くし、ハイヒューマンという種族にも興味が向いた。
家に帰って情報整理でもしようかな。
明日からの辺境伯の行動にも注目だな。
久々のイベントに心がざわめく俺だった。
最近では狩りに連れて行って貰える事もあり、少しだけ成長したように演技している。
騙すのは心が痛むが、全てがバレてしまったらどんな態度に変わるのだろう?と考えると、真実を打ち明ける事も躊躇われる。
結果、様子を見る事にするかなと、結局は問題を先送りにした俺だった。
あれからステータスを調べて分かった事だが【至高神の加護】は複数の効果を持っているが、発動した効果以外は解析すら不能だという事。
ステータス隠蔽で表示しているステータスは、この世界の成長基準に合わせて能力が上昇していくらしいという事だった。(ただし、自分でも内容は操作出来る)
この10年の成果と言えば、狩りに連れて行って貰う機会を作る事が出来た。
家事や野良仕事を手伝うようになり、生産技能が増えて成長した事である。(偽物のステータス上だがな)
同年代の子供達とも遊ぶが、基本的には妹ライム(5)の教育係をしている。
現在のステータスを表示してみるが、あまり成長していると言うほどでも無いのだが、この世界基準だと3倍近い成長速度らしい(マジかよ)
町の大人達には将来有望な子供だと噂になっている。
流石はグレイの息子だと言われて、父さんも満更ではないようだ。
【ステータス】
ケイ (10) LV13 種族 ヒューマン ジョブ 無し
HP 130/130 MP 103/104
スキル 『生産技能』採取 LV7 農業 LV3 狩猟 LV4 木工 LV3 料理 LV2
『便利技能』ステータス LV7 鑑定 LV10 早熟 LV2 撫でる LV19
『戦闘技能』格闘 LV2 武具習熟 LV2
ちなみに父さんはこんな感じだ。
グレイ (33) LV73 ジョブ 重斧戦士 種族 ヒューマン
HP 830/830 MP 684/684
スキル 『生産技能』採取 LV37 農業 LV33 狩猟 LV44 木工 LV13 料理 LV5 細工 LV7
『便利技能』ステータス LV51 鑑定 LV60 大器晩成 LV23
『戦闘技能』格闘 LV42 武具習熟 LV47 兵器習熟 LV33 指揮 LV35 怪力 LV34 挑発 LV39 肉体強化 LV41 力強化 LV35
流石は辺境を腕一本で支えて来ただけある。
町の英雄クラスでこの実力なのだ。全体のレベルが高くない事はお察しだ。
この町の平均レベルが50程度だったが、過酷な辺境でこれなのだから、安全な王都周辺だとかなり質が低いだろう。
期待できるのは正規軍だけなんじゃないだろうか。
妹のライムは俺にべったりで、狩りに出かける時以外はずっとくっついて来る。
別に人見知りというわけではないのだが、両親よりも懐いていると言っても過言では無いであろう懐き具合だ。
「おにーちゃん、おにーちゃん!....えへへ~」
この通りだ、名前を呼ばれては撫でるを、飽きずに繰り返している内に撫で撫で中毒にでもなってしまったのだろうか?
撫で過ぎてスキルにまで反映されただけで無く、全スキル中でダントツのトップである。
俺と同じで、母さん譲りの白銀色のサラサラした髪は手触りが良い。
ミーシャも18歳になったのに、事ある毎に俺に構ってくるのだ。
「ケイ!お姉ちゃんも撫で撫でを所望します!」
何故かライムに対抗して、撫でてくれと言って来る姉は何がしたいのだろうか?
「この撫で撫では姉を駄目にする」とか「くっ..こうやってケイは女を毒牙に掛けていくのね」とか訳の分からん事を呟いている。
こっちは父さんやレインと同じ金髪だが、少しクセがあって強く引っ張るとクルンと丸まってしまう髪質をしている。
成人祝いはリボンだったから、今度は櫛でも作ってプレゼントしてやろうかと思案していると、母さんが家に帰って来た。
「3人とも揃っているのね、町に辺境伯が来られたみたいなの。グレイと一緒に挨拶に行く事になると思うから、今晩はレインと4人で夕食を済ませておいてね」
そう言うと部屋に戻り、出かける準備を始めた。
グレイも時間差で戻って来たが、同じ様な内容の事を告げると部屋に戻っていった。
「ミーシャ、辺境伯って凄いの?父さんよりも強いのかな?」
「それは勿論ですよ。貴族様はハイヒューマンなのですから」
「ハイヒューマン?何が違うの?」
ミーシャ曰く、ハイヒューマンとはヒューマンの上位存在で、全員が特殊な力を持っているらしい、しかも寿命もヒューマンの倍近くあるらしく、身体能力もかなり高いとの事だ。
貴族様は全員が高貴な血筋を継いでいるから、我々のような奴隷や平民は歯向かう事など許されません!と鼻息荒く語る姉に若干引いた。
へぇ、俄然興味が湧いたな。
ちょっと見物しに行こうかな。
「ケイ、ちょっと見に行こうかな?なんて思っていませんか?駄目ですよ!失礼があってはいけませんから家で大人しくしていてください」
離しませんよ!と言わんばかりにギュッと抱きついてくる、姉の頬を手で押し返しながら逃れる俺は、侵入の算段をする。
目標は町の中心にある、領主が滞在する館である。
食事を済ませた後、片付けを手伝うとライムを寝かし付けて、自分も寝ると言って部屋に引き上げる。
召喚魔法でリンキを呼び出すと、闇魔法の幻覚で姿を俺そっくりに変えると代わりに布団で寝ているように指示する。
「久しぶりだねリンキ、事情は話した通りだ。林檎を上げるから、俺が戻って来るまでの間、身代わりはよろしく頼んだよ」 「了解しました。我が主」
スキル『気配隠蔽』を発動して家から飛び出す。
俺が全力を出せばこの狭い町ならどこへ行っても5秒と掛からない。
領主の館が見えたので、鑑定スキルを発動して建物の構造を解析する。
食堂は二階だな。手早く建物に侵入すると、闇魔法のハイドを使用して不可視化する。
「いやーグレイ君もメリッサ君も良くやってくれているよ。お陰様でこの10年間は大量の資源獲得と領地の拡大が成功しただけで無く、物流の活性化にも繋がって十分な利益が出ている」
楽しげに話す青年は、若く見えるが十分な貫禄を持っており、その風格だけで人の上に立つ者だと感じさせる人物だった。
【ステータス】
アーネスト・ライト (53) LV231 種族 ハイヒューマン ジョブ 辺境伯
HP 3510/3510 MP 2800/2800
スキル 『生産技能』狩猟 LV74
『便利技能』ステータス LV81 鑑定 LV90 カリスマ LV73
『特殊技能』【基礎LV150】【刻印】
『戦闘技能』格闘 LV82 武具習熟 LV77 兵器習熟 LV76 指揮 LV89 肉体強化 LV71 精神強化 LV61 威圧 LV63
『魔法技能』火魔法 LV65
ふむ、中々強いが『特殊技能』の恩恵を受けている部分が強いな。
『刻印』は特殊な魔力を放つ刻印を、対象に刻むスキルだと出ている。
ここらへんが貴族が貴族たる所以なのだろう。
「大変光栄です。このグレイ、身命を賭してこの開拓を進めます」
「アーネスト様のご協力あってこその成果でございます。ここに暮らす全ての者が一致団結して、更なる成果をご報告出来るように努力いたします」
うんうんと頷くアーネスト辺境伯は実に満足げで、二人に多大な信頼を寄せているのが感じられた。息子として、俺も誇らしい気分になった。
手元のベルを鳴らすとメイド達が食事を運んできた。
テーブルに並べられるのは、この辺境では考えられないような豪華な食事だった。
新鮮な野菜をふんだんに使用したサラダ、魔法で加熱調理されている極厚に切られたステーキ、芳ばしい匂いがする焼き上げたばかりの様々な種類のパン、上にはたっぷりバターが掛かっている。
「さぁ、存分に食べていってくれ。王都から呼び寄せた料理人達が作った料理だが、中々の物だと思うぞ?まだまだ料理は運ばれてくるからな」
グラスに注がれたワインを飲みながら上機嫌で話すアーネスト辺境伯は、次々と運ばれてくる料理に驚愕する二人を見て頬を緩ませていた。
悪い人じゃないようで安心した。
しかし、貴族の求心力が高いのか、アーネスト辺境伯が凄いのかは判断が付かないな。
【刻印】についても興味が湧くし、ハイヒューマンという種族にも興味が向いた。
家に帰って情報整理でもしようかな。
明日からの辺境伯の行動にも注目だな。
久々のイベントに心がざわめく俺だった。
1
お気に入りに追加
2,333
あなたにおすすめの小説
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~
月白ヤトヒコ
ファンタジー
教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。
前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。
元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。
しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。
教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。
また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。
その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。
短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる