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3章
【クエスト】武器のテストを手伝うのにどうして毒沼へ 2
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「GYUOOO...OO...O」
「炎は我が物!それをいただく者は小生以外にあってはならんな!全身を炎に燃やし尽くされて後悔しながら死ぬがよいわ!」
ジムさん無双で決着したかに思えた戦闘だったが、ここでの決着はただの前哨戦に過ぎなかった。
そもそも、我々は本物を見たこともないのに、何故アレを【串刺し公】と呼んだのか?情報と一致したからに過ぎない。
だが、その体長など報告されていなかったのだ、逃げてきたプレイヤーが【串刺し公】だと言ったから鵜呑みにしただけに過ぎなかった。
その証拠がこれである。
切り飛ばされて倒れ伏した【串刺し公】だと思っていたローパーは、地面から生えるように現れた本物の【串刺し公】に丸呑みされてしまった。
体長20メートルを超えるだろうその巨体は、ドラゴンを遥かに超えて聳え立つ異様を見せ付けた。触手の一本が1メートル近い太さに達する凶器だった。
【串刺し公】だと思っていたのは、番の雄だったのだ。獲物を食い散らかし、肥えに肥えた雌の個体は、雄を一飲みにするほどの巨体だった。
「GYOOOOOOOOOLULULULULULU!!!!!!」
「何ですか!あの馬鹿でかい個体は!さっきの奴の4倍近いサイズですよ!?」
「く、このバーンレックスとて消耗した後では力を存分に振るう事叶わぬ」
「撤退しましょう。無謀な賭けなどするものではありません。三人では手に負えずとも、王都で助力を乞えば倒せない敵ではありません」
あの再生力は脅威である。あれだけの攻撃に晒されても攻撃の手を緩めなかったのだ、今度の奴は4倍の力を持っていると来れば、一瞬の油断が命取りになる。
しかも、こちらは一戦終えて消耗した状態だ、俺が一人奮闘した所でジリ貧だろう。
「口惜しいがその意見には同意だ。ここで意地を張っても如何にも成るまい」
答えを返しながら、先ほどよりも太く強靭になった触手を切り飛ばすジムさんだったが、触れた触手を全て燃やし尽くしていた筈の炎が、切った触手を焼き尽くす事が叶わず滅ぼせないでいる。
「でかい分先ほどよりも敏捷性に欠けるようです。退くなら今でしょう」
「王都へ帰還するオーブを使います。備えを準備していて良かったですね。煙幕と同時に後退しましょう!使い捨ての障壁アイテムを起動します」
【煙幕玉】
周囲5メートルに視界を遮る煙を発生させる道具。気配やニオイを誤魔化す事は出来ないので、取り扱いには十分に注意が必要。効果は使用から3分間。
【防護結界の札】 使用者が定めた範囲に結界を張る札。HP5000相当の防護結界を張る。通常の使用用途は1人を包むように展開する。範囲指定して広範囲をカバーする事も可能だが、その分耐久性が落ちるので注意。HP5000分のダメージを受けて全損するまで結界は張られるが、貫かれた穴は修復されないので使用方法に工夫がいる。
煙幕玉を左右前に投げつけて、防護結界の札を使用して後方へ駆け出す。
三人の後方をカバーするように使用した為、一人当たり1700程度までは耐えてくれるだろう。よくもって1.2撃程度だろう。
「今です、撤退しましょう」
駆け出す三人は速度を上げて森を突っ切った。途中で結界に衝撃が何度を感じたが、貫かれずにすんだようだ。
森を抜けて、帰りの為に待機していた馬車を捕まえて、王都に向かう。
「僕は直ぐに冒険者ギルドへ報告に向かいます。ジムさんはティアナへ報告をお願いします」
「俺は王城へ報告に向かうよ。あれは放置しておいたらヤバい奴だ。これ以上成長する前に叩く必要がある」
馬車の中で打ち合わせる3人だったが、実物を見たが【串刺し公】に勝てる道筋が浮かばなかった。
高火力で継続ダメージを与えながら、再生しきれないような必殺の一撃を集中して浴びせるしかないだろう。しかし、飽和攻撃を加えるにしても、あの触手の群れを乗り越えて必殺を打ち込める実力者が今の王都にどれだけ残っているかだ。
クエストを受けて遠方に出かけている高ランクの冒険者が、タイミング良く戻ってきてくれていると良いのだが....とりあえず冒険者ギルドと王城にいる実力者に協力を仰ごう。
王都に着いた馬車から飛び出すように解散した3人は、それぞれの役目を果たす為に、挨拶する間も惜しんで解散する。
あれが毒沼から出てくる時は、守る必要が無くなった時だろう、そしてその時は近いはずだ。
これ以上の犠牲が出る前に何とかしなければならない。
夕方の城門、既に門は閉まっており、衛兵が二人立っているのみだ。城門に着いた俺は王へ謁見できるように取り次ぎを依頼した。
本日は公務を終えているとの事で、直ぐに会う事が出来るらしい。好都合だ。
城門を潜り、ホールを抜けて謁見の間に案内された。
既に、アルフォンスとセバスチャンは俺が来るのを待っていた。ソフィアも同様で、脇に控えて立っている。
「良く来たな、婿殿。なにやら雲行きが怪しい案件を持ってきたみたいだが、詳細を聞かせてもらおうか」
「はい、実は冒険者ギルドで報告されていた【串刺し公】と名付けられたユニークMOBなのですが、実は番でした。おそらく報告が上がっていた個体は、今回討伐完了した雄の固体だったと思われます。」
5メートル程度の大きさであり、報告通りの攻撃手段だった事、再生能力がずば抜けており、高火力の攻撃に1時間晒し続けて、ようやく勝機が見えるほどにしぶとい事を報告した。
今回発見した雌の固体が、その4倍の20メートルという巨躯である事を伝えた。
「これは変異種でも特別な【支配級】の可能性が大であるな」 「アルフォンス様の見立てで、ほぼ間違いないでしょう。【魔王級】とまではいきませんが、大規模レイドランク相当の力を持っているでしょう。このセバスチャンの経験ですと、分裂して個体数を増やしている可能性が大だと思われます。即時撤退は素晴らしい英断でした」
「よく無事に情報を持ち帰ってくれたな。婿殿には世話になってばかりである。敢えて言おう英雄の器であると!」
「ユートさん、今回の戦いは私も参加させてもらいます。この剣に懸けてどんな敵も打ち払って見せましょう。こんな事でしかお役に立つ事が出来ませんが、私も貴方の力になりたいのです」
「詳細な敵情報を直ぐに調査して緊急クエストを発令する事とする。セバス」
「はっ!直ちに準備を整えます」
これで戦う態勢は整うだろう。こちらはこちらで準備を進めておこう。
王城を辞するとフレンド各位へ、緊急クエスト発令が近い事を知らせておくようにメッセージを作成して送った。
しっかし、何で俺はこう厄介事に巻き込まれるんだろうか?まったりとゲーム内で異世界生活を満喫する予定だったはずなのに、どうしてこうなった?
悩んでいても仕方ないので、手持ちの道具以外に役に立つ物を準備しなければならない。
この王都には魔道具やアイテムを扱っている店がたくさんあるので、まずはそこら辺を当たって装備を整える事にしよう。
「炎は我が物!それをいただく者は小生以外にあってはならんな!全身を炎に燃やし尽くされて後悔しながら死ぬがよいわ!」
ジムさん無双で決着したかに思えた戦闘だったが、ここでの決着はただの前哨戦に過ぎなかった。
そもそも、我々は本物を見たこともないのに、何故アレを【串刺し公】と呼んだのか?情報と一致したからに過ぎない。
だが、その体長など報告されていなかったのだ、逃げてきたプレイヤーが【串刺し公】だと言ったから鵜呑みにしただけに過ぎなかった。
その証拠がこれである。
切り飛ばされて倒れ伏した【串刺し公】だと思っていたローパーは、地面から生えるように現れた本物の【串刺し公】に丸呑みされてしまった。
体長20メートルを超えるだろうその巨体は、ドラゴンを遥かに超えて聳え立つ異様を見せ付けた。触手の一本が1メートル近い太さに達する凶器だった。
【串刺し公】だと思っていたのは、番の雄だったのだ。獲物を食い散らかし、肥えに肥えた雌の個体は、雄を一飲みにするほどの巨体だった。
「GYOOOOOOOOOLULULULULULU!!!!!!」
「何ですか!あの馬鹿でかい個体は!さっきの奴の4倍近いサイズですよ!?」
「く、このバーンレックスとて消耗した後では力を存分に振るう事叶わぬ」
「撤退しましょう。無謀な賭けなどするものではありません。三人では手に負えずとも、王都で助力を乞えば倒せない敵ではありません」
あの再生力は脅威である。あれだけの攻撃に晒されても攻撃の手を緩めなかったのだ、今度の奴は4倍の力を持っていると来れば、一瞬の油断が命取りになる。
しかも、こちらは一戦終えて消耗した状態だ、俺が一人奮闘した所でジリ貧だろう。
「口惜しいがその意見には同意だ。ここで意地を張っても如何にも成るまい」
答えを返しながら、先ほどよりも太く強靭になった触手を切り飛ばすジムさんだったが、触れた触手を全て燃やし尽くしていた筈の炎が、切った触手を焼き尽くす事が叶わず滅ぼせないでいる。
「でかい分先ほどよりも敏捷性に欠けるようです。退くなら今でしょう」
「王都へ帰還するオーブを使います。備えを準備していて良かったですね。煙幕と同時に後退しましょう!使い捨ての障壁アイテムを起動します」
【煙幕玉】
周囲5メートルに視界を遮る煙を発生させる道具。気配やニオイを誤魔化す事は出来ないので、取り扱いには十分に注意が必要。効果は使用から3分間。
【防護結界の札】 使用者が定めた範囲に結界を張る札。HP5000相当の防護結界を張る。通常の使用用途は1人を包むように展開する。範囲指定して広範囲をカバーする事も可能だが、その分耐久性が落ちるので注意。HP5000分のダメージを受けて全損するまで結界は張られるが、貫かれた穴は修復されないので使用方法に工夫がいる。
煙幕玉を左右前に投げつけて、防護結界の札を使用して後方へ駆け出す。
三人の後方をカバーするように使用した為、一人当たり1700程度までは耐えてくれるだろう。よくもって1.2撃程度だろう。
「今です、撤退しましょう」
駆け出す三人は速度を上げて森を突っ切った。途中で結界に衝撃が何度を感じたが、貫かれずにすんだようだ。
森を抜けて、帰りの為に待機していた馬車を捕まえて、王都に向かう。
「僕は直ぐに冒険者ギルドへ報告に向かいます。ジムさんはティアナへ報告をお願いします」
「俺は王城へ報告に向かうよ。あれは放置しておいたらヤバい奴だ。これ以上成長する前に叩く必要がある」
馬車の中で打ち合わせる3人だったが、実物を見たが【串刺し公】に勝てる道筋が浮かばなかった。
高火力で継続ダメージを与えながら、再生しきれないような必殺の一撃を集中して浴びせるしかないだろう。しかし、飽和攻撃を加えるにしても、あの触手の群れを乗り越えて必殺を打ち込める実力者が今の王都にどれだけ残っているかだ。
クエストを受けて遠方に出かけている高ランクの冒険者が、タイミング良く戻ってきてくれていると良いのだが....とりあえず冒険者ギルドと王城にいる実力者に協力を仰ごう。
王都に着いた馬車から飛び出すように解散した3人は、それぞれの役目を果たす為に、挨拶する間も惜しんで解散する。
あれが毒沼から出てくる時は、守る必要が無くなった時だろう、そしてその時は近いはずだ。
これ以上の犠牲が出る前に何とかしなければならない。
夕方の城門、既に門は閉まっており、衛兵が二人立っているのみだ。城門に着いた俺は王へ謁見できるように取り次ぎを依頼した。
本日は公務を終えているとの事で、直ぐに会う事が出来るらしい。好都合だ。
城門を潜り、ホールを抜けて謁見の間に案内された。
既に、アルフォンスとセバスチャンは俺が来るのを待っていた。ソフィアも同様で、脇に控えて立っている。
「良く来たな、婿殿。なにやら雲行きが怪しい案件を持ってきたみたいだが、詳細を聞かせてもらおうか」
「はい、実は冒険者ギルドで報告されていた【串刺し公】と名付けられたユニークMOBなのですが、実は番でした。おそらく報告が上がっていた個体は、今回討伐完了した雄の固体だったと思われます。」
5メートル程度の大きさであり、報告通りの攻撃手段だった事、再生能力がずば抜けており、高火力の攻撃に1時間晒し続けて、ようやく勝機が見えるほどにしぶとい事を報告した。
今回発見した雌の固体が、その4倍の20メートルという巨躯である事を伝えた。
「これは変異種でも特別な【支配級】の可能性が大であるな」 「アルフォンス様の見立てで、ほぼ間違いないでしょう。【魔王級】とまではいきませんが、大規模レイドランク相当の力を持っているでしょう。このセバスチャンの経験ですと、分裂して個体数を増やしている可能性が大だと思われます。即時撤退は素晴らしい英断でした」
「よく無事に情報を持ち帰ってくれたな。婿殿には世話になってばかりである。敢えて言おう英雄の器であると!」
「ユートさん、今回の戦いは私も参加させてもらいます。この剣に懸けてどんな敵も打ち払って見せましょう。こんな事でしかお役に立つ事が出来ませんが、私も貴方の力になりたいのです」
「詳細な敵情報を直ぐに調査して緊急クエストを発令する事とする。セバス」
「はっ!直ちに準備を整えます」
これで戦う態勢は整うだろう。こちらはこちらで準備を進めておこう。
王城を辞するとフレンド各位へ、緊急クエスト発令が近い事を知らせておくようにメッセージを作成して送った。
しっかし、何で俺はこう厄介事に巻き込まれるんだろうか?まったりとゲーム内で異世界生活を満喫する予定だったはずなのに、どうしてこうなった?
悩んでいても仕方ないので、手持ちの道具以外に役に立つ物を準備しなければならない。
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