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時間はあっという間に過ぎていく
23話
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「わ~、可愛い~」
最寄りの駅から二駅先に行った場所にある、小春と約束していた猫カフェへとやってきた。
猫カフェには一度も行ったことが無かったので、ネットで俺の家から一番近い猫カフェを調べた。
ネットではここの猫カフェは好評だった。けれど今は俺たちと店の関係者以外の人は居ない。運が良いな。
小春は小さなベンガル猫と猫じゃらしを使って戯れている。
「にゃ~」
絨毯の上で小春とベンガル猫が戯れているのを見ていると、いつの間にか俺の周りには沢山の猫が群がっていた。アメリカンショートヘアにペルシャ猫、スコティッシュ・フォールド。
楽しそうな小春の様子を見ていて気が付かなかった。
俺は猫の頭を優しく撫でる。皆可愛い。
「人懐っこいな」
「あー、悠斗くんずるい~」
小春は沢山の猫と戯れている俺を見てそう言った。
そしてさっきまで猫じゃらしで遊んでいたベンガル猫を抱っこして俺の元へやって来た。
「みんな可愛いね~。悠斗くんも遊ぼうよ、ね?」
そう言って小春は持っている猫じゃらしを俺に渡した。
俺に猫じゃらしを渡して手ぶらになった小春は、また近くにあるおもちゃを使って猫と戯れている。
俺も小春と同じように猫じゃらしで猫と戯れる。
なんだこの生き物は、可愛すぎる……
「ねぇ、見てみて悠斗くん」
大好きな猫と遊べてテンションが上がっているのか、いつもよりも少し高い声で小春が呼んできた。
「どうしたの?」
「じゃーん」
俺が小春の方を向くと、そこには猫耳を付けた小春が笑顔で俺を見つめていた。
正直本物の猫よりも可愛い。
「こんなものもあったよ! どう? 似合うかな?」
小春は両手を猫みたいに握り、『にゃ~』と言う。
「に、似合いすぎてて怖いよ。可愛い」
「本当に? やった!」
小春は猫みたいに体を俺にこすりつけてきた。
ああ、可愛い。俺はつい可愛すぎる小春の頭を撫でてしまった。
「あら、可愛い猫ちゃん」
俺が小春の頭を撫でていると、俺の上の方から女性の声がした。
「こんにちは、私は桜咲美波。この猫カフェで働いてるの。彼女さんが可愛かったからつい話しかけちゃった」
美波さんは笑顔で小春の方へ向く。
「彼女さんが可愛くて他の猫ちゃんが嫉妬してますよ? 彼氏さん」
小春に夢中になっていた俺は、小春と反対側で俺の身体に頭をこすりつける猫に、またしても気づいていなかった。
「そ、それはいけませんね」
俺は直ぐに本物の猫の身体を撫でる。
俺が撫でると猫は喉をゴロゴロと鳴らす。
「むぅ~」
小春が俺の袖を引っ張ってきたので、小春の方を向くと、小春は不機嫌そうに頬を膨らませている。
「あらあら、今度は彼女さんが嫉妬してしまいましたね」
「ど、どうすればいいんだよ……」
「彼女さん、何かお飲み物は?」
美波さんはメニュー表を小春に渡す。
どうやら困っている俺に気を利かせてくれたのだろう。小春の注目を俺からメニュー表へ変えてくれた。
「うーん、どうしようかなぁ~。悠斗くんは何飲む?」
小春は俺にもメニュー表を見せてくれた。
「うーん、じゃあ俺はカフェモカで」
「じゃあ私も悠斗くんと同じものでお願いします」
「かしこまりました」
美波さんはメニュー表を回収して奥へと向かった。
「ねぇ、見て悠斗くん。可愛い~」
小春の方を見てみると、小春の膝にペルシャの子猫が乗っかっていた。
子猫は小春のスカートの上で足ふみをし始めた。
「悠斗くん、どうしよう。可愛いよ」
小春は大好きな猫が自身の膝の上に来てくれたのが嬉しかったのだろう。凄く興奮している。
俺も嬉しそうな小春の姿が見れて嬉しい。
「良かったね」
やがて子猫は小春の膝の上で眠ってしまった。
「ゆ、悠斗くん! 眠ったよ⁉ 撫でていいかな⁉」
小春の手は今にでも子猫に触れそうな距離にある。
「良いんじゃないかな。優しく撫でてあげれば起きないと思うよ」
俺がそう言うと、小春は子猫を頭から尻尾にかけて撫でる。
「もふもふ~」
子猫を撫でる小春を見て、俺は小春を撫でたいと思ってしまう。
「ん? ああ、よしよし」
俺の服に身体をこすりつけるベンガル猫を俺も撫でる。
猫も小春も可愛いな。
最寄りの駅から二駅先に行った場所にある、小春と約束していた猫カフェへとやってきた。
猫カフェには一度も行ったことが無かったので、ネットで俺の家から一番近い猫カフェを調べた。
ネットではここの猫カフェは好評だった。けれど今は俺たちと店の関係者以外の人は居ない。運が良いな。
小春は小さなベンガル猫と猫じゃらしを使って戯れている。
「にゃ~」
絨毯の上で小春とベンガル猫が戯れているのを見ていると、いつの間にか俺の周りには沢山の猫が群がっていた。アメリカンショートヘアにペルシャ猫、スコティッシュ・フォールド。
楽しそうな小春の様子を見ていて気が付かなかった。
俺は猫の頭を優しく撫でる。皆可愛い。
「人懐っこいな」
「あー、悠斗くんずるい~」
小春は沢山の猫と戯れている俺を見てそう言った。
そしてさっきまで猫じゃらしで遊んでいたベンガル猫を抱っこして俺の元へやって来た。
「みんな可愛いね~。悠斗くんも遊ぼうよ、ね?」
そう言って小春は持っている猫じゃらしを俺に渡した。
俺に猫じゃらしを渡して手ぶらになった小春は、また近くにあるおもちゃを使って猫と戯れている。
俺も小春と同じように猫じゃらしで猫と戯れる。
なんだこの生き物は、可愛すぎる……
「ねぇ、見てみて悠斗くん」
大好きな猫と遊べてテンションが上がっているのか、いつもよりも少し高い声で小春が呼んできた。
「どうしたの?」
「じゃーん」
俺が小春の方を向くと、そこには猫耳を付けた小春が笑顔で俺を見つめていた。
正直本物の猫よりも可愛い。
「こんなものもあったよ! どう? 似合うかな?」
小春は両手を猫みたいに握り、『にゃ~』と言う。
「に、似合いすぎてて怖いよ。可愛い」
「本当に? やった!」
小春は猫みたいに体を俺にこすりつけてきた。
ああ、可愛い。俺はつい可愛すぎる小春の頭を撫でてしまった。
「あら、可愛い猫ちゃん」
俺が小春の頭を撫でていると、俺の上の方から女性の声がした。
「こんにちは、私は桜咲美波。この猫カフェで働いてるの。彼女さんが可愛かったからつい話しかけちゃった」
美波さんは笑顔で小春の方へ向く。
「彼女さんが可愛くて他の猫ちゃんが嫉妬してますよ? 彼氏さん」
小春に夢中になっていた俺は、小春と反対側で俺の身体に頭をこすりつける猫に、またしても気づいていなかった。
「そ、それはいけませんね」
俺は直ぐに本物の猫の身体を撫でる。
俺が撫でると猫は喉をゴロゴロと鳴らす。
「むぅ~」
小春が俺の袖を引っ張ってきたので、小春の方を向くと、小春は不機嫌そうに頬を膨らませている。
「あらあら、今度は彼女さんが嫉妬してしまいましたね」
「ど、どうすればいいんだよ……」
「彼女さん、何かお飲み物は?」
美波さんはメニュー表を小春に渡す。
どうやら困っている俺に気を利かせてくれたのだろう。小春の注目を俺からメニュー表へ変えてくれた。
「うーん、どうしようかなぁ~。悠斗くんは何飲む?」
小春は俺にもメニュー表を見せてくれた。
「うーん、じゃあ俺はカフェモカで」
「じゃあ私も悠斗くんと同じものでお願いします」
「かしこまりました」
美波さんはメニュー表を回収して奥へと向かった。
「ねぇ、見て悠斗くん。可愛い~」
小春の方を見てみると、小春の膝にペルシャの子猫が乗っかっていた。
子猫は小春のスカートの上で足ふみをし始めた。
「悠斗くん、どうしよう。可愛いよ」
小春は大好きな猫が自身の膝の上に来てくれたのが嬉しかったのだろう。凄く興奮している。
俺も嬉しそうな小春の姿が見れて嬉しい。
「良かったね」
やがて子猫は小春の膝の上で眠ってしまった。
「ゆ、悠斗くん! 眠ったよ⁉ 撫でていいかな⁉」
小春の手は今にでも子猫に触れそうな距離にある。
「良いんじゃないかな。優しく撫でてあげれば起きないと思うよ」
俺がそう言うと、小春は子猫を頭から尻尾にかけて撫でる。
「もふもふ~」
子猫を撫でる小春を見て、俺は小春を撫でたいと思ってしまう。
「ん? ああ、よしよし」
俺の服に身体をこすりつけるベンガル猫を俺も撫でる。
猫も小春も可愛いな。
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