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時間はあっという間に過ぎていく
22話
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「よし! 熱治まったね」
悠斗くんが熱を出して三日目、やっと悠斗くんの熱が治まった。
「ありがと小春。看病してくれて」
「悠斗くんが元気になってくれるなら看病くらい安いよ」
「じゃあ私朝食作って来るから、悠斗くんはゆっくりしててね」
熱が治ったからといっても、まだ病み上がりなんだから安静にはしていないとダメ。
また熱が出たらいけないもん。
まだ今日の朝食は何を作ろうか決めていなかったが、キッチンに置いてあった食パンを見て決まった。
「今日はフレンチトーストにしようかな」
冷蔵庫を確認して牛乳と卵があることを確認する。
「フレンチトースト作るの久しぶりだなぁ~」
小さい頃にお母さんに作ってもらってすごく美味しかったから初めて作り方を教えてもらった料理。
凄く簡単に作れて美味しいから大好きだ。
「他にも色々教えてくれたっけ……」
お母さんが私に色々料理を教えてくれなかったら、家に一人で居た時に自炊ができなかったかもしれないし、悠斗くんに美味しい料理を作れなかったかもしれない。
でもお母さんがお父さんを裏切らなければ家に一人になる事も無かったんだろうけど。でも悠斗くんとこうして一緒に居られなかったかもしれない。
「もう、分からない……」
考えても仕方がない。今、この時間が全てなんだから。
結果は今だから。
「あ、悠斗くん。ごめんね、まだ作れてないの」
「良いよ、良いよ。ただリビングに来ただけだから」
「そっか、でももうすぐできるからね」
あとは焼くだけで完成。
フライパンに油ではなくバターを引く。
「今日は何を作ってるの?」
ソファーに座っている悠斗くんは聞いてくる。
この質問は毎日してきている。ただ悠斗くんが熱で休んでいる時以外は。
「今日はねー、フレンチトースト作ったよ」
私は出来上がったフレンチトーストを悠斗くんに見せながら言った。
「おお! 美味しそうだね」
「美味しいかは、食べて確認してみてね」
私はフレンチトーストが乗っているお皿を両手に持ち、テーブルまで運んだ。
「食べなくても美味しいことは分かるよ。まぁ食べるんだけどね」
そう言って悠斗くんは美味しそうにフレンチトーストを食べてくれた。
「うん! 美味しい。小春って何時から料理し始めたんだ?」
「何時からだろう? たしか私が小学六年生の時にお母さんにフレンチトーストを教えてもらったのが始まりだから小学六年生の時からかな」
「そんな小さなころから料理してたのか、だからこんなに美味しい料理が作れるんだな」
「うん。だから私、料理を教えてくれたお母さんには感謝してるの」
お父さんを裏切ったお母さんは嫌いだけど、私に料理を教えてくれていたあの時のお母さんの事は好きだったのは嘘じゃない。
「お母さんね、私が六年生の時から料理を教えるときに毎回ね、『ちゃんと覚えなさいよ。そして何時かは貴方が自分の子供に教えてあげるんだよ』って言うんだよ? だからね、私初めての子供は女の子が欲しいなぁ」
「こ、子供⁉ 女の子⁉」
あ……私何言ってるんだろう。つい言葉にしてしまった。
私達、まだ結婚もしてないのに、そんな、子供が欲しいなんて……恥ずかしい…………
「き、気にしないで! こんな事言われても困っちゃうよね。私たちまだ結婚もしてないんだし」
「まだ……?」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それよりさ、明日猫カフェ行こうか」
悠斗くんは顔を赤くしている私を見て、話しを逸らしてくれた。
「う、うん! 行きたい!」
悠斗くんが熱を出して三日目、やっと悠斗くんの熱が治まった。
「ありがと小春。看病してくれて」
「悠斗くんが元気になってくれるなら看病くらい安いよ」
「じゃあ私朝食作って来るから、悠斗くんはゆっくりしててね」
熱が治ったからといっても、まだ病み上がりなんだから安静にはしていないとダメ。
また熱が出たらいけないもん。
まだ今日の朝食は何を作ろうか決めていなかったが、キッチンに置いてあった食パンを見て決まった。
「今日はフレンチトーストにしようかな」
冷蔵庫を確認して牛乳と卵があることを確認する。
「フレンチトースト作るの久しぶりだなぁ~」
小さい頃にお母さんに作ってもらってすごく美味しかったから初めて作り方を教えてもらった料理。
凄く簡単に作れて美味しいから大好きだ。
「他にも色々教えてくれたっけ……」
お母さんが私に色々料理を教えてくれなかったら、家に一人で居た時に自炊ができなかったかもしれないし、悠斗くんに美味しい料理を作れなかったかもしれない。
でもお母さんがお父さんを裏切らなければ家に一人になる事も無かったんだろうけど。でも悠斗くんとこうして一緒に居られなかったかもしれない。
「もう、分からない……」
考えても仕方がない。今、この時間が全てなんだから。
結果は今だから。
「あ、悠斗くん。ごめんね、まだ作れてないの」
「良いよ、良いよ。ただリビングに来ただけだから」
「そっか、でももうすぐできるからね」
あとは焼くだけで完成。
フライパンに油ではなくバターを引く。
「今日は何を作ってるの?」
ソファーに座っている悠斗くんは聞いてくる。
この質問は毎日してきている。ただ悠斗くんが熱で休んでいる時以外は。
「今日はねー、フレンチトースト作ったよ」
私は出来上がったフレンチトーストを悠斗くんに見せながら言った。
「おお! 美味しそうだね」
「美味しいかは、食べて確認してみてね」
私はフレンチトーストが乗っているお皿を両手に持ち、テーブルまで運んだ。
「食べなくても美味しいことは分かるよ。まぁ食べるんだけどね」
そう言って悠斗くんは美味しそうにフレンチトーストを食べてくれた。
「うん! 美味しい。小春って何時から料理し始めたんだ?」
「何時からだろう? たしか私が小学六年生の時にお母さんにフレンチトーストを教えてもらったのが始まりだから小学六年生の時からかな」
「そんな小さなころから料理してたのか、だからこんなに美味しい料理が作れるんだな」
「うん。だから私、料理を教えてくれたお母さんには感謝してるの」
お父さんを裏切ったお母さんは嫌いだけど、私に料理を教えてくれていたあの時のお母さんの事は好きだったのは嘘じゃない。
「お母さんね、私が六年生の時から料理を教えるときに毎回ね、『ちゃんと覚えなさいよ。そして何時かは貴方が自分の子供に教えてあげるんだよ』って言うんだよ? だからね、私初めての子供は女の子が欲しいなぁ」
「こ、子供⁉ 女の子⁉」
あ……私何言ってるんだろう。つい言葉にしてしまった。
私達、まだ結婚もしてないのに、そんな、子供が欲しいなんて……恥ずかしい…………
「き、気にしないで! こんな事言われても困っちゃうよね。私たちまだ結婚もしてないんだし」
「まだ……?」
「え?」
「いや、なんでもないよ。それよりさ、明日猫カフェ行こうか」
悠斗くんは顔を赤くしている私を見て、話しを逸らしてくれた。
「う、うん! 行きたい!」
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