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夢から醒めろと!?
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あの召喚された日にいた魔法使いのイメージまんまのローブの人が3人、私の部屋を訪ねてきている。
「お話というのは?」
漫画が大ヒットしたからって今さら聖女とか言ってくるんじゃないだろなー!
んなもん騙されないからなー!なんて脳内で息巻いてると揃って深々と頭を下げてきた。
「その節は本当にすみませんでした。あれから時空の穴がいつのどこに繋がっているのかをよく調べまして…ユニコーンを元の場所に返す時ならマヤさんも理論上戻せる事が分かりました」
「え!?戻れなくて良いですけど!?」
思わずそう返してしまう。
だって戻ったら売れっ子漫画家じゃなくなっちゃう!
やだー!この世界気に入ったー!
「いえ、むしろマヤさんを戻さなければユニコーンも元の場所に戻れないかもしれないので帰って下さい…」
そこから如何にユニコーンが貴重な存在か説明された。
ユニコーンというのは賢く、強く、その角を煎じて飲めば万病に効き、その血をかければあらゆる傷を癒やし、その羽根を飾りにすれば魔力を増強してくれる得難い存在なのだそうだ。
此度の召喚は長年子供に恵まれなかった国王夫妻に授かった待望の御子が、漸く産まれた王子が産まれてすぐ育つか否かという状態だった上に賢妃と名高い年若い王妃も出産の負担で生死を彷徨っている状態だったので行ったのだそうだ。
「ユニコーンが住まうのは人は立ち入れないエルフの森。あのユニコーンは王妃と王子のお生命の為にエルフから借り受けた尊い存在なのです。角と血を頂き2人は助かりました。恩を仇で返すことなきよう、お礼をそえて何としても元の住処に返さねばなりません!」
そんな事を言われてもといくら反論を返しても明日決行だと告げられ3人は出ていった。
呆然とするしかない。
よし!明日は立て籠もろう!
なんて決意固くいたのに夕飯は送別だとやたらと豪華で、しかも世話になった5人が揃って口々にお礼を言ってくる。
「お別れ辛いし残りたいんだけどー…ほらっ続きも描かなきゃいけないしー…?」
なんて言っても「こちらの事はお気にならさず大丈夫」だの「元の世界でマヤさんを待ってるファンを思うと我儘言えません!」だの引き止めてくれる気配なし!
泣きそうなんですけど!?
待ってるファンなんているかー!
SNSも更新してないし絶対フォロワー減ってる!
てか2ヶ月も行方不明なってたらバイトも絶対クビになってるじゃないか!
両親には悪いけど本当に帰りたくないー!!!
そんな心の叫びが通るはずもなく、翌朝いつもの5人に着てきた元の世界の服を渡され(というか強制的に着せられ)思い出にと持っていこうとした高そうなプレゼントは宝石類は魔法に干渉するので帰還魔法の妨げになるかもと取り上げられた。
そして、私は来たときまんまの姿であの魔法陣のある部屋に連れて行かれたのである。
部屋の、魔法陣の真ん中にはユニコーンが帰るときを今か今かと待っている様だった。
「イーヤーでぇーすぅぅう!残りたいですー!」
必死に横にいる人に抱きつく。
大人しく魔法陣の隅に座れと言われたが誰が言う事聞くもんか!
そんな私にローブの人が仕方ないと手をかざす。
ボワっとその手が淡く光り「おぉ!?魔法!?」と感動したのも束の間、恐ろしい眠気に襲われ私の力は抜け落ち…多分床で寝た。
「お話というのは?」
漫画が大ヒットしたからって今さら聖女とか言ってくるんじゃないだろなー!
んなもん騙されないからなー!なんて脳内で息巻いてると揃って深々と頭を下げてきた。
「その節は本当にすみませんでした。あれから時空の穴がいつのどこに繋がっているのかをよく調べまして…ユニコーンを元の場所に返す時ならマヤさんも理論上戻せる事が分かりました」
「え!?戻れなくて良いですけど!?」
思わずそう返してしまう。
だって戻ったら売れっ子漫画家じゃなくなっちゃう!
やだー!この世界気に入ったー!
「いえ、むしろマヤさんを戻さなければユニコーンも元の場所に戻れないかもしれないので帰って下さい…」
そこから如何にユニコーンが貴重な存在か説明された。
ユニコーンというのは賢く、強く、その角を煎じて飲めば万病に効き、その血をかければあらゆる傷を癒やし、その羽根を飾りにすれば魔力を増強してくれる得難い存在なのだそうだ。
此度の召喚は長年子供に恵まれなかった国王夫妻に授かった待望の御子が、漸く産まれた王子が産まれてすぐ育つか否かという状態だった上に賢妃と名高い年若い王妃も出産の負担で生死を彷徨っている状態だったので行ったのだそうだ。
「ユニコーンが住まうのは人は立ち入れないエルフの森。あのユニコーンは王妃と王子のお生命の為にエルフから借り受けた尊い存在なのです。角と血を頂き2人は助かりました。恩を仇で返すことなきよう、お礼をそえて何としても元の住処に返さねばなりません!」
そんな事を言われてもといくら反論を返しても明日決行だと告げられ3人は出ていった。
呆然とするしかない。
よし!明日は立て籠もろう!
なんて決意固くいたのに夕飯は送別だとやたらと豪華で、しかも世話になった5人が揃って口々にお礼を言ってくる。
「お別れ辛いし残りたいんだけどー…ほらっ続きも描かなきゃいけないしー…?」
なんて言っても「こちらの事はお気にならさず大丈夫」だの「元の世界でマヤさんを待ってるファンを思うと我儘言えません!」だの引き止めてくれる気配なし!
泣きそうなんですけど!?
待ってるファンなんているかー!
SNSも更新してないし絶対フォロワー減ってる!
てか2ヶ月も行方不明なってたらバイトも絶対クビになってるじゃないか!
両親には悪いけど本当に帰りたくないー!!!
そんな心の叫びが通るはずもなく、翌朝いつもの5人に着てきた元の世界の服を渡され(というか強制的に着せられ)思い出にと持っていこうとした高そうなプレゼントは宝石類は魔法に干渉するので帰還魔法の妨げになるかもと取り上げられた。
そして、私は来たときまんまの姿であの魔法陣のある部屋に連れて行かれたのである。
部屋の、魔法陣の真ん中にはユニコーンが帰るときを今か今かと待っている様だった。
「イーヤーでぇーすぅぅう!残りたいですー!」
必死に横にいる人に抱きつく。
大人しく魔法陣の隅に座れと言われたが誰が言う事聞くもんか!
そんな私にローブの人が仕方ないと手をかざす。
ボワっとその手が淡く光り「おぉ!?魔法!?」と感動したのも束の間、恐ろしい眠気に襲われ私の力は抜け落ち…多分床で寝た。
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